2015年09月28日

ドラマスペシャル「緊急取調室 容疑者をマル裸!!警視庁最強チームが帰ってきた!!不可能連続殺人を自首!?女の嘘と裏切りを暴く緊迫のバトル開始!!」(9月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

ドラマスペシャル「緊急取調室 容疑者をマル裸!!警視庁最強チームが帰ってきた!!不可能連続殺人を自首!?女の嘘と裏切りを暴く緊迫のバトル開始!!」(9月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>

取り調べの可視化を実施している特別取調室を取材するため、報道番組のキャスター・三沢早苗(斉藤由貴)が警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」(通称・キントリ)にやって来た。可視化の必要性や、正々堂々と戦う覚悟を熱弁するキントリの紅一点刑事・真壁有希子(天海祐希)に、キャリアウーマンの早苗はすっかり共感。「いい友達になれそう」と、声高らかに固い握手を交わし合う。
その翌日のことだ。キントリはある被疑者の取り調べ要請を受ける。その被疑者とは前日の朝、女子刑務所から仮釈放されたばかりの元美容師・矢島聖美(松下由樹)。親友の紹介で付き合い始めた恋人を殺した罪で6年も服役し、ようやく解放されたにもかかわらず、なんと仮釈放からわずか3時間15分後に「人を殺した」と言って自首してきたのだ。実際、供述通りの場所から、聖美の指紋や皮膚が付着した凶器と、男性の遺体も発見された。ところが不可解なことに、遺体の死亡推定時期は約1週間前――どう考えても、刑務所に収監中だった聖美には遂行不可能な犯罪だったのだ!
聖美はなぜ犯し得ない罪を自白したのか。その嘘の裏にはどんな真実が隠されているのか…!? 取り調べを担当する有希子は事実を究明しようとするが、聖美は“嘘の自白”を突き通すと同時に、疑ってかかる有希子を挑発。挙げ句、洗いざらい話す条件として、あろうことか取り調べのテレビ中継を提示してくる。だが、有希子はこれを断固拒否。自供を覆す証拠をつかむため、キントリの面々は仮出所後3時間の足取りや、事件背景の裏取りに走り回る。そんな中、有希子は聖美が出頭時になぜか所持していた高校時代の卒業アルバムに着目。母校を訪ね、捜査の新たな視点となる“意外な手がかり”を得るのだが…。
聖美の取り調べに与えられた時間はわずか3日! 有希子らキントリの面々はその間に真実へたどり着こうと奔走するが、聖美は自供を翻すどころか、“遂行不可能な第2の事件”まで告白し始めて…!?
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複アリ)。

警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」の真壁有希子は取調室の中で数々の強敵を降して来た。
まさに百戦錬磨の古強者である。

そんな有希子の取材に報道番組キャスター・三沢早苗がやって来た。
共に実力勝負の世界に生きる者同士、早苗は有希子と意気投合するのだが……。

その翌日、有希子は出頭して来た元美容師・矢島聖美の取調べを担当する。
聖美によればナンパして来た上村なる男性を殺害してしまったらしい。
聖美は6年前に恋人である溝田を転落死させ服役、模範囚として3年刑期を短縮し昨日に仮釈放となったばかりであった。
なんと仮釈放後、わずか3時間15分の間の犯行だったと言う。
供述通りの場所から供述通りの殺害方法で上村の遺体が発見されたことで聖美の犯行は間違いないと思われたが……。

解剖の結果、上村の死亡推定時刻は約1週間前だったことが明らかとなった。
その頃、聖美は服役中である。
当然、犯行は不可能だ。

では、聖美は不可能な犯行を自白したのか!?
取調を行う有希子に聖美は取調を公開するように迫る。

有希子は聖美の過去に注目し、これを調べ始めた。
すると、聖美が早苗と高校時代の同級生であり親友だったことを突き止める。

早苗によれば、聖美は父が死亡した為に進学を断念し美容師の道を志したらしい。
また、6年前の溝田殺害事件は早苗が前夫と結婚した当日の出来事だったと言う。
しかも、結婚式場で起こった事件だったのだそうだ。
早苗は「おかげで前夫との仲が上手く行かなくなった」とこぼす。

一方、聖美の服役時代を知る刑務官の市原や聖美と親しくしていた囚人・新田圭子は「聖美はそんなことをする人間ではない」と主張する。

また、上村が「服役中の交際相手が居る」と洩らしていたことも判明。

そんな中、聖美がさらなる犯行を匂わせる供述を開始。
なんと、新宿区ニュークラウンビルに男性の死体があると語り始めたのだ。

調べたところ白骨死体が発見。
死体の身許は今田賢人、半年から1年前後の間に殺害されたと思われた。
これまた聖美では犯行不可能だ。

この事態に有希子は聖美の要求を呑むことに。
その真意を探ろうとしたのだ。

こうして、インターネットで取調の公開が行われることとなった。
顔や音声は本人を特定出来ないように加工するものの、生放送である。
日本初の取調の放送に1万3千人を超えるアクセス数を集めることとなった。

