2015年10月23日

木曜ドラマ「青春探偵ハルヤ」2話「違法ドラッグ・監禁…事件は闇の中へ」(10月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

木曜ドラマ「青春探偵ハルヤ」2話「違法ドラッグ・監禁…事件は闇の中へ」(10月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります!!注意!!

<あらすじ>

ストーカー事件が解決したはずの能見美羽(新川優愛)が謎の不審者に襲われた。浅木晴也(玉森裕太)はその正体を探るため奔走するが、事態はますます深刻になり、危険度を増していくーー
(公式HPより)


<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
浅木晴也:主人公、苦学生。
楓花:晴也の妹。
篠原俊喜:晴也の友人、同居している。腕っぷしが強い。
窪寺和臣:晴也の友人、金持ちのボンボン。
能見美羽:ストーカー被害者にして依頼者。
葵たち:晴也のファン3人組。

磯部克夫:晴也のバイト先の先輩。
石田静枝:スナック「アラバマ」のオーナー。
冬本薫:スナック「アラバマ」アルバイト。

大谷雅人:ストーカー候補。美羽の元恋人。
松本:ストーカー候補。美羽のバイト先の客。
広沼:千晶の兄、晴也にある依頼を……。
千晶:広沼の妹。
増田加奈子:千晶の友人。
高木:千晶の恋人。
尾上:サークル幹部。


・前回はこちら。
木曜ドラマ「青春探偵ハルヤ」1話「ミスキャンパスを狙うストーカー」(10月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)

何者かに連れ去られようとした美羽。
これに気付いた晴也はその場に駆け付け彼女を助けるが、犯人には逃げられてしまう。

其処へ広沼から連絡が入った。
マンションに呼び出された晴也は管理人室から出て来た男性に千晶についての情報を尋ねるが素っ気ない対応をされてしまう。

「じゃ、鍵を貸してください」

仕方なく男性から鍵を借り、広沼と共に部屋へ入った晴也。
室内に家捜しの痕跡を発見し事件の匂いを嗅ぎ取る。
さらに、千晶の部屋から脱法ハーブを見つけてしまう。

千晶が脱法ハーブに手を出したのでは……と不安に怯える広沼。
だが、晴也は室内の匂いから「使用はしていないが預かっていたのではないか」と推測する。
おそらく、これが原因で千晶は身を隠しているのだろう。

一方、未だ危険の去らない美羽は晴也の部屋に身を隠すことに。

同じ頃、磯部は静枝に猛アプローチを繰り返していた。

翌日、葵たち3人組の協力を得て千晶の友人・増田加奈子から情報が得られた。
千晶には彼氏の高木が居るらしい。
晴也は高木宅へ向かうことに。

その頃、磯部は静枝が店の前に黄色いハンカチを吊るす姿を見かけ愕然とする。

高木宅を訪れた晴也、彼が留守と知ると侵入を試みる。
晴也はするすると壁をよじ登ると、窓ガラスを割って屋内へ。
すると、室内には千晶宅と同じく家捜しされた形跡が。
さらに、尾上と写った高木の写真を発見する。

尾上は過去にサークル入会金を巡り晴也と揉めた因縁の相手。
なかなかに厄介な人物だ。
おそらく、脱法ハーブ事件に尾上も関与しているのだろう。
姿を見せない高木も尾上に連れて行かれたものと考えられた。

直後、美羽が姿を消した。
マンションに着替えを取りに戻ったところ、消えてしまったらしい。
もちろん、美羽宅を訪れても鍵がかかっており、外から呼びかけても返事もない。

晴也は千晶を狙う尾上が美羽を連れ去ったと考え、尾上を追うことに。
とはいえ手掛かりがない為、自宅へ戻ることとなった。

すると、磯部が待っていた。
磯部は「静枝が黄色いハンカチを吊るし誰かの帰りを待っている」と泣き言を口にし始める。
緊急事態にも関わらず悠長な磯部に頭を抱える晴也。

其処に和臣から連絡が入った。
尾上の居場所について手掛かりを入手したらしい。

その頃、美羽は暗い部屋に立て籠もり、ストーカーから身を守っていた。
だが、扉一枚隔てた向こうではストーカーがナイフを手に隙を窺っている。
さらに、今も美羽を威圧するようにドアノブをガチャガチャと弄り続けて居たのである。
晴也に助けを求める美羽だが……。

