2016年02月15日

「実は私は」第147話「岡田奏と朱美みかんA」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第147話「岡田奏と朱美みかんA」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・前回はこちら。
「実は私は」第146話「岡田奏と朱美みかん」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

その日、みかんに告白しフラれた岡は不機嫌を隠そうともせずに電話口の相手と話し合っていた。

電話の相手は岡の母。
どうやら、再婚話が進んでいるらしく再婚相手に会って欲しいらしい。

これを激しく拒絶する岡。
クールを自負する彼だが、今このときは激しく動揺していた。
何故なら……彼の頭の上にはフクちゃんが鎮座していたからである。

傷心の岡の姿を見かねたフクちゃんが彼への協力を申し出たのだ。
困ったなぁ……と思いつつ無碍にも出来ない岡はフクちゃんを頭上に歩いていた。

と、其処へ行き会ったのは嶋、鳴、閃である。

マズイところを見られたと焦る岡。
そんな岡に対し好意を寄せる鳴はフクちゃんを気にしつつ話しかけて来た。

鳴の心の声を聞いた岡は思わず顔を背ける。
その姿がみかんに寄せる自身のソレと重なったのだ。

(あいつもこんな気持ちだったのかな……)
みかんの心情を察し何やら苦い物を噛み締めた岡は慌ててその場を逃げ去ろうとする。
そんな岡にフクちゃんは力を貸そうと輝くのだが……岡はバナナの皮を踏み転倒することに。

「どうせ失敗するんだから余計なことをするな!!」と怒る岡。
しかし、そんな岡にフクちゃんは「失敗しても挑んだ事実は残る」と心意気を告げる。

これを聞いた岡は突如として何かを思い立った。
向かった先は鳴の前だ。

「俺たち付き合わないか」
突然の岡の告白に鳴は―――148話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻、12巻、13巻、14巻も重版出来とのことで目出度い。さらに15巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!

2015年7月にはアニメ化も果たしており、シーズン2製作の報が待たれます。

【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!

その147話。
サブタイは「岡田奏と朱美みかんA」。

みかんへの想いに苦しみ、これを吹っ切る為に鳴を選んだ岡。
そんな岡の胸中を知らない筈の鳴ですが、らしからぬ岡の態度に何かを察するか。
あるいは、1度は告白に応じつつも岡の真意を知り身を退く展開か。
ただ、いずれにしても「そんなの私の好きな先輩じゃありません」となって、みかんと岡のカップリングに繋がるように見えますね。

また、今話の内容からも幾つかその予兆が感じられます。

まず、前回の予想でも出ましたが岡の母の再婚話が冒頭で語られたこと。
再婚相手が「黄龍院」だったりすれば苗字が「岡田」から「黄龍院」に変更されることも。
これならば岡がみかんの結婚相手に成り得る。

次いで、フクちゃんが岡と共に居ること。
未来のフクちゃんはみかんに連れられていました。
すなわち、岡からみかんへフクちゃんが戻ったことになり、これが何時かを考えると「2人の間を取り持った為に岡からみかんのもとへ戻った」とも考えられます。

もちろん他の可能性も考えられますし、この仮説自体に些か希望的観測も含まれていますが可能性は見過ごすべきではない気がします。
果たして。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス15巻も発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ、12巻は緑苑坂弓と桐子の夫婦コンビ、13巻は桃地結香、14巻は水奈川咲と葉子に!!
そして15巻は獅穂たち三人娘に!!ああ、嶋よ……。
こうなると16巻は「明里とさくら」か「明里、茜、華恋」かなぁ。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第140話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第141話「紅本先生とさくらさんB」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第142話「紅本先生とさくらさんC」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第143話「紅本先生を取り返そう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第144話「クラスメイトと仲良くしよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第145話「朱美みかんと黒峰朝陽」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第146話「岡田奏と朱美みかん」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。146話にてフルネームが「岡田奏」と判明。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。124話にてフルネームが「嶋田結太」と判明。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
黄龍院閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。132話で苗字が判明。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?

稲葉:葉子のクラスメイト。
松本:葉子のクラスメイト。
佐々木:葉子のクラスメイト。彼氏と別れたばかり。

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posted by 俺 at 12:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はろー☆ 話の展開がどんどん複雑化していってますね。まあ、この段階で岡くんと鳴ちゃんが付き合う事はない、というのは同意見ですが、個人的には岡くんが先にみかんに指摘されたのと鳴ちゃんが今回の申し出に対して、岡くんの心中を読んで、岡君が「心を読める俺なのに、逆に心を読まれているじゃないか」とふっ切る展開になるんじゃないかなと。ついでに朝陽にも触れて「アナザルなんて馬鹿にしてた俺の方がアナザルじゃないか」と付け加えるかもしれません。

でも、みかんが岡くんを相手に選ぶなら、順番的に、朝陽がみかんへの思いを語り、さらにみかんが、ある程度朝陽のことを割り切ることができた後になるんじゃないでしょうかね。前にも言いましたけど、物心ついた時からずっと一緒だったみかんが朝陽の傍からいなくなることに対して、朝陽がどう決着を付けるのかがポイントになるのではないかなと思ってます。たぶん、このことで朝陽がヘタれて行動を起こせないなら、葉子さん、渚さん、紫穂さん、凛ちゃんからキッツイお言葉が待っているでしょうし、岡くんもまずは朝陽をぶん殴ってでもみかんの元へとやるでしょうから。
んで、その後に判明するであろう岡くんの母親の再婚相手が黄龍院氏であれば、めでたくみかん×岡くんが確定で、ついでに鳴ちゃん×閃くんかなと。
でもそうすると50年後のみかんおばあちゃんの「今でも朝陽の嫁の座を狙っている」という発言は一体何だったのか、ってことになるんですけどね。

あと今回で分かったのは、あのフク太郎先輩が閃くんの持ち物だったってことですね。どうりで閃くんが変態さんだった訳ですわ。
Posted by らいらっく at 2016年02月15日 21:47
Re:らいらっくさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

148話、まさにご指摘通りの展開でしたね。
鳴の後押しを受けてみかんへと向かう岡ですが果たしてどうなるのかが気になるところ。

そして言われてみて気付きましたが、確かにみかんの朝陽狙いの台詞があるんですよね。
朝陽とみかん共にそれぞれ既婚者ではあるが未だに諦めていない……ってことなのでしょうか、その点が謎ですね。
もしかすると、此処からさらに二転三転あるのかな!?

そして同じく、閃の眼鏡のくだりはツボでした。
Posted by 俺 at 2016年02月23日 22:59
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