2015年12月02日

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」7話「遂に牙をむく悪女、獲物は女刑事!」(12月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」7話「遂に牙をむく悪女、獲物は女刑事!」(12月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<7話あらすじ>

カラ(菜々緒)に殴られ意識を失った猪熊(木村文乃)が目を覚ますと、そこは地下室だった。 手足は拘束され、口もふさがれ、助けを呼ぶことは到底できそうにない。 自分を陥れたのがカラだとは想像もしていない猪熊は、姿が見えないカラの安否を気にするが、現れたカラは笑みを浮かべ、「恨みは一切ないです。でも殺します」とついに本性を現す。さらに、状況が飲み込めずぼうぜんとする猪熊に追い打ちをかけるように、自分が犯した殺人の数々について平然と語り出す。 警察官として犯行に気付かなかった自分のふがいなさを責める猪熊は、一方で、唯一、里見だけがカラの正体に気付き、自分を守ろうとしていたことを知り、涙する。 やがて、痛めつけられ、ボロボロになった体を引きずる猪熊に、カラはあることを語り始めて……。その頃、カラの故郷へ向かった里見(松坂桃李)は、出身校や実家を訪ねて回り、カラがいつも特定の友達と2人で遊んでいたことを突き止める。 するとそこへ、レナ(入山杏奈)と連絡がつかないとアイ(佐野ひなこ)から電話が。 さらに、猪熊も所在が分からないという。カラが絡んでいると確信した里見は、焦る気持ちを抑え、カラが働くキャバクラへと1人で乗り込んでーー!?
(公式HPより)


<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺)の犯人。猪熊に興味を持つ。
渡公平:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本圭:美容整形外科医。実は秘密会員制クラブ「フルムーン」のオーナー。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属の刑事。
レナ:里見が潜入捜査を行った「フルムーン」の関係者。
アイ:里見が潜入捜査を行った「フルムーン」の関係者。
田沢麻弥:月本のもとへ出入りしていた少女。カラの犯行を目撃し襲われるも一命を取り留めた。


不意に目覚めた猪熊は何時の間にか地下室に拘束されていることに気付いた。
さらに記憶を辿った猪熊は自身がカラの襲撃を受けたことを思い出す。
それでも、何か事情があってのこと……と考えていた猪熊。
だが、事態はそう甘くは無かった。

猪熊の前に現れたカラはこれまでの一連の犯行が自身によるものであると明かすと猪熊に殺害宣言を行う。
さらに、猪熊を絶望させるべく動機について語り出すカラ。
その動機は「自身に無い属性を持つ相手を殺害することで、その属性を手に入れること」であった。

例えば、酒屋の息子・高槻とおるからは「優しさ」を。
キャバクラのマネージャーからは「自信」を。
それぞれ殺害して奪ったのだ。
続いて、其処で出会った猪熊の「正義感」に目を付けた。

乃花たちは猪熊に近付くべく殺害、月本は猪熊の正義感を真似る為に襲撃したそうだ。
そして、いよいよメインに手を付けようと思い至ったらしい。
もちろん、猪熊その人である。

一方、既に猪熊がカラの手に落ちたことを知らない里見。
少しでも猪熊を守るべく、カラの正体を突き止めようと彼女の過去を洗っていた。
だが、橘カラを知る者がそもそも少なく、さらに知っている者も何処か反応が鈍い。
しかも、今のカラの写真を見るなり皆が皆、首を傾げるのだ。

そんな中、当時の同級生からカラがサチなる少女と親しかったことを突き止める。
カラとサチは亀井橋でキャンプごっこをよくしていたらしい。
早速、亀井橋を訪れた里見は其処に石塔を見出す。

其処へアイからレナと猪熊が消えたとの連絡が届くことに。
即座にカラの顔を思い浮かべた里見は東京へ戻る。

同じ頃、カラは猪熊に対して執拗な揺さぶりをかけていた。
衣装を変えさせ揺さぶったかと思えば、肉体的に傷付け揺さぶりもする。
その様子はじわじわといたぶると言った表現が適切であった。

