2015年09月15日

月曜ゴールデン「湯けむりバスツアー 桜庭さやかの事件簿6 熊野古道殺人伝説!!探偵ガイドが見た死のバスツアー地獄行き!?人魚が暴く千年の涙…史上最大のミステリー完結か!?」(9月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「湯けむりバスツアー 桜庭さやかの事件簿6 熊野古道殺人伝説!!探偵ガイドが見た死のバスツアー地獄行き!?人魚が暴く千年の涙…史上最大のミステリー完結か!?」(9月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

行けなかった新婚旅行に行こう!というキャッチフレーズで募集した「伊勢〜南紀白浜“新婚旅行”バスツアー」が決まった。桜庭さやか(萬田久子)は、これまでのツアーとは違い、参加する人たちの一生の記念になる最高のツアーにしてあげたいと、出発前の勉強に余念がなかった。
出発当日、富田林(葛山信吾)と共にツアー客を出迎えるさやかだったが、天敵添乗員の牧野(渡辺いっけい)が高熱を出しツアーに同行出来ず、牧野の先輩添乗員である橋口(大谷亮介)が同行し伊勢から南紀白浜へとバスは出発した。
伊勢市に入り夫婦円満のご利益があると言われる二見興玉神社にお参りに行くと、この旅は離婚の記念にするために参加したとツアー客の本間(宮平安春)と奈津美(清水由紀)夫妻がさやかたちに告白した。全く理解できないさやかは、考え直した方が良いのではと助言するが、二人は喧嘩を始めてしまう有り様だった。
一日目の宿泊地・鳥羽に到着し、橋口、さやか、富田林が反省会をしていた。一日目を終えての注意事項や明日のスケジュールの確認だけで、あっさりと反省会を終えようとする橋口に驚いたさやかと富田林は、橋口が添乗員で本当に良かったと喜んだ矢先、急に富田林に熱い眼差しを向ける橋口が…。
翌朝、三重県警刑事の伊藤(磯崎竜一)がさやかたちを訪ねて来た。ホテルの近くで男性の死体が発見され、ツアー客の一人ではないかと言うのだ。三重県警の警部補・鴨志田(小西博之)に案内され、死体の確認をすると、ツアー客の青柳昇(本宮泰風)に間違いなかった。早速、妻の麻莉(安達祐実)に話を聞く鴨志田に、麻莉は青柳とは夫婦ではないと言い出した。青柳とは2週間ほど前に会ったばかりで、仕事が順調に行かず困っていた麻莉にバスツアーに妻として参加してくれれば、ツアー終了後に50万円支払ってくれる約束だったと告白した。こんな事件が起きた以上、ツアーは中止するしかないだろうと言う橋口に、さやかは他のお客のためにもツアーは続けるべきと主張した。結局、ロビーに集まったツアー客の意向も聞き、ツアーは続けることになった。本人の希望で、麻莉もこのままツアーに参加することになり、一行は鳥羽にある海女小屋や海女さんたちに信仰されているという神明神社に向かった。そこで、辻井千秋(田中美奈子)が事件のことをさやかに細々と聞いてきた。不思議に思うさやかだったが…。
一方、東京の牧野のもとに、鴨志田たちが身辺調査のためにやって来た。そして、鴨志田たちは青柳が店長をしていたホストクラブへと足を運んだ。そこで、鴨志田は思いもよらない情報を手に入れる。
南紀白浜で二日目の夜を迎えたさやかたちのところへ鴨志田たちが険しい顔で現れた。ツアー客の山西紀代子(大塚良重)が今どこにいるかというのだ。
そんな時、紀代子の夫・秀則(小野武彦)が、紀代子が部屋を出たまま戻ってこないとの知らせがあった。心配するさやかや秀則の様子を離れた場所から見ている千秋が・・・。そして、翌日早朝、海岸で紀代子の遺体が発見された。
またもや事件が起きたものの、ツアーを中止するわけにもいかず、敢えて明るく振舞うさやかは、熊野古道から那智の大滝へとツアーを進めるが…。
(月曜ゴールデン公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

