ネタバレあります、注意!!
登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<あらすじ>
〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜
「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?
矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その日、放課後を迎えた葉子に声をかける人影があった。
クラスメイトの稲葉、松本、佐々木たちだ。
彼女たちは葉子をカラオケボックスに誘う。
これこそ青春とばかりに、葉子は一も二も無く応ずる。
こうして、そんな葉子を心配した朝陽と渚、稲葉たちを目当てとした嶋も巻き込んでカラオケへ行くことに。
葉子の正体露見を心配する朝陽。
この心配は的中、浮かれた葉子は隠すことを忘れ羽根をパタパタと動かしていた。
慌てて葉子を庇う朝陽。
そんな朝陽のフォローに渚が回る。
どうやら、渚には秘策があるらしい。
渚が持ち出したのはパーティーグッズだ。
リボンや猫耳の中から葉子は髭を着用する。
これで牙対策は万全である。
今日の委員長は一味違う、頼れる委員長だと喜ぶ朝陽。
しかし、渚自身も浮かれまくっていた。
なんと、リズムに合わせて葉子は羽根を、渚は頭部のネジを開閉させているではないか。
慌てる朝陽だが、指摘のタイミングを間違えば稲葉たちに正体がバレてしまう。
其処で歌の掛け声に合わせて教えることに。
「「へぇい!!」」
危険を指摘され、掛け声よろしく悲鳴を上げる葉子と渚。
何とか乗り越えたかに思われたが、未だ危機は去っていなかった。
続いて立ち塞がったのは注文と共に届けられた「ガーリックチップス」。
そう、吸血鬼の苦手な「にんにく」だ。
吸血鬼として純度が増している葉子はあっという間に泣き出してしまう。
慌てる朝陽だが、これに佐々木さんが貰い泣きすることに。
なんでも佐々木さんは最近になって彼氏と別れ、傷心を抱えているらしい。
葉子が泣いたことで共感したのだそうだ。
なんとか誤魔化せたと胸を撫で下ろす朝陽。
すると、葉子に次なる反応が。
その視線の先では、嶋が「恋の十字架」を歌っていた。
どうやら「十字架」に反応したようだ。
苛立ち逆上する葉子、渚。
と同時に彼氏と別れたばかりと告白した佐々木の前で恋の歌を持ち出した嶋に稲葉と松本も大激怒。
奇しくも総ツッコミの形となり、嶋を除いた全員の心が一丸となった。
共感を重ねて盛り上がる葉子たち。
其処へみかんが「最新型ロシアンシュー」を抱えて参戦する。
マズイ……葉子がロシアンシューを口にすれば庇い切れない。
覚悟を決めた朝陽はロシアンシューを一身に引き受けることに。
ところが、その間に葉子が歌い始めてしまった。
(今思えばさせるべきじゃなかったんだ……)
そのときのことを振り返る朝陽。
実は葉子の歌にはある秘密が隠されていたのである。
それは……葉子の歌が音階外れであることだった。
そう、葉子は音痴だったのだ。
「独特な歌い方ね……」
些か引き気味の稲葉たち。
そんな中、みかんが久しぶりに外道クイーンの本領を発揮する。
葉子に「音痴ねぇ」と教えてしまったのだ。
戸惑いながらも否定する葉子。
朝陽たちはと言えばそっと目を逸らさずにはいられないのであった―――145話に続く。
充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!
<感想>
「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻、12巻、13巻、14巻も重版出来とのことで目出度い。さらに15巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!
2015年7月にはアニメ化も果たしており、シーズン2製作の報が待たれます。
・【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!
その144話。
サブタイは「クラスメイトと仲良くしよう!」。
遂に葉子の「友達の輪」が渚たちからクラスメイトへと拡大しつつあるようです。
とはいえ、これはチャンスでもあるがピンチでもある。
岡、嶋、さくらならば受け入れそうではあるが、彼女たちが葉子の正体を知った時にはどうなるのか……これからの交流がそのカギを握るか。
そして「させるべきじゃなかったんだ……」で正体露見かと思わせつつ「音痴オチ」は秀逸でしたね。
ちなみに、クラスメイトの稲葉さんと松本さんは「B'z」からなのかな。
他のクラスメイトが登場するのかも気になります。
うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!
そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス15巻も発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ、12巻は緑苑坂弓と桐子の夫婦コンビ、13巻は桃地結香、14巻は水奈川咲と葉子に!!
そして15巻は獅穂たち三人娘に!!ああ、嶋よ……。
こうなると16巻は「明里とさくら」か「明里、茜、華恋」かなぁ。
ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。
もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。
◆関連過去記事
・「実は私は」第1話から第140話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ
・「実は私は」第141話「紅本先生とさくらさんB」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第142話「紅本先生とさくらさんC」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第143話「紅本先生を取り返そう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。
藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。124話にてフルネームが「嶋田結太」と判明。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。
緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
黄龍院閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。132話で苗字が判明。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?
稲葉:葉子のクラスメイト。
松本:葉子のクラスメイト。
佐々木:葉子のクラスメイト。彼氏と別れたばかり。
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