2015年09月06日

「実は私は」第126話「紫々戸獅穂A」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第126話「紫々戸獅穂A」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

未来の夫が嶋であると知らされた獅穂。
そんな未来を変えるべく嶋から距離を取ろうとするのだが、裏目に出て逆に意識してしまうことに。
そんな中、嶋から逃げた獅穂は獅狼へと変身する姿をみかんと渚に目撃されてしまったのだが……。

みかんと渚の前で獅狼へと変身してしまった獅穂。
その脳裏に甦るのは過去に同様に変身し軽蔑されてしまったときのこと。

またも、あの轍を踏むのか……。
悔やむ獅穂だが、その目の前ではもっと驚くべき出来事が。

なんと、みかんは眼鏡(フクちゃんのことだ)と会話し、渚は本体が銃を構えて大騒ぎしていたのだ。
互いに互いを見回す3人は絶句することに。

と、其処へ茜がやって来た。
茜は堂々と獅穂たちを「狼男(獅穂)、宇宙人(渚)、福の神(フクちゃん)」と呼ぶ。
これに事情を察した3人は慌てて舞台をファミレスへ移す。

三者三様の表情を浮かべつつ、一様に頭を抱える獅穂たち。
おそるおそる互いの正体を確認するが……やはり想像通りであった。

衝撃から立ち直れない様子の獅穂たち。
とはいえ、彼女たちは目立つ。
場所を変えようと提案する獅穂だが……みかんと渚はテーブルに置かれたコップを手に首を横に振る。
既にドリンクバーを注文してしまったのである。
元を取るまでは帰れないのだ。

そんな中、みかんが戯れに獅穂に檸檬を見せつけこれで獅狼に変身してしまうなど大騒ぎが。
どうやら、写真以外でも丸い物ならば月の代わりになるようだ。
ともあれ、これを乗り越えた3人は共に秘密を守るべく誓い合うことに。

その帰路、獅穂はみかんと渚が変わらず自身を認めてくれたことを喜ぶ。

実は狼男の身ゆえに恋に躊躇していた獅穂。
しかし、恋をしても良いのだと自身を認めることが出来たのだ―――127話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻、12巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、13巻も発売予定。
そして、本作かなり面白い!!

そんな「実は私は」が遂にアニメ化。
テレビ東京系列にて2015年7月6日から放送開始とのこと見逃すなかれ!!
ちなみに、登場人物に黄龍院凛らの名前が無いことを見ると序盤をアニメ化する予定なのかな。
さらに、アニメ版は早くもブルーレイ、DVD化が発表されています。

【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!

その126話。
サブタイは「紫々戸獅穂A」。

遂に125話目から「!」なしのサブタイが登場。
まさに新シリーズ「未来を変えよう」編の幕開けと言えるでしょう。

そんな126話ですが、前話コメントにてご指摘頂いた通りの展開となりました。
まずは、獅穂、みかん、渚の3人が互いに秘密を共有することに。

そして、どうやら獅穂の朝陽への想いは「狼男であることを知っても人格を認めてくれた初の異性」だったことに由来するようです。
だとすれば「獅穂と獅狼の人格が並存していることを認めることが出来る異性ならば朝陽でなくとも良い」ということなのかな!?
それとも、朝陽でなければならないのか!?
これにより、嶋を選んだ理由も解明出来そう。

そして、やっぱり茜がまとめましたね。
さらに、あらすじからは省きましたが今回はカリスマ痴女も登場。
親世代が子世代を見守るとの構図でした。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス12巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ、12巻は緑苑坂弓と桐子の夫婦コンビ。
そして、13巻は桃地結香!!
となれば、次回は登場順で水奈川咲かな?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第120話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第121話「流しそうめんを食べよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第122話「カブトムシを採りに行こう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第123話「気を引こう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第124話「未来を変えよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第125話「紫々戸獅穂@」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。124話にてフルネームが「嶋田結太」と判明。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?

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posted by 俺 at 12:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いや〜結構当たっててびっくりでしたわ。ただもっと深刻になるかと思ってたんですけど、思っていた以上に軽かったです。そう言えば、みかんにはフクちゃんという秘密があった(ただし藍沢さんは知っている)んでしたね。でも、124話の急転直下をラストで一気に引き上げましたから、そういった点ではとっても良かったんじゃないかと思いました。今度は葉子さんの秘密をみかんが知ることになるんでしょうか。多分、獅穂さんと藍沢さん立ち会いの下で朝陽から話す、って形で。
んで、今から花火大会が楽しみです。夢の通り(悪ふざけの母親と嶋は出てこないとする)なら獅穂さんが朝陽に告白する場面になりますからね。この花火大会までにどんな展開があって、獅穂さんが朝陽に告白する流れになるのでしょうか。


あと、獅狼×みかんのフラグが立ったようにも見えました。あのレモン変身のやり取りはオモロ過ぎです。とと、ちょっとマジに話しますと獅狼もみかんも異性の幼馴染が自分以外の誰かに惹かれて、しかもその二人が恋仲ですから、これは岡くんよりも獅狼くんの方がみかんの気持ちが分かるはず、逆にみかんも獅狼くんの気持ちが分かるということで。
あと岡くんには桃地ちゃんが居るわけですからそれでいいんじゃないかなと。(笑)
嶋はむしろあの1年のサキュバスとくっ付いて未来が変わる方が……彼女が本当にカリスマ痴女2世なら、ですが。
Posted by らいらっく at 2015年09月06日 18:46
Re:らいらっくさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

なるほど、126話によりみかんは葉子や弓などを除くヒロイン勢の秘密をあらかた知ったことになるワケですね。だとすれば……いよいよ次は葉子の秘密に迫っても不思議ではない。
もちろん、仰る通り今回の展開による花火大会への影響もポイントになりそうです。

獅狼とみかんについて、ご指摘を受けて初めて気が付きましたが確かに2人の置かれた状況は似通っていますね。これは意外な展開に繋がるか!?
そして、結香の恋の行方は!?
さらに、未来のカリスマの正体も気になります。
次回も目が離せそうにありません!!
Posted by 俺 at 2015年09月07日 01:44
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