2015年12月15日

土曜ワイド劇場 サスペンス特別企画(ドラマスペシャル)「スペシャリスト4」(12月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場 サスペンス特別企画(ドラマスペシャル)「スペシャリスト4」(12月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

市内で起きた爆弾処理現場の様子がネットで拡散された上、新聞に府警本部長・高倉紀一郎(大杉漣)のインタビューが掲載され、宅間善人(草g剛)の能力が話題に。京都府内の各所轄署から未解決事件捜査の依頼が殺到する。
一方で高倉は、宅間を復職させるために急造した『特別捜査係』を解体することを示唆。姉小路千波(南果歩)に警察学校教官のポストを打診するなど、謎めいた行動に出ていた。
そんな中、嵐山市の非公認キャラ・ニシンバァ〜が誘拐され、特別捜査係に捜査の依頼が入る。はじめは「着ぐるみが盗まれただけの盗難事件」と高を括る姉小路たちだったが、宅間が語った話から誘拐の可能性を視野に入れ、捜査を開始する。
その矢先、姉小路の自宅にニシンバァ〜の着ぐるみの指が送られてくる! 送り主は『ハウプトマン』というクラウドファンディングのサイト。クラウドファンディングとは、群衆(クラウド)と資金調達(ファンディング)を組み合わせた言葉で、インターネット上で資金提供を呼びかけ、賛同した人に財源の提供や協力を募るというもので、今回の場合、賛同者には“フラッシュモブ”が行なわれる時間と場所が通知される、という趣旨のものだったが、そこに姉小路の義母・小枝(江波杏子)が誤って12万円もの大金を出資してしまっていたのだ!
『ハウプトマン』のサイトを見た宅間は、それがイベント出資募集ではなく犯罪への出資の募集だと指摘。ほかにも“Dillinger(デリンジャー)”“Ponzi(ポンジ)”“Young(ヤング)”といった実在する海外の凶悪犯罪者の名を冠した同様のサイトが存在することから、資金が目標額に達した際は、その犯罪者に倣った犯罪が起こるのではないかと推測する。そしてこれは『クラウドファンディング』ではなく、『クライム(犯罪)ファンディング』であると、宅間は命名するのだった。
アメリカには、ブルーノ・リチャード・ハウプトマンという誘拐犯が実在し、今回のニシンバァ〜誘拐事件とファンディングサイトの出資募集が関連していたことを知った姉小路たちは、誘拐事件の再捜査を開始。ほどなくして嵐山市長宛てに身代金要求の電話があり、ニシンバァ〜の誘拐が現実だったことがわかる。だが身代金の額が496万円と中途半端なことに疑問を感じた宅間は、身代金に細工を。すると、受け渡し現場で衝撃的な光景を目撃する!
さらに、閉鎖要請したはずのクラウドファンディングサイトが復活していることがわかり、特別捜査係の中で、「この先も出資者を募った犯罪が続いていくのではないか」という懸念が広がり…?
(公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

特別捜査班に属する面々は次の5人である。
10年もの間、冤罪で服役したことで犯罪に精通した宅間。
同じく警察官であった夫・竹彦を12年前に殺害されたことで悪を憎む姉小路。
PCが得意で数ヶ国語を操る松原。
元警備課で体術の達人・堀川。
個性的な面々をまとめ……切れているのかは不明だが、彼らを活かしてはいる係長・猪熊。
彼らは宅間を中心に独自の捜査を展開する。

前作にて宅間に冤罪の濡れ衣を着せ、竹彦を殺害した犯人を逮捕した宅間と姉小路。
さらに次々と事件を解決したことで宅間の存在が知られるようになり、宅間を見出した高倉本部長と共に一躍時の人に。

土曜ワイド劇場 サスペンス特別企画(ドラマスペシャル)「スペシャリスト3 無実の罪で10年服役した刑事!7体のフィギュアが結ぶ連続殺人 冤罪の謎が解ける衝撃の結末とは!?」(2月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

ところが、当の高倉は特別捜査班の解体を進めていた。
宅間の存在が光と共に闇を生みかねないと危惧していたのだ。
同時に宅間自身が闇に染まりかねないのではないかとの警戒も含んでいた。

