2015年10月27日

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」6話「救世主」(10月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」6話「救世主」(10月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<6話あらすじ>

与那国(松下由樹)は崎山医師(渡辺いっけい)の転落事故を、殺人未遂事件とみて、ノゾミ誘拐との関連を探る。一方、ノゾミの兄・新の白血病が急速に悪化、優子(安達祐実)は窮地に追い込まれる。そんな中、速水(黒木メイサ)は須佐見(渡部篤郎)から、ノゾミ誕生の秘密を教えられる。ノゾミは兄のドナーとなるため、遺伝子操作でつくられた救世主兄弟というのだ。新の命を救うためにはノゾミの骨髄液がどうしても必要だった。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
速水悠里:妊娠中の刑事。夫・浩介との間には彼の連れ子・雄介が居る。
日村健吾:悠里の上司。
近森優子:新、望の母親。
近森新:優子の長男。
近森望:優子の長女、誘拐被害者。
岸田裕也:トモの夫。
岸田トモ:岸田の妻。優子の赤ん坊を誘拐した。
崎山典彦:優子の担当医。不妊治療に新たな手法を持ち込もうとしている。
須佐見誠二郎:城南大学病院産婦人科の教授、崎山とは対立している様子。
皆本順:城南大学病院産婦人科講師。トータルケアプロジェクトのメンバー。
柊奈留:城南大学附属病院医師。須佐見を尊敬している。
山原あけみ:胚培養室の担当者。
峠緑郎:城南大学病院院長。
峠則孝:峠院長の息子。製薬会社勤務。
有吉久美:城南大学病院院長秘書。

〜〜〜前回のあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

近森優子が出産したばかりの娘・望が岸田夫妻に誘拐された。
岸田夫妻は長年の間、不妊治療を続けようやく子宝を授かっていた。
ところが、須佐見医師が担当した直後に流産していた。
これに対し感情的な行き違いから、岸田夫妻は望を誘拐したのである。

この捜査に妊娠中の速水悠里刑事が加わることに。
何やら病院側の様子を不審に思いながらも捜査を続ける悠里であったが、追い詰められた岸田夫妻は優子に身代金を要求する。

結局、岸田の妻・トモが逮捕され望は保護されることとなったが別の赤ん坊であった。
本物の望はと言えば、峠院長の息子・則孝の手にあったのである。
則孝は峠院長に身代金を要求するが、受渡しに失敗。
追い詰められた則孝は桟橋から望を遺棄したと偽装し久美にこれを託す。

則孝が逮捕され、1人となった久美は崎山を頼る。
崎山の指示に従った久美だが望はまたも何者かの手に。
当の崎山も謎の転落により重傷を負うことに。

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」5話「核移植」(10月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

身柄を確保された久美は「崎山の指示に従い望を乳児院に預けた」と供述。
だが、望は何者かにより連れ去られていた。
直後、崎山が城南大学病院の屋上から謎の転落を遂げる。

悠里は崎山が望を連れ去ったものの、何者かに襲われ奪われたと考える。
ところが、これまでの単独捜査の責任を追及され捜査を禁じられてしまうことに。

だが、これで諦める悠里ではなかった。
自身の検査を口実に本部を抜けると、城南大学病院で捜査を開始する。

一方、捜査本部では望が岸田トモ、峠則孝、有吉久美、崎山典彦と次々人手を渡っていることが重大視されるように。
この異常事態の早期解決を図るべく新たに特命係が捜査に投入された。
特命係はこれまでの捜査状況を踏まえ、近森夫妻が何かを隠していると注視する。

同じ頃、城南大学病院産婦人科講師の皆本は胚培養士の山原あけみに問い詰められていた。
これに余裕の表情を浮かべる皆本。
そう、崎山を突き落とし望を奪ったのは彼だったのだ。
皆本は「望は安全な場所に移した」と告げつつ「今更、何を……一蓮托生でしょ」とあけみに迫る。
これに眼を逸らすあけみ、その視線は彼女が大切にしている1号機に向いていた。
其処にはあけみにとって重大な培養胚が眠っているらしい。
どうやら、皆本もこれを知り利用しているようだが……。

