2016年01月10日

土曜ワイド劇場「森村誠一作家50年記念 終着駅の牛尾刑事VS事件記者冴子 生存者 新宿行高速バス放火事件!!生き残った11名の中に殺人犯がいる!?1億円入りの鞄と消えた乗客の謎…」(1月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「森村誠一作家50年記念 終着駅の牛尾刑事VS事件記者冴子 生存者 新宿行高速バス放火事件!!生き残った11名の中に殺人犯がいる!?1億円入りの鞄と消えた乗客の謎…」(1月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

東京・新宿中央公園で、土木会社の現場作業員・川岸一義(螢雪次朗)の刺殺死体が見つかった。捜査をはじめた新宿西署の刑事・牛尾正直(片岡鶴太郎)は、殺された川岸がトラブルとは無縁の、実直な人物だったことを知る。川岸は兵庫・淡路島に妻子を残して山梨・甲府市内の会社に勤務していたが、倒産の憂き目に遭い、3年前から作業員として働いていたようだ。
そこへ、なじみの記者・川村冴子(水野真紀)から事件について話したいことがあると、電話が入った。冴子によると、川岸は3年前に起きた“バスジャック放火事件”の生存者のひとりだという。そのバスジャック放火事件とは、危険ドラッグを使用し錯乱状態に陥った男が、甲府駅発新宿行きの高速バス車内で火を放ち、乗客9人が死亡したという凄惨なもので、冴子は現在、11人の生存者のその後を追うルポを連載中。事件を乗り越えてジュエリーデザイナーとして羽ばたいた小松美穂(南野陽子)を皮切りに、生存者たちに取材を続けており、なんと殺される前日、川岸にインタビューしたばかりだったのだ。インタビューの中で、川岸は一昨日、放火事件のバスで乗り合わせた乗客のひとりに偶然、再会したと話していたが、それは誰なのかについては口を閉ざしていたという。
事件の背後にバスジャック放火事件が関係していることを直感した牛尾が調べたところ、11人の生存者のうち、男女それぞれ1名ずつが手当てを受けた病院で偽名を使っており、居所がつかめなかったことがわかる。だが、冴子によれば、川岸は別にもうひとり、男性の乗客が乗っていたはずだと話していたという。しかし、その男の安否はもちろん、乗車していたことも確認できず、牛尾は“消えた乗客”の存在が気になりはじめる。また、事件の翌日、「黒い鞄が車内に残っていなかったか」と男性の声でバス会社に問い合わせる電話があったというのも、謎だった。
そんな中、牛尾のもとに冴子の記者仲間・緒方浩平(船越英一郎)から連絡が入り、なんと冴子がひったくりに遭遇したと知らされる。幸い冴子は軽傷ですんだが、奪われたバッグの中には、バスジャック放火事件の生存者のひとり、クラブ経営者・北沢尚子(七瀬なつみ)の取材を録音したボイスレコーダーが入っていたという。犯人は、3年前のバスジャック放火事件に関係する人物なのか…!? そして、川岸殺害事件と同一犯なのだろうか…!?
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……。

3年前、とある夜行バスでのこと。
年齢も性別も境遇も異なる複数の男女が乗り合わせた其処でバスジャック事件が発生した。
犯人は危険ドラッグを使用しており、最終的にバスに放火。
11人が生還したものの、乗客9人が死亡していた。
だが、この事件には実は知られざるエピソードが隠されていたのだ。

そして現在、牛尾正直は新宿西署の刑事である。
これまでにもさまざまな事件を解決して来た。

そんな牛尾が今回担当した事件は新宿中央公園で発生した川岸一義刺殺事件である。
川岸の周囲には恨まれるようなこともなく、容疑者は杳として浮かばなかった。

矢先、川村冴子がある情報を持ち込んで来た。
なんと、冴子が川岸に取材を申し込んでいたのだと言う。
なんでも、川岸は3年前に発生したバスジャック事件の生存者の1人。
冴子は11人の生存者全員に対し追跡ルポを行っており、川岸にも取材を行ったのだそうだ。
それによると、川岸は生存者と再会したと語っていたらしい。
ところが、それが誰かとなると口を噤んで語ろうとしなかったと言う。

牛尾は3年前のバスジャック事件に川岸殺害の動機があると見て捜査を開始する。

生存者たちに聴取を行う牛尾たち。

事件後にジュエリーデザイナーとして独立し成功を収めた小松美穂や、同じく事件後にクラブの経営者となった北沢尚子らが確認出来たが、男女1名ずつ所在が確認出来ないことが判明する。
どうやら生存者の中で偽名を用いた人物が居たようだ。

