2016年02月02日

月曜ゴールデン「佐々木譲サスペンス 制服捜査2 蕪島祭りで起こった少女誘拐と13年前の少女失踪の制服捜査」(2月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「佐々木譲サスペンス 制服捜査2 蕪島祭りで起こった少女誘拐と13年前の少女失踪の制服捜査」(2月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

青森県警の敏腕刑事だった川久保篤(内藤剛志)は、県警本部の方針により八戸中央署種差海岸駐在所に異動。家族と離れ単身赴任して3か月になる。
ある日、町を挙げた季節行事の祭りが始まった。広場では仮装コンテストが行われることになっており、様々な扮装をした人々が集まり賑わっていた。川久保の妻・紀子(手塚理美)と娘・美奈子(山本ひかる)も見物に来ており、家族は久しぶりの再会を喜んだ。
川久保が後輩の警察官とともに警備に当たる中、臨時派出所に藤本昭(菊池隆志)と妻の由紀子(小林綾子)がやってきた。娘の沙織(安藤美優)の姿が見えないというのだ。仮装コンテストに出場する予定だった沙織だが、ステージにも姿はない。その間にわかった情報は、女に手を引かれて沙織が歩いて行ったという紀子の目撃のみ。この時紀子は、妖精の仮装をした沙織の髪を飾っていたティアラが印象に残ったという。川久保は上司の南孝義(せんだみつお)に捜査員の応援を要請するが、事なかれ主義の南はその必要は無いと一蹴する。
川久保は町内の防犯協会の役員である米山巌男(林与一)、吉倉忠(佐藤蛾次郎)、片桐義夫(尾藤イサオ)、大西徹(中西良太)らと共に周囲を捜索するが、沙織は見つからない。川久保は防犯協会の面々の会話の中から、13年前の祭りの夜にも同じように仮装した少女が行方不明になった未解決事件があったことを知る。
翌日さっそく調べると、13年前に姿を消したのは大月亜矢香(安生悠璃菜)という当時7歳の女の子だった。川久保は、当時の駐在員・竹内勇三(片桐竜次)のもとを訪ねて事情を聞く。竹内はすでに退職していたが、亜矢香を発見できなかったことは無念とともに心に深く刻んでいた。
やがて、亜矢香も沙織と同じく妖精の衣装を着てティアラをしていたことがわかる。そして、紀子の証言から、沙織の手を引いていた女が亜矢香の母親・啓子(高岡早紀)ということも判明。13年間、亜矢香の発見に一縷の望みを抱いている啓子は、祭りの夜、亜矢香と同じティアラをつけた沙織を見かけて声をかけたのだが、その直後、ドクロの仮面をつけた男が現れ、自分が驚いた隙に沙織の姿が見えなくなったと証言した。
川久保は南に反対されながらも、制服警察官の権限を越えて過去の事件を調べ上げる。一方、竹内も沙織と亜矢香を救うため、独自に過去の事件の関係者を訪ね、情報を積み重ねる。川久保と竹内はそれぞれの視点から事件の真相に迫っていく・・・。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

川久保は刑事から派出所勤務に異動となった経歴を持つ巡査だ。
この人事に当初こそ不満を抱く川久保だったが、日々仕事をこなすうちに使命感を抱くようになっていた。
周囲からの信頼も厚く、今では防犯協会の会長・米山巌男や副会長・大西徹、地元住民の吉倉忠や片桐義夫からも頼りにされている。

とはいえ、川久保は単身赴任を余儀なくされていた。
娘・美奈子は理解を示していたが、妻・紀子が川久保の異動を未だに納得していなかった為だ。

そんなある日、町を挙げての祭が行われることに。
美奈子の計らいもあって川久保は紀子と三ヶ月ぶりに再会することに。
不満を抱いている様子の紀子だが、川久保の仕事を傍で見ている内に少しずつ彼を理解するように。

ところが、その祭で事件が発生!!
祭の目玉となっていた仮装コンテストで誘拐事件が発生したのだ。
被害者は藤本昭、由紀子夫妻の長女・沙織ちゃん7歳。
仮装コンテストに出場すべくティアラと妖精の衣装を身に着けていたが、その姿で消えてしまったのだ。

