2015年12月24日

水曜ミステリー9「佐々木譲サスペンス 警視庁特命刑事☆二人〜代官山コールドケース〜 孤高の刑事と鉄の女 20年前の未解決事件を追え!消えたフィルムと微細な毛の謎?遺留DNAが示す過ち!?」(12月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「佐々木譲サスペンス 警視庁特命刑事☆二人〜代官山コールドケース〜 孤高の刑事と鉄の女 20年前の未解決事件を追え!消えたフィルムと微細な毛の謎?遺留DNAが示す過ち!?」(12月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

警視庁捜査一課の刑事として活躍していた水戸部裕(松重豊)は、ある事件で指揮系統を乱したことを理由に所轄署へ異動。デスクワークをこなす日々を送っていた。ある日、水戸部は警視庁捜査一課長の山岸亘(宅麻伸)に呼び出される。捜査一課で性犯罪を担当し厳しい取調べゆえ“鉄の女”と呼ばれる朝香千津子(山本未來)と組んで、極秘で捜査して欲しい事件があるという。それは20年前、カフェ店員をしていた中牧みちる(小野しおり)が代官山の自宅アパートで扼殺された未解決事件(コールドケース)だった。当時、現場に残された3種類のDNAから、少なくとも3人の男性がアパートに出入りしていたことが判明し、容疑者として恋人で駆け出しのカメラマン・風見陽平(水間ロン)が浮上。しかし、逮捕寸前、風見は多摩川で水死体となって発見され、体内からは大量のアルコールが検出された。風見は自殺と断定され、被疑者死亡で捜査は終わっていた。

ところが三日前、横浜で発生した看護師・炭谷真紀(伊藤しほ乃)殺害事件の現場で採取されたDNAが、代官山の事件のDNAの1つと一致したという。もし横浜の殺人と20年前の代官山の事件が同一犯の犯行で、風見が犯人ではないとしたら、大スキャンダルになる…。山岸は神奈川県警より先に、しかも秘密裡に真相を究明したいと考えていた。

神奈川県警の捜査本部の指揮をとるのは刑事部長・森末哲平(益岡徹)。それを聞いた水戸部は顔をこわばらせる。かつて、人質たてこもり事件で森末の指示により水戸部らが突入した結果、水戸部の同僚が銃で撃たれ殉職していたのだ。

200人にのぼる神奈川県警の捜査本部も2つの事件を調べ始める中、水戸部と朝香は、みちるのアパートを管理していた不動産会社・倉橋エステート社長の倉橋篤志(阿南健治)から話を聞くことに。みちるの遺体の第一発見者は倉橋エステートの社員・三ツ谷優(稲荷卓央)だったのだ。三ツ谷は事件直後に独立したが会社は潰れ、現在は消息不明だと倉橋は語る。二人はみちるが働いていた代官山のカフェで、オーナーの篠原大輔(渋川清彦)、常連客の木島俊夫(加藤久雅)からも話を聞き、少しだけ人間関係が見えて来る。

そんな中、20年前に代官山の事件を担当していたという警視庁庶務係の時田悟(モト冬樹)が現れる。そして、水戸部に当時集めた情報が書いてあるというノートを差し出す。さらに風見の部屋の押収品を調べていた科捜研の中島翔太(皆川猿時)は、風見の部屋にあるはずのものがないことに気付く…。
(水曜ミステリー9公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

警視庁捜査一課の刑事・水戸部裕は所轄署に異動となった。
その理由は同僚の須藤が無理な捜査により殉職、これを批難したことにあった。
以来、水戸部は所轄署で勤務を続けている。

そんなある日、水戸部は警視庁捜査一課長の山岸亘から特命を下される。
それは「鉄の女」と呼ばれる捜査一課の女刑事・朝香千津子と共に、密かにある事件を捜査すること。

事件の名は「中牧みちる殺害事件」。
20年前、カフェ店員をしていたデザイナー志望のみちるが代官山のアパートで扼殺された事件だ。
犯人は被害者宅の合鍵を用いて侵入し犯行に及んだと思われた。
当時、現場からは三種類のDNAが検出されていた。

この事件の容疑者とされたのが、みちると交際していたカメラマン・風見陽平だ。
担当刑事の時田は風見を追ったが、当の風見は水死体で発見されてしまった。
風見の身体からはアルコールが検出されており、覚悟の自殺と思われた。

しかし、3日前のことである。
横浜にて看護師の炭谷真紀が全く同じ手口で殺害されたのだ。
しかも、現場から検出されたDNAがみちる殺害犯の物と合致したのである。
もしも、風見が冤罪であり真犯人が別に居たとしたら……其処で水戸部に白羽の矢が立ったのだ。

こうして、水戸部と千津子が捜査に乗り出した。
当時の担当刑事である時田も協力を約束する。

一方、県警では刑事部長の森末哲平が水戸部たちに対抗するように捜査を開始する。
実は森末こそ須藤の殉職に繋がる無理をさせた張本人であった。
水戸部は森末に激しい敵愾心を燃やすことに。

「みちる殺害事件」を追う水戸部たちは、みちるが暮らしていたアパートの管理会社「倉橋エステート」へ。
左利きの社長・倉橋篤志は水戸部たちに名刺を配りつつ、当時のことについて語り始める。
何でも第一発見者は社員の三ツ谷優。三ツ谷は事件直後に倉橋のもとを独立し、今は消息不明らしい。