打開策を練るべくカラと話をしようと試みる猪熊。
カラが殺害を始めたきっかけについて問いかけるが……。

これに笑って応じるカラ。
最初の殺害は学生時代に父を橋から突き落としたことらしい。
全く感傷を見せないカラに、恐怖する猪熊は里見に助けを求める。

その夜、東京へ戻った里見はカラの店へ。
ところが、カラは此の日も出勤していた。
カラと対峙した里見は「サチ」の名を口にし動揺を誘うが、カラには通用しない。

店を出たカラはボクシングジムで汗を流していた。
其処で自身と背格好の似た女性を目にしたカラは、彼女に言葉巧みに近付いて行く……。

翌日、手掛かりを失い困り果てた里見だが、街中で渡を見かける。
渡にカラについて情報を提供するよう迫る里見。
だが、カラの言葉を盲目的に信じている渡は里見を敵視し追い払う。

里見の来訪を渡から伝え聞いたカラは「里見が居る限り渡さんとは一緒になれない」と語る。
これに影響を受けた渡は里見を鉄パイプで襲撃し階段から突き落としてしまう。
重症を負った里見は病院へ緊急搬送されることに。

同じ頃、猪熊の前にはレナが引き出されていた。
レナを助けるようにカラへ訴える猪熊だが、カラは薄く笑うばかり。
さらに、ふらふらと憔悴した様子の月本が現れる。

共に窮地に立たされた2人の恋人たち。
果たして、彼らの運命は―――8話へ続く。

<感想>

ドラマ原作は『週刊モーニング』(講談社刊)にて連載された山崎紗也夏先生による同名コミック。
過去記事にネタバレ批評(レビュー)がありますね。

「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

実は原作は管理人が連載当初から追っていた作品でして、かなり思い入れがあります。
それだけに気になるドラマ版ですが、その感想を!!

まさかの月本生存!!
これには本当に驚いた。
明らかな原作からの変更点ですね。
他にカラの教師殺害が父親殺害に変更されていました。

さらに、カラがボクシングジムの女性へ急接近。
彼女の体格がカラに似ていることと整形外科医である月本の生存を考え合わせると……。
もしかして、危急の際にはボクシングジムの彼女を身代わりに死を偽装して逃げ出すつもりなのかな。
これは原作批評(レビュー)で述べていた「逃げ延びたカラが街角で不敵に微笑むラスト」がドラマで見られるかも!?

いよいよドラマ版も終盤へ突入。
12月22日(火)は「江戸川乱歩生誕120周年ドラマ 黒蜥蜴」の放送が決まっているので、残るは12月8日、15日の2回。
12月15日が最終話になりそうです。
見逃すなかれ!!

【コレに注目】「江戸川乱歩生誕120周年ドラマ 黒蜥蜴」は2015年12月22日(火)放送予定とのこと!!

ちなみに、今回は原作の第52話「下を見たら…」から第62話「11歳」の中盤までがドラマ化されました。
同時に原作では70話以降に明かされたカラの素性についても触れられつつあるなど、かなりアレンジが加えられている印象。

「サイレーン」第62話「11歳」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

遂に行動を起こしたカラ。
囚われの猪熊を里見は救えるのか。
注目せよ!!

そう言えば、事前情報によるとラストが原作と異なるのだそうです。
ボクシングジムの女性が登場し、もしかすると「あのラスト」が実現するかも!?
如何なるラストを迎えるのか……こちらも注目です!!

◆関連過去記事
【原作】
「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

【ドラマ版】
「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」1話「衝撃サスペンス初回2時間SPで今夜開幕 相棒刑事は恋人…猟奇殺人現場に現れた完全悪女が僕の彼女を獲物にした…謎を追え!」(10月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」2話「刑事VS美しき女殺人鬼!殺人事件と繋がる整形外科医…黒幕か!?謎を追え」(10月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」3話「女殺人鬼、次の犯行」(11月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」4話「反撃開始!正体暴け」(11月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」6話「破滅への罠…あの女を絶対許さない」(11月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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