2015年11月11日

水曜ミステリー9「さすらい署長風間昭平12 阿波おへんろ殺人事件 絶景の滝に散った友…汚れた指と数字1−3 21−22の謎は?新署長が暴く10年前の闇!」(11月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「さすらい署長風間昭平12 阿波おへんろ殺人事件 絶景の滝に散った友…汚れた指と数字1−3 21−22の謎は?新署長が暴く10年前の闇!」(11月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

全国の警察署長のピンチヒッターとして、各地を転々としている風間昭平(北大路欣也)。今回、風間は四国最東端の街、徳島県阿南市の阿南中央署へ赴任することになった。

風間は、副署長の河田慎哉(近藤芳正)から署長専属の秘書官を用意したと言われ、地域課の清水由紀(東ちづる)を紹介される。清水は徳島県内の数々の所轄署を渡り歩いている女性警官だった。そんな中、午尾(ごお)の滝で男性の変死体が発見されたと一報が入り、風間は清水とともに現場へ。

遺体の背中には刺し傷があり、首には絞められた痕が残っていた。風間は遺体の手に付着した土が、殺害現場周辺のものではないことに気づく。さらに被害者の遺留品の手帳には不思議な数字が書き込まれていた。

殺されたのは、かつて阿南西高校の投手として甲子園でも活躍した三木宏隆(本宮泰風)と判明。三木の母校を訪ねた風間は、三木が高校生の時に壊した肘のせいで野球人生を断たれてしまったことを知る。当時、三木とバッテリーを組んでいた捕手の坂本和彦(別所哲也)が今、阿南西高校のコーチをしていると聞き、風間は坂本からも話を聞くことに。坂本はプロの道へ進んだが二十代半ばで引退し、大阪で板前をしていたが、最近、故郷の阿南に戻っていた。料理屋で働きながら、母校のコーチや少年野球の指導をしているという。坂本には11歳になる息子の進平(田中蒼馬)がいるが、進平は1歳の時に、心臓の手術を受け、今でも運動は禁止だという。

調べにより、三木の遺体に付着していた土は大谷焼の粘土である可能性が高まり、風間と清水は大谷焼を扱う窯元を訪ねる。最初に向かった森陶器に着くと、二人は鳴門北署署長・益田純一郎(伊武雅刀)と、職人の森信吾(大杉漣)が話し込んでいる姿を見かける。不思議に思うなか、森や田中武士(仁科貴)ら職人たちに三木の写真を見せるが、知らない男だと言う。

一方、阿南中央署刑事の津村健吾(阪田マサノブ)らは、三木が働いていた建設会社で、三木がヤクザ者らしき男ともめていたという話を聞く。男は本郷力也(木下通博)で、津村らが聴取すると、借金を回収しようとしていただけだと犯行を否認。逆に三木殺しの犯人は中谷充(國本鐘建)だと言い出す。三木が殺された日の昼に、三木と中谷が激しく口論していたのを見たと言う。中谷を調べると、三木は中谷が経営するバーで働いていたことがあったが、三木殺害時刻に中谷にはアリバイがあった。ところがその後、三木と同じ手口で殺された中谷の遺体が、岬で発見される…。
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

「さすらい署長」と呼ばれる風間昭平。
彼は何かの事情で署長が居なくなった土地に代理署長として赴任し、正式な署長がやって来るまでの繋ぎを果たすのが役目である。
風間自身はこれを「リリーフ」として気に入っている。

そんな風間が今回着任したのは四国最東端の徳島県阿南市にある阿南中央署。
阿南市に着いた風間は1人の野球少年と出会う。
その名は坂本進平、彼の父・坂本和彦は元プロ野球選手で引退してからは板前になっていた。
最近までは大阪に居たが阿南に帰って来たところらしい。
進平は坂本を尊敬し野球が大好きであったが、心臓に病気を抱えており禁じられていた。

署に着任した風間。
野心家の副署長・河田慎也はこれまでに聞いた風間の噂から彼を警戒し、監視役として清水由紀をつける。
だが、由紀は河田よりも風間に理解を示しており、風間は心強い仲間を得ることとなった。

