ネタバレあります、注意!!
第59話登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。
緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。
桃園霧子:「聖マルス学園」2年生とされる謎の令嬢。「謎の桃園」「崖の下の呪い家」「恋する桃園」「オバケの出る公園」に登場。
青葉真琴:「聖マルス学園」2年生女子、学園1の天才。
黄多川礼:「聖マルス学園」の女子生徒。実は武闘派。
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。「十二人委員」の創立者であった。
鏡二郎:呪いの家の過去の所有者。「十二人委員」の現リーダーらしい。
黄多川達也:礼の伯父で武術師範。原因不明の体調不良により入院中。「十二人委員」の1人。
フード男:「十二人委員」の1人。展望台から多くの犯罪者を抹殺した。
御門屋恭示:圭一の幼馴染らしいが……実はフード男!?
保田:「十二人委員」の1人、宇木多医院の院長。
目羅邦夫:「十二人委員」の1人、弁護士。
これまでの登場人物については過去記事リンクの後に記載しています。
<ネタバレあらすじ>
〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
高校生になった赤木蛍は行方不明となっていた兄・圭一と思わぬ形で再会を果たすことに。
なんと、圭一が幽霊として蛍のもとに戻って来たのだ。
しかも、圭一は悪意が関わる事件を察知し悪意を消滅させる能力を手に入れていた。
だが、圭一は現世に介入することが出来ない。
これでは折角の力も無意味である。
其処で圭一から協力を求められた蛍は、兄妹で力を合わせ1人でも多くの人を助けるべく動き出すことに。
・前回までのあらすじはこちら。
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第58話「鏡二郎との対決」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
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蛍と真琴が陰から見守る中、鏡二郎と対峙した桃園霧子。
二郎の背後を固める悪意に霧子が反応し無意識に守護霊を繰り出したのだが……なんと、二郎もほぼ同等の守護霊にてこれに対応する。
蛍が見たところ、二郎の守護霊は霊体が集合したもの。
どうやら、過去に様々な要因で無念の死を遂げた人々が密かに悪を制裁する「十二人委員」に賛同し人知れず力を貸していたらしい。
「十二人委員」の力の源泉は此処にあったのだ。
その力は霧子をやや上回っており形勢不利かと思われたが……。
「暑いですね」
自身の力を知らない霧子は周囲で行われる死闘をよそに何やら額に手を掛ける。
このとき、蛍は見た。
霧子の額に第三の目が開くのを。
開眼された目から大量の光の帯が迸り、その奔流が二郎の守護霊を圧倒し消滅させて行く。
同時に陰ながらこれを直視した蛍も勢いに押され吹き飛ばされてしまう。
その拍子に、髑髏の髪飾りに亀裂が走って……。
蛍が体勢を立て直した時には全ては終わっていた。
霧子の守護霊に頭を掴まれた二郎はもはや彼女の言いなりである。
霧子から諭されると罪を悔い、メンバーの名前を明かし出した。
そのメンバーは弁護士・目羅や宇木多医院の院長・保田など社会的地位のある面々ばかりだ。
もちろん、その中には末席として御門屋の名も含まれていた。
どうやら、保田が御門屋の死亡診断書を偽造していたらしい。
此処で蛍は圭一について問う。
だが、二郎は圭一については仲間にしようとして事故があったようだとしか聞かされていないらしい。
さらに、現在の御門屋の居所について聞くと、事故に遭い宇木多医院に入院中だと言う。
今後の身の処し方については二郎に任せ蛍たちは宇木多医院へ。
一方、圭一の目の前では礼が楓を殴りつけていた。
何だか無性に腹が立って殴ってしまった礼は呆然と立っている。
そんな礼にそっと圭一が呟き続ける。
これに応じるように礼が圭一の言葉を自身の言葉として語り出した。
確かにきっかけこそ緑川宗達だったが、今の楓の正義感はもはや彼女自身のものであること。
それを恥じる必要はないこと。
むしろ、責任を感じるのならば事態を収拾することでその責任を取るべきであること。
礼の言葉に何やら考え込む楓だが……。
数十分後、宇木多医院には蛍、真琴、霧子、礼、圭一が集まっていた。
だが、其処に楓の姿は無い。
いよいよ御門屋と直接対決を果たそうとする蛍だが、何故か「圭一が居ない」と言い出した。
そう、何が原因か蛍は圭一が見えなくなってしまったのだ。
狼狽する圭一であったが……。
同じ頃、決意を固めた楓は探偵帽を被り直す―――次話に続く。
ネタバレあらすじはまとめ易いように展開などをかなり改変してます。
気になる詳細は「週刊少年チャンピオン」本誌で確認せよ!!