偶然にも紀子がこの様子を目撃していた。
紀子によれば母親らしき女性と一緒に居たのだそうだが……。

矢先、13年前にも全く同じ事件が起こっていたことが判明。
現場は祭会場であり、これまたティアラと妖精の衣装の少女が誘拐されていた。
被害者は大月亜矢香ちゃん、こちらも7歳であった。

共通点に目を留めた川久保は上司の制止を振り切り事件の捜査を開始。
当時、事件を担当していた駐在員・竹内勇三のもとへ。

竹内は事件を解決出来なかったことを強く後悔していた。
なんでも当時の防犯協会会長であった服部が協力を拒否し人手不足に陥ったのが原因らしい。
また、竹内によれば亜矢香には母親の啓子が居たと言う。

川久保が啓子について調べたところ、彼女こそ紀子が目撃した女性だったことが明らかに。
こうして啓子へ誘拐容疑が集中する。

しかし、啓子は容疑を否定。
祭の夜に亜矢香と会ったのは間違いないが、その直後に現れた髑髏仮面の男に驚いていたうちに亜矢香が消えていたと証言する。

その姿に啓子の無実を確信した川久保は服部が協力を拒否したことを気に掛け、背景を調べ始めた。
すると、服部とその愛人である菅原弘子の間に生まれた隠し子・菅原義雄が浮上する。
どうやら、亜矢香ちゃん誘拐に義雄が関与していた疑いがあったらしい。
米山によれば服部はこれを否定していたそうだが……。

しかし、沙織ちゃん誘拐現場付近で髑髏仮面を着用した義雄が目撃されていたことが判明。
祭には義雄と共に友人の塩川隆も来ていたらしい。
川久保は義雄の行方を追う為に塩川を探すことに。

直後、竹内が塩川に刺されてしまった。
竹内も啓子と共に沙織ちゃん誘拐について調べて塩川に辿り着いたのだ。

病院へ運ばれた竹内は川久保にあてて義雄の居場所を伝える。
竹内は刺されながらも塩川から義雄の居場所を聞き出したのだが、啓子が1人で先行してしまったのだそうだ。
川久保は義雄の隠れ家へ急行する。

その頃、啓子は義雄の隠れ家で拘束されていた沙織を発見する。
やはり、義雄が犯人だったのだ。

其処に髑髏仮面を着用した義雄が現れた。
義雄によれば13年前の亜矢香ちゃん誘拐も彼の犯行らしい。
しかも、亜矢香は誘拐直後に抵抗した為に殺害されていた。

ショックを受ける啓子を殺害しようとする義雄。
だが、川久保が駆け付け義雄を逮捕する。

ところが、この騒動の最中に啓子が沙織を連れて消えてしまった。
川久保は責任を追及されるが「啓子さんは帰って来ます」と譲らない。

その翌朝、そんな川久保の期待に応えるかのように啓子は戻って来た。
その腕には沙織が抱かれていた。

事情が考慮され啓子の罪は不問とされた。

そして、今回の事件を通じて紀子は川久保と暮らすことに決めたのであった―――エンド。

<感想>

「制服捜査」シリーズ第2弾、前作は過去記事がありますね。

月曜ゴールデン「佐々木譲サスペンス 制服捜査 敏腕刑事が左遷で青森・八戸の駐在所へ…牧場主が猟銃で惨殺された!20年前の不審な火事と妻の死?制服警官が知った哀しい親子の愛〜」(8月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

原作は佐々木譲先生「駐在警官・川久保篤シリーズ」の短編『仮装祭』(新潮社刊『制服捜査』収録)。
『制服捜査』のあらすじはこちら。

<あらすじ>

『警官の血』で話題騒然!
「北海道、志茂別。この町は荒廃の臭いがする」孤立無援。新任駐在警官の闘い。

札幌の刑事だった川久保篤は、道警不祥事を受けた大異動により、志茂別駐在所に単身赴任してきた。十勝平野に所在する農村。ここでは重大犯罪など起きない、はずだった。だが、町の荒廃を宿す幾つかの事案に関わり、それが偽りであることを実感する。やがて、川久保は、十三年前、夏祭の夜に起きた少女失踪事件に、足を踏み入れてゆく――。警察小説に新たな地平を拓いた連作集。
(新潮社公式HPより)