ところが、早々に殺人事件が発生。

殺害現場は午尾の滝、被害者は三木宏隆なる男性。
奇妙なことに、何者かに刺された上で首を絞められていた。
さらに三木の手には周辺の物とは異なる土が付着。
所持していた手帳からは「1−3」「21―22」なる数字も見受けられた。
風間は阿南中央署の面々と共に捜査に乗り出すことに。

すると、三木が坂本和彦の同級生であったことが判明。
三木がピッチャー、坂本がキャッチャーだったのだそうだ。
だが、三木が肩を壊して引退したらしい。
それ以降も、2人は親友として交流していたそうだ。

三木の手から検出された土が大谷焼の粘土だと判明。
風間は森陶器なる窯元を訪問する。
森陶器は社長の森信吾が経営し、田中武士ら職人たちが所属していた。
風間は其処で森と何やら話し込む男性を目撃する。
その男性は鳴門北署署長・益田純一郎であった。

その頃、三木周辺を調べる阿南中央警察署の刑事たちは三木が中谷充なる男性と争っていたことを突き止める。
だが、中谷には三木殺害当時のアリバイがあった。

ところが、その夜に中谷までもが岬で他殺体で発見されることに。
その殺害方法も三木と同じであった。
風間は犯行現場が共に水辺の近くであったことに注目するが……。

矢先、三木の手帳に残された「1−3」「21―22」の意味が判明。
それは「お遍路の区切り打ち」であった。
「1−3」は「1番札所から3番札所」、「21−22」は「21番札所から22番札所」の意味だ。
どうやら、三木は遍路に参加していたらしい。

三木の辿った経路を追った風間は琵琶湖の鮒寿司屋の大将・阪本一平と再会する(阪本は第9弾と第10弾に登場した人物)。
阪本もまた遍路に参加していたのだ。

暫し旧交を温めた風間、改めて三木の旅路を追う内に笹木邦子宅を訪れる。
三木は毎年必ず邦子宅へ足を運んでいたようだが……。

そんな中、風間は10年前に発生した笹木不動産強盗殺人事件を知る。
この事件は笹木不動産の令嬢・晴香が強盗に殺害されてしまった事件。
当時、容疑者として森大貴が逮捕されたが、大貴は獄中で自殺していた。

この調書に目を通した風間は現在の事件の原因があることに気付く。
まず、被害者・晴香の母が邦子。
そして容疑者とされ死亡した大貴の父が森信吾。
この捜査に携わったのが益田純一郎。
森大貴以外に容疑者とされていたのが三木と中谷。
ところが、そんな三木と中谷のアリバイを証言したのが阪本だったのだ。

その翌日、なんと邦子が三木と中谷を殺害したとして出頭して来た。
邦子によれば三木がお遍路をしていたのは晴香殺害の罪を悔いてのこと。
それを先日になって謝罪されたが、許すことが出来ず殺してしまったのだそうだが……。

風間は細腕の邦子では犯行は不可能と結論付け、彼女が誰かを庇っていると考える。

そんな中、益田が坂本の取調べを始めたとの情報が届いた。
実は益田は未だに10年前の事件について疑問を抱いており、真相を密かに調べていたのだ。

さらに、進平が10年前に心臓手術を行っていたことが判明。
ところが、その費用の出処が不明となっていた。

風間は益田の許可を得て、坂本に真相を問い質す。
これに坂本は全てを明かし出した。

10年前、坂本は進平の手術費用について三木に相談した。
その翌日、三木は何処からともなく費用を工面して来たと言う。
その代わりにアリバイ証言を依頼されたのである。
坂本はそれに疑惑を抱きつつ進平を捨て置けず、偽証したのだ。
どうやら、三木はこの10年間お遍路を続け罪を悔いていたらしい。

こうして10年前の強盗殺人事件が三木と中谷による犯行と明らかに。
同じ頃、三木殺害の凶器が「陶器製作の鉋」と分かる。
さらに首を絞める際に用いられた布が「天然藍で染められた手拭」と判明。

容疑は森大貴の父である森信吾へ。
だが、森陶器を訪れた風間はある人物の部屋で凶器を発見する。

真犯人は田中武士であった。
田中は大貴の兄弟子として親しくしており、罪を着せられ無念の死を遂げたことがどうしても許せなかったらしい。
密かに邦子と連絡を取り合っていた田中は三木の謝罪現場に遭遇する。
そして三木と中谷へ仇討ちに及んだのだ。

