2015年10月27日

「実は私は」第133話「求婚しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第133話「求婚しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・前回はこちら。
「実は私は」第132話「真実を知ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)


朝陽を吸血したことで吸血鬼として覚醒した葉子。
そんな葉子の前に現れたのは吸血鬼の天敵・ヴァンパイアハンターを輩出する黄龍院家の閃であった。

葉子を見咎める閃。
葉子の危機を察した朝陽が2人の前に駆け付けるのだが……閃は朝陽の前で葉子に求婚する。

あまりに衝撃的な展開に呆然とする朝陽。
突然の求婚に舞い上がる葉子。
平然と求婚を続ける閃。

朝陽は事態を収拾すべく葉子の恋人として閃の前に立ち塞がる。
だが、閃は朝陽を歯牙にもかけない。
よほどの自信があるようだ。

とりあえず場所を変えた3人。
朝陽は相手が黄龍院の者と知り凛の名を問うが、閃は知らない様子。
此処から朝陽は閃が凛とは異なり現代の人間であると考える。

一方、閃はそんな朝陽の気持ちも知らず葉子へ求婚を続ける。
葉子もまた朝陽がありながら満更でもない様子。

朝陽は葉子の気持ちを繋ぎ止めるべく、葉子を褒め始める。
これに有頂天となった葉子は上気した肌を冷ます為に席を外す。

この間に閃は朝陽へ葉子に対する気持ちを確認することに。
これに朝陽は「葉子さんとずっと一緒に居たい」と宣言。
その姿を葉子に目撃されてしまう―――134話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻、12巻、13巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、14巻も発売予定。
そして、本作かなり面白い!!

2015年7月にはアニメ化も果たしており、シーズン2製作の報が待たれます。

【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!

その133話。
サブタイは「求婚しよう!」。

再びサブタイは「!」シリーズに。

まさかまさかの朝陽にとって恋敵が登場。
葉子さんの天敵と思いきや、むしろ朝陽の天敵だったとは!!
「ハンター」の意味が「恋の狩人」とはサプライズ。

また、前回コメントにてご指摘頂いて気付いたのですが「閃は未来人ではない」様子。
此の点、今回にて朝陽を通じても語られていました。
てっきり「凛と同じ服装=未来人」と早合点していましたが、そうかあの服装は「黄龍院家のコスチューム」だったワケか……。
これもサプライズでした。

そう言えば朝陽にとって同性のライバルはこれまで獅狼と源二郎(父親だが)のみだっただけに、閃の存在はかなり新鮮な印象ですね。

しかも、相手は葉子が吸血鬼と知った上での接近。
しかもしかも、葉子個人については朝陽の方が詳しいだろうが、種としての吸血鬼については閃の方が詳しい筈。
これは……かなり強力なライバルが登場か!?
とはいえ、其処は「実は私は」だけに恋敵としての閃は獅狼と同様に早期退場のおそれもある!?

そんな閃によると本性を露にした吸血鬼は凄いのだとか。
前回の感想では「吸血鬼化の弊害が巨大化だけだった……なんてこともあり得るし、茜が源二郎に敵わなかったのは力ではなく身長のことである可能性も残されてるし、茜が朝陽と葉子の愛を試す為に大袈裟に語っているのかもしれない。もちろん、本当に恐ろしいモノの可能性もあるけど」と述べましたが、どうやら本当に凄いモノの可能性が高まったか!?

だとすると、茜が源二郎に本物の吸血鬼の怖さを見たように、やはり「朝陽と葉子の種族の壁」こそが朝陽たち最大の障害になりそうか。
何時か暴走する葉子を朝陽が身体を張って止める展開が来るのかも……。

ただ、こうなると謎が1つ。
一度は茜を戦慄させかけたらしい源二郎がどうして今の源二郎に落ち着いたのか?
それこそ桐子の存在が大きそうではありますが……。
源二郎と桐子の関係は葉子と朝陽に置き換えることも出来るだけに、此処はポイントになるかも。

こうなると「箱入り娘」の正体が余計に気になる。
姿を見せられないと言うことはその容姿があまりに特徴的であると言うこと。
もしかして……彼女こそ朝陽と葉子の子孫なのでは!?
顔を見せると牙で正体が分かるとか。
だから、箱で顔を隠しているとか。
「朝陽の傍に葉子が居ない」のも「過去の葉子のこと」を指して居る可能性もあるし。

ああ〜〜〜余計に気になって来たぞ!!

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス14巻も発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ、12巻は緑苑坂弓と桐子の夫婦コンビ。
そして、13巻は桃地結香!!
となれば、14巻は登場順で水奈川咲かな?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第130話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第131話「海に行こう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第132話「真実を知ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。124話にてフルネームが「嶋田結太」と判明。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
黄龍院閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。132話で苗字が判明。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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