ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
・単行本版
見ただけで症状がわかる二人の天才医師と、「痛み」がまったくない男……。大森望氏も「まさかこの手があったとは!」と絶讃!『破裂』の久坂部羊の、ホラーもミステリも超えた衝撃的傑作。
・文庫版
神戸の閑静な住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場と多くの遺留品から人の人格障害の疑いは濃厚だった。外見だけで症状が完璧にわかる驚異の医師・為頼が連続殺人鬼を追いつめる。
(幻冬舎公式HPより)
<感想>
『無痛』は久坂部羊先生による作品の1つ。
身体の痛みは病気や怪我などを伝える重要なシグナル。
これが無ければ人は近付くリスクに気付かない。
もちろん、身体以外にも痛みにより学ぶことも多い。
人は痛みを知り、恐怖や畏怖を知る。
人は痛みを知り、他者への思いやりを学ぶ。
人は痛みを知り、自身が守りたいと思う人や物を知る。
人は痛みにより成長を遂げるのです。
例えば、怪我をすることで危険な場所や物を知るでしょう。
例えば、喪失の痛みはその大切さを浮き彫りにします。
例えば、人間関係の齟齬による痛みはコミュニケーション能力を高めることに貢献します。
例えば、失恋による恋愛の痛みは次の恋のステップになるでしょう。
自身が嫌なことは他者に行わないなども好例と言える筈です。
一方で、何よりも恐ろしいのは「純粋」であること。
「純粋」とは「善」にしろ、「悪」にしろ、突き抜けていることに他ならない。
絶対的な「善」は「神」でしかあり得ないし、絶対的な「悪」は「悪魔」でしかあり得ない。
何しろ、「人」は善悪の狭間に生きるのですから。
つまり、「純粋」との言葉は「極端」とも言い換えることが出来るワケです。
そんな中、世にもっとも純粋な生命があるとすれば、それは生まれたばかりの子供でしょう。
子供は純粋である故に、それと教えられなければ罪深い行為でも犯してしまうことがある。
「純粋」である故に何色にも染まるのです。
だから「教育」が存在する。
家庭で学校で社会で、それぞれのシーンで周囲の人々がルールを教え導いて行く。
此の中で先の「痛み」が人を成長させ「善」や「悪」を教えバランスを取る。
そして、子供は大人となり「人」として認められる。
だが、これを全く意に介さない。あるいは、理解しない存在が居たとしたらどうだろう。
それは果たして「人」と言えるのだろうか。
仮に、その「人ならざる者」が罪を犯したとき「人を裁く法律」でこれを縛ることが出来るのか。
そんな主張が聞こえて来そうな作品です。
作中に登場する佐田は「人」ではありますが「人」として失格者です。
佐田は「痛み」を感じることが出来るが、必要以上に過敏になった為に「痛み」から逃げ成長の機会を喪失した。
だから、彼の天秤は容易に「悪」に傾く。
とはいえ、佐田は「純粋」ではない。
だから、為永相手に不利を悟れば逃げ出すし、常に保身を考える。
周囲の色に染まらず、自身のカラーが固定されている為に改心することは難しいでしょう。
では、イバラはどうか。
彼は「痛み」を感じることが出来ません。
従って「痛み」を知らず、成長も無い。
これまた容易に「悪」に傾いてしまう。
ですが、イバラはラストで「痛み」を1つだけ知りました。
加えて、イバラは「純粋」です。
周囲の色に染まり易く、白神のカラーに染まりました。
だとすれば、菜見子のカラーに染まることも出来るのではないか?
それこそ、不器用ながらも菜見子を守ろうとしたように。
此の点で、ラストで為頼が思い浮かべた結論に異議を唱えたい読者も多い筈です。
そんなあなたはシリーズ続編『第5番 無痛2』を読むべし!!
なんと、『第5番 無痛2』では世界規模の陰謀を舞台に為永たちのその後が描かれます。
登場するのは為頼、菜見子、イバラ、サトミ……そして、あの人も。
果たして如何なる結末を迎えるのか、注目すべし。
ちなみに、ネタバレあらすじはまとめ易いように改変しています。
あくまで雰囲気を掴むに留めて下さい。
興味をお持ちの方は本編それ自体を読まれるようオススメします!!
