2015年11月02日

「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」3話「秘密機関3」(11月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」3話「秘密機関3」(11月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

暗殺犯の一味に拘束されたトミーは、陸軍の極秘ファイルを盗み出すことを条件に解放された。言う通りにしなければ息子ジョージの命はない。寝返りを疑われたトミーは、情報部の報告会に呼ばれて厳しい追及を受ける。トミーはスキを見て記録保管室へ向かうがタペンスが邪魔に入る。だが息子の命が交換条件と知り、協力しファイルを盗み出そうとする。
(公式HPより)


では、続きから(一部に重複アリ)……

・前回はこちら。
「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」2話「秘密機関2」(10月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

ブラウンの配下・コンラッドらに捕えられたトミー。
彼らはトミーの息子・ジョージを人質に「菩提樹」と名付けられた機密文書を盗むよう迫る。
何よりも家族を愛するトミーはこの要求を呑むことに。

トミーは自宅へ戻ったものの、捕えられながら生還したことで内通の容疑をかけられ査問を受けることに。
だが、これを逆手にとって指定された機密文書を盗み出そうと動く。
彼の様子を不審に思っていたタペンスが阻止しようとするが、事情を知るや協力。
こうして、夫妻は機密文書を盗み出してしまう。
ところが、その機密文書の内容は伯父・カーターに関わりのあるものであった。

つまり、この機密文書をブラウンに渡すことはカーターの破滅を意味しかねない。
カーターとジョージを秤にかけつつ、ジョージを選んだ2人は文書の引き渡しに応じることに。

ブラウンらに指定された取引場所へ向かったトミーは其処でアネットと再会する。
アネットとは「のぞき部屋」でジェーンを助けるべく動いていたあの女性だ。
どうやら、ブラウンらに捕まり拷問を受けたらしい。
痛々しい姿に同情したトミーは彼女の訴えに応じて機密書類を渡してしまう。

もちろん、トミーにも次の一手があった。
機密文書の受取にやって来た車に発信機を取り付けたのだ。

しかし、その動きはブラウンに筒抜けであった。
追跡したトミーたちだが逆に手酷い目に遭うことに。

相手の強大さに今更ながら恐怖したトミーたちは手を引くことを決意。
ところが、自宅へ戻ってみると何者かに家捜しされていた。

と、此処でタペンスがあることに気付いた。
2階に置いていた筈の言語学の本がキッチンのテーブルの上に乗っていたのだ。
もしかすると「アナッサ」の意味が其処に載っているのではないか。

調べたところ「アナッサ」が「女王」を意味することが分かった。
そう言えば、ジェーンと出会った列車の中でトミーたちは箱に入れた女王蜂を運んでいたではないか。
あの時、ジェーンがテープを女王蜂の箱に隠したとしたら……。

女王蜂の箱は物置に放置されていた。
箱を改めたところ、中から証拠のテープが出て来た。
テープは常にトミーたちのもとにあったのだ。

其処にジュリアスが銃を構えて現れた。
どうやらジェーンの身柄と引き換えにテープを手に入れるよう強要されたようだ。
こうして、テープはジュリアスに奪われてしまう。

トミーはカーターを呼ぶが、逃げるジュリアスはブラウンの命令に従いテープを破棄するも駆け付けたカーターの車に轢かれてしまう。
テープの復元は不可能、ジュリアスも入院することとなった。

ジュリアスの所持品から彼とジェーンが伯父と姪ではなく恋人同士であったことが発覚。
さらに、意識を取り戻したジュリアスは自身がブラウンだと告白する。
早期の事件解決を望むカーターはこれを信じ込むが、トミーとタペンスは嘘だと見抜く。

何者かが入院中のジュリアスに接触し嘘を吐くよう命じたのだ。
看護師によれば常勤の医師を除けば代理の医師以外に接触した者は居ないらしい。
看護師が指し示した先に居た代理の医師を目にしたトミーたちは驚愕する。

その代理の医師こそジェームズであった。
そう、ブラウンの正体はジェームズだったのだ!!

