2015年10月21日

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」1話「衝撃サスペンス初回2時間SPで今夜開幕 相棒刑事は恋人…猟奇殺人現場に現れた完全悪女が僕の彼女を獲物にした…謎を追え!」(10月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」1話「衝撃サスペンス初回2時間SPで今夜開幕 相棒刑事は恋人…猟奇殺人現場に現れた完全悪女が僕の彼女を獲物にした…謎を追え!」(10月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<1話あらすじ>

警視庁機動捜査隊員の里見偲(松坂桃李)は、先輩で相棒の猪熊夕貴(木村文乃)と周囲には内緒で付き合っている。 ある日2人は変死体発見現場で、橘カラ(菜々緒)に出会う。カラの猪熊に対する異様な視線に不安を覚える里見。翌日カラは里見のアパートを調べ上げ、猪熊の行動を監視すべく向かいのマンションに住む渡公平(光石研)に接触し、部屋に転がり込む。 目的は分からないもののカラのターゲットにされてしまった猪熊。そんな中、口の中に白いソックスが詰められた女性の変死体が発見される。刑事課の速水翔(北山宏光)からの報告を聞き、里見は上司の安藤実(船越英一郎)に「連続殺人事件では?」と進言するが相手にされない。 その夜里見は自宅で『シリアルキラー』という本を読んでいた。「シリアルキラーはしばしば被害者をストーキングする。獲物が決まったら獲物の信頼を得ようとする…」。里見が犯人像を探る中、カラが乗り込んだタクシーが闇へ消えて行く…。 また新たな遺体が発見され、被害者の携帯電話から殺害した女性達の写真が見つかる。そして遺留品には『シリアルキラー』の本が…。自分の推理が当たっていたにも関わらず、どこか腑に落ちない里見は猪熊と居酒屋で“ある香り"を嗅ぐ。「最近よく嗅ぐんだよね。いい香り…」。その言葉を聞いて静かに席を立ったのは、2人を尾行していたカラだった。勘の良い里見に、カラは「邪魔だな…」とつぶやいてー。
(公式HPより)


<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺)の犯人。猪熊に興味を持つ。
渡公平:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本圭:美容整形外科医。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属の刑事。


魑魅魍魎が跋扈する暗闇の中、此処にも1人の鬼の姿があった。
其処では1人の男が女性を吊り下げていたのである。
男は自身を許された者と確認すべく女性を殺害するシリアルキラー、吊るされた女性はその為の生贄であった。
男は女性を吊り終えると口に白いソックスを押し込め、タクシー運転手の本業へと戻って行く。

同じ夜のこと、警視庁機動捜査隊に所属する刑事・里見偲は先輩であり相棒でもある猪熊夕貴ら同僚たちと共にカラオケボックスにて強かに泥酔していた。

廊下で伸び切り醜態をさらす里見。
ふと見上げればそんな里見を虫けらのように見下ろす女性の姿があった。
女性は里見へ視線をやりつつも、興味が無いように歩き去る。
何故か女性の姿が心に残る里見であった……。

翌朝、里見のベッドには猪熊の姿があった。
実は周囲には秘密だが里見と猪熊は恋人として交際していたのだ。
2人は共に捜査一課を志望しており、どちらが一課に異動しても結婚しようと約束していた。

そんなある日、里見と猪熊に出動要請が。
なんとキャバクラ店で変死体が発見されたのだ。
死亡したのは小坂瞳という名のマネージャーであった。
経営者によれば瞳はファッションセンスに優れていたので従業員からも人気があったのだそうだ。

店の従業員に取調を行う猪熊と里見。
すると、里見は見知った顔を其処に見出す。
前夜、醜態を目撃されたあの女性だったのだ。
女性の名は橘カラ、カラは里見ではなくその背後の猪熊へ熱い視線を送る。
これに何故か背筋を凍り付かせる里見であったが……。

一方、当のカラは猪熊の姿に「見つけた」と呟く。

翌日、都内を流していた里見たちは彼が8年前に出会った事件について話始める。
それは酒屋の息子殺人事件、被害者は金属バットで滅多打ちにされていた。
未だ犯人は捕まっていない。