<感想>
「名探偵マーニー」から3ヶ月……我らが木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」に還って来た!!
というワケで、その新作「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」です。
1巻、2巻、3巻、4巻、5巻に続き、早くも6巻が発売!!
さて、その59話。
サブタイは「十二人委員の正体」。
ある程度は予想通りでしたが「霧子VS二郎」の決着はサプライズでしたね。
恐るべし霧子、彼女にはまだまだ底知れぬ実力が秘められていました。
東条くん、逃げられそうにありません……。
一方、蛍が圭一を認識出来ない事態に。
これは例の髪飾りが破損してしまった為か、それとも圭一の近くに迫った為か。
どう対応するのかも気になるところ。
気になると言えば、圭一と御門屋のこと。
二郎によれば圭一は事故に遭ったらしい。
さらに御門屋もまた事故で入院しているらしいとのこと。
フード男は数話前でも平然と行動していたばかりですが、これが何を意味するのか!?
礼との戦いで負傷していたのか。
それとも御門屋自身は入院しており、その身体だけが別に動いているのか。
それとも、フード男は負傷しながらもあれだけの動きが出来るのか。
そして「名探偵マーニー」から目羅がカメオ出演を果たしていました。
此の点、嬉しいファンサービスでしたね。
また、決意を固めた楓にも注目。
未だ合流していないということは、これから蛍たちに訪れるであろう最大の危機に駆け付けて来るものと思われますが……。
いよいよ名探偵として本領発揮か。
一癖も二癖もある蛍の仲間たち、果たして次回はどう出る!?
やっぱり、本作は面白い!!
次回にも注目です!!
木々津克久先生といえば「フランケン・ふらん―OCTOPUS―」が『拡張幻想 年刊日本SF傑作選』(大森望・日下三蔵編、東京創元社刊)に掲載されています。
こちらも注目。
・木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」本誌に帰還する!!2012年8月16日より探偵物語「名探偵マーニー」連載開始!!
さて、作者である木々津克久先生と言えば、管理人にとっては「週刊少年チャンピオン」本誌での「ヘレンesp」の作家さんとのイメージ。
「ヘレンesp」は、盲目のヘレンがその特別な力(ESP能力)を駆使し、愛犬や叔父さんたちに見守られながら同年代の友人や幽霊など様々なものと交流する物語。
衝突したり理解し合えなかったりと苦難がヘレンを襲うものの、その都度ヘレンの純粋な心で相手に向き合い相手との心の壁を乗り越えていくさまは、心に響きました。
確かにあらすじだけ聞くとよくある展開かと思うものの、本作は不思議な“熱”と“説得力”を持っており、透明感のある淡い絵柄も加え、なかなかの名作といえるでしょう。
既に連載自体は終了していますが、こちらもオススメです。
◆「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」関連過去記事
・「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話から第50話までネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第51話「霊感少年と黄多川礼の事情」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第52話「黄多川達也を救え!」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第53話「十二人委員の糸口」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第54話「赤木蛍裁判」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第55話「12VS5」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第56話「フードの男の正体」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第57話「黄多川礼対黄多川達也」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第58話「鏡二郎との対決」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
◆関連過去記事
・「名探偵マーニー」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「フランケン・ふらん 最終話(最終回) Dream」ネタバレ批評(レビュー)
・「フランケン・ふらん 59話 BestFriend」ネタバレ批評(レビュー)
・「Phase20」(木々津克久作、「チャンピオンRED 2012年1月号」掲載)ネタバレ批評(レビュー)
・「鋏女(チャンピオンRED 5月号掲載)」ネタバレ批評(レビュー)
・「ヴァンパイア・アナライズ (チャンピオンRED 7月号掲載)」(木々津克久著、秋田書店刊)ネタバレ批評(レビュー)
これまでの登場人物一覧:
【蛍とその仲間たち】
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。
緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。
桃園霧子:「聖マルス学園」2年生とされる謎の令嬢。「謎の桃園」「崖の下の呪い家」「恋する桃園」「オバケの出る公園」に登場。
青葉真琴:「聖マルス学園」2年生女子、学園1の天才。
黄多川礼:「聖マルス学園」の女子生徒。実は武闘派。
死神:黒い影の男の正体。「桐島静香の秘密」「謎の桃園」「騙された死神」「母の父」に登場。
【十二人委員】
十二人委員:警察内部に存在する犯罪者を私的制裁する組織、メンバーは12人居るらしい。
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。「十二人委員」の創立者であった。
鏡二郎:呪いの家の過去の所有者。「十二人委員」の現リーダーらしい。
黄多川達也:礼の伯父で武術師範。原因不明の体調不良により入院中。「十二人委員」の1人。
フード男:「十二人委員」の1人。展望台から多くの犯罪者を抹殺した。
御門屋恭示:圭一の幼馴染らしいが……実はフード男!?
