2015年11月09日

「実は私は」第135話「特売品を手に入れよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第135話「特売品を手に入れよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その日、渚は新たなる戦場へと赴く自身を鼓舞していた。
其処は最果てにある激戦の地、赴けばただでは済まないであろう……。

「あの〜〜〜もしもし?」

目を閉じ精神集中を図る渚に声を架けて来る戦友、彼女の名は獅穂だ。

「油断するなっ!!」
一喝する渚に、狼狽気味の獅穂。
彼女たちがこれから挑む激戦の地―――それは激安で知られるスーパー「悪鬼羅刹」である。
そう、渚は特売品を手に入れるべく獅穂と共に此の地に降り立ったのだ。

「とは言っても、特売品を買うだけでしょ……」
「それは違うわ!!」

未だ渚のテンションに戸惑い続ける獅穂。
そんな獅穂の呟いた言葉に渚ではない別の人物からのツッコミが入る。
その正体は―――みかんだ!!
どうやら、みかんも特売品を求めてやって来たらしい。

まさか、みかんまでもが参戦するのか―――思わぬ強敵の登場に動揺を隠せない渚。
だが、みかんは意外な言葉を口にする。
なんと共闘を申し出たのだ。
それほど、特売品を巡る争いは熾烈を極めるものらしい。

みかんによれば、この「悪鬼羅刹」で買い物をする主婦はまさに「悪鬼羅刹」。
到底、1人では戦いようが無いのだそうだ。

覚悟していたこととはいえ、渚が認める強者であるみかんが口にしたことは大きい。
こうして渚&獅穂とみかんは共同戦線を張ることになった。

店内へと足を踏み入れた3人が目にした光景は凄まじかった。
モヒカンでこそないものの、まさに「北斗の拳」を髣髴とさせる主婦が特売品を求めて彷徨っていたのだ。
しかも、1人1人が醸し出すオーラが明らかに異質だ。
おそらく「北斗百烈拳」くらいならば優に使いこなすに違いないだろう猛者であることを感じさせる。

彼女たちは店内放送のたびに特売品へと駆け寄り、怒声を上げ、罵声を浴びせつつ商品を手にしていた。
その光景はまさに修羅、修羅の国だ。

「ごくり」
みかんですら固唾を飲むほどの修羅場。
しかし、彼女たちは飛び込んで行かなければならない。
だが、修羅たちのオーラに気圧されるばかり。

「だからこそ、あんたの力が必要なのよ」
渚を見遣りつつ訴えるみかん、その手には「釣りキチ三平」よろしく釣竿が握られていた。
まさか……。

みかんは笑顔で渚の本体を特売品へと投擲し、渚がキャッチするや釣り上げるとの方法を熱く語り出した。

「いや、無理。それ無理だから」
自身の身体よりも大きい物を掴んでおけと命じるみかんの言葉に頑なな拒絶を示す渚。
そもそも、渚の本体は機密扱いなのだ。おいそれとは公開出来ない。

「だったら、こんなのは?」
続いて提案を始めたのは獅穂だ。
獅穂は渚が美尻を見せて修羅を牽制する隙に商品を手に入れる方法を主張。
しかし……。

「出来るかっ、そんなの!!」
渚にあっさりと一蹴されてしまう。

「だったら、パワーアップした力を見せて上げるよ」
此処で獅穂は自らがハラリハラリと脱衣し始めた。
自身の力で牽制するつもりなのだろう。
だが……数秒後には厚着に包まれて地面に転がることに。
どうやら、牽制どころか裸を同情されて有志により服を着せられてしまったらしい。

存在意義を奪われた獅穂は放心状態だ。
もはや、復帰は難しいだろう。

「あれほど油断するなと言っただろうに……」
獅穂の戦線離脱に涙する渚。

一方、遅々として進まぬ状況にみかんが苛立ちを覚え始めた。
みかんは「フクちゃん」に「行け」と命じる。
普段の「フクちゃん」に対するみかんの態度を知っていれば分かるが、明らかに悪意のある指示だ。
どうやら、「フクちゃん」の力で修羅たちを一掃するつもりらしい。
そう命じるみかんの顔は戦略兵器を手にした者のソレに非常に酷似していた。