田中が逮捕された。

真実を話していれば……と後悔する坂本。
そんな坂本に風間は進平をきちんと育てるようにと諭す。

こうして風間は阿南の地を去った。
次に風間が赴く土地は何処になるのか。
ただ、何処にしてもきっと彼なりにやって行くに違いない―――エンド。

<感想>

「さすらい署長風間昭平」の第12弾です。
原作は、中津文彦先生『さすらい署長・風間昭平』シリーズ。
原作者である中津文彦先生は2012年4月24日に亡くなられています。

中津文彦先生、死去……

では、ドラマ感想を。

何と言っても、キャストが物凄く豪華でした。
北大路欣也さん、東ちづるさん、大杉漣さん、伊武雅刀さん、別所哲也さん、左とん平さん、水野久美さん、近藤芳正さん、本宮泰風さん、仁科貴さんですよ!!

特に管理人も大好きな北大路欣也さん、東ちづるさん、大杉漣さん、伊武雅刀さん、別所哲也さん、左とん平さんの顔ぶれにはもうこれだけで評価も高くなろうもの。
そして、田中武士役を演じた仁科貴さんは名優・川谷拓三さんのご長男。
蟹江一平さんと共に応援している役者さんの1人なので、これまた評価が高くなる。

ちなみに左とん平さん演じる琵琶湖の鮒寿司屋の大将・阪本一平は第9弾と第10弾に登場した人物。
村里耕二役の石倉三郎さんと入替りでの登場となっています。
此の点、シリーズファンは押さえておくべきポイントでしたね。

でもって、風間は完全に「さすらい署長」として周囲に認知されているんだなぁ……。
とうとう球場でアナウンスまでされちゃうし。

ただ、気になる点が幾つか。
まず、風間が謎として挙げていた「犯行現場が共に水辺であったこと」の理由が分からないなぁ。
それと、田中が三木と中谷を刺した上で首を絞めた理由も。
まぁ、後者については「凶器が大貴の遺品だったことから考えて、2つとも使おうと思ったから」なのだろうか。

とはいえ、きちんと名所を活かした設定(「お遍路」と「贖罪の旅」)でもあったし、個人的にはかなり高評価となりました。
シリーズ次回にも期待!!

◆関連過去記事
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中津文彦先生、死去……

<キャスト>

風間昭平:北大路欣也
清水由紀:東ちづる
坂本和彦:別所哲也
河田慎哉:近藤芳正
田中武士:仁科 貴
三木宏隆:本宮泰風
井本 学:緋田康人
箕田功補:有薗芳記
津村健吾:阪田マサノブ
西野 明:小林正寛
清浜 潔:堀本能礼
阪本一平:左とん平
笹木邦子:水野久美
森 信吾:大杉 漣
益田純一郎:伊武雅刀 ほか
(公式HPより転載、順不同、敬称略)


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この記事へのコメント
本当に豪華な出演陣で、久々に「知った顔が多くて、安心して見ていられる心地よさ」を楽しむことが出来ました (^o^)
他にも、東さんを筆頭に、関西弁の捜査員が複数配されていたことも嬉しかったです。せっかく関西が舞台のサスペンス物でも標準語の署員ばかりで構成されていると、それだけで何か、舞台が関西である必要がないのでは……何て気持ちになってしまったりもしますので……。

事件の現場がいずれも水辺であったことに関しては、私もきっと何かある筈だと期待していましたので、ちょっと肩すかしを喰らったみたいな気分でした。流石のさすらい署長さんにも、見込み違いはある……と言いたかったのかな、とも思いましたが、それならそれで、ご本人の自省の念なり周囲のフォローなりを、台詞一言で良いから入れて欲しかった気がします。もしかしたら、見落とし・聞き落としをしただけでは……と、不安でもあったのですが、通信を拝見して、そうではなかったと判り、ほっとしています (^o^)
Posted by 星沢美保子 at 2015年12月07日 20:06
Re:星沢美保子さん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

キャストが本当に豪華でしたよね。
今、振り返ってみても凄いです。
また、演技巧者が集まっていたのもポイントが高かった。

そして「水辺問題」。
実を言うと管理人も「見落としてしまったのだろうか」と内心不安だったりしていました。
コメントを拝見してほっと胸を撫で下ろしています、感謝です(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2015年12月08日 22:03
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