桜庭さやかはバスガイド。
バス運転手の富田林、添乗員の牧野らと共に様々なツアーに添乗しつつ、其処で起こる事件を解決して来た。

そんなさやかが今回ガイドを務めることとなったのは新婚旅行に行けなかった夫婦を対象にした「伊勢〜南紀白浜“新婚旅行”バスツアー」。
当日になって牧野が高熱を出して病欠、代わりに「ある悪癖」を抱える橋口が参加するなどトラブルがあったものの、順風満帆に終える筈だったのだが……。

橋口はもちろんのこと、参加者も曲者揃いであった。
まずは夫婦仲を深める為ではなく離婚の記念に参加したと言う本間孝史、奈津美夫妻。
夫婦の筈がどうにもよそよそしい青柳昇、麻莉夫妻。
一見仲が良さそうだが、どうもぎこちない山西秀則、紀代子夫妻。
周囲の夫妻に興味津々で何やら調べている様子の辻井俊晴、千秋夫妻。

道中、さやかは麻莉の胸に輝く美しい真珠のネックレスに目を留める。

そして一日目を終えた直後に事件が発生。
なんと、橋口が「悪癖」により富田林を襲ったのだ。
実は橋口はかなり強引な同性愛者であった。
未遂に終わったものの、襲われた富田林は恐怖に駆られ牧野に助けを求める。

その一方で、殺人事件も発生。
青柳昇が殺害されたのである。
どうやら、死体発見現場と殺害現場は別と思われたが……。

ところが、麻莉は悲しむ様子もない。
それもその筈、麻莉と青柳は夫婦では無かった。
麻莉によれば、青柳に頼まれて夫婦役を引き受けたらしい。
そんな麻莉の胸からは真珠のネックレスが消えて居た。

この事態にツアー中止も視野に入れる橋口だが、さやかが反対しツアーは続行されることに。
そんな中、千秋は事件に興味津々である。

二日目も夜を迎えた頃、青柳がホストであったことが判明。
さらに、紀代子が青柳の客であったことも分かる。

そして、三日目の朝。またも事件が発生する。
今度は当の紀代子が何者かに殺害されたのだ。

それでもさやかはツアーを強行。

そんな中、さやかは麻莉が5年前に広瀬彰一なる男性と結婚していたことを聞かされる。
ところが、広瀬にストーカーしていた福永弥生が何者かに殺害され、この犯人として広瀬が逮捕されたのだ。
広瀬は無実を訴えたが、その供述通り凶器が発見されたことで自殺していた。
この捜査を担当していたのが当時刑事であった山西だったのだ。
「広瀬については特に何とも思っていない」と述べる麻莉だが……。

その夜、さやかは山西が「紀代子の為に過ちを犯してしまった」と洩らしている現場に行き会う。

急変する事態に対応すべく牧野が病身を押して助っ人にやって来た。
直後に、山西が青柳と紀代子殺害の容疑で取調を受けることに。
同時に麻莉が姿を消した。

此処で牧野が麻莉を目撃したことを思い出した。
牧野によれば山西夫妻がツアーに申し込んだ際に麻莉が尾行していたらしい。

さらに千秋の職業が判明、実は週刊誌記者であった。
だからこそ、周囲にいろいろと興味を示していたのだ。
千秋は5年前の弥生殺害事件についても取材しており、麻莉とも面識があった。
千秋によれば「当時の麻莉は広瀬の無実を訴えていた」らしい。

さやかは「青柳の遺体が移動させられた理由」に思い至り、彼女を追う。

その頃、麻莉は海岸で真珠を拾っていた。
其処にやって来たさやかたちは彼女が青柳と紀代子を殺害したと指摘する。

青柳殺害前までは真珠のネックレスを着用していた麻莉。
では、ネックレスは何処に消えたのか?