続いてみちるが働いていたカフェへ。
オーナーの篠原大輔や常連客の木島俊夫によれば、建築事務所を経営する高宮章二なる男性がみちるを巡り風間と争っていたようだ。

さらに、風見の元同僚から彼が酒を飲めないことを聞き出す。
水戸部は風見の自殺に疑惑を抱くことに。

そんな中、当の高宮が何者かに刺殺されてしまった。
周辺を調べたところ、その場を逃げ去る三ツ谷が確認された。
こうして三ツ谷の行方が追及されることに。

矢先、水戸部は三ツ谷の居所を突き止めた。
ところが、森末に三ツ谷の身柄を抑えられてしまう。
なんと、時田が森末に情報を流していたのだ。
逮捕された三ツ谷はみちる、真紀、高宮殺害を認めてしまった。

だが、水戸部はこれに異議を唱えていた。
高宮殺害は三ツ谷としても、残り2件に疑惑があったのだ。

水戸部は若かりし日の高宮が所属していたバンドの写真を入手。
写真には左利きのギタリストが映っていた。

さらに、三ツ谷の母が老人ホームに入居していることも判明。
この費用を謎の振込み主が支払っていたことも分かる。
この振り込み主も左利きであった。

左利きと言えば、関係者の中には倉橋しかいない。
しかも、真紀の住居も「倉橋エステート」の管理物件だと判明する。

倉橋は連行されると、彼のDNAがみちると真紀殺害犯と一致したことで全てを語り始めた。

20年前、高宮と倉橋は不動産関連で情報を教え合う仲であった。
ある日、高宮がみちるを狙い倉橋から合鍵を借りると犯行に及ぼうとした。
だが、みちるに拒否され犯行を断念し、その場を逃げ出すことに。
ところが、風見が逃げる倉橋の写真を撮影していた。
困り果てた高宮に相談を受けた倉橋はみちるを殺害した。
その後、風見に容疑が向かうやこれを殺害したのである。

しかし、この一部始終を三ツ谷に目撃されていた。
脅迫された倉橋は三ツ谷に金を支払った。

そして現在、真紀を気に入った倉橋は再び犯行に及ぶ。
一方で高宮が20年前の秘密で倉橋を脅迫し始めた。
其処で倉橋は三ツ谷を雇い、これを殺害させたのであった。

倉橋の自供に激怒する水戸部。
みちるはデザイナーの夢を奪われた。
風見はカメラマンの夢を奪われた。
真紀は看護師の夢を奪われた。
倉橋はそれだけ多くの人の夢を奪ったのだ。

一方、真犯人である倉橋が逮捕されたことで森末は面目を潰されることとなった。

戻る場所を失った水戸部は山岸にコールドケースを追う専従部署の創設を依頼する―――エンド。

<感想>

ドラマ「代官山コールドケース」シリーズ第1弾。
原作は佐々木譲先生「地層捜査シリーズ」第2弾『代官山コールドケース』(文藝春秋社刊)。

そのあらすじはこちら。

<あらすじ>

川崎で起きた殺人事件の現場に遺されたDNAが指し示すのは、十七年前に代官山で起きたカフェ店員殺人事件の“冤罪”の可能性……。公訴時効撤廃を受け、再捜査の対象となった難事件に、特命捜査対策室のエース・水戸部をはじめとした刑事たちが挑んでいく警察小説新シリーズの第二弾です。あの街にまだ緑深き同潤会アパートがあったころ、少女の夢と希望を踏みにじった犯人の痕跡が徐々に浮かび上がっていくさまは、まさに警察小説、捜査小説の白眉。刑事たちの息遣いが胸に響く、傑作長編ミステリです。
(文藝春秋社公式HPより)


佐々木譲先生は『廃墟に乞う』(文芸春秋社刊)で第142回直木賞を受賞された実力派。
その著作『警官の血』も、既にドラマ化されていますね。

速報!!第142回「直木賞」&「芥川賞」発表される!!

では、ドラマ版感想を。

以前の成功に味を占め、柳の下に二匹目のどじょうを狙ったことで身を滅ぼした倉橋。
もしも、これが無ければ倉橋は逃げ切っていたと思うと恐ろしいですね。
しかし、これには真紀の犠牲が伴うことに。切ないです。

そう言えばタイトル「警視庁特命刑事☆二人」ですが、どうして「☆」なんだろう。
一応、当ブログでも公式HPに合せて「☆」にしたんだけど……何かあるのかな!?

原作にはストックがあるし、シリーズ続編にも期待!!

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<キャスト>

水戸部裕:松重 豊
朝香千津子:山本未來
山岸 亘:宅麻 伸
森末哲平:益岡 徹
朝香恵子:沢田亜矢子
吉田敬三:堤大二郎
時田 悟:モト冬樹
中島翔太:皆川猿時
倉橋篤志:阿南健治
石橋 隆:山中 聡
高宮章二:千葉哲也
篠原大輔:渋川清彦
三ツ谷優:稲荷卓央
木島俊夫:加藤久雅
松原敏郎:渡辺 航 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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