日本で100番目に早い(たぶん)、「相棒season14」第17話「物理学者と猫」(2月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)。
<ネタバレあらすじ>
とある研究室でのことである。
1人の女性(大沼百合子)が床に倒れ込んでいた。
その傍らには一冊のノートが、そして「シュレディンガーの猫」……。
2ヶ月後、右京(水谷豊)と冠城(反町隆史)の姿は帝都大学にあった。
右京たちは謎の死を遂げた成田知子(大沼百合子)教授の遺品を返却に訪れていたのだ。
知子は物理学者、次世代機器として注目されていた量子コンピューターの実用化に成功しつつあったのだそうだ。
その矢先の死であった。
知子の後を継いだ研究者が奮闘しているが量子コンピューターの実用化は難航しているようだ。
【09:02】
知子と親しかった理論物理学者の堀井(正名僕蔵)准教授を訪ねる右京たち。
ところが、幾ら呼ぼうとも堀井は研究室から出て来ない。
留守なのだろうか?
右京は「成田教授のノートに書かれていたRTの意味を知りたかったのですが」と悔しがる。
其処には数式と共に赤文字で「RT」と大書されていたが……。
仕方なく総務部へ知子の夫・祐二を訪ねた右京たち。
知子の死を悼む祐二、知子の死因は誤って液体窒素で酸欠を起こし窒息死したことにあった。
右京は知子が書いたと思われる実験器具の注文票を確認し、液体窒素が1本から2本に変更されていることに気付く。
しかも、2本に変更した筆跡のみは他と異なっていた。
どうやら、知子以外の人物が手直ししたようだが……。
知子の助手であった山崎麻美を訪ねた右京たち。
彼女こそ、知子の後を継いだとされる研究者であった。
麻美によると、液体窒素は熱エネルギーを排除する為の物だったらしい。
改めて、堀井准教授を訪ねる右京たち。
今度は堀井も在室していた。
いや、先程も在室していたのだが研究に集中していて気付けなかったらしい。
「ニャア」
可愛らしい猫の呼び声に目を留めた右京。
其処には毛並みの良い黒猫が座っていた。
右京は猫を見るなり「シュレディンガーの猫ですね」と口にする。
これに目を細めた堀井は「シュレディンガーの猫」について語り出す。
「シュレディンガーの猫(シュレーディンガーの猫)」とは次のような現代物理の考え方である(あくまで本作中での解釈による)。
2分の1の確率で毒ガスが流れるケージがある。
此処に猫を入れたとする。
さて、猫は生きているか死んでいるか?
答えはケージを開けてみるまで分からない。
此の時、ケージの中には「生きている猫」と「死んでいる猫」が重なった状態で存在する。
すなわち、「猫が生きている世界」と「猫が死んでいる世界」とが並立してる。
しかし、ケージを開けた瞬間にどちらかの世界にシフトするのだ。
そして、残された世界もまた並行世界として存在する。
堀井の説明に狐に抓まれたような顔をする冠城であったが……。
【09:20】
突如として警報装置のアラームが鳴り響いた。
どうやら実験室で何かが起こったようだ。
右京と堀井が慌てて駆け付けたところ、研究生の近江が右往左往している。
実験室の中でガスが発生しているようだが換気装置が動いていないようである。
しかも、中には麻美が居るそうだ。
「どうせ鼠でも詰まったのだろう。それよりも、何のガスか分かるまでは扉を開けないように」
周囲から人払いを行う堀井。
結局、ガスではなく液体窒素であることが分かり中に入ったときには麻美は死亡していた。
奇しくも知子と同じ死因であった。
近江によれば麻美は知子と同じ研究を行っていたらしい。
麻美が知子の研究を引き継ぐこととなった経緯だが、知子と麻美は実践、堀井は理論と分かれていた為に自動的に麻美が研究を引き継ぐことになったと言う。
しかも、これにより麻美は知子の研究の権利を独占したのだそうだ。
堀井の言葉通り、換気口から鼠の死骸が検出された。
どうやら、この鼠が換気口を塞ぎ麻美を死に追いやったようだ。
ところが、鼠が毒殺されていたことが判明。
既に死亡していた鼠が換気口を塞げる筈が無い。
つまり、何者かが意図的に其処に置いたことになる。
【09:50】
右京は堀井の研究室を密かに調べ、当日の実験予定表を入手した。
其処には「麻美の実験が液体窒素を用いるものである」と記されていた。
右京は冠城と共に堀井の前へ。
まず、鼠の死骸から麻美の死が他殺であることを指摘。
これを堀井が「どうせ鼠だろう」と口走っていたこと。
さらに、堀井が液体窒素を用いた麻美の実験内容を事前に知っており「何のガスか分からない」と人払いする必要が無かったことから彼が犯人であると断定する。
「まさか、こんなときに警察が来るなんてね」
自嘲する堀井。
堀井と知子は同志であった。
そんな知子を殺害し研究を奪った麻美が許せなかったのだそうだ。
「あなたには本当にこの道しかなかったなんですか」