そんな中、嵐山市の非公認キャラクター・ニシンバア〜が誘拐される事件が発生する。
当初は着ぐるみの盗難と思われていたが、着ぐるみの中に田辺なる男性が入っていたのである。
田辺と同居する岡崎は特に心配する様子も見せないが……。

矢先、この誘拐が「ハウプトマン」なる「クラウドファンディングサイト」と関連があることが判明。
「クラウドファンディング」とは「クラウド(群衆)」と「ファンディング(資金調達)」とを組み合わせた造語で「インターネット上でサイトを通じて資金提供を呼びかけ、賛同者から資金を募る方式」のこと。
今回の場合は「ニシンバア〜誘拐」を目的として資金提供を募り募集額を満たした為に犯行に及んだらしい。
つまり、犯人は「クラウドファンディング」の主催者こと「ハウプトマン」となる。
これを宅間は「クラウド」ではなく「クライムファンディング」と名付けた。

「ハウプトマン」を名乗る人物を追う宅間。
一方、「クライムファンディング」では新たに「オズワルド」なるサイトが立ち上がっていた。
これから、宅間は稲城大臣が狙われると判断し高倉たちに警護するよう警告を発する。
さらに、被害者と思われている田辺こそが加害者であると考える。

そんな中、稲城大臣が出席した会合でスキャンダルを暴露される事件が発生。
どうやら田辺の仕業のようだ。
田辺は稲城の命は命でも政治生命を絶ったのだ。

さらに、田辺は3Dプリンタで作成したナイフで稲城と高倉たちに襲い掛かる。
これを庇った姉小路が刺されてしまった。

だが、これも宅間の計画通りであった。
刺されたかのように見えた姉小路であったが、すべて血糊による芝居だった。
宅間は物見遊山気分の賛同者の目を覚まさせる為に姉小路と一芝居打ったのだ。

しかも、黒幕の存在まで示唆する。
それこそ岡崎であった。
岡崎が田辺を操っていたのだ。
岡崎確保に動く宅間だが、其処は既にもぬけの空であった。

まさか、まだ岡崎は計画を諦めていないのか!?
此処で宅間は岡崎の標的が稲城ではなく高倉にあることに気付く。

慌てて高倉に危険を伝えようとする宅間だが、その目の前で高倉は岡崎に射殺されてしまう。

逮捕された岡崎は意気揚々と動機を語り出した。
それこそ宅間と高倉に挑戦する為であった。
そう、奇しくも高倉が危惧した通り宅間の存在が大きな影を生み出してしまったのだ。
この事実に宅間は衝撃を受けてしまう。

一方、滝道は白川総監の命を受けて高倉の部屋を調べていた。
其処から回収されたのは武藤(第3弾の登場人物)の最期の言葉「我々」だ。
滝道はこれを削除すると、白川へと報告を入れる。
高倉の遺産を回収すると宣言する滝道だが……。

その頃、宅間は高倉の最期の言葉を思い出していた。
「我々の存在……気を付けるんだ」
高倉の言葉に武藤を思い出す宅間、それが意味するところは……。

翌朝、滝道が宅間のもとへ現れた。
どうやらスカウトに訪れたらしい。
これに応じる宅間、こうして舞台は東京へ―――エンド。

<感想>

草g剛さん主演スペシャルドラマ「スペシャリスト」そのシリーズ第4弾です。
原作はありません。
過去記事ありますね、興味のある方はリンクよりどうぞ!!

また、本作は2016年1月より木曜21時枠で連続ドラマ化が発表されています。

スペシャルドラマ「スペシャリスト」第4弾は2015年12月12日放送予定!!さらに2016年1月からは木曜21時枠で連続ドラマ化とのこと!!

では、早速ドラマの感想を。

毎回、特異な犯行を描いた本作。
第1弾が円環殺人、第2弾が犯罪ビンゴ、第3弾の「キョートマン」に続き今回は「クライムファンディング」に。

そして、高倉が殉職し宅間が東京へ異動することに。
連続ドラマ版も期待ですね!!

さて、今後の「土曜ワイド劇場」放送予定について。

12月19日は「女たちの特捜最前線 警察食堂極秘会議」、12月26日は「おかしな刑事13」が放送だそうです。
こちらも注目です!!

