2016年01月24日

土曜ワイド劇場「臨場する女 捜査検事 雨音香 ニューヒロイン登場!法曹界に斬り込む捜査検事!!冤罪を叫ぶ連続放火魔が謎の女に迫る!開けてはならないパンドラの箱とは?正義を貫く悲劇と驚愕の結末」(1月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「臨場する女 捜査検事 雨音香 ニューヒロイン登場!法曹界に斬り込む捜査検事!!冤罪を叫ぶ連続放火魔が謎の女に迫る!開けてはならないパンドラの箱とは?正義を貫く悲劇と驚愕の結末」(1月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

雨音香(稲森いずみ)は東京地検から横浜地検分室に異動を命じられた本部係検事。冤罪などを未然に防止し、警察と連帯して捜査を円滑に行うために近年、全国の検察に設けられた現場に臨場する捜査検事だ。
赴任前夜、香は管内で発生した住宅火災に遭遇する。被害者は2名。逃げ遅れた飯田春子(萩尾みどり)が意識不明の重体となり、庄司直次(小栗健)は遺体で発見される。現場で遺体を確認した香は、死因が火災によるものではないと識別。事件の可能性を頭に置きながら捜査を開始する。
死亡した庄司には前科があった。15年前、長野で宝石店を襲撃し強盗殺人の罪で服役。仮釈放になったばかりだった。また、出火の原因は放火であることが判明する。管内では放火事件が連続して4件発生しており、香は他の事件についても資料提供を県警に求めるなど、精力的に捜査に携わる。
しかし、分室室長の柳橋裕(岸部一徳)は、定時になると「店じまい」と香以下、事務官の吉沢喜一郎(東幹久)、本条さくら(篠田麻里子)に申し渡し、自らも業務を終了。また、香の目にはのんびりとした動きに映る県警の大館佳彦(神保悟志)からは、積極性が災いしやや疎まれてしまう。
それでも自分のペースを貫く香は、その後、何度も火災現場に足を運ぶ。すると、40歳前後の男性が焼け跡に花を手向けている現場を目撃。男は香の存在に気付くと、逃げるようにその場からいなくなってしまう。
香はすぐに、庄司の関係者に該当する男がいないかどうか県警に捜査を依頼する。大館にはいい顔はされないが、そんな香に強い味方が現れる。県警の管理官、皆方明子(黒谷友香)。警察という男社会にありながら若くして管理官になり、女性の能力が生かされる職場づくりをめざしている明子は、香とすぐに意気投合する。そんな明子の一声で過去の放火事件の資料の入手に成功した香は、吉沢やさくらの協力を得て一つずつ事件の検証を重ねていく。そんな中、相変わらず室長の柳橋だけは香の行動を冷めた目で見ていた…。
過去4件の放火はいずれも今回同様、古新聞に火がつけられていた。香は、同じような事件がほかに発生していないか、また火がつけられた新聞がいつのものかをすべて調べることに。すると、管外ながら、さらに2件の放火が浮上。最新の火災と合わせて7件になった放火は、いずれもある事件について扱った記事が掲載されている共通点が明らかになる!
その事件とは、25年前に起きた老舗せんべい店における放火殺人。3名の犠牲者を出し、犯人は死刑を求刑されていた。7件目に使われた新聞は、その死刑囚が獄中死を遂げたことを告げていた。今回の連続放火事件が始まった時期と、獄中死の時期はぴたりと一致。香は二つの事件にかかわりがあるとにらむ。ところが、柳橋から香の捜査に待ったがかかる。庄司は自然死だったという検死結果が出たというのだ…。
どこか釈然としない気持ちを抱える香に、新たな情報がもたらされる。意識不明で入院中の春子が、ひと月ほど前に配達業者と近所の人が知るほどのけんかをしていたというのだ。相手の名前は棟木雄介(池田努)。なんと、獄中死した放火犯の弟だったのだ!
ついに、二つの事件の明らかなつながりにたどり着いた香は、さらに細かく過去の資料を調べ直す。すると、あるファイルに欠番があることに気づく。県警に問い合わせると、それらの資料は香の前任者であり、自殺した横浜地検の検事・稲村士郎(中丸新将)に貸し出されたきりだということがわかり…。
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……。

