2016年03月03日

「ヒガンバナ〜警視庁捜査七課」8話「仲間が逮捕!?殺された暴行犯の謎」(3月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ヒガンバナ〜警視庁捜査七課」8話「仲間が逮捕!?殺された暴行犯の謎」(3月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

凛(高梨臨)が捜査一課に連行される。会社員・郷田(淵上泰史)が自宅で刺殺体となって見つかり、その殺人容疑がかかったのだ。取り調べを受ける凛は事件への関与を否定せず、疑いが深まるばかり。渚(堀北真希)たちは凛のために捜査に乗り出すが、すみれ(大地真央)から郷田は3年前に起きた婦女暴行未遂事件の犯人であり、凛はその被害者だと聞かされ…。復讐のためか、それとも!?何も語らない凛が胸に秘めた思いとは…!?
(公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

捜査七課に所属する渚は高い共感能力を用いて被害者とシンクロすることが出来る刑事である。

そんな渚たちが今回担当した事件は「郷田殺害事件」。
会社員の郷田が自宅アパートで刺殺されたのだ。
この容疑者とされたのが捜査七課に所属する渚の仲間・凛であった。

なんと、捜査一課の刑事で凛に好意を抱く東野が彼女に贈ったお守り「まもるくん」が現場から見つかったのである。
さらに、郷田は3年前に凛を襲った2人組の暴行犯の1人だったのだ。
こうして、凛による復讐殺人が疑われることに。
だが、何故か凛は黙秘を貫いていた。

凛の無実を信じる渚たちはこれを救うべく捜査に乗り出した。

まず、渚は凛の事件当夜のアリバイを調べる。
凛が連絡を取り合っていた入院中の女性・安奈に事情を尋ねようとする渚だが、担当医師の服部に拒否されてしまう。
それでも諦めない渚は服部を説得、遂に安奈と接触に成功する。

すると驚愕の事実が発覚。
安奈もまた郷田の被害者の1人だったのだ。
ネット上に存在する被害者支援掲示板で凛と出会い、相談していたのだと言う。
しかも、事件当夜には郷田に呼び出されていたのだそうだ。
その途中に過呼吸の発作を起こし病院に搬送されていたのであった。

どうやら、凛が郷田の自宅を訪問していたのは安奈から事情を聞いていた為のようだ。
黙秘しているのも安奈を庇う為だろう。

そんな中、郷田を殺害したとされる犯人から犯行声明が行われた。
それによると被害者の復讐が動機であり、残る1人にも天誅を下すとされていた。

矢先、郷田が所持していたSDメモリから被害者女性と見られる画像が多数発見された。
其処には仕事中と見られる制服に身を包んだ凛たちが撮影されていた。
どうやら、郷田は下調べをした上で犯行に及んでいたようだ。

被害者たちやその周辺に犯人が居ると睨んだ渚たちはこの聴取を開始。
それぞれに当たって行くことに。

まずは被害者の1人・和美とその婚約者だ。
婚約者によれば事件が原因で和美との婚約が破談になったらしい。
だが、婚約者自身は和美を未だに愛しており、犯人を憎んでいると言う。

続いて、父と共に撮影されていたバイオリニスト・美咲。
美咲は親子共にバイオリニストで、父は高名な演奏家でもあった。
そんな美咲によれば未だ被害に遭っては居ないとのこと、画像には将来的なターゲットも含まれていたようである。

一方、犯行声明の送り主が服部医師と判明。
服部は安奈など被害者を辱めた犯人が許せなかったと供述。
とはいえ、郷田殺害は否定する。

これを聞いた安奈が捜査に協力したいと申し出る。
安奈によれば犯人には首筋に赤い痣が残されていたと言う。
ふと何かに気付いた渚は郷田殺害現場でシンクロし「俺が悪かった」との言葉を引き出す。

此処から導き出された犯人とは……美咲の父であった。

そもそも郷田のターゲット写真は全て制服を着ていた。
犯人である郷田が制服マニアであった為だ。
ところが、美咲だけは演奏家であり制服が存在し無い。
郷田は美咲を撮影していたのではなく、映り込んでいた美咲の父親を撮影していたのだ。
そして、美咲の父親には首筋に赤い痣があった。

そう、美咲の父こそ郷田の共犯者だったのである。
郷田は美咲の父を脅迫し、金を強請取っていたのだ。
其処で口封じに殺害されたのである。
郷田の言葉「俺が悪かった」とは「俺が強請って悪かった」のことだったのだ。

否定する美咲の父だが、被害者の着衣から唾液が検出されたことが決め手となった。

追い詰められた美咲父はナイフで牽制しつつその場を逃亡。
凛が立ち塞がるが、過去のトラウマに負け刺されそうになってしまう。
しかし、そんな凛を東野が庇った。

その間に渚たちが駆け付け、美咲父は逮捕されることに。
負傷した東野であったが傷は軽いようだ。

こうして事件は解決した。
凛を救った渚は謙人とも和解することに―――9話へ続く。

<感想>

「ヒガンバナ〜女たちの犯罪ファイル」が遂に連続ドラマ化!!
その名も「ヒガンバナ〜警視庁捜査七課」、その8話です。

東野と凛、良い感じになりそうですね。
そして、渚と謙人もまた……なかなかに良い関係になったか。
とはいえ、来宮父の死についてはまだまだ波乱がありそうですが。

そんな本作でしたが「ターゲット写真が全て制服姿で美咲だけ異なる」=「美咲は標的では無い、映り込んでいた美咲父が狙い」と言った映像を活かした描写は良かったですね。
まさにドラマである点を活かしたと言えそう。

ただ、2時間サスペンスファンとしては「犯人が2人組でその片方が死亡」と聞いた時点で「残る1人による口封じの犯行」を真っ先に疑ってしまいました。
そのつもりで視聴してたので美咲父が登場した途端に「犯人だ!!」と叫んでしまったのは秘密です。

それと、幾ら「凛の所持品が犯行現場から検出」されたり「犯人を名乗る人物から犯行声明が届いた」からとはいえ、「共犯者の口封じ」の可能性に一切触れずに物語を進めるのは腑に落ちなかったかな。

そもそも犯人が犯行声明を行う必然性が無いんだものなぁ……。
だって、郷田の被害者自身はその事実を知られたくないワケだから復讐でも声明を行う必要が無い。
家族や親しい人による復讐だったとしてもそれを報せることで、容疑圏内に含まれるデメリットこそあれメリットは無い。
仮に郷田以外のもう1人の犯人の身許を突き止める為に騒ぎを起こしたにしても、本当に復讐殺人だったら郷田殺害時に当人から仲間の名前を聞き出しているだろうからやはり無い。
となれば、あれは便乗犯以外にあり得ないでしょう。
此の点、ミスリードの為とはいえ不自然だったかな。

そう言えば、すみれと神藤の関係も気になるところ。
特にすみれ自身の真意が不明だよなぁ。
渚を仲間に招いたことからも上層部の不正を暴くつもりなのだろうか。
次回も要注目です!!

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