しかも、バス会社によれば発券状況と生存者の数を照らし合わせたところ、もう1人生存者がいた筈ことも判明する。
その人物はバスジャック事件直後の騒動に紛れ姿を消したと思われた。

つまり、バスに乗り合わせた男性2人と女性1人が詳細不明なのだ。

さらに、バス会社の担当者によれば正体不明の男性から「黒い鞄がバスの車内に残されていなかったか」との問い合わせがあったのだそうだ。

これまた、バス内から事件に紛れて黒い鞄が消えたことになる。

牛尾は正体不明の3人と黒い鞄に関連があると考えるように。

同じ頃、正体不明の女性が川岸の遺族に30万円を置いて行ったことが判明。

その直後に、冴子がひったくりに襲われバッグを奪われた上に家捜しされるとの事件が起こってしまう。
どうやら、ひったくり犯は冴子のインタビュー原稿を奪おうとしたようだ。

そんな中、事件は急展開を見せる。
3年前に偽名を使った男女の正体が山崎克也とその愛人だと分かったのである。
山崎は不倫旅行の事実を知られることを怖れて偽名を用いていたのだ。
さらに、冴子へのひったくりと家捜しの犯人も山崎であったことが分かる。
その取材から浮気の事実が露見することを怖れての犯行らしい。
だが、山崎は川岸殺害については否定する。

一方、残る正体不明の生存者が判明。
それは代議士・太田幸三の第一秘書・樽見良勝であった。

牛尾は当時の死者の中に大手建設会社の社員・前園豊が居ることを知り、樽見と前園がバス内で贈収賄を行っていたと考える。
黒い鞄はその現金だったのだろう。
だからこそ、樽見は姿を消さざるを得なかったのだ。

では、黒い鞄は何処に消えたのか?
此処で牛尾は尚子のクラブに注目する。
その開業資金こそ、この鞄に収められていた金では無かったか。
早速、尚子を調べようとする牛尾だが……。

矢先、尚子が他殺体で発見されることに。

この容疑が樽見へ向かう。
だが、樽見は愛人宅でのアリバイがあった。

此処で牛尾はもう1人、事件後に飛躍を遂げた人物が居ることに気付く。
美穂だ。
そう言えば、川岸の遺族に金を置いて行った女性も居たではないか!!
これも美穂では無かったか。

こうして、美穂に容疑が向かう中、当の美穂が姿を消してしまう。
美穂は罪を悔い自殺を図ろうとしていたのだ。

牛尾は冴子と共にこれを阻止。
美穂は逮捕され真相を語り出した。

3年前、バスに乗り合わせた乗客はそれぞれ事情を抱えていた。

川岸は3年前、勤めていた会社が倒産し傷心を抱えていた。
山崎は不倫相手と旅行中。
樽見と前園は贈収賄を行っていた。
尚子は子供が産めないことを姑と夫から責められ離婚された直後であった。
美穂は自身のデザインを盗作されたにも関わらず、逆に批判を受け追い詰められていた。

そんな面々の前でバスジャック事件が起こったのだ。
そして、犯人が放火しバスが燃え、乗客が我先に逃げ出すこととなった。

このとき、尚子と美穂は黒い鞄を手に入れたのだ。
其処には1億が入っていた。
尚子は再出発すべく、これを美穂と山分けした。

ところが3年後、冴子が美穂を取材した。
事件を乗り越え成功者となっていた美穂は記事となり、川岸の目に留まった。
そして、美穂は川岸と再会してしまったのだ。

川岸は共に死線を乗り越えた仲間との再会を純粋に喜ぶと共に、黒い鞄について口にした。
美穂と尚子が持ち出した現場を目撃していたのである。
とはいえ、川岸に他意はない。
なにしろ、中身を知らないのだから。

ところが、美穂はこれに狼狽えた。
共犯である尚子に相談したところ、なんと尚子が川岸を刺殺してしまうことに。
挙句、尚子は美穂に対し川岸殺害の共犯だとして脅しをかけてきたのだ。
これに怯えた美穂が尚子を口封じしたのであった。

全てを聞いた牛尾は川岸が純粋に再会を喜んだに違いないことを告げ、美穂の疑心暗鬼が発端だと断ずる。
美穂は罪を悔いるのであった。

美穂により贈収賄の事実が明らかとなり、樽見は逮捕されることとなった。
どうやら、太田に切り捨てられてしまったようだ。

後日、冴子は自身の取材こそが事件の真の発端となったことに気付く。
そんな冴子を励ます牛尾であった―――エンド。

<感想>

ドラマ原作は森村誠一先生『誇りある被害者』(角川書店、光文社刊)。
あらすじはこちら。

<あらすじ>

・角川書店版
恋人の遺品から出てきたカードが事件の謎を解く!森村誠一・推理の真骨頂。
扼殺されて恋人の遺品から出てきたタクシーカード。その名義の人も、三年前にタクシー強盗に殺されていた。二つの事件の被害者が事件を追いはじめた。誇りのために命を賭けられるのか!?

