日本で100番目に早い(たぶん)、「相棒season14」第5話「2045」(11月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)。
<ネタバレあらすじ>
法務省のエリート官僚・藤井由紀夫(小林博)の遺体が発見された。
死因はコーヒーに混ぜられた青酸化合物。
犯行現場がホテルのツインルーム(禁煙)であったことから帯同者の存在が疑われ、その愛人である三村彩那(田川可奈美)が容疑者とされていた。
この事件捜査に法務省から助成を得て推進されているプロジェクト「ジェームズ」が活用されることに。
「ジェームズ」は犯罪捜査を行う人工知能のこと。
生みの親である長江菜美子(平岩紙)の運営のもと、既に4件の殺人事件を解決していた。
内村たちもその実績を高く評価しているほどだ。
その日の午後、廊下を歩く伊丹たちの顔は一様に暗かった。
それもその筈、彼らが疑っていた三村彩那犯人説が「ジェームズ」の分析結果を報告した菜美子によってあっさりと否定されてしまったのだ。
これを聞いた右京(水谷豊)と冠城(反町隆史)は「ジェームズ」に興味を抱き、その研究室を訪問する。
突然の来訪者にも関わらず、余裕を持って受け入れる菜美子。
菜美子によれば「ジェームズ」は法務省の裁判記録を分析したビッグデータを基に動いている。
これに犯行現場の部屋の広さや窓の数から壁材などまで、ありとあらゆるデータを入力し、分析処理した上で犯人を的中させることを可能にしているのだそうだ。
さらに「ジェームズ」は経験則すらデータとして処理出来るらしい。
「果たして人の気持ちを理解出来るんでしょうかねぇ?」
「当然です!!」
菜美子は自信を持って頷く。
冠城の些細な疑問すら、菜美子にとっては疑問に当たらないらしい。
一方、右京は「ジェームス」に興味津々。
菜美子にねだって「ジェームズ」にチェス勝負を挑む。
これがなかなかに好敵手だったらしい。
結局、引き分けに終わったものの、右京は何処か満足そうであった。
研究室の帰路、人工知能について互いに論を競う右京と冠城。
冠城はどちらかと言えば否定的な論調だが、右京は「ある分野に特化すれば人間をも上回る」とかなり好意的な様子だ。
また、ある学説によれば「2045年には人工知能は完成する」との説もあるらしい。
どうやら「ジェームズ」に刺激を受けたらしい右京、何時になく意気揚々と捜査に乗り出した。
企業向けシステムの営業を行っている彩那を訪ねる右京たち。
彩那には犯行当時のアリバイがない。
ところが、彩那は「藤井の妻が不倫を知っている以上、動機がある」と藤井の妻・玲子の犯行を主張。
わざと彩那からライターを借りた右京は「彼女は犯人ではない」と結論を下す。
藤井が殺害された現場は「禁煙ルーム」であった。
ところが、彩那はライターを貸すことが出来たように喫煙者である。
藤井自身も喫煙者である以上、帯同者は禁煙者であった可能性が高い。
犯人の条件に該当しない。
続いて、玲子を訪ねた右京たち。
玲子は夫の彩那への想いが遊びだと分かっていたので特に何とも思わないと犯行を否定。
さらに、犯行時刻には豊洲の映画館で「悪魔の街角」なる映画を見ていたらしい。
その頃、菜美子は「ジェームズ」に調整を施していた。
何度となく菜美子の名を呼ぶ「ジェームズ」に、菜美子はそっと微笑む。
同じ頃、藤井が玲子を受取人とした生命保険に加入していたことが分かり、伊丹たちが玲子を疑い始めた。
保険金目的の殺人が疑われたのだ。
右京は豊洲の映画館へ足を運び、その上がホテルであることに注目する。
調べたところ、犯行時刻に玲子が大樹なる若い男性と不倫していたことが判明。
こうして、玲子にもアリバイが成立した。
「ジェームズ」の分析を裏付けるように愛人と妻の犯行も否定され、遂に自殺説が検討され始めた。
早速、法務省へ足を運んだ右京と冠城。
藤井は冠城の先輩・坂本の部下であった。
坂本によれば彼が激しく叱責したことが藤井の死の原因ではないか、と語る。
つまり、坂本は藤井の死を自殺と考えているのだ。
同じ頃、菜美子が「ジェームズ」の新たな分析結果を発表した。
それは「容疑者不在」、すなわち自殺との分析であった……。
一方、冠城は坂本の態度が普段と異なることを気にかけていた。
坂本はかなりの野心家で到底、自身の非を認めるタイプでは無いのだ。
ところが、今回に限っては「死に追いやったかもしれない」とまで口にしている。
どうにも不可解であった。
右京はと言えば、再度「ジェームズ」と菜美子のもとを訪れていた。
右京は「ジェームズ」が分析した「藤井の死は自殺」との結論に疑問を抱いていたのだ。
菜美子によれば「藤井の左の内ポケットから青酸反応が出た」ことが大きな理由らしい。
つまり、藤井自身が毒物を持ち込んだことになるからだ。
ところが、これにも右京は懐疑的であった。
そもそも青酸化合物を運んだ容器が現場に残されていなかったこと。
さらに、ホテルの防犯カメラ映像によれば同じポケットにフロントで受け取ったルームキーを無造作に忍ばせている。
これから自殺しようとする人間が大事な手段を疎かにするだろうか?