聖美は上村殺害については延べず「古い友人は大切だ。だが、友人は洋服のようなもの」と語る。
その意味は「擦りきれない内に捨てねば、捨てられる」ことらしい。
有希子は聖美の真意を計りかねてしまう。

とはいえ、この取調公開は意外な効果を生んだ。
上村殺害当日の聖美について、目撃者の証言が集まり始めたのだ。
結果、タクシー運転手が聖美を中町田公園まで乗せたと証言。
何でも昼前に公園に到着して欲しいと依頼されたらしい。
しかも、この際に聖美は運転手にチップまで支払っていた。
聖美にとって現金は再出発の為に必要な物。
それを惜しげなく使ったことから、此の時点で聖美は出頭を決めていたようだ。

同じ頃、今田の店の従業員・貝塚寛が新たな情報をもたらした。
どうやら、今田には若い恋人が居たらしいのだが……。

その頃、早苗が姿を消すことに。
当の早苗は母校で佇んでいたが……。

矢先、今田の交際相手が新田圭子だったことが判明し事態は急変する。
なんと、今田殺害は新田圭子の犯行だったのだ。
まさか、上村も……。

聖美と同じ刑務所に収監されていた面々を調べていたところ、上村の交際相手・坂口碧が浮上する。
上村殺害は坂口碧だったのだ。

どうやら、聖美は公園で碧の娘を介して凶器の受渡しをしたらしい。
その為に聖美は公園へ急いだのであった。

聖美は同じ刑務所に居た新田圭子と坂口碧の罪を被っていたのである。
もちろん、聖美にも何か狙いがあるのだ。

圭子と碧が罪を認め、有希子は聖美への復讐戦に乗り出す。

圭子と碧が逮捕されたこと、刑務官の市原が聖美たちの行動を知りつつ見逃したことで退職したことを明かし聖美に自白を促す有希子。
これに聖美は「復讐をしたかった」と告白する。

6年前、溝田を殺害したのは早苗であった。
溝田と交際していたのは聖美ではなく早苗だったらしい。
溝田は早苗の結婚式に乱入し脅迫しようとしていた。
其処で早苗が溝田をベランダに追い詰め転落死させたのだと言う。

その後、早苗は聖美に罪を引き受けて欲しいと懇願した。
このとき、早苗は聖美に「友達で居てあげたじゃない」と口にした。
これにショックを受けて聖美は早苗の罪を被ったのだそうだ。

「おかげさまで楽になりました」
泣きながら有希子に洩らす聖美であったが……。

これにより早苗は逮捕された。
一方、聖美は悲劇のヒロインとして華麗に社会復帰を果たした。

その夜、打ち上げを行うキントリの面々の中で有希子は何やら浮かない表情で……。

翌日、早苗の取調べが開始された、担当するのは有希子である。
早苗は聖美に罪を着せたことを後悔していたと供述。
獄中の聖美から「あなたのおかげです、心から感謝します」との手紙を貰うにつけ、恐怖していたと述べる。

そんな早苗に有希子は溝田の死の瞬間について尋ねる。
すると、早苗は溝田が転落死する瞬間を見ていなかったことが判明。
そもそも、ベランダに追い詰められた溝田がバランスを崩し手すりに掴まった状態だった為に助けを呼ぼうとしていたようだ。

さらに、学生時代に夢を語り合ったと言う早苗と聖美。
早苗の夢は「有名になる」こと、聖美の夢は「好きな人が出来たら屋久島に行って星が見たい」ことだったそうだが……。

その翌日、聖美は美容室を開業するべく準備に勤しんでいた。
其処に有希子が現れた。

有希子は聖美に「彼女が溝田と交際していた」ことを突き付ける。
その手には屋久島で笑う溝田と聖美の写真が握られていた。
溝田は早苗と聖美の二股をかけていたのだ。
だが、溝田の本命は早苗であった。
それを知った聖美が、裏切った溝田が手すりに必死に掴まる姿を見て殺意を抱き、止めを刺していたのである。
聖美の罪は冤罪ではなく事実だったのだ。

有希子は聖美が模範囚として3年間刑期を短縮したことを指摘。
今回の事件により仮釈放中に犯人隠避の罪を犯したことで残りの刑期を勤め上げる必要があると述べる。

「ずっと友達って言ってたわ、早苗さん」
「綺麗事を言うな、ずっと人を蔑んで来た癖に!!私の罪を被ったってお釣りが来るわ!!」
有希子の言葉に逆上した聖美は全ての罪を認めてしまう。