麻莉が青柳を殺害した際に、激しい抵抗に遭い真珠のネックレスを引き千切られてしまったのだ。
だが、暗闇の中では拾い切れず、遺体を動かしたのであった。

この指摘を受けて全てを語り出す麻莉。

5年前、身に覚えのない弥生殺害の罪で逮捕された広瀬。
だが、山西の厳しい取調に屈しありもしない凶器の在処を供述した。
すると、其処から実際に凶器が発見されてしまったのだ。
こうして、逮捕された広瀬は絶望し自殺してしまう。

残されたのは妻である麻莉だ。
麻莉は広瀬の無実を信じ、広瀬の汚名を雪ぐべく調べ始めた。

弥生の過去を調べた麻莉。
すると、弥生が青柳のホストクラブに出入りしていたことを突き止めた。
当時から青柳の客であった紀代子と争っていたことが分かったのだ。
なんと、弥生を殺害したのは紀代子であった。

山西と協議離婚し、その財産を手に青柳とやり直そうと目論んでいた紀代子。
そんな紀代子に弥生は「すべてを山西にバラす」と迫った。
もしも、紀代子の不貞が明らかになれば離婚で得られる財産が大いに減ってしまう。
これを脅威に感じた紀代子が弥生を殺害したのだ。

ところが、此処に及んで紀代子は山西に全てを明かした。
山西は紀代子を庇うべく広瀬に罪を着せたのだ。
すべては山西の陰謀だったのだ。

これを知った麻莉は同じく真相を知っていた青柳に真実を世に明かすよう訴えた。
だが、青柳はこれを無視。
こうして山西、紀代子、青柳へ憎悪を募らせた麻莉は復讐を決意する。

麻莉は青柳に山西殺害を1千万円で依頼した。
とはいえ、これは青柳を呼び出す為の口実である。
麻莉は青柳と紀代子を殺害し、山西に罪を着せるつもりだった。

ツアーに参加した麻莉は青柳を殺害。
ところが、真珠のネックレスを引き千切られてしまった。
其処で殺害現場から遺体を発見現場へ運び込むことに。
真珠のネックレスは広瀬の形見だったらしい。

その後、紀代子を殺害。
この容疑を山西へ向けたのだ。

真実を知ったさやかは山西夫妻を「何処にでもある夫婦が間違えただけ」と庇い、麻莉の罪を批判する。
これに麻莉は後悔し、罪を謝罪するのであった。

麻莉が逮捕され、山西の罪も白日のもとに曝されることとなった。

本間夫妻は旅行の中で離婚を取り止めた。
辻井夫妻も周囲ではなく、自分たちを見詰め直すことに。

こうして、ツアーは一定の成果を収めたのであった―――エンド。

<感想>

「湯けむりバスツアー 桜庭さやかの事件簿」シリーズ第6弾。
原作はなし、オリジナルです。

このシリーズ、どうにも視聴機会に恵まれないようで過去には第2弾だけ批評(レビュー)していますね。
そんな中、遂に2回目の批評(レビュー)に成功です!!

早速、感想をば。

終盤で、波しぶきの中を疾走するバスは格好良かったねぇ。
高波が上手い具合に背景に重なっていたし。

そして、牧野が後半から参加したのは麻莉の目撃証言の為だったのかぁ……。
とはいえ、橋口さんもかなり良かった。

刑事の名前が「鴨志田さん」で「おかしな刑事」を思い出したり。

山西に罪を着せるよりも、青柳に殺害させた方が麻莉の立場では良かった気もするね。

◆関連過去記事
月曜ゴールデン「湯けむりバスツアー桜庭さやかの事件簿2 『連続女子高生殺人〜復讐の鬼と化した父VS追う刑事!金沢・能登緊迫のバスツアーが哀しき家族の絆を救う』」(4月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

桜庭さやか:萬田久子
富田林太朗:葛山信吾
加々見(青柳)麻莉:安達祐実
鴨志田吾郎:小西博之
橋口大造:大谷亮介
青柳 昇:本宮泰風
山西紀代子:大塚良重
広瀬彰一:瀬川 亮
辻井俊晴:藤沢大悟
本間奈津子:清水由紀
本間孝史:宮平安春
桜庭 瞳:池田光咲
桜庭純平:永嶋柊吾
辻井千秋:田中美奈子
山西秀則:小野武彦
牧野安男:渡辺いっけい ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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