保田:「十二人委員」の1人、宇木多医院の院長。
目羅邦夫:「十二人委員」の1人、弁護士。
獣を連れた男(11人と1匹の獣):圭一の死に関わる人物。獣は殺意のことらしい。
PND(疑われざる者):静香によれば圭一が追っていた謎の人物らしい。獣を連れた男と同一人物なのか?
【赤木家とその周辺】
蛍の父:赤木興業の社長。
赤木真知恵:蛍の母。バーのような店を経営している様子。
節:蛍の妹。
和也:蛍の弟。
紀理香:真知恵の姉、長女。
陽香:真知恵の姉、次女。
おじいちゃん:真知恵の父、蛍にとっては母方の祖父。44話で死去。
謎の少年:蛍の初恋相手らしい。11話に登場。
真島慎一:蛍の幼馴染。彼女に恋心を抱いている。9話から登場。
【聖マルス学園関係者】
志田りか:聖マルス学園の生徒。2話から登場。
塞田康平:蛍のクラスの担任教師。割とミーハーらしい。
見場創太:3話ラストに登場した怪しい男。学園の生徒であった。
校長:聖マルス学園の校長。
教頭:聖マルス学園の教頭。
千葉:鐘楼登頂に挑み謎の転落死を遂げた男子学生。
沼代:22話ラストで鐘楼登頂に挑んでいた男子学生。
5人の成功者:過去に鐘楼に登頂することに成功した面々。
五島:5人の成功者の1人だが……。
東条春道:霧子の幼馴染、人気者。
創さん:「聖マルス学園」の成績優秀者。
野間:「聖マルス学園」の成績優秀者。
郷里良子:「聖マルス学園」の女子生徒。「ザ・ボディーガード」に登場。
垣木:「聖マルス学園」の女子生徒。柔道部の猛者だが……。「ザ・ボディーガード」に登場。
清水宗徳:「聖マルス学園」の男子生徒。霊能力者を名乗る。
【警察関係者】
逸見:楓の知人の刑事。
桐島静香:圭一の同期であるキャリア。現在は警察署長に。
大島:南具署の刑事。
光芝:圭一と静香の同期。
久毛山:圭一と静香の同期。
紅梅:圭一と静香の同期。
二階堂:警部。白い服の男。静香に想いを寄せていたらしい。
山本巡査長:在りし日の圭一の上司。今は田舎の派出所に勤務している。
蓮宮:県警の担当者。
【その他】
志田高志:りかの兄。りかにストーカーしているとのことだが……。
実山:赤木興業を担当している会計士。
貝塚俊雄:実山会計士事務所の職員。比較的若手。
役丸みつえ:実山会計士事務所の職員。紅一点。
三島:実山会計士事務所の職員。太目。
丸木田:実山会計士事務所の職員。ダンディ。
麻依:貝塚の元婚約者。
末為良則:12話で遺体で発見される。場津間高校の教師であった。
葉森了:場津間高校の学生。末為の教え子。
葉森美和:蛍が廃病院で出会った女性。了の母で入院していた毛羽病院で落命していた。
間岩:米城警察病院の看護師。
怪物:人中に居ようとも誰も興味を向けない怪物。
大人しい人間:怪物に付き添う不可思議な人影。
栗山将秋:怪物たちが暮らしている部屋の契約者。
三ツ矢:誘拐事件の被害者とされる子供の母親。
満島:節の担任教師。
円卓:「占いの館」の占い師の1人、「ジュエル」を名乗っていた。「緑川楓の誤算」に登場。
蝶野:「占いの館」の占い師の1人、「カラスアゲハ」を名乗っていた。「緑川楓の誤算」に登場。
丹下七郎:携帯ショップの店員、35歳。「騙された死神」に登場。
真利奈:七郎の姪。「騙された死神」に登場。
能美功次:「城町西学園」の成績優秀者。「フックマン」を抱えている。
能美一郎:過去に町止小学校襲撃殺傷事件を引き起こした犯人、当時37歳であった。
三橋:能美一郎と親しかった男性。
赤沼茂樹:工学部の院生、ミステリーマニア。
広重将美:赤沼の同期、テレビで一躍大ブレイクを遂げた著名人。
奥宮サキ:墓地で殺害された被害女性。
荒井忠良:サキと交際していた男性、姿を消している。
君近良雄:サキと交際していた男性、姿を消している。
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