2015年11月19日

「無痛 診える眼」7話「犯人死す…新たな殺人の理由」(11月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「無痛 診える眼」7話「犯人死す…新たな殺人の理由」(11月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<7話あらすじ>

久留米実(津嘉山正種)の往診に出かけた為頼英介(西島秀俊)は、白神陽児(伊藤英明)の無痛治療の新薬研究に携わるつもりだと話す。もし新薬が出来ても服用しないと首をふる久留米は、痛みは私だと言い、孫の手が一番の癒しだと為頼に告げた。
『白神メディカルセンター』では、高島菜見子(石橋杏奈)のロッカーから切断された手首が発見されたことで騒然としている。駆けつけた早瀬順一郎(伊藤淳史)に心当たりを尋ねられた菜見子は、怯えながら佐田要造(加藤虎ノ介)の名を答える。

手首と佐田の指紋が一致。港中央署刑事課では、早瀬が仁川康男(兵動大樹)、太田武司(馬場徹)と捜査方針の打ち合わせ。石川一家殺害事件の重要参考人だった佐田が殺されたとしたら、犯人は一家殺害と関係があるのではないかと意気込む早瀬。しかし、早瀬は一家殺害の捜査本部からは外されていた。仁川に釘を刺される早瀬は、あくまで佐田殺しの捜査だと飛び出して行く。

白神は秘書の横井清美(宮本真希)から、佐田と手首の件の報告を受ける。続けて菜見子の解雇を申し出る横井。すると白神は、横井に疑いの眼差しを向ける。佐田に菜見子を襲わせたのは横井だった。白神は横井の今までの行動を全て話すよう促し、なぜか手術器具の管理状況も調べるよう命令した。  その頃、『白神メディカルセンター』に出勤して来た為頼は、イバラ(中村蒼)とぶつかる。その時、為頼はイバラの右手の異常に気付いた。
(公式HPより)


<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
為頼英介:主人公、様々な病気を見抜く眼を持つ医師。
早瀬順一郎:熱血漢の刑事。
高島菜見子:臨床心理士。
白神陽児:クリニックの経営者。実は……。
イバラ:白神のもとで働く男。実は……。
南サトミ:菜見子の担当患者。
久留米実:元医師、為頼の師。
井上和枝:為頼の義姉。
佐田要造:菜見子のストーカー。


医師の為頼英介は外観から患者の状態を診断する眼を持っている。
それは遂に、将来的に犯罪を犯すであろう「犯因症」を見抜くことまで可能にしていた。

この能力は為頼を他者と一線を画す存在としたが、同時に彼に限界を報せることにもなった。
皮肉なことに、為頼が幾ら相手の状態を見抜いたとしても現在の医療水準に頼る以上、治療法が確立されていない病気の場合に為す術がないのは他の医師と同じなのである。
むしろ、より正確に不可能を知るだけに虚無感に支配されていた。

そんな為頼にクリニックの経営者である白神院長が接触を図って来た。
実は白神もまた為頼と同じ眼を持っており、それ故に為頼の能力を認めていたのだ。
白神は患者に苦痛を与えない「無痛治療」を提唱し、為頼にスカウト話を持ちかける。
しかも、白神はこれを実現させる為に「先天性無痛症」を患うイバラを研究していたのである。
具体性を伴うプランに揺らいだ為頼は白神へ協力を申し出る。

そんな中、為頼は菜見子のストーカーであった佐田と対峙しこれを撃退することに成功。
佐田はといえば、イバラに捕まり処刑されてしまう。

翌朝、菜見子はロッカーに切断された男性の腕を発見。
事件が発生したことから早瀬が捜査に乗り出し、腕の持ち主が佐田であると断定される。
さらに、佐田の遺体も発見された。

一方、為頼は恩師・久留米の死を見届けることに。
久留米は最期まで苦しみながらも「痛みこそが生きている証」と無痛治療を拒否。
これに為頼はショックを受ける。

ショックを引き摺る為頼は「白神メディカルセンター」でイバラとぶつかり、彼の手の異常に気付く。
為頼は知らないが、それはイバラが佐田を解体した際に手を酷使した為であった。
「無痛症」のイバラは適度な判断が出来ないのだ。

これを聞き付けた白神は佐田殺害がイバラの犯行と確信すると隔離を開始する。
並行してサトミの声帯再建手術が行われることに。

数日後、イバラは隙を見て部屋を脱出。
院長室に忍び込み無痛薬を大量に摂取するが、その現場を白神と為頼に見咎められてしまう。
そのとき、為頼は初めてイバラに「犯因症」を見出すことに。

驚く為頼に白神は「イバラこそが佐田殺害犯だ」と指摘する。
こうして、イバラは早瀬に引き渡されることとなった。
この騒動を通じて、為頼は白神の「無痛治療」に疑念を抱くように。

同じ頃、サトミが声を―――8話へ続く。

<感想>

ドラマ原作は久坂部羊先生による同名作品。
シリーズ続編として『第五番 無痛2』も存在している。
過去にネタバレ書評(レビュー)していますね。

『無痛』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

『第五番 無痛2』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

タイトルにもなっている「無痛」の意味は登場人物の1人・イバラが「無痛症」を患っていることを示しています。
また、登場する「他者の痛みを理解しようとしない人々」のことをも指すのでしょう。

さて、人は白神が主張するように「無痛」に生きるべきなのか?
それはドラマ最終回にて答えが明かされることでしょう。

では、ドラマ版7話の感想を。

今回、白神の弟の件が出て来ましたね。
原作通りならば、これこそが一家4人殺害事件に繋がる筈。
原作の白神ならば一切痛痒を感じ無さそうですが、ドラマ版の白神ならば弟のアレを痛みと捉えそう。
だとすれば、その痛みに耐えられなかった為に無痛治療を提唱し始めたことになるのか。
そうだとすると、白神もまた「痛みを知る男」になるのか!?

そして、「痛みこそが生」として無痛治療を否定した久留米。
「痛みを感じるからこそ人は生きていける」との信念でしょう。
現に、無痛症のイバラは手を怪我しても気付けない。
また、他者(白神)により翻弄されている。

そんなイバラは逮捕されることに。
果たしてどうなる!?

「痛みを肯定する者」と「痛みを否定する者」とに分かれつつある本作。
原作通りならば次回以降も事件は加速して行く筈、8話にも注目!!

◆関連過去記事
【久坂部羊先生著作関連】
『無痛』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

『第五番 無痛2』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

『破裂』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ関連】
「ドラマ版破裂」
「破裂」1話「超高齢化をめぐる問題作、始動…エリート医師に国家的陰謀が迫る」(10月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「破裂」2話「ベールをぬぐ戦慄の陰謀…ぴんぴんポックリで老人の数を減らす?」(10月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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