・光文社版
櫛田潤一の恋人・島崎清子が扼殺された! 遺品から出てきた“川岸一義”名義のタクシーカード。ところが、川岸も三年前、タクシー強盗に殺されていた! 二つの事件から浮かぶ大物政治家の秘書・樽見良勝とは……。櫛田と川岸の遺児・由紀子は、三年前の事件を探るため、神奈川の中津渓谷へと赴いた。“誇り”のために生命を賭けられるか?
(角川書店、光文社公式HPより)


では、ドラマ版の感想を!!

同じ時、同じ場所で同じ経験をしたにも関わらず、それぞれ境遇が異なっていたことから全く別の道を歩むこととなった乗客たち。

成功する者もあれば、再出発しながらもそれを活かせなかった者も居る。
また、その経験自体を隠蔽しようとする者もあれば、その経験を乗り越えたことで前向きに活きようとした者も居る。

とはいえ、彼らが行き着いた先は「悲劇」でした。

前向きに生きようとした川岸は殺害され、犯人の尚子も死亡。
隠蔽を目論んだ山崎は不倫が露見し、同様に樽見も逮捕された。
そして、美穂もまた……。

異なる道を歩んだ筈の彼らだが、行きつく先は同じであった。
これこそ、まさに数奇と呼ぶべきでしょうか。

それにしても、尚子は美穂を川岸殺害の共犯として脅迫したが、あれは尚子の方がよりリスクが高い気がするけどなぁ……。
美穂に拒否されたらどうしようもないような……。

<キャスト>

牛尾正直:片岡鶴太郎
川村冴子:水野真紀
牛尾澄枝:岡江久美子
緒方浩平:船越英一郎
小松美穂:南野陽子
北沢尚子:七瀬なつみ
樽見良勝:津田寛治
川岸京子:古村比呂
山崎克也:神保悟志
川岸一義:螢 雪次朗
坂本課長:秋野太作
大上刑事:東根作寿英 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより転載)


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【アタミステリー紀行関連】
『ただ一人の異性』(森村誠一著、アタミステリー紀行2011より)ネタバレ書評(レビュー)

「アタミステリー紀行2010」結果が発表される

「熱海の靴屋」(森村誠一著、アタミステリー紀行2010より)3つのミスにチャレンジ!!

近付く「アタミステリー紀行2010」の足音……

アタミステリーへの誘い……
(アタミステリー紀行2009について触れた過去記事です)

【その他】
知ってましたか?森村誠一先生『人間の証明』が韓流ドラマに!!その名も『ロイヤルファミリー』!!

森村誠一先生「義仲・巴ネットワークフォーラム・イン・富山」にて講演

クリスマス(12月24日)の森村誠一さん!!
(「森村誠一 謎の奥の細道をたどる」についての過去記事です)

キンドル版「誇りある被害者 光文社文庫」です!!
誇りある被害者 光文社文庫

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この記事へのコメント
見ていて、それぞれに事情を抱えた事故の生存者たちが、その後の人生をそれぞれ懸命に歩みながらも、事故によって歪められた運命には、矢張り最終的には抗い切れない、どんなに頑張っても何かしらの影は生涯引きずり続けることになってしまう……それだけに、死んだ放火犯と、彼を犯罪に駆り立てた物に対する憎悪が、より強く観客側に伝えられる――そんな気がしました。

けれど、私……折角、九死に一生を得た関係者が、次々と命を落として行く様に、何故かふっと、ホラー映画の『ファイナル・デスティネーション』を思い出してしまいました (^_^;)
意識して作られたものではないと思いますが、もし、3年前の放火事件で失われる筈であった命が、何らかの鍵(1億円?)が介在した為に複数名の運命が狂い、辛うじて生き延びはしたものの、それもほんの3年程度の猶予が与えられただけに過ぎず、最終的には死や破滅や社会的制裁の対象となる結末には抗えなかった――ということであれば、運命というものは、人がどんなにあがいても結局は変えることなど出来ないものであるのだと描きたかったものでしょうか……。

そんな中で、指輪の修理を「待つ」と決める牛尾夫人に、こよない救いを感じる思いがしました。
Posted by 星沢美保子 at 2016年01月14日 23:36
Re:星沢美保子さん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

なるほど、そう言った見方も出来ますね。
そして、そう考えると恐ろしい気もします。
牛尾さんの奥さん、今回はその為の役だったのかもしれませんね。
Posted by 俺 at 2016年01月15日 22:52
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