これを聞いた右京は堀井の犯行を惜しむ。
「麻美先生を殺さなかったとして僕には他にどんな世界があったのでしょうか?」
そんな右京に問いかける堀井だが……。
「ニャア」
猫の声と共に堀井の意識が消えた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆第2の世界◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【09:20】
堀井が気付いた時、彼の姿は自身の研究室にあった。
目の前には右京と冠城の姿がある。
どうやら「シュレディンガーの猫」について説明した直後のようだ。
と、突如として警報装置のアラームが鳴り響いた。
どうやら、実験室で麻美の事故が起こったようである。
飛び出して行く堀井。
続こうとした右京だが、その目が机の上の資料で止まる。
其処には当日の実験予定表があった。
これを目にした右京は「おや?」と首を傾げる。
「どうせ鼠でも詰まったのだろう。それよりも、何のガスか分かるまでは扉を開けないように」
右往左往する近江に対し、人払いを行う堀井。
だが、右京はこれを無視して室内へ突入し麻美を救う。
実験予定表から「液体窒素」であると知った為だ。
数十分後、先と同じく換気扇を止めた鼠の死因が判明した。
右京は堀井の犯行と断定する。
【09:50】
堀井は一命を取り留めた麻美からある事実を聞かされていた。
驚いた堀井は研究室から内線電話を入れる。
数分後、堀井は祐二と密会していた。
堀井は麻美から聞いた内容を祐二に問い詰める。
祐二は知子の意志を無視し、量子コンピューターについて複数の企業と勝手に契約を結んでいたらしい。
これを知った麻美は研究の権利は自身の物だと祐二に主張、祐二が逆上し麻美へ殺意を抱いていたのだ。
しかも、祐二と知子の間には離婚話も持ち上がっていたそうである。
だが、堀井は祐二から全く逆のことを聞かされていた。
「麻美が知子を殺害し研究を奪った」と吹き込まれていたのだ。
しかも、実際に死因となった液体窒素を追加したのは祐二であった。
堀井は「お前が成田教授を殺害した」と叫ぶ。
数時間後、堀井の前に右京たちが現れた。
右京たちは堀井が祐二に騙され麻美を襲ったことを見抜いていた。
「成田さんは何処に居ますか?」
「もういません」
祐二の居場所を問う右京に、首を振る堀井。
その手には血塗れのナイフが握られていた。
祐二は堀井に殺害されたのだ。
「復讐を果たせて満足ですか、麻美さんを殺さずに済んだのに」
「そんなことは分かってます。でも、自分で自分を止められなかった……こうする以外に、他にどんな世界があったのでしょうか」
堀井が涙ながらに訴える。
「ニャア」
途端、猫の声と共に堀井の意識が消えた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆第3の世界◆◆◆◆◆◆◆◆◆
再び堀井が目覚めた時、其処は麻美殺害に失敗した直後であった。
「私まで殺されかけたのかと思った」
麻美は祐二についての情報を堀井に語り出す。
【09:50】
右京たちは堀井が麻美を狙ったことを突き止め研究室を訪れた。
ふと、机の上を眺めた右京は堀井が内線で祐二を呼び出したことに気付く。
祐二が堀井を騙したことを察した右京は祐二に連絡を入れる。
堀井に狙われていることを教えられた祐二。
だが、既に隣には堀井が居た。
祐二は「トイレに行きたい」と嘘を吐きその場を離れようとする。
しかし、これに気付いた堀井が祐二に襲い掛かる。
必死に抵抗する祐二は「液体窒素を用意し知子殺害を目論んだことは認めるが、実行する前に既に死んでいた」と主張する。
知子に離婚され量子コンピューターの権利を失うことを怖れたのだ。
さらに、堀井を騙して麻美を殺害させようとしたことも事実であった。
量子コンピューターの権利を得る為に麻美が邪魔だったようだ。
揉み合う2人、右京たちが駆け付けた頃には堀井の胸にナイフが刺さっていた。
祐二の抵抗に遭い刺されてしまったのだ。
「僕にはどんな世界が選べたんでしょう……」
事切れる寸前に呟く堀井。
麻美を殺害する世界。
祐二を殺害する世界。
復讐せずに苦しみを抱え続ける世界。
どれを選んでも其処に知子は居ない。
「ニャア」
途端、猫の声と共に堀井の意識が消えた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆第4の世界◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【09:02】
堀井は研究室で目覚めると、部屋の外が何やら騒々しいことに気付いた。
そっと聞き耳を立てる堀井。
すると「成田教授のノートに書かれていたRTの意味を知りたかったのですが」と悔しがる右京の声が。
諦めたのか、右京と冠城は部屋の前からそっと歩き去る。
(何だったのだろう?)