2015年12月19日の「土曜ワイド劇場」は新シリーズ「女たちの特捜最前線 警察食堂極秘会議」が放送予定とのこと!!

「土曜ワイド劇場」2015年ラストを飾るドラマは「おかしな刑事13」とのこと!!

◆関連過去記事
土曜ワイド劇場 サスペンス特別企画(ドラマスペシャル)「スペシャリスト〜無実の罪で10年服役した刑事と殉職警官の妻…異色タッグが京都を揺るがす4つの殺人連鎖に挑む!」(5月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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土曜ワイド劇場 サスペンス特別企画(ドラマスペシャル)「スペシャリスト3 無実の罪で10年服役した刑事!7体のフィギュアが結ぶ連続殺人 冤罪の謎が解ける衝撃の結末とは!?」(2月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

宅間善人:草g 剛
姉小路千波:南 果歩
松原唯子:芦名 星
猪熊佐千夫:佐戸井けん太
室町美也子:紺野まひる
銭家円蔵:田中要次
堀川耕平:平岡祐太
姉小路小枝:江波杏子
高倉紀一郎:大杉 漣 ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


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【関連する記事】
この記事へのコメント
今更ながらやっと録画してあったのを見ました。
相変わらずの怒涛の展開でミスリードも流石でしたが犯人の目的はともかく殺害理由などが薄っぺらく感じ拍子抜けでした。

「科捜研には面倒な研究員がいる」など科捜研の女を見ている人へのサプライズとも言えるものもあり良かったです。

科捜研の女第4シリーズ最終回で大杉連さんの演じた役が刑事を刺殺し、今回は撃ち殺されたのを見ると何とも言えない気分です。
Posted by リック at 2016年01月10日 11:04
もう第4作になるんですね。4作品全てを見ましたが、ドラマの前半部は今作が一番「大人しい」展開に思えました。
銀行強盗の場面で、何でこんな所で渡部さんが……と思っていたら、最終的にはあのような展開になったので、あ、巧く騙して貰えた (^o^) と。途中までは中村さんが主犯のように思わせるように、組まれていたのも良かったと思います。
ただ、大杉さんの殉職にまで絡む作品、と考えると、多少、伏線の配分が不親切かも……という気がしないでもなかったです。これは最後まで、死者を出さずに展開させる形なのかな、それにしても前の3回分に比べると、主人公お得意の「実経験に基づく例え話」が少ないのも寂しいな、何て思いながら見ていたら、最後の最後に大杉さんが狙撃され……唐突感という訳でもないものの、例えば、渡部さんとその犯行が、第1回から見え隠れしている巨悪と関わるものであるのか否かが、ちょっと判り難い気がして、あれだけ、事件が続いた(誘拐、毒殺、暗殺、いずれも悪戯の範囲と言えなくもないものばかり)殺人事件だけに、ちょっとびっくりさせられました。

余談になりますが、このシリーズ、前回、冒頭の籠城事件の際に「京都タワーの前に海が迫ってさんふらわぁ号が停泊している」映像を目にして以来、仲間内では「京都タワーを大阪南港に移築したドラマ」として有名(?)になっております。関東在住の知人からは「何の違和感も感じなかったです」とメールを貰ったのですが、これは「横浜のマリンタワーが富士の樹海にある感じ、でしょうか」と例えたら伝わり易いかな……と、考えている所です。
Posted by 星沢美保子 at 2016年01月10日 22:48
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

Re:リックさん

確かに、スペシャルドラマ版から連続ドラマ版へと続く為のストーリーのようなところがあった気はしますね。

「科捜研の女」と同じ世界観だけあって、各所にリンクが見受けられて面白かったですね!!

Re:星沢美保子さん

意外な犯人はサプライズでした。
また、スペシャルドラマ版と連続ドラマ版とを繋ぐ為のストーリーだったような印象ではありますね。

そして、ありますね〜〜〜撮影に使われた場所を知っている立場からすると不可思議な事象が。おそらく事情があるのだとは思うのですが、それに気付くと気になって仕方なかったり。
Posted by 俺 at 2016年01月15日 23:10
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