2015年07月27日

「実は私は」第121話「流しそうめんを食べよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第121話「流しそうめんを食べよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

茜の思いつきにより、学園で流しそうめんが行われることとなった。

「流しそうめん!?」
これを聞いた葉子は期待に胸を躍らせ、はしゃぎまくっている。
果たして、これまでのヒロイン史上でこれほど流しそうめんに大喜びするヒロインが居ただろうか?
それほどの喜びようである。

早速、校庭に集合した一同。
ところが、流しそうめんにはしゃぐのは葉子だけでは無かった。
渚、獅穂、みかん、凛、岡、嶋、サクラなど全員が異様な意気込みを見せているではないか!!
どうやら、朝陽の知らないところで何かが流行していたようである。

そんな中、彼らの目的は「最初の一口」に向けられていた。
最初の一口こそが至高であり、もっとも美味しいそうめんなのだそうだ。
いや、そうめんは何時食べても美味しい筈なのだが……もはや誰も朝陽のツッコミに耳を貸す気は無いようだ。

葉子たちは正々堂々流しそうめんを戦うことを誓い合い、此の為に位置取りから競争することとなった。
スタートラインに控え、開始の時を静かに待つ一同。

そして、早々に流しそうめんが開始された。
各者、一斉にスタート!!

ところが案の定、葉子が大きく出遅れてしまう。
一方、最初に流しそうめんに辿り着いたのは凛である。

颯爽とそうめんをかっ喰らう凛。
だが、それはそうめんではなく焼きそばであった。
そうめんだと信じて口にした凛は血反吐を吐き倒れてしまう。
もちろん、主催者である茜の悪戯だ。

「おのれ校長、こんな非道を……」
「流石に酷過ぎるよ、茜ちゃん」
「あの、角つきぃ〜〜〜」
口々に茜の行動を批難する一同。
それはもはや罪人を告発するに似ていた。
あまりのテンションの高さに、やはり朝陽は1人だけ蚊帳の外である。

ところが、当の茜は悪びれもせず高笑いを上げる。
なんと、初めから生徒に流しそうめんを楽しませるつもりは無かったのだ。

そして、指し示された先には屋上で朝陽たちを見下ろす茜の姿が!!
茜はその強大な魔力を利用し、地上から屋上へと逆にそうめんを流しているのだ。
直にそれが到着し、悔しがる生徒たちを見下しながら食べることこそが狙いだったらしい。

「もはや許せん!!」
激怒したみかんたちが校舎内へ突入する。

「罠だ!!」
叫ぶ朝陽だが、もう遅い。
たちまち、みかんを筆頭に流しそうめんのように流されて戻って来た。
うん、言わばウォータースライダーだね。

これを見ていた葉子と渚は「私たちも突入するぞ」と意気込む。
まぁ、ウォータースライダーを楽しみたいのは明らかであった。

とはいえ、そうして手をこまねいているうちにも屋上の茜にそうめんが届きつつあった。
「わっはっは」と笑う茜は「魔力により高速で届くそうめんだ」と豪語するが……。

確かにそうめんは高速であった。
だが、勢いが付き過ぎた。

遡って来たそうめんは茜の顔面を直撃し、これを屋上から吹き飛ばすと空中で四散した。

飛び散ったそうめんは地上に居た葉子たちが構えたつゆ入りの器へと落下して行く。
こうして、葉子たちは皆で仲良く「最初の一口」を楽しんだとさ―――122話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、12巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!

そんな「実は私は」が遂にアニメ化。
テレビ東京系列にて2015年7月6日から放送開始とのこと見逃すなかれ!!
ちなみに、登場人物に黄龍院凛らの名前が無いことを見ると序盤をアニメ化する予定なのかな。
さらに、アニメ版は早くもブルーレイ、DVD化が発表されています。

【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!

その121話。
サブタイは「流しそうめんを食べよう!」。

茜回でしたね。
結局、あれほど「最初の一口」を巡り争っていた面々でしたが茜を共通の敵に迎えることで一致団結。
最終的には皆で仲良く「最初の一口」を頬張ることに成功しました。

今のところ、茜は遊んでいるようで割と真面目に朝陽たちの想い出づくりに貢献しているから、もしかするとこれも狙い通りなのかもしれないなぁ。

そして、あらすじから省略しましたが「そうめん漫画」が気になる……ラーメン編とかどんな内容なのだろう。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス12巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ。
そして、12巻は―――遂に緑苑坂弓こと源二郎に、その傍らには桐子も!!
となれば、次回は登場順で桃地結香か。
もしかして、凛や閃と共に未来人組で登場かな?
その次が水奈川咲になるのかな?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第120話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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