そんな中、近森夫妻の長男・新の容態が急変し白血病を患っていることが判明する。
さらに、望が新を救う為に救世主兄妹として作られた存在だと明らかに。

新を救えるリミットは2日間。
優子は新を救うべく半狂乱となり、望が生きていると知るや情報を求めて公開捜査するよう主張する。
だが、これは受け入れられない。

一方、悠里は崎山が何かを調べていたことを突き止め、崎山ではない何者かが望の遺伝子書き換えを行ったのではないかとの疑惑に辿り着く。

矢先、崎山の容態が回復へと向かう。
これを知った皆本は彼の口から自身の存在が明らかとなることを怖れ、あけみに命じ薬品棚から毒物を入手させる。
皆本は崎山の点滴を毒物に摩り替えるが―――7話へ続く。

<感想>

ドラマ原作は岡井崇先生による同名作品。
過去にネタバレ書評(レビュー)していますね。
とはいえ、ドラマ版はほぼオリジナル展開を見せています。

『デザイナーベイビー』(岡井崇著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

タイトルにもなっている「デザイナーベイビー」の意味は「生まれて来る前に遺伝子に調整を施し両親が望む子供を手に入れる方法」のこと。
此処での調整は「健康」であったり「身体能力の向上」であったりします。
この方法ならば両親が望む子供が得られることに。

この手法は既にSF世界やアニメなどでは一般的となっており、例えば森岡浩之先生「星界シリーズ」(早川書房刊)に登場するアーヴや「機動戦士ガンダムSEED」のコーディネーターなどが挙げられます。

「機動戦士ガンダムSEED」(2002年、日本)

ディスティニープラン発動!!

ちなみに出産を取り扱ったサスペンス系ドラマでは同じNHK系火曜22時枠にて海堂尊先生原作ドラマ「マドンナ・ヴェルデ」も放送されています。

『マドンナ・ヴェルデ』(海堂尊著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

NHKドラマ10「マドンナ・ヴェルデ」第1話(第1回)「希望の卵」(4月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)

では、ドラマ版6話の感想を。

残り2話となり、どうやら全貌が明らかになりつつあるようです。

特別な出生ゆえに流されて行く望。
彼女は兄・新の為に作られた存在、遺伝子書き換えにより生まれたのでしょう。

そんな望を作ったのは崎山……ではなく、皆本の様子。
しかも、崎山に断りなく山原あけみと組んで行ったことだと思われます。

だから、崎山は驚いた。
おそらく、崎山は「核移植」のみ把握していたのでしょう。
ところが、それを上回る施術が行われていた。
其処でこれを知り、研究者として望を欲した。
しかし、皆本にその意図を知られ先手を打たれたと言ったところか。

また、山原あけみが皆本に協力しているのにも理由がある様子。
彼女が大切にしている培養胚に秘密がありそう。
もしかして、彼女自身のものなのか?
彼女自身も事情がありデザイナベイビーを欲しており、皆本に協力する代わりに願いを叶えて貰う取引をしているとか。

そんな皆本ですが崎山殺害に動くことに。
かなり設定が異なるものの原作のあの人ポジションなのかなぁ。

果たして、崎山はどうなるのか!?
原作準拠ならば崎山の身は危険だろうけど、ドラマ版の山原あけみならば皆本を騙して薬を摩り替えて居そうな気もする。

しかし、こうして振り返ってみると城南大学病院の関係者は見事に「デザイナーベイビー」の関係者ばかりとなりそう。
加わっていなかったのは須佐見と柊奈瑠ぐらいかも。

7話にも注目ですね!!

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posted by 俺 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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