ジェームズも正体を知られたことに気付きこれを追うが、トミーたちは辛くも虎口を逃れることに成功する。

カーターに助けを求めるトミーたち。
だが、カーターは先の機密文書紛失の責任を追及され解雇の危機にあった。

カーターの部下に事情を説明したトミーとタペンスはブラウンの標的と見られる国務長官のもとへ。
危機一髪、暗殺を阻止したトミーたちはジェームズを屋上へ追い詰める。

正体が露見し逃げ場も失ったジェームズは屋上から飛ぶ。
こうして、ブラウンことジェームズは死亡した。

残るはジェーンの居場所である。
これについてはジェームズ周辺を調べたところ、監禁されていた物件を特定し救出出来た。

退院したジュリアスは彼の事情を語り出した。
ジェーンとジュリアスは交際しており、結婚も考えているらしい。
だが、ジュリアスは既婚者であり離婚の準備中であった。
もしも、ジェーンの存在が発覚すれば離婚に支障を来たす。
其処で姪と偽ったのだそうだ。

一方、タペンスはと言えば今回の事件を通じ自信をつけてしまったようで次の冒険の機会を窺っている―――「秘密機関」了、「NかMか」へ続く。

<感想>

本ドラマは2015年7月から8月にかけて英国にて放送されていたものだそうで、日本版では2つのエピソードをそれぞれ3話ずつ全6話で放送予定。

まず、第1話から第3話までの原作はアガサ・クリスティー著「トミーとタペンス」シリーズの第1弾『秘密機関』(早川書房刊)。
あらすじは次の通り。

<『秘密機関』あらすじ>

戦争も終わり平和が戻ったロンドンで再会した幼なじみのトミーとタペンス。ふたりはヤング・アドベンチャラーズなる会社を設立し探偵業を始めるが、怪しげな依頼をきっかけに英国を揺るがす極秘文書争奪戦に巻き込まれてしまう。冒険また冒険の展開にふたりの運命は? 名コンビ誕生の記念碑的作品(解説:杉江松恋/装幀:和田誠)

・上巻

おさななじみの名コンビ、トミーとタペンスが巻きこまれたのは、戦争中に消えてしまった重要書類の争奪戦。大西洋に沈んだ豪華客船から救出された女性ジェーン・フィンが、書類を持ったまま行方不明になっているのだ。何年もたった今ごろになって、その書類が国の安全を揺るがせる可能性が出てきたらしい。書類をねらうなぞめいた悪の組織のボス、正体不明の怪人ブラウンを向こうにまわして、胸おどる大冒険がはじまった。

・下巻

ますます激しくなる重要書類争奪戦。敵につかまっていたトミーがなんとか脱出したと思ったら、今度はタペンスが敵の手に! 若い冒険家たちをアシストするのは、大金持ちのジュリアスと、名弁護士のジェームズ卿。行方不明のジェーン・フィンとタペンスをさがして飛びまわるうち、悪の組織のボス、なぞの怪人ブラウンとの対決もせまっていた……元気いっぱいの名コンビ、トミーとタペンスがいどむ冒険また冒険の大活劇!
(早川書房公式HPより)


続いて、第4話から第6話までの原作は『NかMか』(早川書房刊)。

<『NかMか』あらすじ>

情報部からナチの大物スパイ〈NかM〉の正体を秘密裡に探るという任務を帯びたトミーは、妻のタペンスには内緒で任地へと赴いた。だが、タペンスとて一筋縄でいく女ではない。騙されたふりをして先回り。かくして二人は、大規模なナチ・スパイ網のまっただなかへと飛びこむことに……スリル満点の冒険ミステリ(解説 渡辺武信)
(早川書房公式HPより)


詳しくは下記過去記事をご覧ください。

【朗報】英国ドラマ「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」がNHKさん日曜23時枠にて放送開始とのこと!!

