2015年10月02日

「英国一家、日本を食べる」20話「マイケルの妄想」(10月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」20話「マイケルの妄想」(10月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<20話あらすじ>

無性に肉を食べたくなったマイケルは、家族としゃぶしゃぶを食べに。見事な霜降りの和牛の肉を眺めているうち日本の牛は、ビールを飲み、クラシック音楽を聞き、マッサージされて育てられている、という話を思い出す。すると自分の手で牛をもんでみたいという欲望が抑えられなくなった。一家は牛の産地として有名な、三重県・松阪へ。果たして“牛をモミモミ”というおかしな願いをまともにとりあってくれる牧場は見つかるのか?
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)

どうしても肉が食べたくなったマイケルはリスン、アスガー、エミルと共にしゃぶしゃぶへ。
一家は和牛の魅力を思う存分、堪能することに。

大理石のような光沢を醸し出す肉に溺れる一家。
マイケルはこの肉が「甘やかされて出来る」と語り出す。
なんでも「ビール、音楽、マッサージ」で育った牛から取れる肉なのだそうだ。

「もしかすると、ジャグジーもあるんじゃない!?」
冗談交じりのアスガーの言葉も、マイケルにとっては「それもあり得るな」と頷くほどだ。

こうして牛談義に及んでいる内に、マイケルの中にある欲求が高まって来た。
揉みたいのだ、牛を。

こうして一家はマイケル主導で牛をマッサージすべくブランド牛で知られる三重県の松阪へ。
しかし、そんなマイケルの情熱(?)を理解出来る酪農家は少ない。
現地へ辿り着くも肝心のマイケルたちを受け入れてくれる相手が居なかったのである。

欲求を持て余したマイケルは何とか受け入れて貰うべくエミルたちに泣き落としさせようとまで目論むことに。
これにはリスンも閉口するしかない。

あわや、この計画が実行に移ろうかとしたそのときタイミングよく一頭の牛が現れた。
「花子」と書かれたネームプレートの牛に大喜びのマイケル。

そんなマイケルに背中から声がかかった。
相手は「花子」の生産者である牧場主の奥さんだ。

「此処だ!!」とばかりにマイケルは交渉に乗り出した。
こうして、牧場の手伝いと引き換えに牛舎への立ち入りを果たすことに。

見るモノすべてが珍しく「勉強になります」を連発するマイケル。
すると……牧場主の奥さんは顔を顰めてしまった。
なんでも、ご主人も「勉強会と称して遊んでいる」らしい。
これに「分かります……」と同意するリスン。
どうやら、奥さんとリスンは共感しているようだ。

早速、マイケルは奥さんに「甘やかし」について実演を依頼。
これに不思議そうな表情を浮かべる奥さん、1つ1つマイケルの誤解について説明を始める。

牛にビールを飲ませるのは「食い止まり」と言って食が細くなった牛に対し、ビールを飲ませることで食欲を回復させる為なのだそうだ。

そもそも、サシのポイントは「餌」。
エネルギーの多い配合飼料を如何に多く食べさせるかが重要なのだ。
さらに「牧場主の愛情」も重要らしい。

そう言いながら、奥さんが紹介したのはアスカとエミコの二頭。
奥さんは牛の飼育は子育てと同じと述べる。

「なるほど」と感心するリスン。
良く見ればアスカとエミコの二頭ともアスガーとエミルに何処となく似ているではないか。
シンパシーを感じたリスンは尚更奥さんの言葉に力強く頷く。

一方、マイケルはと言えば「牛を揉みたい」と繰り返していた。
これを聞いた奥さんは再び首を傾げながらも、これを許可する。

念願のマッサージに喜ぶマイケルだが、今度は彼が不思議がることに。
なんと、牛のマッサージとは手揉みではなくブラシによるものだったのだ。
想像と異なる現実に意気消沈するマイケルであったが、ブラッシングして行くうちに楽しくなったのか鼻歌まで飛び出す。

そんなマイケルの様子に「僕も、僕も」と飛び出して行くアスガーとエミル。
ところが、勢いが付きすぎてが転倒し服を汚してしまった。

これに悲鳴を上げるリスン。
奥さんは「良かったら牧場の水で洗っておいで」と好意を示す。

此の間もマイケルは牛のブラッシングに夢中である。
見咎めた奥さんは「マッサージはサシに影響はないよ」と教えることに。
どうやら、牛はマッサージが大好きでリラックスの為にブラッシングするらしい。
これまた食を太くする為だったのだ。
さらに「ジャーナリストが噂話を真に受けるんじゃないよ」とまで釘を刺されてしまう。

ジャーナリストとして身の引き締まる想いを味わったマイケルは、この三重旅行についてまとめ始める。
サシの秘訣は「愛情」であった―――と。

だが、その背景では牧場を裸で逃げ回るアスガーとエミル。
「マイケル、手伝って〜〜〜!!」
これを追い掛けるリスンの姿があった。
どうやら、こちらの「愛情」は難しいようだ―――エンド。

<感想>

原作はマイケル・ブース著『英国一家、日本を食べる』と『英国一家、ますます日本を食べる』(共に亜紀書房刊)。
NHKさんにて毎週木曜日0時40分から1時まで放送中、全24話予定。

前半はマイケル一家を中心としたカートゥーンパート、後半はトシ視点のドキュメンタリーパートからなる。

この20話のテーマは「和牛」について。
そんな今回ですが、具体的にはカートゥーンパートでは「松阪牛の生産者」を中心に、実写パートでは「和牛の美味しい食べ方として焼肉」が取り上げられました。

まずはカートゥーンパート。
今回はマイケルに「ジャーナリストとしての在り方」が問われました。
ジャーナリストたる者、噂を鵜呑みにしてはいけない……とのアレですね。
マイケルは現地に赴き、実際に取材を行ったことでコレを乗り越えたようです。

此の点は米澤穂信先生『王とサーカス』でも取り上げられたテーマか。
興味のある方はチェックを!!

『王とサーカス』(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

そして実写パート。
和牛を堪能するなら焼肉と言うことで登場したのはタキシード姿の男性。
その正体は「肉マイスター」として有名な音楽プロデューサーの田辺晋太郎さんでした。
こうして、田辺さんから視聴者が焼き方講座を教わることに。

まずは「カルビ」ですが「油の溶け出す音が引っ繰り返す合図」だとか。
次いで「タン」は「薄切りなので表面だけを強火で焼き、裏面は余熱で」。
そして「シマ腸」は「ぷるぷるしているが噛み切りにくいでのしっかり焼くこと」。
最後に「ミスジ」は「巻きながら筒状にして焼くことで肉汁を逃がさない」のだそう。
まさに「肉との真剣勝負」とのことでした。

ちなみに本作「英国一家、日本を食べる」の旨味も此の点にあるような気がします。
素材を活かす焼き方により「素材との真剣勝負」が肝要なのです。
これにより深い味わいの作品が出来上がる。
この「素材を活かすこと」が視聴者の心を動かすのでしょう……面白いワケです。
次回も楽しみな作品です。

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