ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
――襲い来る「読者への挑戦」。恐れるな、必要な情報は示されている
(新潮社公式HPより)
<感想>
「読者への挑戦」により成立している短編、その第4弾です。
・『挑戦者たち』(法月綸太郎著、新潮社刊『小説新潮 2014年5月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
・『挑戦者たち 2』(法月綸太郎著、新潮社刊『小説新潮 2015年1月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
・『挑戦者たち 3』(法月綸太郎著、新潮社刊『小説新潮 2015年9月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
「読者への挑戦」とは「手掛かりは既に示されている。読者諸氏に置かれては犯人を的中されんことを!!」のアレのことですね。
これを、レイモン・クノー(レーモン・クノー)の『文体練習』に基づいて、複数の「読者への挑戦」単体で短編として成立させたのが本作。
流石は『ノックス・マシン』の著者と言うべき仕上がりになっています。
その「読者への挑戦」がバラエティに富んでいて凄い。
まさにありとあらゆる「読者への挑戦」が存在することに。
その第4弾。
今回の管理人のお気に入りは次の3つ。
まずは「十戒」風「読者への挑戦」。
内容は『そして誰もいなくなった』だったり。
続いては「ゲームブック」風「読者への挑戦」。
その名の通り「ゲームブックテイストな読者への挑戦」になっています。
さらに「モニター募集」風「読者への挑戦」。
これまた「モニター募集広告」を模したものに。
他にも東洋風などとにかくパロがスゴイ!!
これが単行本化されたときのことを思うと……胸が高鳴るな。
そう、本作は単行本化が予定されています。注目です。
ちなみに、これの犯人は「作者」であり「読者」になるのでしょうか。
読むべし!!
◆関連過去記事
・『キングを探せ』(法月綸太郎著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『三人の女神の問題』(法月綸太郎著、光文社刊『犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『一の悲劇』(法月綸太郎著、祥伝社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『赤い部屋異聞』(法月綸太郎著、角川書店刊『小説野性時代 2015年9月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
・『挑戦者たち』(法月綸太郎著、新潮社刊『小説新潮 2014年5月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
・『挑戦者たち 2』(法月綸太郎著、新潮社刊『小説新潮 2015年1月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
・『挑戦者たち 3』(法月綸太郎著、新潮社刊『小説新潮 2015年9月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
コミック版もあります。
「都市伝説パズル―法月綸太郎の事件簿 (SUSPERIA MYSTERY COMICS)」です!!
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