和臣の情報でクラブへ赴いた晴也。
客を装いつつ尾上一派に取り次ぎを依頼する。
こうして晴也たちは尾上のもとへ。

尾上はオートロック式マンションに暮らしていた。
尾上の部下らしき人物を1人ずつ倒しつつ、尾上に辿り着く。

バットを手に襲い掛かる尾上だが、晴也には敵わない。
数発殴られ床に沈むことに。

高木と千晶は奥の部屋で拘束されていた。
だが、美羽の姿はない。
捕まえた尾上を脅し付ける晴也だが「美羽については知らない」と繰り返すばかり。
どうやら、尾上は美羽の件には本当に関与していないようだ。

此処で静かに事情を聞いていた千晶の口から意外な事実が判明する。
なんと、美羽と千晶のマンションには管理人が居ないそうなのだ。
前の管理人が問題を起こして以来、管理人は置かない方針なのだそうだ。

だとすると、晴也が見た管理人らしき男は一体!?
そう言えば、あの男は千晶の部屋の鍵を所持していた。
もしかして、あの男こそ前管理人なのではないか。
そして、美羽のストーカーも!?

晴也は美羽のマンションへ急ぐ。
ベランダから美羽宅へ侵入した晴也、中には前管理人が居た。
前管理人は美羽に告発され職を追われたことを恨んで復讐しようとしたのだ。
其処で美羽を襲撃したが室内に逃げられ、扉越しに膠着状態を続けていたのだ。
刃物を手に抵抗する前管理人だが晴也に締め落とされることに。

こうして、晴也は広沼と美羽の依頼を果たすこととなった。
美羽に感謝されつつ多額の報酬を手にした晴也だが、静枝と和臣から借金を差し引かれ手許に残ったのは僅かな金額であった。
どうやら当分の間、晴也のバイト生活は続くようだ。

ちなみに、磯部によれば黄色いハンカチは特に意味が無かったとのこと。
静枝からは先代から続く習慣だと教えられたのだそうだが……。
何故か静枝は意味深な視線を磯部に向けるのであった―――3話に続く。

<感想>

ドラマ原作は福田栄一先生『青春探偵ハルヤ』(東京創元社刊)。
過去にネタバレ書評(レビュー)していますね。

『青春探偵ハルヤ』(福田栄一著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

では、ドラマ版の感想を。

今回も全体的に原作を上手く活かしていた印象。
特に今回は管理人のアレが炸裂しました。
また原作は登場人物の間の意外な人間関係がポイントの作品でした。
これについて詳しくは原作の書評(レビュー)をご覧頂ければお分かりの筈。

ただ、美羽が尾上に攫われたと考えているのに「現状、手掛かりがないから」と晴也が自宅に戻ってしまったのは頂けないかなぁ……。
此の改変はオリジナルの磯部が加わったことが理由だと思うけど「美羽を探し回っている最中に遭遇した」でも良かったような。

でもって、当の磯部と静枝の関係。
ラストの静枝の視線の意味は何なのか!?
黄色いハンカチが「黄色い服を着用していた磯部を想って」のものだったことを指すのか?
それとも、磯部に説明したことはまるきり嘘でやっぱり別の誰かを待っているのか?
此の点、次回以降が気になりますね。

そう言えば、次回は原作での馬場のエピソードの様子。
だからこそ1話でのストーカー候補が松本に変っていたのですね、納得。
この感じだと「美羽の年上好き」のアレも別のキャラで別エピソードとして再現されそう。
もしかすると、俊喜や和臣のエピソードもあるのかな!?
ちなみに「美羽のアレ」が再現されるとすれば薫か葵たち3人組でかなぁ……。
特に葵は原作でのあの役割だし、注目すべきかも。

ちなみに、今回も晴也の秘密の一端が。
千晶の部屋にて脱法ハーブの匂いが無いことから使用していなかったと断定した晴也。
それはハーブの匂いを知らなければ断定出来ないこと。
また、高木宅への侵入は経験が無ければ出来ない。
さらに、物凄く強い。
そして、何故か実家から距離を置かれている。
それこそ晴也の過去が関わって来る筈、この具体的なエピソードも登場するのかも。

2話もかなり好印象でした。
3話以降もアレンジを加えつつ原作を活かして貰えると楽しめそうです!!
また、晴也の過去も丁寧に描いてくれそうだし期待!!

◆関連過去記事
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