「金田一少年の事件簿R」第8弾は「人形島殺人事件」!!
「火吐潟島」を舞台に発生する新たなる殺人事件に金田一少年が挑む!!
【「人形島殺人事件」登場人物一覧】
金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。
朱鷺田忍:不動高校の日本史教師。
漢田切裏子:3人組の覆面作家「ペルソナドール」の1人。道化師姿。
紅小路巴:3人組の覆面作家「ペルソナドール」の1人。日本人形姿。
鈴丘魔矢子:3人組の覆面作家「ペルソナドール」の1人。アンティークドール姿。
星坂花梨:ミステリー雑誌の編集者。
雨野影近:金田一が出会った青年。
詩村瞳:金田一が出会った少女。
赤神双一郎:眼帯姿の男性。
田中豪:ポニーテールが印象的な男性。
林堂みずほ:「人形荘」の女将。
林堂まこと:幼馴染のまことちゃん、実は男性であった。
林堂まゆみ:まことの妹、故人。
蟻塚至:「人形荘」の番頭。
首代胴玄:村長人形のモデル。
いつき陽介:ご存知、ルポライター。
剣持警部:金田一のもう1人のベストパートナー。
<あらすじ>
人形部屋の中で発見された巴のものと思われる生首、それは来島していない筈の朱鷺田忍の物であった。
愕然とする金田一たち。
「せっ、先生!!」
遅れて駆け付けた花梨は部屋に踏み入るなり、バランスを崩し転倒。
並べられた人形を散らかしてしまう。
さらに首のない巴の小人形を発見する。
これまた、これまでと同じである。
巴は忍だったのか……動揺を隠せない金田一。
一方で、以前に途中で聞きそびれていた田中が持参した人形の因縁を問う。
田中によれば母を殺害した強盗犯は人形を娘に与え、その娘は自殺を遂げてしまったらしい。
これを聞いた金田一は剣持のことを思い出す。
そう言えば、剣持が似たような話をしていたような……。
と、其処へ遺体を収めていた納屋が焼失したとの報が届く。
どうやら、犯人の仕業のようだ。
さらに剣持に田中の件を伝えたところ、やはり剣持が逮捕した強盗犯こそ田中の母親を殺害した人物であった。
つまり、剣持が人形供養の依頼をした人形こそ田中の母の所持品だったことになる。
これを確認した金田一は参加者の意外な繋がりも犯人の仕組んだ可能性が高いと主張。
遂に「ジッチャンの名にかけて!!」と口にする―――8話へ続く。
<感想&推理>
「金田一少年の事件簿」が「金田一少年の事件簿R」として帰って来ました。
その第8弾は「人形島殺人事件」です!!
今回はその第7話でした。
今回を読んで冷や汗が背中を流れ続けている管理人です。
しまった、前回の段階で「トリック解明宣言!?」は早まったか……。
というワケで、どうやら前回の内容に追加訂正を加えなければならないようです。
とりあえず、前回からの間でトリックについても手を加える余地があると気付きました。
また、今回により「あの人」が容疑者として急浮上。
さらに、剣持と田中の因縁とペルソナドールが関連する可能性についても考察してみます。
ペルソナドールの正体にも関わるかも!?
懲りずに推理……と言うか妄想を並べて行くワケですが、宜しくど〜〜〜も!!
では、まず前回からのトリック考察について改良を加えて行きましょう。
さて、前回時点で管理人は次のようなトリックを挙げ、それを可能にする3パターンを並べました。
それが「ペルソナドール3人のものとされている遺体が忍1人のもの」であり「剣持と金田一が小窓から覗いた部屋」と「実際に巴の頭部が発見された部屋」は異なるとの仮説。
言わば「別々の部屋を同じと誤認させる」ことで「剣持が巴の遺体を発見し駆け付けるまでの間に頭部以外のパーツを持ち去った架空の犯人を作り上げることで真犯人がアリバイを確保する」とのトリック。
詳しくは前回(第6話)をご覧頂きたい。
・【トリック解明宣言!?】「人形島殺人事件」第6話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
このうち「3人とされる遺体が忍1人」と「犯人の狙いがアリバイトリック」なのは変わらず。
ただし「別々の部屋を同じ部屋と誤認させる必要」がないことに気付いた。
今回、人形部屋の中が描かれましたがあの室内ならば位置関係によっては忍の頭部は人形の陰に隠すことが出来そうです。
その上で、覗き窓から手前に精巧な巴の小人形を置けば誤魔化すことは出来そう。
前回のパターン3が1つの部屋で可能なのです。
つまり、同じ部屋でも「忍の頭部」と「巴の小人形」があればトリックは成立可能。
しかも、あの人のあの行動により室内はてんやわんやに。
最後に、咄嗟に巴の小人形の頭部を外した上で巴人形を見つけたと騒げば……ほぼ同じ状況が完成します。
もちろん、未だに6話で挙げたトリックを否定するワケではない。
とはいえ、こう言った方法も可能である点は忘れてはいけないと思われる。
でもって「あの人のあの行動」と言うワケで容疑者筆頭に名乗りを上げた花梨。
巴の素顔を見たことが無い筈なのに「忍を目にして先生と呼んだこと(もちろん、ペルソナドールが狙われていた流れからそう思ったと理由付けは出来る)」もさりながら、あの現場を荒らす行動はどう見ても不自然。
先に述べた行動を取れば同じ部屋でもトリックが成立する点もポイント高い。
そもそも、同じ部屋内でトリックを仕掛けるのならば「人形荘の関係者」である必要はないし。
そして、此処から「剣持と田中の因縁とペルソナドールが関連する可能性」についても考察。
6話時点でペルソナドールの写真から中身が入替っているらしいことは既に判明。
さらに気になるのは田中の日本人形と巴が似ていること、また雨野のフランス人形と魔矢子が似ていること。
また、ペルソナドールの特異な外見はそれぞれが所有する人形にあったとしたら!?