気になった堀井は少しだけ扉を開けると様子を窺うことに。
其処からは離れて行く右京と冠城の背中が見えた。
ところが……。
「ニャア」
何時の間に出て来たのか、ケージから這い出した黒猫が扉越しに大きな声で鳴いていた。
この声を聞き止めた右京が咄嗟に振り返る。
奇しくも堀井と目が合ってしまった。
堀井を認めた右京は笑顔を浮かべつつ彼に歩み寄って来た。
麻美殺害計画について気に掛ける堀井。
早々に右京たちに引き取りを願うべく、訪問の目的を問う。
これに右京は知子のノートにあった「RT」の意味を尋ねるが。
「ああ、それはRe Thinkですよ。つまり、もう一度考え直せ」
これに「そういう意味でしたか」と頷く右京。
しかも「だとすれば、成田教授は事故ではなく自殺ですね」と語り出した。
突拍子のない右京の言葉に真意を問い質す堀井。
右京は「シュレディンガーの猫」についての堀井のように静かに説明を始めた。
量子コンピューターの根幹となる数式に「RT」と記されていたのだ。
つまり、知子は「それに再考すべし」と考えていたことになる、
そう、知子が発表した数式は誤っていたのである。
これに気付いた知子が絶望し自殺してしまったのだ。
知子を殺したのは……麻美でもなく、祐二でもなく、彼女が提唱した数式であった。
部屋を去る右京、堀井は信じられないと言った表情で座り込んでいた。
【09:10】
堀井は麻美に実験中止を訴えていた。
堀井の剣幕に押されたのか、渋々これを認めた麻美。
講堂に残った堀井は静かに天井を見上げる。
実はあの数式を知子に提供したのは堀井であった。
つまり、知子を間接的に殺害してしまったのは堀井だったのだ。
それに気付いた堀井は自殺を図ろうとする。
「お待ちなさい!!」
其処へ割って入る右京。
堀井を制止すると、知子の遺留品にあった手紙を見せる。
それは知子が量子コンピューターの功績により招聘される筈だった企業への手紙である。
知子は手紙の中で堀井を推薦していた。
「何故、成田教授が数式があなたのものだと公表しなかったか分かりますか?」
数式が堀井のものだと公表すれば知子のダメージは最低限で済んだだろう。
だが、しなかった。
何故か?
知子は堀井の才能を守りたかったのだ。
だから、自身が命を絶とうとも彼を庇った。
「あなたには成田先生の遺志を継ぎ研究を完成させる世界があるのではないですか?」
右京の言葉にハッとする堀井、どうやら大丈夫のようだ。
「猫と出会ったのは何時ですか?」
「2ヶ月ほど前、成田先生が亡くなった後です」
堀井の姿に安心したのか、講堂を後にしようとした右京。
ふと、黒猫について問いかける。
「呼び止めてくれてどうもありがとう」
去り際、猫に呼びかける右京。
もちろん、09時02分の研究室前での出来事を指して居る。
猫は「ニャア」と嬉しそうに応じていた。
猫と共に講堂に残された堀井に知子の声が甦る。
「学べば学ぶほど自身の無知を知らされる。無知を知ればさらに知りたくなる……あなたは考え続けなさい」
それは知子のメッセージだ。
「研究を完成させる世界……」
そう呟く堀井の眼には新たな世界への道筋がはっきりと見据えられていた。
こうして、遂に猫の生死が明かされたのだ。
「ニャアァァァァァァ」
一際高い猫の鳴き声が響き渡った。
次に堀井が周囲を見回した時、其処からは猫の姿は消えていた。
同じ頃、帝都大学正門前を右京たちが歩いていた。
「何で猫のことを?」
「いや、成田教授の生まれ変わりではないかと思いまして」
「意外ですね、右京さんがそんなこと考えるなんて」
「君、僕たちの世界の隣には別の世界があるんですよ」
冠城の問いかけに笑って答える右京であった―――17話了。
<感想>
シーズン14第17話。
脚本は徳永富彦さん。
サブタイトルは「物理学者と猫」。
個人的に現時点で「相棒season14」ベストのエピソード。
こう言ったエピソードも扱えるのが「相棒」の懐の深さでしょう。
とはいえ「シュレーディンガーの猫」よりは「試行錯誤しつつ最適解を探ること」から「ループもの」に近かったかな。
知子は学問の深淵に殺されました。
しかし、その遺志を堀井に託した。
知子の真の後継者は堀井でした。