その後、有希子から圭子、碧、市原刑務官から慕われていたことを知らされた聖美は自首することに。

聖美は逮捕された。
早苗は6年前の事件にて偽証罪に問われることとなった。

取調の可視化については検討段階だそうである―――エンド。

<感想>

2014年1月に連続ドラマとして放送されていた「緊急取調室」のスペシャル版。
ドラマ原作はなし、オリジナル作品です。

では、ドラマ版の感想を。

「有希子と仲間たち」、「聖美と早苗」、「聖美と圭子や碧や市原」らの関係を軸に「友情(女友達)」を取り上げた作品。
「聖美と早苗」は友情ゆえに反目し争うこととなった。
「聖美と圭子や碧や市原」らは友情ゆえに「一方が盲目的に信頼し、もう一方から利用される関係」となった。
片や「有希子と仲間たち」は友情により信頼関係を築いており、これにより聖美の罪を暴くことに。

また、取調室を舞台にする作品だけに供述をクローズアップして「真実とされていた証言(聖美による溝田殺害)が偽証と思いきや、やっぱり真実だった」との展開は意外性があったように思います。

ただ、「女友達」をテーマとするなら聖美の妄執や早苗との確執をもう少し具体例を挙げて強調した方が良かった気もします。
ちょっと、此の点が薄かった印象。
それと「聖美が親孝行だった点」や「取調の公開を主張した点」ももっと活用しても良かったかも。

先の長所を反故にしてしまいますが、いっそ「6年前の件も含めて、最後まで聖美は誰も殺していない」のも面白かったかもしれません。
例えば、次のようなストーリー。

6年前の犯行は早苗によるもの、生活に困窮していた聖美は母の介護を条件に「親友」と信じていた早苗の罪を被った。
3年前、聖美は獄中で母の死を知りこの条件を早苗が裏切ったことに気付いた。
其処で復讐の鬼となり、自身は手を汚さず早苗を追い詰める方法を模索した。
結果、周囲に良い顔をしつつ相手を利用し犯行に踏み切らせ、有希子がこれを見抜くことを見越して出頭。
取調を利用しヒントを出して捜査を誘導し早苗の罪を暴きつつ、取調を公開することで自身を悲劇のヒロインとして演出し早苗の凋落と比例するように売り出す。
つまり、実はすべて露見することが織り込み済みであった的なストーリー。

そもそも、聖美が主張した犯行は不可能犯罪ばかりですし、あれならば聖美の悪女ぶりを押した方が良かった気がする。
またいずれにしろ、あれほど親孝行をアピールしていたのでこれを聖美がただ根は善人である表現のみに用いたことは惜しい。

あるいは溝田に関して変更しても面白かったかも。
例えば、二股ではなく聖美が早苗を貶める為に溝田を近付けていた……とか。
逆に早苗が溝田を持て余して聖美に手を汚させようと近付けた……とかの方が「聖美と早苗の関係」が強調されてサプライズだったかなぁ。

もちろん、この例はインパクト偏重ではあるのだけど、本作はいろいろポテンシャルを感じさせる作品だっただけにもう1つ何か欲しかったのは事実。
設定が特徴的だっただけに、それに比べて展開が大人しかったかもしれない。

そう言えば、碧や圭子が聖美を庇う理由が友情があったとはいえ最後まで分からなかった。
特に、碧は子供が居るんだし聖美の計画に乗り上村を殺害してしまえば逮捕は確実。
それだけ追い詰められていたことの証拠なのだろうが、上村の私生活を考えれば聖美と無関係に犯行を果たした方が良かったのではないか。
圭子に関しても、今田の遺体はまだ発見されていないワケだし完全犯罪状態。
にも関わらず、此の状態を崩す必要があるとは思えないんだけどなぁ……。
特に今田の遺体は白骨化しているワケだし聖美の犯行で誤魔化せる筈もない。
それだけ聖美に同調していたとのことなのだろうけど、此の点もかなりモヤモヤしたかな。

とはいえ、こうして特番で続けて欲しいシリーズではある。
もちろん、連続ドラマ版の続編製作も出来得るならば期待したいですね!!

◆関連過去記事
テレビ朝日系列2014年1月からの毎週木曜21時枠ドラマは「緊急取調室」とのこと!!

<キャスト>

真壁 有希子(警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」刑事):天海 祐希
梶山 勝利(警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」管理官):田中 哲司
渡辺 鉄次(警視庁捜査一課一係刑事):速水 もこみち
監物 大二郎(警視庁捜査一課一係刑事):鈴木 浩介
菱本 進(警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」刑事):でんでん
中田 善次郎(警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」刑事):大杉 漣
小石川 春夫(警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」刑事):小日向 文世
矢島 聖美(元美容師の被疑者):松下 由樹
三沢 早苗(報道番組キャスター):斉藤 由貴 ほか
(公式HPより、敬称略)


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