「あんなこと出来る奴ってどんなだろ……」
洩らす里見が車の外を目にすると、何時の間に近付いたのかカラが立っていた。
ゾッとする里見だがカラが見ている相手は猪熊だ。
里見を無視し、猪熊へと軽く挨拶を交わすカラだが……。

其処へ次なる事件発生の報が。
それこそ、あのタクシー運転手の犯行であった。
白い靴下を口に突っ込まれた遺体を目にした里見はその手口から連続殺人ではないかと疑う。

同じ頃、カラは猪熊の身許を突き止めこれに接近しようとしていた。

これを知らない猪熊は久しぶりに実家へ帰省し父・又一に挨拶していた。
実は猪熊は又一の養女、また猪熊家は警官一家であった。
又一はひょんなことから里見と猪熊が交際していることを知り、里見に挨拶を迫ろうとするが……。

その夜、カラは猪熊が女子寮に住んでいることを突き止めると猪熊の部屋を監視すべく向かいのマンションに住むデザイナーの渡公平に目を付ける。
こうして、カラは事故に見せかけ彼へと接近を図る。

翌日、白靴下殺人事件について連続殺人を主張する里見だが誰も耳を貸そうとしない。
里見は理解されないことに苦悩する。

その頃、カラは渡宅へ上り込み共同生活を開始。
とはいえ、カラに渡の姿は映っていない。
カラは渡宅から猪熊の様子を監視し、猪熊が白靴下殺人事件を追っていると知るや動き出した。

カラは同じシリアルキラー独自の嗅覚からタクシー運転手へ辿り着く。
さらに、敢えてその獲物となるよう行動し、見事に相手を釣り上げると隙を突き殺害するのであった。
残念ながらタクシー運転手は彼が信ずるような「許された者」では無かったのである。

こうして事件が発生し、里見と猪熊は現場へ急行する。
其処にはカラから猪熊へのメッセージが残されていた、『シリアルキラー』の本である。

その夜、打ち上げを行う里見と猪熊は整形を行っていた逃亡犯が逮捕されたニュースを目にする。
と、その場で「あれ、この匂い」と口にする里見。
それはカラの香水であった。
そう、里見たちは気付いていないがカラが密かに監視していたのである。

同じ頃、渡はカラへの恋心を募らせていた。
アプローチ方法を模索する渡は「いずれモノにしてみせる」と意気込むが……。
当のカラは猪熊を手に入れる為に里見排除を目論んでいた。

其処でカラは2つの方針を立てる。

1つ、猪熊の役に立つこと。
2つ、猪熊の弱味を握ること。

そんなカラに友人の乃花が声をかける。
乃花とカラは月本圭が経営する整形外科にて整形手術を受けていた。
それだけに乃花はカラに心を許していた。
乃花はカラへ不倫の恋の悩みを打ち明けるが、これを聞いたカラの脳裏には別の思惑が。

カラは乃花を利用することを目論みつつ、猪熊へとさらなる接近を図る。
猪熊はカラが予想した通り正義感の塊であった。
カラは猪熊へどんどん惹かれて行く。

そして、遂にカラは計画を実行に移す。
乃花を利用し不倫相手の妻を殺害すると、その罪を乃花に着せてしまったのだ。

その上で猪熊に情報提供者として接触し、捜査を誘導。
結果、その懐に飛び込むことに成功する。

猪熊からある程度の信頼を得たと確信したカラは、遂に乃花を自殺に偽装し殺害してしまう。
こうして、事件は被疑者死亡で落着とされてしまった。

この結論に疑問を抱く里見だが、またもや誰も耳を貸そうとしない。
納得出来ない里見は独自の捜査を開始しようと考え始める―――2話へ続く。

<感想>

ドラマ原作は『週刊モーニング』(講談社刊)にて連載された山崎紗也夏先生による同名コミック。
過去記事にネタバレ批評(レビュー)がありますね。

「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

実は原作は管理人が連載当初から追っていた作品でして、かなり思い入れがあります。
それだけに気になるドラマ版ですが、その感想を!!