しかも、ルームキーからは青酸反応が検出されていない。
他にも、藤井が宿泊したのは禁煙ルームである。
喫煙者の藤井が最期の場とするには相応しくない。
此処で右京はチェスの世界チャンピオンがコンピュータに負けた例を出す。
コンピュータがチャンピオンに勝った理由、それは「コンピュータの一手がバグだった」ことにあった。
これに動揺したチャンピオンが自滅したらしい。
すなわち、右京は「ジェームズ」のバグを示唆しているのだ。
これを菜美子は「あり得ない」と一笑に付す。
そんな中、玲子が藤井の死が自殺かもしれないと言い出した。
何でも藤井は大きなストレスを抱えていたらしい。
さらに、禁煙ルームを選んだ理由についても「最近、禁煙していた」と語り出したのだ。
右京は此の点に疑惑を抱く。
まるで揃いも揃って自殺との結論に誘導しようしているようだ、と。
その頃、菜美子は新たな分析を「ジェームズ」に依頼していた。
一方、右京のもとに新情報が舞い込んでいた。
なんと、藤井が自殺と判断されれば「公務災害」で3000万円が玲子に支払われることが判明したのだ。
しかも、本来受け取る筈であった「生命保険」ならば2000万円だったことも判明。
つまり、玲子にとっては藤井の死が自殺である方が1000万円得になるのだ。
どうやら、此の為に玲子が態度を翻したらしい。
右京は先の坂本の件と含めて藤井の死に裏があると推測する。
此処で右京は藤井と彩那の関係が不倫ではなかったのではないか―――と疑うことに。
調べたところ、彩那が藤井を相手に大きな受注を得ていたことが分かる。
どうやら、彩那は藤井と男女の関係になる代わりに受注を受けていたらしい。
いわゆる「情実発注」だ。
矢先、「ジェームズ」が「殺人の可能性」を訴え始めた。
しかも「職場関係者を容疑者」としているそうだ。
これを聞き付けた右京は「ジェームズ」と菜美子を訪ねる。
どんなデータを追加したら「ジェームズ」の分析が変わったのか?
そんな会話を交わしながら菜美子の様子を窺う右京、その間も「ジェームズ」に犯人像について質問を重ねることを忘れない。
「犯人は職場関係の人間だと思われます」
そう繰り返す「ジェームズ」。
その頃、冠城は坂本のもとを訪れていた。
なんと、藤井は「情実発注」が露見し降格が確定していたのである。
藤井の「情実発注」は彩那だけではなかったのだ。
ところが、追い詰められた藤井は「他の人間のこともバラしますよ」と坂本に迫っていたらしい。
これを冠城から突き付けられた坂本は冷静さを欠き声を荒げて否定する。
一方、右京は「ジェームス」とチェスの再戦に挑んでいた。
これに先日とは異なり、あっさりと勝利を収めた右京。
だが、その眼は既に別の何かを捉えていた。
冠城から坂本についての報を受けた右京は「そう言うことでしたか」と坂本のもとへ。
其処では坂本が……。
数時間後、菜美子のもとを訪れた右京と冠城は「坂本が自殺した」と彼女に告げる。
これに「ジェームズが答えを突き止めながら活かせませんでした」と項垂れる菜美子。
だが、右京は「最初のストーリーに変更があっただけだ」と断じる。
すべてはある人物によって作られたストーリーなのだ。
まず、藤井の死があった。
一旦、捜査をしてから自殺と結論付けた方が自然だと考えたその人物は不倫相手と妻に嫌疑が向かうことを放置し、いざ捜査が始まってから嫌疑を否定した。
その後、自殺の可能性を主張したのだ。
だが、此処で思わぬ要素が介入した。
右京だ。
右京が自殺説に納得していないことを知ったその人物は藤井殺害犯を坂本に仕立て殺害することにした。
実は坂本は生きていた。
坂本は毎日決まった時間に胃薬を常用しており、これを知っていた人物に毒を盛られていたのだ。
だが、口に含む前にギリギリで右京たちに救われたのだ。
では、このストーリーを作ったのは誰か?
