2016年01月21日

水曜ミステリー9「新・旅行作家 茶屋次郎 富嶽三十六景殺人事件  旅行作家茶屋次郎の新シリーズ登場!新たな旅行記を執筆するため富士山へ向かった茶屋は、偶然崖下で男性遺体を発見する。男の手にはなぜか富嶽三十六景の絵が…」(1月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「新・旅行作家 茶屋次郎 富嶽三十六景殺人事件  旅行作家茶屋次郎の新シリーズ登場!新たな旅行記を執筆するため富士山へ向かった茶屋は、偶然崖下で男性遺体を発見する。男の手にはなぜか富嶽三十六景の絵が…」(1月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

旅行作家の茶屋次郎(橋爪功)は、『週刊ロイヤル』の新編集長・烏丸桂子(高畑淳子)から、世界遺産を巡る新シリーズの企画書を渡される。その第一弾が富士山と聞いた茶屋は、葛飾北斎の富嶽三十六景をテーマにすることを思いつき、富士山の世界遺産登録の功労者だという『藤尾開発』社長・藤尾泰三(石丸謙二郎)に会いに行く。社長室に入ると、泰三と息子・藤尾憲之(草野康太)と共に、なぜか銀座で画廊を経営している元妻の袋田英恵(宮崎美子)がいた。助手として烏丸から依頼を受けたという。茶屋は困惑しつつも、熱い思いを抱く泰三が、開発に熱心な人がいると悩んでいることを知る。

図らずも、旅館に泊まることになった元夫婦。しかもロビーに現れた女(西原亜希)に「見てて欲しい」と赤ん坊を託されたかと思うと、その女はそのままタクシーに乗り行方をくらませてしまう。

タクシー会社を突き止めた茶屋は、女が降りた大蔵山の入口に向かうが、そこで見つけたのは、崖の下に倒れている男性の遺体だった。被害者は『松金不動産』社長・松金耕一(志賀圭二郎)。右後頭部に大きな傷があり、腕時計が『2時43分』で止まっている。しかも右手にはなぜか絵が握られていた。それは『藤尾開発』の社長室にあった富嶽三十六景の絵『広州伊沢暁』――。

そんな中、茶屋は旅館の女将から、『松金不動産』と『藤尾開発』がライバル関係にあったとの情報を得る。地元では有名な話で、大蔵山の土地をめぐってもめていたという。甲府南署の刑事が藤尾親子のもとへ訪ねると、泰三は松金社長との対立は認めたものの、あの土地は我々が買い上げたと主張する。また秘書の香坂高文(大浦龍宇一)は、社長の方針で、社員全員が富嶽三十六景のレプリカを持ち歩いていると証言する。しかし憲之のアリバイは曖昧で…。

そんな中、茶屋は、事件を探っている地元の新聞記者・黒川治夫(加藤虎ノ介)に、“面白いものを見せる”と呼び出される。そこでは『富士山の自然を守る会』がボランティア活動をしていた。泰三の隣には、守る会の会長で県会議員の宍戸大二郎(佐藤B作)の姿も。しかも一人娘の美香(多岐川華子)は、『松金不動産』の跡取り息子・智也(山口翔悟)と婚約中だという。「富嶽三十六景を使ってPRしたい」と得意げに取材に応える大二郎を、泰三は冷ややかな目で見ていた――。

ところが翌朝、泰三を迎えに行った憲之が、泰三の遺体を発見する。しかも手にはまたもや北斎の絵が。富嶽三十六景が繋ぐふたつの事件。果たしてこれは連続殺人なのか?
(水曜ミステリー9公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……。

茶屋次郎は著名な旅行作家である。
そんな茶屋だが、今回は『週刊ロイヤル』の新編集長・烏丸桂子から世界遺産を巡る新企画を依頼されることとなった。

その第一弾は富士山。
其処で世界遺産登録の功労者である「藤尾開発」社長の藤尾泰三と息子・憲之を訪ねることに。
すると、其処には茶屋の元妻・袋田英恵までもが……どうやら、烏丸が助手として招いたようだ。

実は英恵に苦手意識を抱く茶屋。
戸惑いつつも、藤尾へ取材を開始する。
すると、富士山とその周囲の環境を守りたいと願う藤尾に反し、強硬な開発を訴える人々が存在することが判明する。

矢先、宿泊先の旅館でロビーに居た女から赤ん坊を預けられてしまう。
しかも、赤ん坊の母親らしき女はその場を逃げ出してしまった。

彼女を追った茶屋は大蔵山へ。
すると、崖下に男性の遺体を発見してしまう。

遺体は「松金不動産」社長・松金耕一であった。
右後頭部に大きな傷があったことから殺人事件と思われた。
しかも、松金の遺体は『富嶽三十六景』の1つ『広州伊沢暁』を握り締めて死亡していたのである。
奇しくも絵の描写と死体の状況が合致していることに意味を見出す茶屋。

「松金不動産」と「藤尾開発」とが富士山周辺の開発に伴い揉めていたことが判明。
さらに、藤尾の秘書である香坂高文により社長である藤尾の方針で社員全員が『富嶽三十六景』のレプリカを持ち歩いていたことも分かる。
だとすれば「藤尾開発」の人間が松金を殺害したのか!?