事前情報によるとラストが原作と異なるのだそうです。
とはいえ、現状のところドラマ版は細部に異なる点こそあれどかなり原作に忠実ですね、好印象です。
その上で2時間と限られた時間の中で些か展開こそ急なものの、原作のエピソードを上手くまとめていました。

例えば、原作では偶然だったシリアルキラー同士の邂逅が仕組まれた物となっていました。

他にも、今回里見が読み上げていたシリアルキラーの習性は実はかなり重要。
これはタクシー運転手の事であると同時にカラの事でもあるから。
タクシー運転手が白靴下で獲物との距離を縮めようとするように、カラもまたタクシー運転手や他の事件の犯人(実はカラだが)を餌に猪熊に近付こうとする。
そして、信頼を獲得したと見るや獲物を隔離し犯行に及ぶ。
最終的には同じ経緯でカラが猪熊へ牙を剥くこととなります。

ちなみにドラマ版1話では原作の1話「相棒の秘密」から18話「第二の作戦D」までが映像化されました。

「サイレーン」第18話「第二の作戦D」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

また、ドラマ版はキャラクターとして里見の勘の良さがかなり強調されてましたね。
そして、その慎重なスタイルも強調。

一方、猪熊に原作にない養女設定が。
それに伴い兄弟については触れられず。
これがどう影響するのか!?

ちなみに本作は街中に潜むシリアルキラー・カラと彼女に狙われた猪熊、そんな猪熊を救おうと奔走する里見の物語。
そして、カラはその名の通り「空」。
自身に欠けている点を他者に求め、これを殺害することでその特徴を取り込むと彼女自身が信じている。
実は里見が語った8年前の酒屋の息子殺人事件にも意外な関連が!?
里見と猪熊は如何にしてカラに対抗するのか……ドラマ版も注目です!!

それにしても、久しぶりに里見偲と猪熊夕貴の名を入力しました!!
そして、レナとアイも登場するのかが気になります。

そう言えば、月本役の要潤さん好演されていましたね。
同じく「月」繋がりで「東京喰種」が実写化された暁には月山役を演じて欲しいと思ったり。

やがて来るであろう第二部に向けて……「東京喰種」を考察してみる

◆関連過去記事
「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

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【関連する記事】
この記事へのコメント
サイレーン、みました。面白かったです。
久々にサイコホラー的な感じのドラマで、次もみたくなりました。
菜々緒さんの心がないシリアルキラー役がハマってました。けっこう怖かったです。
松坂桃李さんもアクション頑張ってました。木村文乃さんも可愛いかったです。
今季、楽しみなドラマです。
Posted by ゆうき at 2015年10月21日 01:43
こんばんは、サイレーン中々の滑り出しみたいですね
ラストが今から気になります
記事にありましたアイとレナですが追加キャストにAKBの入山さんと佐野ひなこさんが出ると発表になったのでこの二人かなと思ってます
ただどうやら里見の協力者でキャバ嬢とのことなので設定は少し違うようですね
この二人がどう絡んでくるのかも気になります
Posted by 花 at 2015年10月21日 02:19
度々すみません
入山さんと佐野さんは里見の潜入捜査先の高級クラブのホステスとのことでした
後に協力者となって解決に協力とのことなのでやはりアイとレナで決定でしょうか。
Posted by 花 at 2015年10月21日 02:27
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

Re:ゆうきさん

展開ももちろん、キャストの皆さんの演技も良かったですよね!!

菜々緒さん演ずるカラの淡々とした様子や松坂桃李さん演ずる里見の思慮深さ、木村文乃さん演ずる猪熊の天真爛漫さなどコミックのキャラが直接実写化されたような印象がありました。

次回にも期待ですね(^O^)/!!

Re:花さん

原作と異なるラスト……今から気になりますよね。
原作を読んでいたときにも結末についてはいろいろ考えていたので、このドラマ版でも結末について妄想が膨らんでいます。

そして、情報感謝です!!
入山さんと佐野さんとのこと、どうやらレナとアイにも期待出来そうですね(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2015年10月23日 01:27
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