きっと堀井は知子の敵討を果たすことでしょう。
いや、仮に堀井の代で討てずとも知子が堀井に託したように別の誰かに託すことは出来る。
そして、何時かは知子や堀井の志が果たされる日は来る。
それを果たす為に、知子は猫となって堀井を守ろうとしたのでしょう。
此の点で本作は「猫(知子)が如何に堀井の犯行を防ぐか」とのループものとも言えるでしょう。
そんな本作ですが構造自体が「シュレーディンガーの猫」とも言えます。
「シュレーディンガーの猫」に登場する事物と置き換えてみると……。
猫=堀井
ケージ=第17話「物理学者と猫」という1時間のドラマ
毒ガス=堀井が犯行に及ぶこと
蓋を開ける観測者=視聴者の立場であり、ラストまで視聴することが蓋を開けることを意味していました。
すなわち「堀井が罪を犯す世界」と「堀井が罪を犯さない世界」がラスト(蓋を開ける)まで作中で並立していたワケです。
言うなれば、知らずして視聴者もドラマに参加していたことになります。
此の点もかなり興味深く感じました。
ちなみに「シュレーディンガーの猫」は量子力学の思考実験のことで様々な解釈が存在しています。
例えば「蓋を開けてみるまでは答えが分からない。すなわち、その時点では複数の可能性が存在する」的な解釈が割と多いように思います。
本作の場合は「ケージの中の猫は生死が重なった状態であり、蓋を開けた瞬間に世界が確定するが残された側も並行世界として存在する」との解釈でした。
本作の解釈を簡単に置き換えると「アドベンチャーゲームの選択肢を選ぶ直前の状態」だと思われます。
いずれかの選択肢を選んだ時点でその選択肢の世界が確定し、他の選択肢の可能性は並行世界となる。
選択肢まで戻ればもう一方の世界を選ぶことも出来る。
第4の世界にてようやく世界が確定したと言ったところでしょうか。
やはり、どちらかと言えば「ループもの」に近かったような印象です。
「ループもの」と言えば『七回死んだ男』や『リピートアフターミー』などがかなり面白いですね。
また、「シュレーディンガーの猫」を用いた「ミステリ」と言えば『メルカトルかく語りき 最終篇 収束』と『異次元の館の殺人』がオススメです。
興味のある方はチェックすべし!!
・『七回死んだ男』(西澤保彦著、講談社刊)ネタバレ批評(レビュー)
・「リピートアフターミー」最終話(第9話)「リピートアフターミー」(ヤマモトマナブ作、マッグガーデン刊「月刊コミックブレイド 12月号」掲載)ネタバレ批評(レビュー)
・『メフィスト 2010 VOL.3』より『メルカトルかく語りき 最終篇 収束』(麻耶雄嵩著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『異次元の館の殺人』(芦辺拓著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
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最近の『相棒』は社会的な問題を扱ったものや犯人側に事情があるものなど、少し苦い終わり方が多いように感じていました。
もちろんそれも『相棒』の良さですが、異色作やハッピーエンドなどもたまには見たいと思っていたところでしたので、とても嬉しかったです。
猫好きなので、猫の活躍も良かったです。そう言われれば、全ての世界で猫が右京さんを導いていたなあと。
正名僕蔵さんと言えば、行く先々で女子高生やキャバ嬢やOLに嫌がられ、とうとう女性の多い聞き込み先から外される『遺留捜査』の仙堂刑事の印象が強いのですが、社会とうまく折り合えず理解者に依存してしまう天才の孤独が伝わってきました。
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
まさに同じ気持ちです。
本作、凄く良かった!!
視れば視るほど再発見もあるだろうし、2度3度と視聴に耐える回だった気がします。
また、ご指摘を受けて気付きましたが本作は知子に依存していた堀井の成長譚でもあったワケですね。
「遺留捜査」の仙堂刑事も良いキャラですよね。
そう言えば「遺留捜査」もご無沙汰な気がします。
新作放送されないかなぁ。