矢先、茶屋は地元の新聞記者・黒川治夫に誘われ「富士山の自然を守る会」の活動に参加する。
其処には藤尾や「守る会の会長」で代議士の宍戸大二郎、その娘の美香、美香の婚約者で松金の息子である智也らが参加していた。
宍戸は「富嶽三十六景を使ってPRしたい」と『甲州石班澤』の絵を手にアピールしていた。
絵に描かれた海に勢いがあると評する宍戸だが……。

その翌朝、藤尾までもが遺体で発見される。
死因は毒殺、ボトルからは毒が検出されなかったことからグラスに毒を盛られたものと思われた。
つまり、犯人は藤尾と酒を飲み交わしていたことになる。

直後、香坂が乗っ取り屋であることが判明。
香坂は「藤尾開発」を乗っ取ろうとしていたのだ。
しかし、当の香坂には藤尾の死亡推定時刻にアリバイがあった。
グラスに毒を盛ることは不可能だ。

そんな中、当の香坂が沼津の海岸で刺殺体で発見される。
ところが、手には『甲州石班澤』が握られていた。
茶屋は犯人がある勘違いをしていると考える。

一方、赤ん坊の母親の行方が突き止められた。
その正体は小嶋早紀なる女性、実は智也の恋人であり赤ん坊は彼との間の子供らしい。
だが、智也は美香を選んだ。
其処で智也の父である松金と今後について相談しようと大蔵山へ向かったのだと言う。
ところが、松金にも冷たい態度を取られた為にその場を立ち去ったのであった。

これから茶屋は松金の死が他殺ではなく事故による転落死だと判断する。
早紀が立ち去った後に、何者かが他殺に偽装したと考える。

此処で茶屋が思い浮かべたのは香坂である。
おそらく、香坂と松金は共謀していたのだろう。
藤尾により乗っ取りが上手く進まない香坂は松金に相談を行おうとして、その死体を発見した。
このとき、香坂は松金の手に『富嶽三十六景』を握らせることで藤尾も殺害し連続殺人に偽装出来ることに気付いた。
其処で松金の手に『広州伊沢暁』を握らせたのである。

その後、香坂は藤尾を毒殺した。
香坂のアリバイだが毒をグラスに盛ったと考えるから成立するのであって、ボトルに仕込んだ上でボトル自体を摩り替えてしまえば成立しないものだったのだ。

では、当の香坂を殺害したのは誰なのか?
茶屋にはある心当たりがあった。

茶屋が訪れたのは宍戸のもとだ。
香坂殺害について問われた宍戸はあっさりと罪を認める。
何でも、香坂は松金のスマホから裏帳簿のデータを手に入れていた。
其処には松金から宍戸への不正献金の流れも記録されていたのである。
宍戸によれば香坂に脅されたことが動機だそうだが……。

しかし、茶屋は静かに首を横に振る。
犯行当日には黒川が宍戸を見張っており、犯行は不可能だったのだ。

そして茶屋は指摘する。
犯人は宍戸同様に『甲州石班澤』について勘違いしている人物だ、と。

その正体は宍戸の娘・美香であった。
実は香坂は宍戸を脅迫した際に美香との結婚を要求していた。
香坂は宍戸の後継者になろうとしていたのだ。
これを知った美香は香坂を殺害したのである。

ところが、此処で美香は悩んでしまった。
連続殺人事件に偽装したいが『富嶽三十六景』のどの絵を用いるべきか困ってしまったのだ。
其処で父である宍戸が説明していた『甲州石班澤』を思い出し、沼津の海へと死体を遺棄した。

しかし、美香は大きなミスを犯していた。
『甲州石班澤』は海ではなく川を描いた作品なのである。
これを海と誤認したのは宍戸の評を聞いた人間だけであった。

こうして美香が逮捕され、事件は解決した。

烏丸へと報告に戻った英恵。
そんな英恵に意味ありげに目配せする烏丸。
実は、今回の件は烏丸が仕組んだ茶屋と英恵の復縁テストだったのである。
これに虚しく首を横に振る英恵。
どうやら、茶屋の復縁はまだまだ遠いようだ―――エンド。

<感想>

「旅行作家・茶屋次郎」シリーズ第13弾。
とはいえ、本作から一部キャストに変更があり「新・旅行作家 茶屋次郎」シリーズとなりました。
原作は「山岳刑事シリーズ」で知られる梓林太郎先生。

では、ドラマ版の感想を!!

一部に設定も変更となっていました。
茶屋の妻の名が袋田英恵へと変更になっていますね。
娘・沙織の設定はどうなんだろ……。

そして、三件の犯行が全てバラバラだったのは予想外でしたね。

1件目、松金の死は事故死。
2件目、藤尾の死は香坂による毒殺。
3件目、香坂の死は美香による刺殺。

そして、香坂が自身の計画を利用されて殺害される点も因果応報か。
また、あくまで美香自身ではなく香坂から借りた計画だった為に肝心の解釈を誤り露見へと繋がってしまった点も印象的でしたね。

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<キャスト>

茶屋次郎:橋爪功
袋田英恵:宮崎美子
烏丸桂子:高畑淳子
宍戸大二郎:佐藤B作
勝又哲郎:相島一之
藤尾泰三:石丸謙二郎
香坂高文:大浦龍宇一
女(小嶋早紀):西原亜希
黒川治夫:加藤虎ノ介
宍戸美香:多岐川華子
松金智也:山口翔悟
藤尾憲之:草野康太
広瀬巡査:遠山俊也
旅館女将:元井須美子
松金耕一:志賀圭二郎 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより転載)


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