<ネタバレあらすじ>
登場人物一覧:
為頼英介:為頼診療所の医師。
カツ:為頼のお手伝い。
高島菜見子:臨床心理士。六甲サナトリウムに勤務する。
高島祐輔:菜見子の息子。
南サトミ:六甲サナトリウムの入所者。
早瀬順一郎:熱血漢の刑事。
市原:早瀬の同僚。
白神陽児:白神メディカルクリニックの院長。
イバラ:白神の患者の1人、無痛症。
佐田:菜見子の二番目の夫。
石川:一家4人惨殺事件の被害者、教師であった。
彰子:石川の妻。
凄惨な一家4人皆殺し事件が発生していた。
被害者は教師の石川とその妻・彰子、さらに幼い子供たちである。
その遺体は正視に耐えない程に破壊されており、犯人の凶暴性が窺われた。
犯行のあまりの凶悪さに犯人には精神疾患の疑いがもたれることとなったが当の犯人は杳として知れない状態であった。
一方、医師である為頼は4年前に妻を亡くして以来、独身生活を送っている。
今はお手伝いのカツと共に小さな診療所を切り盛りしていた。
ある日、為頼は財布を無くして困り果てることに。
其処へ、財布の拾ったと若い女性から連絡が入り返却して貰うこととなった。
拾い主の女性は臨床心理士の高島菜見子。
彼女は27歳のシングルマザーで1人息子の祐輔と2人で暮らしているらしい。
正直な菜見子に好感を抱いた為頼は拾ってくれた礼として1万円を渡そうとするが、菜見子はこれを頑なに拒否する。
お礼を上手く伝えられなかったことをもどかしく思いながらも、その場は別れた為頼。
暫く歩くと不審な男を見かける。
周囲は特に目にも留めないような男である。
だが、為頼の表情が凍り付いた。
男の額には肉の瘤で「M」の字が浮かんでいたのである。
行き過ぎようとした為頼だが男の向かった先に菜見子たちが居ることを思い出した……。
その頃、菜見子は祐輔と2人で通りを歩いていたが、いきなり腕を掴まれ近所の古書店に連れ込まれた。
驚き慌てる菜見子、それは祐輔も同様のようだ。
と、相手はそんな菜見子を気に留めるでもなく古書店の引き戸に鍵を架けた。
その頃には菜見子にも相手が誰か分かっていた、男は為頼だったのだ。
一体、何故―――と問いかけようとした菜見子。
だが、その耳に悲鳴が飛び込んで来る。
なんと、先程まで自分たちが居た通りで惨劇が行われていたのである。
通り魔だ。
通り魔は次々と子供たちに切りつけながら次の獲物を探っていた。
そして、その通り魔こそ為頼が「M」の文字を見出した相手だったのである。
悲鳴は暫く続いただろうか。
やがて、警察が到着し通り魔らしき男が取り押さえられようやく騒動は収まった。
「もう、大丈夫のようです」
そっと菜見子に囁いた為頼は周囲を見回し安全を確認すると別れを告げて去って行った。
菜見子は事の展開に驚き、その背中を見送るばかりであった。
数日後、菜見子は為頼の診療所を訪れた。
先日の礼と、ある仮説の確認の為である。
診療所で菜見子を出迎えたのはお手伝いのカツ。
菜見子は思い切って自身の仮説を尋ねてみた。
それは「もしかして為永には通り魔の犯行が事前に分かっていたのではないか」とのこと。
でなければ、不意討ちを予見し菜見子たちを助けることなど出来ない筈であった。
これにカツは静かに頷く。
実は、為頼は非常に優れた観察眼の持ち主で患者の病状から死期までを見抜くことが出来るのだ。
しかも、為頼が「犯因症」と呼ぶ「M」の文字を見極めることで犯罪行動を起こす人物を見極めることが出来るのである。
想像以上の為頼の力に衝撃を受ける菜見子。
これに対し、最初は自身の力を隠そうとした為頼であったが遂に認めることに。
そんな為頼に菜見子はある依頼を行う。
菜見子は六甲サナトリウムで働いているのだが、入所者の1人である南サトミがとんでもないことを言い出したのだ。
なんと、サトミは自身が石川一家4人殺しの犯人であると主張しているのである。
其処で為頼に真偽を見極めて欲しいらしい。
自身の力が人を救うことにはならないとしながらも、菜見子の頼みを断り切れない為頼。
こうして、為頼はサトミを診察する。
しかし、一目見るなり為頼はサトミが嘘を吐いていることを見抜いた。
どうやら、辛い生い立ちにあり激しい怒りを抱えているようだが殺人が出来るタイプでは無かったのだ。
これに胸を撫で下ろす菜見子。
そんな2人を陰ながら監視する存在があった。
菜見子の2番目の夫・佐田である。
佐田は人当たりは良いが自尊心が肥大化した性格の持ち主であり唯我独尊を地で行く男であった。
祐輔の父親を事故で亡くした菜見子はそんな佐田の人当たりの良さに騙され結婚。
だが、生活を共にするなり本性に気付いた。
遂には祐輔に虐待の兆しを見せた為に離婚したのである。