流石にこれには戸惑いを覚える渚。

「任せておけ」
その間に獅狼が登場、修羅の群れに特攻する。
意気揚々と飛び込んだ獅狼だが、何故か周囲から好奇の視線を浴びると共にあっという間に囲まれてしまった。

「助けてくれ〜〜〜」
獅狼は登場後、わずか数秒で悲鳴を上げつつ波に埋もれて行った。
どうやら、性的な好奇心の対象とされてしまったようだ。
今度こそ、復帰は難しいだろう。

「肉食獣に餌を放り投げたようなものだったな」
結果を評する渚とみかん。

「こうなれば……あんたのUFOは!?」
さらにとんでもない提案を始めるみかん。
それはUFOの火力で焼けとの意味だ。
もちろん、これまた機密を曝すことが出来る筈もない。

「おらっ、邪魔だ!!独身舐めんなよ!!」
何処かで聞き覚えのある声を耳にし目を向ける渚と獅穂。
其処には明里が修羅相手に一歩も退かず、いや、むしろ優位に事を進めていた。
修羅たちは明里を前にして「守るべき物が無い筈なのにあの強さ……」とたじろいでいる。

「あのレベルでなければ通用しないのか……」
絶句する渚とみかんたちだが、逆にやる気が湧いて来た。
1人で駄目でも2人ならば敵う筈、何のための共同戦線か!!

こうして特売品の卵を前に、最終作戦が決行されることに。

みかんは「フクちゃん」に鳩を呼ばせると渚をそれに乗せた。
さらに「フクちゃん」が発光することで渚の姿を周囲から覆い隠す。
渚を乗せた鳩は卵のコーナーへ一直線。
真上に行き当たると渚が降下し、手にしていた釣り針を卵パックに引っ掛ける。
合図を出したところで、みかんが卵パックを釣り上げる。
後は、みかんが卵パックを手にレジで会計を済ませるのだ。

この作戦は大成功!!
遂に、渚とみかんは戦果を挙げることが出来た。

会計を終え、余韻に浸る渚にみかんは握手を求める。
こうして、獅穂らの犠牲の上に新たな戦友の絆が結ばれた……かに思われたのだが。

家に帰りついた渚はハタと気付いた。
自身が卵を購入出来ていないことに。

渚は慌ててみかんに電話を入れる。

「だって、支払いは私だもの」
「いや、もちろん代金は支払うから2個ほど分けて」
「あの〜〜〜あたしも頑張ったんだけど」

戦果を独り占めしようとするみかん。
支払いはするからと戦果を分けるよう頼み込む渚。
そして、何故か度外視されている獅穂なのであった―――135話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻、12巻、13巻も重版出来とのことで目出度い。さらに14巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!

2015年7月にはアニメ化も果たしており、シーズン2製作の報が待たれます。

【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!

その135話。
サブタイは「特売品を手に入れよう!」。

再びサブタイは「!」シリーズに。

今回は「獅穂編」で生まれた3人ユニット(!?)、渚、みかん、獅穂が大活躍。
とはいえ、主には渚とみかんでしたが……この2人、朝陽を巡って争いつつもなんだかんだで仲が良い。

でもって、激安スーパーの名前が「悪鬼羅刹」。
その名の通り、修羅が住まう場所。
「北斗の拳」ばりの人々が行き交う描写には噴き出しました。
さらには、其処に明里の姿も……。

そして繰り出される「反復ネタ」と「対比ネタ」の数々。
あらすじではお伝え出来ていませんが「獅穂登場&退場」と「獅狼登場&退場」、「フクちゃん」と「UFO」がそれぞれページ越しに対になっています。
これ、おそらくコミック版でも楽しめると思えるので要注目。
さらに、これを挟み込むように「最初の釣り」と「ラストの釣り」が設置されているのもポイント。
また、「最初の渚&獅穂、みかん」と「ラストの渚&獅穂、みかん」もこれに沿っています。
これらが入れ子構造になっていて工夫が凝らされていましたね。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス14巻も発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ、12巻は緑苑坂弓と桐子の夫婦コンビ、13巻は桃地結香!!
そして、14巻は水奈川咲と葉子に!!
気になる15巻は鳴か、それとも閃か、あるいはその両方か!?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第130話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第131話「海に行こう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第132話「真実を知ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第133話「求婚しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第134話「心配しよう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。124話にてフルネームが「嶋田結太」と判明。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
黄龍院閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。132話で苗字が判明。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?

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