ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
海岸で目を覚ましたトミー。旅券をもとにNがだれであるかを確信する。Nは爆弾と政治犯との交換を要求。2日以内にNを探さなければならない。タペンスは海岸に行くが、トミーは見つからない。そのころ、トミーはある人物に拘束されていた。
(公式HPより)
では、続きから(一部に重複アリ)……
〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
核兵器開発に携わっていた科学者・ギルバートが消えてしまった。
さらに、ギルバートが製造した小型核兵器も持ち去られてしまった。
犯人はスパイとされる「N」。
過去には「M」とコンビを組んで活動していたとされる大物だ。
この事態に諜報部のカーターはトミーに「N」の正体を掴むよう依頼する。
カーターの周辺には裏切り者がいるらしく、外部の人間を使わざるを得なかったからである。
「N」は「気楽荘」に居る―――トミーは偽名を用いて「気楽荘」へ潜り込む。
その妻・タペンスはお留守番の筈であったが……。
なんと、カーターの依頼を盗み聞きしていたタペンスもまた偽名を用いて「気楽荘」に潜り込んでいた。
こうして、またもトミーとタペンス夫婦の冒険が始まった。
「気楽荘」の滞在客は次の通り。
軍人のカーン少佐。
若く精悍な男性・カール。
正体不明のスプロット夫人。
心理学者のミントン夫妻。
此の中に「N」は居る!!
矢先、実は「N」への復讐を目論んでいたカーン少佐が殺害されてしまった。
どうやら、「N」に返り討ちにあってしまったようだ。
さらに、「N」は核兵器と交換に逮捕されている政治犯を釈放するようカーターに迫る。
また、「N」が気楽荘に滞在している理由も明らかに。
実は、ギルバートが核兵器を起動させる為の鍵を気楽荘内に隠したらしい。
「N」はこれを探していたのだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんな中、トミーが「N」の手下に拘束されてしまった。
トミーは監禁先で「N」の正体を知ると共に、囚われていたギルバートを助け出す。
タペンスもこれに合流し、ギルバートから聞き出した鍵を回収する。
ところが、此処で「N」が正体を現した。
その正体はスプロット夫人。
スプロット夫人はタペンスを人質に鍵を奪いその場を逃げ去る。
よもやの作戦失敗に慄くカーター。
だが、まだ希望はある。
「N」との取引だ。
タペンスはスプロット夫人が所持していた写真が彼女の夫だと推測。
彼こそはロジャー・ブレイク、「M」の正体であった。
つまり、ロジャーを釈放すれば取引は成立するのだ。
ところが、当のロジャーは収監先で2週間前に急死していた。
これでは取引など出来よう筈もない。
困ったカーターはトミーを変装させてロジャーに仕立てることに。
こうして取引に臨むこととなったトミー。
だが、付け焼刃の為にあっさりバレてしまう。
ロジャーの死を知ったスプロット夫人は錯乱し銃撃、カーターが負傷する。
さらにスプロット夫人を逃がしてしまった。
だが、彼女の潜伏先に当たりをつけたトミーたちはアジトに乗り込む。
其処には盗まれた核兵器も置かれていた。
スプロット夫人の猛烈な抵抗に遭うトミー。
其処へこっそりと尾行していたタペンスが乱入。
タペンスを殺害しようとしたスプロット夫人であったが、タペンスの反撃に遭い夫人は死亡する。
残るは核兵器だ。
ところが、核兵器は既に起動していた。
これを止めるにはコードを切らねばならない。
タペンスと共にこっそり尾行していたアルバートがコレを解体し事無きを得る。
さらに、取引中のスプロット夫人の言葉で裏切り者の正体も分かった。
カーターの運転手・ラリーであった。
事件は解決。
トミーとタペンスはカーターの下請け事務所を開業することになった。
ただ、事務所の名前については夫婦で意見が異なるようで当分決まりそうにはない―――エンド。
<感想>
本ドラマは2015年7月から8月にかけて英国にて放送されていたものだそうで、日本版では2つのエピソードをそれぞれ3話ずつ全6話で放送予定。
まず、第1話から第3話までの原作はアガサ・クリスティー著「トミーとタペンス」シリーズの第1弾『秘密機関』(早川書房刊)。
あらすじは次の通り。
<『秘密機関』あらすじ>
戦争も終わり平和が戻ったロンドンで再会した幼なじみのトミーとタペンス。ふたりはヤング・アドベンチャラーズなる会社を設立し探偵業を始めるが、怪しげな依頼をきっかけに英国を揺るがす極秘文書争奪戦に巻き込まれてしまう。冒険また冒険の展開にふたりの運命は? 名コンビ誕生の記念碑的作品(解説:杉江松恋/装幀:和田誠)
・上巻
おさななじみの名コンビ、トミーとタペンスが巻きこまれたのは、戦争中に消えてしまった重要書類の争奪戦。大西洋に沈んだ豪華客船から救出された女性ジェーン・フィンが、書類を持ったまま行方不明になっているのだ。何年もたった今ごろになって、その書類が国の安全を揺るがせる可能性が出てきたらしい。書類をねらうなぞめいた悪の組織のボス、正体不明の怪人ブラウンを向こうにまわして、胸おどる大冒険がはじまった。
・下巻
ますます激しくなる重要書類争奪戦。敵につかまっていたトミーがなんとか脱出したと思ったら、今度はタペンスが敵の手に! 若い冒険家たちをアシストするのは、大金持ちのジュリアスと、名弁護士のジェームズ卿。行方不明のジェーン・フィンとタペンスをさがして飛びまわるうち、悪の組織のボス、なぞの怪人ブラウンとの対決もせまっていた……元気いっぱいの名コンビ、トミーとタペンスがいどむ冒険また冒険の大活劇!