ちなみに「駐在警官・川久保篤」シリーズには他に『暴雪圏』があります。
『暴雪圏』については、過去に記事にしていますね。

佐々木譲さんの「暴雪圏」を山村基毅さんが批評されました

佐々木譲先生は『廃墟に乞う』(文芸春秋社刊)で第142回直木賞を受賞された実力派。
その著作『警官の血』も、既にドラマ化されていますね。

速報!!第142回「直木賞」&「芥川賞」発表される!!

では、ドラマ版感想を。

13年前の事件が解決していれば今回の事件は起こらなかったと考えると切ないですね。
さらに、13年前の事件が適切に処理されていれば亜矢香ちゃん自体が救えていたかもしれないと考えると尚更切ない。
そんな中、13年前の傷を抱えながら啓子は物凄く頑張った。
そして、川久保もそんな啓子を良く支えました。

それにしても服部会長。
本当に義雄を信じていたんですか?
信じていなかったから協力拒否したんだよねぇ、だったら服部が庇ったのと同じと言えそうだ。

それにしても、義雄は業が深過ぎるなぁ……。
「ティアラと妖精衣装着用の7歳女児」に対してのみ執着するとは……しかも13年越し。
それもこれも本人の責任はもちろん、服部さんが父親としての責務を果たさなかったのが原因としか思えないのだが……周囲には隠し子の存在も伏せていたようだし、義雄は日陰の身だった為に闇を抱えてしまったのだろうか。

でもって、本作には「よしお」と名が付く人物が2人居たりします。
それが片桐義夫と菅原良雄。
「よしお」が犯人と聞いたときに「えっ、片桐が犯人なの?」と動揺したのは此処だけの秘密です。

◆関連過去記事
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<キャスト>

川久保篤:内藤剛志
川久保紀子:手塚理美
川久保美奈子:山本ひかる
大月啓子:高岡早紀
竹内勇三:片桐竜次
藤本由紀子:小林綾子
米山巌男:林与一
吉倉忠:佐藤蛾次郎
片桐義夫:尾藤イサオ
大西徹:中西良太
橋爪大吉:菅原大吉
南孝義:せんだみつお
斉藤克子:竹内都子 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


ドラマ原作にして「駐在警官・川久保篤シリーズ」の1つ「制服捜査 (新潮文庫)」です!!
制服捜査 (新潮文庫)





キンドル版「制服捜査」です!!
制服捜査





「駐在警官・川久保篤シリーズ」の1つ「暴雪圏 (新潮文庫)」です!!
暴雪圏 (新潮文庫)





キンドル版「暴雪圏」です!!
暴雪圏



【関連する記事】
この記事へのコメント
内藤さんは、刑事役も勿論ながら、特に警官の制服がよく似合う俳優さんだと、常々思っているのですが、この作品では特にそれを再認識出来る思いがしています。
現在の失踪事件に過去の失踪事件の被害者の母親が深く関わり、その一途な思いから来る行動故に、警察も観客も惑わされ、事件がますます複雑になって行って……何とはなしに、過去の事件に関しては辛い結末が予想される中、内藤さんの職務を超越した心ある計らいが、苦しみ続けた末に最悪の結果を知った母親の心にしっかりと伝わった……何とも言えず、じんと来るものがありました。
Posted by 星沢美保子 at 2016年03月07日 23:47
Re:星沢美保子さん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

仰る通り内藤さんは近年の刑事ドラマに欠かせないキャストとなりつつありますね。
本作では川久保篤として強い信念を感じさせる役柄を見事に演じ切られていました。

同じく内藤さん主演で連続ドラマ化される「警視庁捜査一課長〜ヒラから成り上がった最強の刑事!」も楽しみです!!
Posted by 俺 at 2016年03月15日 23:19
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