2016年03月29日

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第105話(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2016年4月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第105話(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2016年4月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧:
森羅:主人公。C.M.B.の指輪の主。多大な影響力を持つ。
七瀬立樹:森羅のパートナー。身体を動かすことが得意。

マウ・スガール:「ブラック・マーケットの魔女」と呼ばれる少女。
トマス:森羅の知人、古書店を経営する。

<105話あらすじ>

森羅のもとをマウが訪れていた。
彼女によれば「魔道書の在処を探して欲しい」らしい。
マウの依頼には手痛い目に遭い続けている森羅は警戒するのだが、結局マウに押し切られてしまうことに。

マウによれば手掛かりはヒスイ製の猫の像。
その台座に人名を認めた森羅は知人で古書店を経営するトマスを訪ねる。

トマスはそれをヴィクトリア朝時代の古城の主と断言。
その古城には数多の稀覯本が収蔵されていたが謎の不審火により焼失していた。
さらに、奇妙なことに焼け跡からは主の遺体も見つからなかったのだそうだ。

悄然となる森羅とマウ。
其処へ怪しい男たちが接触して来た。
彼らは「魔道書を向こうの三倍で買い取る」と持ちかけて来る。
その正体はマフィアであった。
マウは別のマフィアから魔道書を入手するよう依頼されていたのだ。

これを知った森羅は協力を拒否。
結局、マウと立樹が捜索を続けることとなった。
とはいえ、肝心の森羅を欠いたのでは当てもない。

と、其処にトマスが声をかける。
とりあえず、手掛かりを求めて例の古城へ足を運んでみようと誘って来たのだ。
藁を掴む思いでこれに応じたマウたち。

古城は荒れ果てていた。
だが、焼失した為か書籍は影も形もない。
やがて、城内を探索する一行は書斎らしき部屋に行き当たる。
其処は焼け残ったらしく奇妙な台が残されていた。
マウたちはそれを祭壇ではないかと考えるが……。

そんな中、トマスが消えてしまった。
残されたマウたちは捜索を続行し、隠し部屋を突き止める。

中へ入ってみたところ、黒焦げの死体と焼け残った「魔道書」が。
どうやら、死体の正体は城の主らしい。
しかも、失火の原因はこの隠し部屋のようだ。

主は「魔道書」を用い儀式を行おうとしたが誤って燭台を倒し焼死してしまったのだ。
肝心の「魔道書」もほぼ原形を留めていない状態であった。

と、其処へマウの依頼主とその敵対者が乱入。
時ならず銃弾が飛び交う乱戦が勃発してしまう。

慌てて「魔道書」に助けを求めるマウ。

すると、窓に奇怪な影が出現。
影の息を吸った彼らは悶え苦しみ這う這うの体でその場を逃げ出すことに。

出て来たのは森羅とトマスであった。
森羅はマウたちが監視されていることに気付き、対策を立てていたのだ。
影の息の正体は唐辛子であった。

一方、マウはと言えば「魔道書」入手に失敗したことにショックを受けていた。
しかし、森羅は首を横に振る。
なんと「魔道書」は別の場所に保管されていると言うのだ。

森羅がマウを連れて来たのは例の書斎だ。
指差したのは焼け残った奇妙な台である。
それは祭壇ではなく写本用の棚であった。

当時は複製技術が写本以外に存在しない。
城主は「魔道書」の写しを用いて儀式を行ったのである。
原本が別にあるのだ。
そして、当時の書籍は冊子型だけではなく巻物型も主流であった。

森羅が写本用の棚の奥を探ると……其処には巻物型の原本が!!

こうして無事に目的を果たしたマウ。
とはいえ、依頼人は既に居ない。
「魔道書」は歴史的な発見としてオークションにかけられた。
マウはトマスたちと図り、妥当な報酬を手にすることに―――エンド。

<感想>

「月刊少年マガジン」2016年4月号掲載105話です。

久しぶりにマウが登場。
そして、マウが絡めば事件も起こる。
と言うワケでやはり大冒険に繋がりました。
でもって、マウよりも一枚上手な森羅により無事に解決することに。

ポイントとしては「時代変れば品変わる」か。
今でこそ書物と言えば冊子型を思い浮かべますが昔は巻物型が主流だったワケですね。
これがあってこその原本の隠し場所でした。
此の点、かなり興味深かったですね。

また、如何な「魔道書」と雖も使う者次第。
同様に「書物=知識」も森羅のように正しく用いなければならないとの警鐘でもありました。

ちなみに、あらすじでは良さを伝え切れてません。
本作自体を読むべし!!

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