では、ドラマの内容を。

あらすじをご覧頂ければお分かりの通り、かなり原作にアレンジを加えて来た印象ですね。
とはいえ、ドラマ版として世界観の構築には成功しているのではないでしょうか。

そんな本作ですが今回は「秘密機関編」の最終話でした。

独立した1つの映像作品として「ブラウン氏の正体発覚」から「暗殺阻止」の辺りが些か急に感じられました。
他よりも、むしろあのシーンをもっと膨らませても良いかなぁ。

そして、放置されるブラウン氏の残党とアネット……。
そう言えば、身許を知られているトミーやタペンス、ジョージは報復の嵐に曝されないのだろうか。

でもって「ジョージの為に機密文書を盗んだトミーたち」と「ジェーンの為にテープを盗んだジュリアス」。
本来、同列の筈なのにどうしてタペンスたちはあれほどジュリアスを批判出来るのだろうか。
もっとも、当のジュリアスもなかなかになかなかだが。

そもそも、トミーとタペンスはカーターを売ったに等しいのだけどなぁ……。
ジョージの事があるとはいえ、なかなかに罪深い。

カーターと言えば、いろいろと事後処理が大変そうだ。
まず、機密文書紛失の責任問題もあるだろうし。
さらに、ジェームズの正体を見抜けなかったことで部下の管理責任も問われそう。
他にもトミーとタペンスたちも油断ならないぞ。
カーターにとって彼らこそがもっとも警戒すべく人物なのかも……。

そんなトミーとタペンスには次なる冒険が待つことに。
4話からは「NかMか」編に突入。

とはいえ、4話は2015年11月22日(日)23時からの放送予定とのこと。
4話にも期待ですね!!

ちなみに『そして誰もいなくなった』がミニドラマ化されるそうです。

【2015年】『そして誰もいなくなった』ミニドラマシリーズ版が製作中とのこと!!

他にも「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」を製作した米CBSが「ミス・マープル」を大幅にアレンジした「Marple」製作決定とのこと。
こちらも注目です!!

ホームズに続きミス・マープルも現代へ!?米国にて「Marple」製作決定とのこと!!

◆関連過去記事
【トミーとタペンス ―2人で探偵を―】
「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」1話「秘密機関1」(10月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」2話「秘密機関2」(10月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【書評(レビュー)】
・「ホロー荘の殺人」ネタバレ書評(レビュー)
「ホロー荘の殺人」(アガサ・クリスティー著、中村能三訳、早川書房刊)

『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティー著・山本やよい訳 、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

・ポアロシリーズ最終作「カーテン」ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。
「カーテン」(アガサ・クリスティー著・中村能三訳 、ハヤカワ書房刊)

「ねじれた家」(アガサ・クリスティ著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

【映像化作品】
「オリエント急行殺人事件」
フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【映画化関連情報】
【速報】ミス・マープルものがディズニーで映画化されるとのこと!!

アガサ・クリスティ原作「ねじれた家(Crooked House)」が映画化!!

シュワちゃんがアガサ・クリスティ原作映画に出演!?「そして(敵が)誰もいなくなった」な映画のタイトルは「サボタージュ(原題)」!!

映画「オリエント急行殺人事件」がリメイクとのこと!!

【イベントその他】
アガサ・クリスティー生誕120年展覧会開催中!!

金沢にてアガサ・クリスティー原作「検察側の証人」舞台上演決定!!

舞台「検察側の証人」東京公演決定!!

アガサ・クリスティ「ポアロにうんざり」発言にファン「え〜〜〜っ!!」と叫ぶ

「ザ・リッツ・カールトン大阪」にて「アガサ・クリスティー ナイト」開催!!

【注目】「アガサ・クリスティ大事典」が話題に

2014年の今もポアロシリーズ続編が刊行されていた!?その名も『モノグラム殺人事件』(早川書房刊)に注目せよ!!

2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!

やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!

【注目せよ】遂にデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」Blu-ray BOXが発売決定とのこと!!

【2015年】『そして誰もいなくなった』ミニドラマシリーズ版が製作中とのこと!!

【朗報】英国ドラマ「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」がNHKさん日曜23時枠にて放送開始とのこと!!

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