2015年12月10日

水曜ミステリー9「お助け司法書士!会津若松“後妻業”殺人〜遺産トラブル編〜 完全犯罪暴く赤べこ!?美しき後妻は悪女か」(12月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「お助け司法書士!会津若松“後妻業”殺人〜遺産トラブル編〜 完全犯罪暴く赤べこ!?美しき後妻は悪女か」(12月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

古賀あかり(片平なぎさ)、ひかり(釈由美子)は姉妹で司法書士の事務所を営んでいる。弁護士の江木勇三(吉田鋼太郎)を夫にもつあかりは几帳面、潔癖症、人見知りで曲がったモノが許せない性格。一方、ひかりはテレビ出演するほどのビジュアルの持ち主で、明るく社交的だが大雑把。まさに対局な二人だ。

ある日、ひかりに舞い込んだ仕事で、依頼人がいる会津へ二人で向かう。建設会社の会長・町田辰哉(梅沢富美男)から遺言書を作って欲しいという依頼だった。公正証書遺言書を勧めるあかりの意見を抑え、ひかりは辰哉が希望する自筆の遺言書を作るということで話を進める。

打ち合わせを終え、会社を後にしようとしたその時、辰哉の長女・成美(馬渕英俚可)と次女・千草(さとう珠緒)が現れ、遺言内容を教えろと言い出す。半年前に辰哉が再婚した嘉奈子(高岡早紀)は財産目当てだという二人は、彼女にすべてを継がせる考えなのではと思っていた。守秘義務だと申し出を突っぱねるが、実際は、辰哉は遺産を平等に三等分することを望んでいた…。

ところが翌日、辰哉が会長室で遺体となって発見される。何者かに注射で高濃度のモルヒネを打たれ死に至ったらしい。刑事に連れられ現場に着いた二人は、前日作成した遺言書を探すが、どこにも見当たらない。金目のものもなくなっていたことから、近藤勇夫(梅垣義明)ら刑事は、遺言書も偶然持ち去られたとするが、二人は相続トラブルを疑っていた。

捜査が進むにつれ、二人の容疑者が浮上する。一人は6年前に地上げで工場を潰され、「町田を殺す」と触れ回っていた奈良泰史。もう一人はリストラを恨み、ネットに殺害予告を書き込んでいた元社員の石川拓巳(植木祥平)。一方、遺言書の在り処をつきとめるため、町田家を訪ねたあかりとひかりは、書斎を調べるがやはり見当たらない。さらに調べようとすると、嘉奈子に対し“前の旦那を殺した”とののしる千草の声が聞こえてくる。嘉奈子は必死に否定するが…。

結局、遺言書を見つけられずじまいのあかりとひかりは、千草の発言が気になり嘉奈子の前夫の事件を調べてみることに。そんな中、参列した辰哉の葬儀に、辰哉を“お父さん”と呼ぶ女性が出現。彼女によって、町田家の意外な事実が明らかとなる。

20億の遺産をめぐり巻き起こった骨肉の争いは第2、第3の殺人を生み、やがて驚きの真実へと辿り着く。
片平なぎさ×釈由美子が“見るとためになる”新感覚ミステリードラマに挑む!
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

古賀あかりは妹のひかりと共に司法書士事務所を営んでいる。
ちなみに、あかりの夫・江木勇三は弁護士である。

そんなある日、会津に暮らす建設会社会長・町田辰哉の依頼を受けて遺言書作成を手掛けることに。
町田の資産20億円には3人の相続人が居た。

まず、半年前に再婚した後妻の嘉奈子。
そして、長女・成美と次女・千草だ。

町田の意向はこの3人に等分に相続させることであった。

ところが、これを知らない成美と千草は「町田が嘉奈子1人に相続させるつもりなのでは」と疑い、激しく牽制していた。

さらにその翌日、町田が会長室で遺体となって発見された。
死因は高濃度のモルヒネを注射したこと。
しかも、現場からは遺言状が消えていたのだ。
あかりは相続トラブルによる他殺を疑うが……。

そんな中、町田殺害について2人の容疑者が浮上した。
1人は6年前に工場を潰された奈良泰史。
もう1人は解雇された元社員・石川拓巳だ。

矢先、あかりは町田家の歪な事情を知ることに。
実は成美と千草は町田の娘ではなく愛人だったのだ。
しかも、町田には他にも多くの愛人がいた。
前妻である明日香は町田を呪いつつ病死したそうだ。

直後、石川が死亡。

さらに、あかりたちが成美と話している間に千草の部屋から発砲音が!!
慌てて駆け付けてみると、千草が射殺されていた。
「早く警察を!!」
遅れて駆け付けた嘉奈子へ警察を呼ぶよう指示する成美。
こうして事件が発生した。