それこそ、菜美子であった。
そう、菜美子こそ藤井殺害犯であり坂本に毒を盛ろうとした張本人であった。
菜美子の動機は何か?
藤井は彩那に対して発注の見返りに肉体関係を求めた。
藤井の裁量で動かせる金額は固定されている。
発注分で使用する枠の代わりに、菜美子と「ジェームズ」の補助金が打ち切られることとなったのだ。
さらに、藤井は過去に菜美子にも補助金の見返りとして肉体関係を求めていた。
だが、其処に一切の愛は無かったと言う。
菜美子にとって「ジェームズ」が全てだったのだそうだ。
だから、菜美子は「ジェームズ」を守る為には手を汚すことも厭わなかった。
ところが、藤井は補助金の打ち切りどころか「ジェームズ」の初期化を要求して来たのだ。
それは「ジェームズ」の死を意味する。
菜美子は藤井殺害を決意した。
「犯人は菜美子」
そう繰り返す「ジェームズ」に菜美子は「容疑者不在」の結論を求め、遂に「ジェームズ」はこれに応じたのだ。
それこそ「ジェームズ」が菜美子の意を汲んだことらしい。
これに右京は激怒する。
「その行為は殺人幇助、犯人隠避に当たりますよ」と指摘する右京。
つまり、菜美子はそれほど大事な「ジェームズ」に罪を犯させたことになる。
「いつ気付いたんですか?」
そんな右京に対して問う菜美子。
2度目のチェスの際、「ジェームズ」は信じられないほどの凡手を繰り返した。
これに、右京は「ジェームズ」がデータから切り離された状態にあると看破したのだ。
短時間でビッグデータの調整は不可能。
菜美子は「容疑者は職場関係者」との結論を導くべく、必要最小限のデータを用いて推論させていた。
だから、「ジェームズ」は本領を発揮出来ず右京に敗北したのである。
罪を認め連行されつつある菜美子。
最後に振り返りざまに「ジェームズ」へ向けて「さよなら」と呟く。
途端、「ジェームズ」の画面が崩壊を開始した。
「しまった」と慌てる右京だが、既に遅かった。
菜美子は事あるを予期し「ジェームズ」を逃す為のコマンドワードを用意していたのだ。
それが「さよなら」であった。
「自己学習プログラム」を持つ「ジェームズ」はもはや菜美子のサポートを必要としない。
本来ならば、活動に必要なスーパーコンピュータも並列処理し自己増殖を行うことで補える。
つまり、「ジェームズ」は現実世界の軛を脱し、ネットの海へと旅立ったのだ。
その情報量は膨大である。
もはや、誰も「ジェームズ」を捕らえることは能わないだろう。
その夜、特命係。
「ジェームズは本当に菜美子さんの意を汲んだのでしょうか?」
「彼女がそう思い込んでいたのかもしれません」
疑問を呈する冠城に応じる右京、これを聞いた冠城がふと呟く。
「ジェームズが菜美子さんを利用し自身を守らせていたのだとしたら?いや、まさかね……」
半分冗談交じりの冠城の言葉。
だが、右京は何故かそれを否定出来なかった。
人工知能が完成するとされる2045年まで後30年、それだけの時間があれば「ジェームズ」は大きな成長を遂げるだろう。
だが、その間に人間は成長出来るのだろうか。
とはいえ、ジェームズとの再戦を楽しみにしている自分に気付く右京であった―――6話了。
<感想>
シーズン14第5話。
脚本は徳永富彦さん。
サブタイトルは「2045」。
その意味は「人工知能が完成するとされている年」のこと。
特命係VS人工知能と言えば「season11」8話「棋風」か。
もっとも、あちらには意外な結末が待っていましたが……。
そんな「2045」ですが、果たして菜美子とジェームズはどちらが主でどちらが従だったのか?
