ネタバレあります、注意!!
<3話あらすじ>
為頼英介(西島秀俊)は井上和枝(浅田美代子)と亡き妻、倫子(相築あきこ)の墓参り。暗くなりそうな為頼を和枝が陽気にサポートする。
その頃、早瀬順一郎(伊藤淳史)を県警本部の元同僚、市原将太(森本のぶ)が訪ねて来た。市原は3年前に早瀬が逮捕した篠崎大和(松下洸平)の退院を報知らせる。篠崎には殺人容疑がかけられたが、妄想型統合失調症と診断され無罪となり、精神病院に入院していた。
早瀬は病院へと向かうと、母親に付き添われた篠崎が出てきた。早瀬の姿を見た篠崎の母親は、病気が治った息子を刺激するなと言い放つ。
そんなある日、早瀬に太田武司(馬場徹)が深夜に発生した殺人未遂事件を話す。20代の女性が男に顔を殴られ、首を絞められたと言うのだ。早瀬は被害者の指の爪が剥がされていなかったかと聞くが、太田はそこまでは知らない。
為頼が診療所で診察していると、早瀬がやって来た。太田から聞いた話をする早瀬は、よく似た事件が3年前にも発生したと言う。その時は、被害者は殺害され薬指の爪を剥がされていた。犯人は篠崎。早瀬は、無罪となった篠崎は病気を装っていたと疑っている。そして、為頼に篠崎を診て欲しいと頼む。
早瀬に付き合い篠崎を診た為頼は、犯因症を確認。すると、即座に早瀬は篠崎の尾行を開始する。
一方、白神陽児(伊藤英明)の病院では問題が発生していた。南サトミ(浜辺美波)が高島菜見子(石橋杏奈)にメールで助けを求めてきたのだ。
(公式HPより)
<ネタバレあらすじ>
登場人物一覧:
為頼英介:主人公、様々な病気を見抜く眼を持つ医師。
早瀬順一郎:熱血漢の刑事。
高島菜見子:臨床心理士。
白神陽児:クリニックの経営者。実は……。
イバラ:白神のもとで働く男。実は……。
南サトミ:菜見子の担当患者。
久留米実:元医師、為頼の師。
井上和枝:為頼の義姉。
???:菜見子のストーカー。
医師の為頼英介は外観から患者の状態を診断する眼を持っている。
それは遂に、将来的に犯罪を犯すであろう「犯因症」を見抜くことまで可能にしていた。
この能力は為頼を他者と一線を画す存在としたが、同時に彼に限界を報せることにもなった。
皮肉なことに、為頼が幾ら相手の状態を見抜いたとしても治療法を現在の医療水準に頼る以上、治療法が確立されていない病気の場合に為す術がないのは他の医師と同じなのである。
むしろ、より正確に不可能を知るだけに虚無感に支配されていた。
そんな為頼にクリニックの経営者である白神院長が接触を図って来た。
実は白神もまた為頼と同じ眼を持っており、それ故に為頼の能力を認めていたのだ。
白神は患者に苦痛を与えない「無痛治療」を提唱し、為頼にスカウト話を持ちかける。
しかも、白神はこれを実現させる為に「先天性無痛症」を患うイバラを研究していたのである。
白神によればイバラは「痛みが分からない為に感情に乏しい」らしい。
具体性を伴う白神のプランに揺らぐ為頼であったが……。
当のイバラはと言えば勤務先の臨床心理士・菜見子と出会い、彼女に惹かれていた。
そして、菜見子は担当する南サトミの行動に心を痛めていた。
そんな菜見子を密かに監視する影が……。
一方、早瀬は3年前に逮捕した篠崎大和が退院したと知り激しく動揺していた。
篠崎は3年前に女性介護士を殺害し逮捕されたのだが、妄想型統合失調症と診断され無罪とされていたのである。
矢先、3年前と同じ犯行方法にて女性が殺害されてしまった。
篠崎の犯行を疑う早瀬は為頼に協力を依頼する。
早瀬に「犯因症」を見た為頼は彼を助けるべく篠崎の診断を行う。
結果、篠崎にも「犯因症」が見られた。
篠崎の犯行を確信した早瀬は彼を裁こうと心に決める。
そんな早瀬を心配した為頼は遂に「早瀬にも犯因症が見られる」ことを教えることに。
早瀬は悪を憎む心が強過ぎるが故に悪人に殺意を抱いてしまうのだ。
これを知った早瀬は大きな衝撃を受け戸惑うことに。
ところが、篠崎による新たな犯行が発生。
早瀬の主張が認められ、篠崎が手配されることとなった。
これ以上の被害を怖れた早瀬は率先して篠崎を追跡する。
遂に篠崎を追い詰めた早瀬だが、怒りに囚われ彼を殺そうとしてしまう。
その時、為頼の言葉を思い出し寸前で思い留まることが出来た。
為頼の言葉の正しさを確信した早瀬は彼に治療を依頼。
為頼もまた諦めていた「犯因症」の治療に動き出す。
同じ頃、白神はイバラに薬を処方していた。
いよいよ、彼の計画が次なる段階に移行しようとしているのだ。
こうして、為頼と早瀬、白神とイバラ、2組が前人未到の治療に動き出した。
その頃、菜見子を監視する影もまた動き出す―――4話へ続く。
<感想>
ドラマ原作は久坂部羊先生による同名作品。
シリーズ続編として『第五番 無痛2』も存在している。
過去にネタバレ書評(レビュー)していますね。
・『無痛』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『第五番 無痛2』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)
タイトルにもなっている「無痛」の意味は登場人物の1人・イバラが「無痛症」を患っていることを示しています。
また、登場する痛みを理解しようとしない人々たちのことをも指すのでしょう。
さて、人は白神が主張するように「無痛」に生きるべきなのか?
それはドラマ最終回にて答えが明かされることでしょう。
では、ドラマ版3話の感想を。
早瀬が人一倍悪を憎むが故に悪を断つべく悪に手を染めてしまいかねない皮肉。
また、それを為頼から事前に教えられていたからこそ思い留まれた。
此の点、良かったですね!!
そして、どうやら「痛みを知る男:為頼と早瀬」と「痛みを知らない男:白神とイバラ」の対決になりそうですね。
一方で、遂に佐田が登場。
原作同様にイバラが菜見子に興味を持っている以上、原作と同じ結果になりそうか。
一息に物語が動き出しそうな予感。
ちなみに、てっきり篠崎が佐田の代わりかと思っていました。
だとすると、あの人と対決することで前夜(2015年10月20日)の「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」1話が再現されるかも……と思ったのですが、これは佐田が担当する模様。
・「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」1話「衝撃サスペンス初回2時間SPで今夜開幕 相棒刑事は恋人…猟奇殺人現場に現れた完全悪女が僕の彼女を獲物にした…謎を追え!」(10月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)
原作通りならば次回以降も事件は加速して行く筈、4話にも注目ですね!!
◆関連過去記事
【久坂部羊先生著作関連】
・『無痛』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『第五番 無痛2』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『破裂』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)
【ドラマ関連】
「ドラマ版破裂」
・「破裂」1話「超高齢化をめぐる問題作、始動…エリート医師に国家的陰謀が迫る」(10月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「破裂」2話「ベールをぬぐ戦慄の陰謀…ぴんぴんポックリで老人の数を減らす?」(10月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)
「ドラマ版無痛」
・「無痛 診える眼」1話「新ヒーロー誕生…!?病気を見抜く天才は、犯罪を見抜けるか?」(10月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「無痛 診える眼」2話「同じ能力を持つ男が天才に迫る」(10月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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