ところが、それで収まらないのは佐田だ。
佐田は菜見子を自身の言いなりにすることに執着し、離婚後もストーカーとなって付け回していたのである。
為頼の存在を不快に思った佐田は排除すべくある方法に行きつく。
精神異常を訴えつつ、為頼に危害を加えるのだ。
そうすれば刑法第39条により裁かれない。
佐田は身勝手な思考に囚われ、爪を研ぎ始めた。
その頃、為頼は白神メディカルクリニックの経営者である白神本人から自身の傘下に加わるように誘われていた。
実は白神もまた為頼と同じ観察眼の持ち主で、為頼が転院させた患者を調べ彼の力に気付いたのだ。
だが、諦観の境地に達していた為頼に対し、同じ力を持つ白神は全く別の考え方をしていた。
自然に治る筈だった病気でも医者が治したとして安心させれば良い。
手を施しても無理な場合にはそもそもノータッチにすれば幻滅もされない。
患者が求めているのはファンタジーなのだからそれに応えてやればそれで良いと言うのだ。
そして、そのファンタジーの代金こそさまざまな形で患者に負担させるべきだ、と。
つまり、与える医療をランク分けし、高度な医療を望む患者からは医療費以外の名目で金銭を受け取るのである。
それは金払いの良い患者こそが救われる病院だ。
あまりの考え方の相違に誘いを断る為頼だが、白神はそれでも諦め切れない様子である患者を彼に診せる。
それはイバラなる先天性無痛症の患者であった。
極めて稀有な症例だと誇る白神は何かを企んでいるようだ。
ある夜、為頼の前に包丁を持った佐田が現れた。
狂気を装った佐田だが、為頼の眼には通用しない。
あっさりと狙いを看破された挙句、性格まで見抜かれ撃退されてしまう。
これに、佐田は不満をさらに募らせた。
結果、菜見子を無理矢理従わせようと目論み始める。
ところが、そんな佐田を密かに見張る影が……。
同じ頃、刑事の早瀬が同僚の市原と共に為頼を訪ねて来た。
どうやら、捜査の過程でサトミの情報を掴んだらしい。
しかし、菜見子がサトミの無罪を主張し、この際に為頼のことも明かしたようだ。
為頼の力を疑うのかと思いきや、むしろこれを信頼する早瀬。
どうやら変わった男のようだが、その正義感は確からしいと為頼は分析する。
そんな為頼に刑法第39条が果たして正しいのかどうかと洩らす早瀬。
彼は逃げ場となり得るソレに懐疑的なようだ。
一方、媚薬を購入し菜見子への強硬手段に訴えようとしていた佐田だが若い男に襲われ捕まってしまう。
若い男は佐田を拘束すると生きた状態で解体し壮絶な苦痛を与え、遂に殺害する。
この若い男こそイバラであった。
実は先天性無痛症を患っているイバラも過去に菜見子に診療を受けており、これ以降ずっと彼女を母親と慕っていたのだ。
白神に治療を受けることで劇的な改善を果たしたイバラは影ながら菜見子を見守り、彼女に害を為そうとした佐田を排除したのである。
ところが、佐田は死の間際に「菜見子を自由にするには祐輔を殺すしかない」などと言い残してしまった。
これを真に受けたイバラは祐輔を次のターゲットに定めてしまう。
その頃、サトミが施設を脱走した。
早瀬たちの来訪に怯えたのだ。
逃げ出したサトミは白神に救われることに。
為頼と同じくサトミの生い立ちを見抜いた白神は彼女に興味を抱く。
同じ頃、為頼は街を歩き「犯因症」の患者を見かける。
これを尾行し住処を突き止めた為頼。
だが、彼は迂闊にも気付いていなかった―――相手がイバラであることに。
何故、為頼は白神のもとでイバラを目にしたときに「犯因症」に気付けなかったのか。
実は、為頼が白神のもとで見たイバラは顔が隠れており「犯因症」の所見である「M」の文字を目に出来なかったのである。
とはいえ、これが気にかかった為頼。
以前ならば、諦観の念に駆られて放置しておく所であったが菜見子との出会いが彼を些か前向きに変えていた。
どこまで出来るか分からないがと思いつつ、早瀬に男のことを教えることに。
これを聞いた早瀬は為頼の言葉に興味を示したのだが……。
数日後、為頼は白神のもとを訪れる。
実は白神メディカルクリニックでは大騒動が勃発していた。
なんと、事務長が大金を横領し行方をくらましたのだ。
しかも、この際に白神の悪行を洗いざらい暴露したらしい。
白神は陰で未認可の薬剤を利用するなど犯罪行為を重ねていた為に逮捕まで秒読みとなっていた。
現れた為頼に白神はイバラについて語り出す。
実は石川家一家皆殺しの犯人こそイバラであった。
白神の弟は石川の妻・彰子と過去に交際していたが、石川に奪われ自殺してしまったらしい。
白神は常日頃から弟に虐待を繰り返しており別に愛してはいなかったが、玩具だと思っていた弟を死に追いやった石川と彰子たちが許せなかったようだ。