これに意味があるとしたら……。
もしかして、田中の母こそが初代巴、雨野の恋人こそが初代魔矢子なのではないか。
人形好きであるとされる田中の母はペルソナドールの特徴とも合致する。
だから、彼女たちが死亡するまではとんとん拍子で出版していた。
ところが、彼女たちが相次いで死亡したことでペルソナドールは行き詰まりを迎えた。
其処で残る切裏子が3人を代表し、影武者を用意することでその場を凌いでいたのだとしたら!?
あるいは別の第三者がこの機に乗じてペルソナドールを騙ったのだとしたら!?
忍は本当にペルソナドールのメンバーだったのか?
仮に本物だったとして何時からのメンバーだったのか?
また、誰だったのか?
いろいろと考え得ると思われる。
そして、これならば忍が金田一を巻き込んだのも理解出来る。
忍は次の作品に役立てるべく金田一を利用しようとしたのではないだろうか?
それもこれも全ては次回以降にて明かされるに違いない。
そして、気になる「カフェふくろうのマスターが高遠と連動している説」の真偽は!?
ちなみに「カフェふくろうのマスターが高遠と連動している説」とは次の通り。
高遠とカフェふくろうのマスターに何らかの関係があるのではないかとの謎。
新シリーズ「金田一少年の事件簿R」になって以来、カフェふくろうのマスターが登場するエピソードには高遠も必ず登場している(「亡霊校舎の殺人」「蟻地獄壕殺人事件」)。
例として挙げるには2作と些か心許なくはあるが、これは新シリーズになってからの高遠の登場自体が上記2作に限られている為。
つまり、今のところ100%となっている。
どうも、この登場には何か意味があるのではなかろうか。
マスター自身が高遠の変装なのか……それとも高遠のルーツがマスターに関わって来るのか。
今後もこの法則が守られるのかどうかに注目したい。
果たして、この法則は守られるのか!?
さて、既にご存知のことと思われますが2015年10月よりアニメ「金田一少年の事件簿R」が日本テレビ系にて放送中。
次回のエピソードは「薔薇十字館殺人事件」とのこと。
「薔薇十字館殺人事件」は過去にネタバレ批評(レビュー)していますね。
・「金田一少年の事件簿」より「薔薇十字館殺人事件」のまとめはこちら。
「薔薇十字館殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・ドラマ版「薔薇十字館殺人事件」はこちら。
「金田一少年の事件簿N」最終話(最終回、第9話)「薔薇十字館解決編 恋の謎も最終解決!(薔薇十字館殺人事件 後編)」(9月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・【2015年10月】アニメ「金田一少年の事件簿R」が「RETURNS」の名の通り帰還を果たす!!さらに「魍邪ノ館殺人事件」とは!?
そう言えば『小説 野性時代』(角川書店刊)でも樹林伸先生『ドクター・ホワイト』が2014年11月号から連載開始されています。
こちらも注目すべし!!
・綾辻行人先生「Another」シリーズ続編『Another 2001』が『小説野性時代132号(11月号)』にて連載開始!?
◆「人形島殺人事件」関連過去記事
・【新章開幕】「人形島殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・【舞台整う!!】「人形島殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・【第一の殺人発生】「人形島殺人事件」第3話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・【黒い影に秘密が!?】「人形島殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・【第二の事件発生!?】「人形島殺人事件」第5話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・【トリック解明宣言!?】「人形島殺人事件」第6話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿R」より「なぜ暖炉は燃えていたか?」のまとめはこちら。
「なぜ暖炉は燃えていたか?」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「金田一少年の事件簿R」より「吸血桜殺人事件」のまとめはこちら。
「吸血桜殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「金田一少年の事件簿R」より「蟻地獄壕殺人事件」のまとめはこちら。
「蟻地獄壕殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿R」より「学生明智健吾の事件簿」のまとめはこちら。
「学生明智健吾の事件簿」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿R」より「狐火流し殺人事件」のまとめはこちら。
「狐火流し殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿R」より「亡霊校舎の殺人」のまとめはこちら。
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「人喰い研究所殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら。
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)
【ドラマ版】
・ドラマ版「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件・アジア北米同日放送〜美雪誘拐!破滅の街の悲劇…死体出現密室トリックの謎はすべて解けた!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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・「金田一少年の事件簿N」(日本テレビ系、2014年)まとめ
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◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。
◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
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