ネタバレあります、注意!!
登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<あらすじ>
〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜
「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?
矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
未来での朝陽の妻は葉子ではない―――箱入り娘の言葉に衝撃を受けたみかんは事の真相を探るべく手掛かりを追っていた。
しかし、みかんに対しては素直な凛もこれについてはガードが堅い。
残るは凛と同じく未来人と思われる結香のみだ。
そして、みかんは結香もまた朝陽の孫なのではないかと考えていた。
結香が朝陽を「お祖父ちゃん」と呼んでいたとの証言があった為である。
もちろん、凛も朝陽の孫である。
すなわち、凛と結香は共に朝陽の孫なのだ。
だが、2人は姉妹ではない。
それは苗字の違いからも証明されている。
では、これはどういった場合に成立するか。
此処でみかんはある仮説を立てた。
もしかして、朝陽に2人の娘が居たのではないか。
そして、それぞれが別の家に嫁いだ為に姓が変わり「黄龍院家」と「桃地家」に孫娘が出来たのではないか。
だとすれば、結香も朝陽の妻を知っている筈なのだ。
一体、誰が朝陽の妻となったのか?
これについてはただ1つだけ分かっていることがある。
認めたくはないが「以前の事例からみかん自身は朝陽の妻では無い」のだ……。
というワケで、結香を追っていたみかん。
だが、結香は「恋する乙女」である。
みかんの詰問も積極的なアプローチと受け止め「禁断の恋」と呟きながら逃げてしまう。
必死に追いかけるみかんだが、相手は「忍者」だけに捕まえられない。
此処にみかんは他の方法を模索する。
そして、気付いた。
聞き出すのが難しいならば、いっそ前のようにみかんが未来へ足を運べば良いと。
未来への移動は黄龍丸に飲み込まれることで行われた。
ならば、黄龍丸を探すべきなのか……と此処まで思考を巡らせたみかんは目の前の光景に唖然とする。
なんと、みかんの目の前には大鷲に飲み込まれようとする結香が居たのだ。
凛が黄龍丸ならば、結香は大鷲で移動するのだ。
これに気付いたみかんは結香の後に続き、大鷲の口へと飛び込む。
さて、気が付けば未来世界へ到着。
自身の推測が正しかったことに喜ぶみかんだが、今は朝陽の妻を突き止める方が先である。
早速、朝陽宅へ向かおうとするみかん。
しかし、辺りはみかんの知るソレとは大きく異なっていた。
今、何処に居るのかも分からない。
困り果てたみかんは地図を求めてコンビニへ。
ところが、其処で住人に絡まれてしまう。
此処でみかんは思い出した。
未来はカリスマ痴女2世を名乗る人物によって支配されていることに。
当然、現在の常識は一切通用しないのだ。
結果、謝罪の仕方から何から常識を超える展開を迎えてしまう。
そんな手も足も出ないみかんを救ったのは結香であった。
しかし、結香は礼を述べる間もなく姿を消してしまった。
再びこれを追うみかん。
そして気付いた。
景色こそ変わり果ててしまったが、此の地が彼女と朝陽の想い出の地。
すなわち、生まれ育った故郷の地であることに。
其処には想い出のビルも何もかもが存在していなかった。
愕然とするみかん。
そんな彼女に声をかけたのは、何時の間にやら傍に座っていた未来のみかんであった。
「ほらね、知ったって傷付くだけさ。それでも朝陽の妻を知りたいのかい?」
「それでも私は知りたい。知った上で、きっとそんな未来を変えてみせる!!」
未来の自身の問いに、毅然と応じるみかん。
これに未来の彼女はそっと微笑んだ。
「だったら、たとえ知ったとしても彼女を叱らないでね」
「えっ?」
何やら呟く未来のみかん。
これに意味を確認しようとするみかんであったが……。
其処に凛と結香が乱入する。
周囲を見渡せばカリスマ痴女の部下に包囲されていたのである。
乱戦となる中、みかんは黄龍丸に飲み込まれ元の時代へ。
釈然としないみかんは、現代でもう1度だけ結香にアタックするが……。
「ごめんなさい先輩、私、そんな趣味は……」
と、勘違い気味に断られてしまうことに。
「ああ〜〜〜コイツ殴りたい!!」
これに苛立つみかんなのであった―――119話に続く。
充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!
<感想>
「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、12巻も発売予定。
そして、本作かなり面白い!!
そんな「実は私は」が遂にアニメ化。
テレビ東京系列にて2015年7月6日から放送開始とのこと見逃すなかれ!!