其処でイバラに未認可の薬を与え彼の本性を解放するよう誘導。
石川一家を殺害させたのである。
その後、イバラは白神が望む方向に飛躍的な成長を遂げ佐田を殺害し、今は祐輔を殺そうと狙っているらしい。
これを聞かされた為頼はこの間の「犯因症」の男がイバラだと確信、その住まいへ向かう。
しかし、白神から連絡を受けていたイバラに捕まってしまう。
その目の前では祐輔が拘束されており佐田のように解体されようとしていた。
もはや、時間が無い。
焦った為頼はイバラに隠れて携帯で早瀬に連絡を入れる。
だが、無情にも携帯の着信音はイバラの傍から聞こえて来た。
やがて鳴り止む着信音と共にその意味を悟る為頼。
まさか……と呻く彼の眼に切断された早瀬の腕が飛び込む。
為頼にイバラの存在を教えられた早瀬。
イバラを逮捕しようとして返り討ちにあったのだ。
イバラによれば腕を切り落とし、残りは捨てたらしい。
絶体絶命となった為頼はイバラが無痛症であることを思い出した。
痛みに無自覚だからこそ、相手を傷付けるのだ。
もしかすると、イバラは怖れつつも痛みに興味を持っているのではないか。
だとすれば……。
為頼は「痛みを教えてやる」とイバラを誘導。
電気コンセントに濡れた手を突っ込ませ感電させる。
さしものイバラも痙攣しつつ倒れ込んだ。
いや、痙攣しているということは息があるのだ何時回復するか分からない。
それでも少しだけ時間を稼ぐことが出来たと喜ぶ為頼であったが。
しかし、イバラは回復具合も超人であった。
すっくと立ち上がるや今度こそ祐輔を殺害しようと動き出す。
と、為頼はパトカーのサイレンを聞いた。
次いで市原たちが駆け付け、イバラは逮捕されることに。
実は早瀬の電話は転送電話になっていた。
転送先は市原である。
為頼の電話は早瀬を呼ばなかったが、市原を呼んだのだ。
祐輔が救出され、イバラが逮捕されたことで事件は解決した。
後日になって判明するのだが、白神はサトミと共に逸早く国外脱出を果たした。
サトミは白神の治療を受けているようである。
当のイバラはと言えば逮捕されているが、39条により罪に問われないことに。
今は施設で暮らしている。
早瀬はイバラに腕を切断され瀕死の重傷を負ったが、生来のタフさが奏功したのか自ら救助を求め一命を取り留めた。
不思議なことにあれほど39条に懐疑的であった早瀬だが、イバラに関してだけは仕方がないと思っているのだそうだ。
それほど彼の犯行が自然なもので悪意を見出せなかったと語っている。
菜見子はと言えばイバラの犯行に憤りを覚えつつも、これまた彼を憎むことが出来ず治療を始めた。
菜見子は「何時かイバラが罪を理解するときが来る」と考えているようだ。
そんな菜見子に為頼は架けようとした言葉を呑み込んだ。
為頼の見立てではイバラのソレは彼自身の本性と密接に結びついており、白神の誘導が無くともいずれ発現していただろうと思われたのだ。
それでも、為頼は菜見子に希望を見出したかったのである。
数日後、為頼はウィーンの在留邦人会から医師として招かれ仕事の拠点を海外へ移すこととなった。
空港へと見送りに現れたのは菜見子である。
互いに別れを惜しむ為頼と菜見子。
と、菜見子の携帯が音を立てた。
耳に宛てた菜見子の表情が一変し、為頼はその理由を問う。
これに恐る恐る応じる菜見子。
なんと、イバラが施設を脱走し姿を消したのだ―――エンド。
・シリーズ続編『第五番 無痛2』ネタバレ書評(レビュー)はこちら。
『第五番 無痛2』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)
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・『破裂』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『第五番 無痛2』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)
・【2015年】久坂部羊先生『破裂』(幻冬舎刊)がNHKさん「土曜ドラマ」枠にて10月からドラマ化!!
・【2015年】久坂部羊先生『無痛』(幻冬舎刊)がフジテレビ系「無痛〜診える眼〜」として10月からドラマ化!!
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こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
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