(早川書房公式HPより)
続いて、第4話から第6話までの原作は『NかMか』(早川書房刊)。
<『NかMか』あらすじ>
情報部からナチの大物スパイ〈NかM〉の正体を秘密裡に探るという任務を帯びたトミーは、妻のタペンスには内緒で任地へと赴いた。だが、タペンスとて一筋縄でいく女ではない。騙されたふりをして先回り。かくして二人は、大規模なナチ・スパイ網のまっただなかへと飛びこむことに……スリル満点の冒険ミステリ(解説 渡辺武信)
(早川書房公式HPより)
詳しくは下記過去記事をご覧ください。
・【朗報】英国ドラマ「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」がNHKさん日曜23時枠にて放送開始とのこと!!
では、ドラマの内容を。
あらすじをご覧頂ければお分かりの通り、かなり原作にアレンジを加えて来た印象ですね。
とはいえ、ドラマ版として世界観の構築には成功しているのではないでしょうか。
そして無事に事件を解決したトミーとタペンスは遂に探偵事務所を開業することに。
きっと2人の冒険は続く筈です!!
と、その前に本作の再放送情報が!!
まず、最終回となる「NかMか3」が12月13日(日)午前1時7分より放送予定。
さらに「秘密機関」の1から3話が3日に渡って放送予定。
それぞれ、1話が12月12日(土)15時5分から、2話が12月13日(日)15時5分から、3話が12月19日(土)15時5分からの放送予定。
ただし、東北地方では放送時間帯が異なるそうなので注意。
詳しくは公式HPを参照のこと!!
ちなみに『そして誰もいなくなった』がミニドラマ化されるそうです。
・【2015年】『そして誰もいなくなった』ミニドラマシリーズ版が製作中とのこと!!
他にも「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」を製作した米CBSが「ミス・マープル」を大幅にアレンジした「Marple」製作決定とのこと。
こちらも注目です!!
・ホームズに続きミス・マープルも現代へ!?米国にて「Marple」製作決定とのこと!!
◆関連過去記事
【トミーとタペンス ―2人で探偵を―】
・「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」1話「秘密機関1」(10月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」2話「秘密機関2」(10月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」3話「秘密機関3」(11月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)
【書評(レビュー)】
・「ホロー荘の殺人」ネタバレ書評(レビュー)
「ホロー荘の殺人」(アガサ・クリスティー著、中村能三訳、早川書房刊)
・『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティー著・山本やよい訳 、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)
・ポアロシリーズ最終作「カーテン」ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。
「カーテン」(アガサ・クリスティー著・中村能三訳 、ハヤカワ書房刊)
・「ねじれた家」(アガサ・クリスティ著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)
【映像化作品】
「オリエント急行殺人事件」
・フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
【映画化関連情報】
・【速報】ミス・マープルものがディズニーで映画化されるとのこと!!
・アガサ・クリスティ原作「ねじれた家(Crooked House)」が映画化!!
・シュワちゃんがアガサ・クリスティ原作映画に出演!?「そして(敵が)誰もいなくなった」な映画のタイトルは「サボタージュ(原題)」!!
・映画「オリエント急行殺人事件」がリメイクとのこと!!
【イベントその他】
・アガサ・クリスティー生誕120年展覧会開催中!!
・金沢にてアガサ・クリスティー原作「検察側の証人」舞台上演決定!!
・舞台「検察側の証人」東京公演決定!!
・アガサ・クリスティ「ポアロにうんざり」発言にファン「え〜〜〜っ!!」と叫ぶ
・「ザ・リッツ・カールトン大阪」にて「アガサ・クリスティー ナイト」開催!!
・【注目】「アガサ・クリスティ大事典」が話題に
・2014年の今もポアロシリーズ続編が刊行されていた!?その名も『モノグラム殺人事件』(早川書房刊)に注目せよ!!
・2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!
・やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!
・【注目せよ】遂にデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」Blu-ray BOXが発売決定とのこと!!
・【2015年】『そして誰もいなくなった』ミニドラマシリーズ版が製作中とのこと!!
・【朗報】英国ドラマ「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」がNHKさん日曜23時枠にて放送開始とのこと!!
・ホームズに続きミス・マープルも現代へ!?米国にて「Marple」製作決定とのこと!!
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