雨音香は東京地検の検事。
此度、稲村士郎検事が謎の死を遂げたことでその後任として横浜地検分室の捜査検事となった。

直後、香は住宅火災に遭遇する。
被害者は飯田春子と庄司直次の2名。
春子は意識不明の重体、庄司は焼死体で発見された。
庄司の遺体を確認した香は死因が火災ではないと判断し捜査に乗り出す。

死亡した庄司は15年前に長野で宝石強盗を行い逮捕された過去があり、仮釈放されたばかりであった。
さらに、出火原因が放火であることも判明。
他に放火事件が連続して4件も発生していたことから、香は連続放火事件も視野に入れ始める。

数日後、香が庄司の死亡現場を訪れると男性が花を手向ける現場に出くわす。
香が男に注目したところ、男はその場から逃げ出してしまった。

逃げた男が犯人ではないかと疑った香は県警の管理官・皆方明子に協力を依頼。
これに快く応じる明子、どうやら香に同じ女性として好意を抱いているようだ。
そんな明子のもとへ清掃員の新庄洋子たちがやって来る。
洋子と明子はとても仲が良いらしく、洋子は明子の飲みかけのコップに平然と口をつけるが……。

そんな中、香は連続放火事件にある共通点を見出す。
すべて火を点けられた古新聞が出火元となっていたのだ。
同様の手口を調べた結果、さらに2件の放火も関係していることが判明。

香は古新聞の内容に注目。
その内容が全て「25年前に起きた老舗煎餅店の放火殺人事件」であることに気付く。

煎餅店には経営者である牧野五郎、理恵子夫妻、その娘・澪、従業員の棟木進、田所浩一郎、佐藤恵、エリが働いていた。
ところが、何者かにより経営者である牧野五郎、理恵子夫妻が殺害され放火。
巻き込まれた従業員の田所浩一郎を加え3人が死亡したとされていた。

犯行当夜、旅行に出かけており難を逃れた澪は焼死体を両親と確認するや棟木が犯人だと訴えた。
こうして、棟木が逮捕されることに。
逮捕された棟木は無実を訴え、犯行時刻には主婦・池田沙織と密会していたとアリバイを主張。
ところが、沙織がこれを否定したことで有罪判決を受け、獄中死を遂げていたのである。

当の沙織は棟木が有罪となった直後に姿を消していた。
また、エリも事件後に行方不明となっていた。

事件の背景に「25年前の放火殺人」があると見た香。
これに庄司がどう絡むのか頭を悩ませるのだが……庄司の死が自然死と判明。
庄司の線からのアプローチは途絶えてしまう。

矢先、春子がデリバリーピザ「ナポリの窯」のドライバーと揉めていたとの情報が飛び込む。
このドライバーこそ、棟木進の弟・雄介であった。

改めて連続放火事件の現場を調べた香は、被害場所が当時の捜査関係者の自宅付近であることに気付く。
どうやら、雄介は進の冤罪を訴え続けており事件を風化させない為に放火に及んだと考えられた。
また、この放火事件を通じて稲村が25年前の放火殺人事件の再捜査を行っていたことも突き止める。
稲村は当時の担当検事だったのだ。

稲村の机を調べたところ、彼の捜査ノートが出て来た。
其処には稲村の死亡当日の予定について記載されており「MS赤羽、ミナカタ」と書かれていた。

このミナカタが皆方明子ではないかと考えた香は明子に確認を取るが「大したことは話していない」と一蹴されてしまう。
だが、その様子から明子が何かを隠していると確信することに。
調べたところ、明子こそが解明した澪であった。

直後、入院中の春子が何者かの襲撃を受ける。
香は春子もまた25年前の事件の関係者だと推測、消えた沙織こそが春子の正体だと考える。

一方、稲村の解剖結果が何者かにより隠蔽されていたことも判明。
稲村からは睡眠薬が検出されており、俄に他殺の疑いが浮かび上がる。

春子が意識を回復。
香は彼女から、その正体が名を偽った沙織であることを聞き出した。
さらに沙織は犯行当夜に進と密会していたことを認める。
当時、夫が居た沙織はどうしても認めることが出来なかったらしい。
また、この事実を稲村にも語っていたのだそうである。