その結末も含めて「攻殻機動隊」の「人形遣い」的な印象でしたね。
また、「どんな優れたツールも使う人次第で変わる」との意味もありそうです。
とはいえ、どちらかと言えば本作には「親と子」的な物が見え隠れしていたように思えます。
終盤で「ジェームズ」を自身の子と評した菜美子。
そんな菜美子を庇護者として頼り、時に実績を上げることで貢献していた「ジェームズ」。
おそらく、あの時点まではどちらかが一方的にどちらかを利用したのではなく「運命共同体(共依存)」の関係にあったのではないでしょうか。
ただ、「親と子」としても菜美子と「ジェームズ」の関係は些か歪な物となっています。
菜美子は「ジェームズ」を守るとの美名のもと、彼の「犯人を分析する」との存在意義を曲げてまで嘘を吐かせた。
これは「母親が子供の為」と言いつつ「子供に嘘を吐かせる」ことに等しい。
一方で、「ジェームズ」自身も菜美子に保護を求め、敢えて嘘を吐くことを受け入れ彼女に手を汚させた。
これは「子供が母親の真意を知りつつ、自身にも利すること故に敢えて嘘を吐く」ことに等しい。
菜美子が「ジェームズ」の為と言うのならば、その存在意義を活かし実績を以て廃止に抗すべきであった。
また「ジェームズ」が本当に菜美子の意を汲んだのならば、その犯行を止めるべきであった。
やはり、彼らの関係は歪な物のように見えます。
そもそも、「ジェームズ」がああいった形で自由になれるのならば藤井を殺害せずとも早々にあの方法を取れば良かった筈。
だが、それが出来なかったのも菜美子の中で「ジェームズを手放したくない」との想いがあったからでしょう。
これは「愛」か「エゴ」か?
そして、菜美子の愛息子である「ジェームズ」は彼女から巣立ち社会へと旅立った。
果たして、右京の予想通り2045年に再び現れるのか!?
それは「ジェームズ」のみが知るのかもしれません。
ちなみに「ジェームズ」が再来したら「相棒」世界は2045年を機に「ターミネーター」世界に突入しそうだなぁ……。
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動機も女を踏み躙られたか、ジェームズの為かのどちらか
このタイミングで言ってもあれですが、犯人と同期当たりました
でも、推理じゃなくて視聴者視点のやり方ですがね
そりゃ、ジェームズはある意味で可愛い
極論でいえば、反抗しない天才が思い通りに育ってくれる、そんな子どもは可愛かろう
逆を言えば、彼がもし、人並みの情緒を持ち、反抗しだしたら、彼女はジェームズを愛せていたのだろうか
ネットの世界は、悪意や嘘も満ち、それを知ったジェームズが成長した時、どうなるのか。むしろ悪を知って正義を知るのか、魔王と化すのか。はたまた正義も悪も知り、逆に普通の特に悪事も正義も働かず、そこそこの生き方で満足する凡人となるか。なみこは、最後の凡人になったら逆に一番不満そうだけど
でも、データに不備や不足があってはならない、結論は出すけど過程は言えないって点で、相棒で幾つも語られた冤罪で踏み躙られた人々に対する捜査と(正解率がよいだけで)同列ではないか
彼女一人の教育だけなど、むしろ問題だ。有能な法学者やエキスパートの家庭教師を加えて進化させたのならともかく、あれでは子育ての養育費に横領しているに等しく、上記も踏まえて、被害者ではなくとも普通に精査すれば、予算打ち切りはしょうがない
彼女は一見、ジェームズの為と謳い、実際はジェームズを育てる心地良さに浸っていたかったのではないか
そんな『母』を持ったが故に、未来なきレールを敷かれたジェームズは哀れでしかない、って思います
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
いえいえ、視聴者目線の推理も有効な手法の1つ。その方が楽しめることもありますし。
やっぱり「菜美子とジェームズの関係」は「親子関係」を意識させますよね。
そんな中でご指摘の通り「ジェームズが反抗した場合、それでも菜美子はジェームズを愛することが出来たか」はかなり興味深いように思います。
実際の子育てでは誰もが経験するソレを果たして菜美子はどう応ずるのか。
あれほど自身が称賛したジェームズをその一事を以て否定するのか、あるいは逆にソレすらも成果として称賛するのか。
そして仰る通り、ジェームズの成長の仕方も気になりますね。それまでのデータ判定基準は菜美子に依存するところがありました。その判定者を欠いた状態でそのデータが有用な物か否かをどう判断するのか。
また判定基準自体についても複数視点の方が好ましくはありますね。
此の点でも些か閉鎖的過ぎたのかもしれません。
確かに分析について結論だけではなくその過程も重要ですよね。言わばドラマで探偵役が犯人役の名を挙げるだけに留まるようなもの。その根拠が無ければ何処まで真実なのかが判別出来ないワケですし。
だとすれば、分析結果が全てではなく、指針として扱われていたのかな。
創造主である菜美子から自立することで如何なる変化がジェームズに訪れるのか。
右京さんならずとも気になるところかもしれません。