ちなみに、登場人物に黄龍院凛らの名前が無いことを見ると序盤をアニメ化する予定なのかな。
・【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!
その118話。
サブタイは「確かめに行こう!」。
114話に登場した「箱入り娘」の衝撃発言の余波は未だ冷めやらず。
朝陽の笑顔を守るべく、みかんはこの謎に挑むことに。
・「実は私は」第114話「勉強しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
其処で再び未来へと赴くみかん。
これにより実に43話「決意しよう!」以来の未来世界が描かれました。
・「実は私は」第41話「未来かどうか考えてみよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第43話「決意しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
それにしても、みかんは凄い。
其処に自身の居場所は無いかもしれないにも関わらず、朝陽の為に朝陽が愛する葉子の為に足を運ぶ。
まさに一途です。
一読者としてはみかんの想いこそ報われて欲しいなぁ。
そんなみかんによれば、凛と結香が共に朝陽の孫娘になるパターンは「朝陽と妻の間に娘が2人生まれた場合のみ」。
これは、あくまで作中人物であるみかんの仮説でしたが、併せて今回の描写によりこれまで管理人が仮説として述べていた「凛と結香がそれぞれ朝陽と別のヒロインと結ばれた並行世界の住人である可能性」は消滅したと言えそうです。
なにしろ、凛と結香が同一時間軸上の未来に存在しているし、みかんによる2度目の未来渡航でも軸を違えず同じ時間軸に到着できたのがその証拠。
となると、本作での朝陽の妻はただ1人。
「葉子は朝陽の妻では無い」の真意にもよりますが、なかなかにシビアな結末なのかも……。
こうなると気になるのは「未来のみかんの発言」。
「叱らないで」とは「朝陽の妻をみかんが知ったときにその妻を叱らない」との意味だと思われますが「叱らない」とはどういうことか?
思わぬ裏切りがあったということか?
それと、「叱らない」の印象としては「みかんの方が朝陽の妻より目上のように感じる」のですが。
だとすると女性の後輩キャラになるのですが、凛、結香は朝陽の子孫。
残るは鳴と咲くらいなのですが、咲はそういったポジションのキャラでは無さそう。
鳴は朝陽の妹だし、これまで特に血の繋がりを否定する描写もないし除外出来そう。
もしかして、朝陽の妻は未だ登場していないキャラなのでしょうか。
此処に来て気になって仕方がないなぁ……。
気になると言えば「箱入り娘」の正体もそう。
彼女もまた凛や結香と同じく未来人だろうし、閃もまた同じだと思われる。
彼らの目的や意図も気になるところ。
うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!
そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス12巻が発売予定。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ。
そして、12巻は―――遂に緑苑坂弓こと源二郎に、その傍らには桐子も!!
となれば、次回は登場順で桃地結香か。
もしかして、凛や閃と共に未来人組で登場かな?
その次が水奈川咲になるのかな?
ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。
もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。
◆関連過去記事
・「実は私は」第1話から第110話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ
・「実は私は」第111話「ヒーローになろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第112話「ゲームをしよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第113話「動揺しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第114話「勉強しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第115話「心配しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第116話「カレーを作ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第117話「先生になろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。
藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。
緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?
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声に関しても意外とすんなり耳に入ってきた印象でした。
特に明里役の新田さんはラブライブの印象だったので、こんな声出せたんだなーと。
声を聞いた限りでは、ひと昔前なら朝陽は岡野浩介で明里は生天目仁美が起用されていそうな印象ですね。
そして個人的にイチオシの上田さんは相変わらず謎な声帯をしていました。
演技力は経験を積めば身に付きますが、声質の変化は努力でどうにかできるものではないので才能なのでしょうね。
若手声優は似たような声の人が多いためクレジットを見るまで判別できないことが多いのですが、上田さんは印象がころころ変わるので良い意味で本当にわかりません。
器用な人は重宝されますから若手急上昇株として要注目なのです。
初回は状況説明を丁寧にしていましたが、今後に期待を持ち越せる仕上がりであったと思います。
ただ、内容を充実させたとしてもOPとEDの歌については割り切って視聴するしかなさそうです。
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
アニメ版、視聴されたんですね〜〜〜。
上田さんとは朱美みかん役の上田麗奈さんのことですね。なるほど、管理人も注目したく思います!!
ちなみに、管理人は残念ながら未だアニメ版を視聴出来ていないのですが、ツイッターやSNS上だと好意的な意見が多いようです。
「これを機に原作も読みたい」との声も見受けられ、原作ファンとしては嬉しい限り(^O^)/!!
もっともっと「実は私は」ファンが増えてくれれば……と期待しています!!