つまり、稲村は進の無実を確信し真犯人の存在に気付いていたことになる。

直後、捜査ノートの「MS」が佐藤恵のイニシャルと判明。
恵を訪ねたところ、牧野家の意外な実態が明らかに。
何でも牧野は妻の理恵子にDVを働いていたのだそうだ。
さらに、エリと不倫関係にあったらしい。
理恵子と澪もこれを知っていたようだが……。

事件の全体像を察した香。
まずは雄介を逮捕することに。
当時の関係者を狙っているとすれば、次は裁判長の家である。
張り込んでいたところ、雄介を捕まえることに成功する。

続いて、香は明子のもとへ。
其処には洋子も呼び出されていた。

香は洋子こそが死亡した筈の理恵子だと主張。
理恵子と澪は互いに近くで連絡を取り合っていたのだ。

25年前、理恵子は牧野の不倫の事実を知り逆上し牧野とエリを殺害すると放火した。
この事実を事前に知らされていた澪はエリの遺体を理恵子であると偽証したのだ。
さらに、進に罪を着せた。
ところが、現在になってこの事実に稲村が迫ったことを知り口封じしたのだ。
春子を襲ったのも理恵子であった。

抵抗する明子だが、香は「同じコップに口を付けられるのは身内だけ」と主張。
さらに、理恵子と洋子の指紋が合致したことが決め手となった。
こうして、洋子こと理恵子は逮捕され事件は解決したのであった―――エンド。

<感想>

原作なし、オリジナルドラマです。
では、ドラマ版の感想を!!

取り敢えずまとめると事件とその犯人は次の通り。

「連続放火事件」は「棟木雄介」の犯行。
「牧野、エリ、田所殺害」は「理恵子」の犯行。
「稲村殺害」は「理恵子」の犯行。
「庄司の死」は「自然死(雄介による死体損壊が該当?)」。
「春子襲撃」は「理恵子」の犯行。

こんなところかな。

それにしても「名前を変えた人」と「姿を消した人」が割と多いドラマでしたね。
「名前を変えた」のは春子(実は沙織)、洋子(実は理恵子)、明子(実は澪)の3人。
「姿を消した」のは沙織(春子として生活)、エリ(理恵子により殺害)、澪(明子として生活)の3人。
少なくともキャスト欄には「※ドラマスタート時点での役名に限る」との但し書きが必要だな。

また、澪の証言があったとはいえあの状況でエリに放火殺人の容疑が向かわなかったのが不思議だ。
何しろ現場から姿を消してるし。
それに澪も率先して進に罪を着せるとは相当な悪だなぁ……。
そもそも、牧村とエリ殺害のどさくさまぎれに田所も巻き込まれて殺害されてるし。

そう言えば、理恵子が整形していない限り25年前の牧野夫妻の写真を目にすればすぐに事件解決だったような気がする。
そもそも、当時の新聞に被害者の顔写真は出ていなかったのだろうか?

もっとも、メタ的には資料を取り寄せながらも肝心の牧野夫妻の写真が出て来ないので「理恵子生存」は早期に判明していましたね。
ただ、問題は「明子に関わる3人のうちの誰が理恵子なのか」でしたが、これを「口を付けたコップ」から導くとはサプライズでした。

そして喫茶店のお客さんによる「変な夫婦」は定番ネタなのかな?
だとすると、シリーズ化も狙ってそうかな。

<キャスト>

雨音 香:稲森いずみ
吉沢喜一郎:東 幹久
本条さくら:篠田麻里子
皆方明子:黒谷友香
新庄洋子:大島蓉子
本田清美:円城寺あや
渡辺五月:松井紀美江
棟木雄介:池田 努
稲村士郎:中丸新将
飯田春子:萩尾みどり
稲村直子:奈良富士子
大館佳彦:神保悟志
雨音大樹:星田英利
柳橋 裕:岸部一徳 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより転載)


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