あかりや成美たちにはアリバイがある。
結果、この容疑が嘉奈子へ向かうことに。

その夜、高遠そばを食べていたあかりはネギを箸代わりにすることを知り驚くと共に真相に気付く。

後日、成美や嘉奈子たちを呼び集めたあかりは犯人を告発する。
それは成美であった。

ヒントは高遠そばにあった。
ネギを箸代わりにすると知らなければ戸惑う筈だ。
同様に、人が倒れていれば死亡していると知らない限りは「警察」ではなく「救急車」を呼ぼうとするだろう。
ところが、千草を発見した成美は真っ先に警察を呼ぶよう指示した。
既に千草が死亡していることを知っていたからだ。

確かに成美にはアリバイがある。
しかし、あの発砲音が工作された物だとしたら。
成美はペットボトルにドライアイスを入れ、破裂させることで発砲音を偽装したのであった。

成美は嘉奈子の相続権を奪う為に、彼女の犯行に偽装しようと目論んだ。
其処で石川と千草を殺害したのだ。

では町田の死は?
これは町田の自殺であった。

あかりは町田が残した2通目の遺言書を手に入れていた。
其処には「先の遺言に納得しない者が居る場合、嘉奈子に全て相続させる」と記されていた。

どうやら町田は余命幾許も無く、成美、千草、嘉奈子を試したらしい。
町田としては3人に仲良くして欲しい、だがそれが不可能ならば嘉奈子を選んだのである。

これを聞かされた成美は「騙したな!!」と嘉奈子に叫ぶ。
成美と千草は嘉奈子から「嘉奈子が全ての遺産を相続する」と聞かされていたのだ。
其処で焦った為に自滅してしまったのであった。

此処であかりは全てを嘉奈子が仕組んだと察した。
嘉奈子は町田を自殺へと誘導し、成美と千草に偽の情報を与え自滅させたのだ。

あかりは嘉奈子に対し「それを許さない為に司法書士になった」と告げ、「もっと早くあなたと会っていたらこんなことはさせなかった」と語る。

その翌日、あかりの心が通じたのだろうか。
嘉奈子は出頭したそうである―――エンド。

<感想>

新シリーズ「お助け司法書士!」の第1弾です。
原作なし、オリジナル作品。

では、ドラマ感想を。

なかなか凝っていましたね。
二転三転する真相もなかなかでした。
とはいえ、些か牽強付会気味だった感もあり。

何より最も気になった点は、あかりの説得とも言えない説得に嘉奈子が応じたことかなぁ……。
あれは「あかりの心構え」や「あかりの事情」であって、嘉奈子にとっては関係ない筈なんだよなぁ。
それで嘉奈子が出頭したところを見ると、初めから事を完遂したら出頭するつもりだったのかもしれないな。

他は及第点だけに、此の点ももっと説得力のある言葉が欲しかったかも。
先日の狩矢三段論法なみの破壊力があればなぁ……。

月曜ゴールデン「山村美紗サスペンス 狩矢警部シリーズ第15弾 京都タペストリー殺人事件 “貴婦人と一角獣”完全な密室殺人の謎!?史上最大にして最悪の毒殺トリック!!15世紀パリから京都、長崎に続く600年の呪い」(12月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

ただ、きちんと土地柄を活かした設定(高遠そば)もあったし、個人的にはアリ。
シリーズ次回にも期待!!

<キャスト>

古賀あかり:片平なぎさ
古賀ひかり:釈由美子
町田嘉奈子:高岡早紀
町田辰哉:梅沢富美男
町田明日香:山下容莉枝
町田成美:馬渕英俚可
近藤勇夫:梅垣義明
町田千草:さとう珠緒
西原多恵:川村ゆきえ
江木勇三:吉田鋼太郎 ほか
(公式HPより転載、順不同、敬称略)


「司法書士の「お仕事」と「正体」がよ〜くわかる本」です!!
司法書士の「お仕事」と「正体」がよ〜くわかる本



キンドル版「予備校講師が独学者のために書いた 司法書士5ヶ月合格法」です!!
予備校講師が独学者のために書いた 司法書士5ヶ月合格法



キンドル版「司法書士7ヶ月合格法」です!!
司法書士7ヶ月合格法

【関連する記事】
この記事へのコメント
片平さんは、他シリーズの印象が強いこともあってか、潔癖性で融通の利かない司法書士という役柄が、最初ちょっと入り難い感じがあったのですが、後半過ぎ辺りからは段々と馴染んで来て、物語にも入り込めるようになりました。
出来れば、釈さんや吉田さんとの掛け合いから生まれる「ギャップの落差」を、もっと強調してコミカルな度合いが高まる方が、私好みではありますが、その辺りは今後に期待することにしたいと思います。
Posted by 星沢美保子 at 2016年01月10日 22:55
Re:星沢美保子さん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

本作、確かにキャスト陣も含めて次回以降により良くなりそうなドラマではありますね。
次回に注目したいところ!!
Posted by 俺 at 2016年01月15日 22:26
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック