<あらすじ>
今日も明子(片平なぎさ)と春彦(神田正輝)は京都でデート。春彦の希望で、生け花教室にやってきていた。そこで出会った生け花の師範・寺石明生(浅利陽介)に、筋がいいと褒められ喜ぶ明子と「斬新なセンス」とお茶を濁され、苦い顔をする春彦。明子と明生、名前が似ていることから、明生と仲良くなった明子は、家元のお屋敷での生け花の定例会に呼ばれ出席することに。
そんな折、明生が石原葬儀社を訪ねてくる。先代・石原宗之助を訪ねてきたのだった。明子が、なぜ父・宗之助を知っているのかと尋ねると、明生は驚いて、自分も宗之助の息子なのだと告白するのだった。
ショックを受ける明子だったが、養護施設で育ったという明生の話を聞き、幼少期の写真を見ると、確かに明生は宗之助の息子であり、明子の弟なのだということが判明する。
春彦と一緒に生け花の定例会にやってきた明子。その会場で、朱雀流家元の朱雀正山(篠田三郎)から、明生が次期家元に指名されてしまう。明生は、華道の腕はたつものの、正山の実の息子ではなく、養護施設から正山が連れてきた子ども。それをよく思わない人間もいて、一門の中にあつれきが生じる。
そんな頃、明子に明生は、父からもらったという土鈴を見せる。その土鈴に明子は見覚えがあった。自分も同じものを持っていたのだ。そして、明生を弟として受け入れることを決める明子。しかし、その翌日、狩矢警部(若林豪)から衝撃の連絡を受けることになるのだった…。
(公式HPより)
では、続きから……(一部、重複あり)。
その日、明子と春彦は久しぶりのデートを楽しんでいた。
向かった先は朱雀流が運営する生け花教室である。
悪戦苦闘する春彦に対し「筋が良い」と褒められた明子。
当の褒めた相手である師範・寺石明生と意気投合することに。
数日後、明生が石原葬儀社を訪ねて来た。
とはいえ、明子に会いに来たワケではない。
彼の目的は明子の亡き父・宋之助であった。
なんと、明生によれば彼は宋之助の隠し子だと言う。
なんでも明生は両親ともに知らず施設で育ち、小学生の頃に朱雀流の家元・正山に引き取られたそうである。
しかも、明生は宋之助と赤ん坊の明生を抱く見知らぬ女性が3人で微笑む写真を所持していた。
どうやら本当の話らしい。
明子を「姉さん」と呼ぶ明生に当初こそ抵抗感を抱く明子だが、やがて親愛の情を覚えるように。
そんな中、明子は明生から朱雀流の定例会へ招待を受ける。
実は明生は朱雀流の高弟の1人だった。
しかも、将来を有望視される若手の名手だったのだ。
定例会にて朱雀流の面々と引き合わされる明子。
朱雀流は家元の朱雀正山を中心に、その妻と息子・太一郎。
一番弟子である大久保、高弟の1人で明生の姉弟子・犬飼リオらが居た。
明生によれば宋之助を探して来たのはリオらしいが……。
ところが、此処で事件が発生。
定例会の最中に正山が明生を次期家元として指名したのである。
本来ならば後継者となるのは太一郎の筈だ。
一堂がどよめく中、明生自身は後継を拒否。
こうして、定例会は大混乱に終わってしまう。
太一郎と2人で話し込む明生を見つけた明子は声をかけることに。
明生によれば太一郎は幼馴染で恩人だとのこと。
明生自身は太一郎こそ家元を継ぐべきと考えているようだ。
だが、太一郎はアメリカ留学後にMBAを取得し経営コンサルタントとして独立していた。
戻るつもりはないと語る太一郎だが……。
一方、明生は明子に子犬の土鈴を見せる。
その土鈴に見覚えのあった明子。
明子もまた同じ土鈴を宋之助から貰っていたのである。
その夜、訪ねて来た明生を弟して受け入れようと決めた明子。
ところが、明生の様子が妙だ。
何やら悩む様子の明生は明子と自身の土鈴を並べて考え込む。
翌日、明子は狩矢警部から驚くべき連絡を受けることに。
なんと、明生が何者かに殺害されてしまったのである。
明生の死にショックを受けた明子は正山に頼み込み石原葬儀社で葬儀を執り行うことに。
明生の死体に取りすがって泣く明子は彼の所持品の子犬の土鈴を納棺する。
それは何時の間にか頭部が黄色く染まっていた。
ところが、葬儀当日になって棺ごと遺体が消えてしまう。
棺ごと持ち去るのはかなりの労力である。
目撃者を探す明子だが、正山の運転手・西島によれば「誰も見ていない」と言う。
明生の遺体を探す明子。
しかし、遺体は一晩で棺ごと戻って来た。
矢先、高山なる男性から香坂美津子の葬儀依頼が行われた。
早速、美津子の自宅を訪れた明子は例の写真を其処で発見する。
なんと、美津子こそ明生の生母だったのだ。
明生の出自に疑惑を抱いた明子は彼が拾われた施設を訪問。
其処で宋之助は父親ではなく美津子を助けた恩人であることを突き止める。
明生と明子に血の繋がりは無かったのだ。
そんな中、明生がリオと揉めていたことが判明。
さらに、リオが美津子の部屋を窺っていたことも分かる。
どうやら、リオは明生が宋之助の息子ではないことを知りながら嘘を吐いていたようだ。
怒りを隠せない明子はリオのもとへ乗り込むことに。
ところが、リオの部屋は襖で施錠されており中からも反応が無い。
行き合わせた正山が襖を破り開錠したところ、中ではリオが死亡していた。
明子は密室殺人を疑うが。
高山が美津子と全く関わりが無い人物であることが判明。
どうやら、美津子の葬儀を明子に依頼するよう雇われていたようである。
その雇い主こそ、西島であった。
しかも、西島が施設に幼い明生を度々訪ねていたことも明らかに。
一方、明子は密室トリックを解明する。
犯人は鍵を開けるふりをしてつっかえ棒を取り除いた。
つまり、密室を作成可能なのは正山しか居ないのだ。
さらに、明子は自身の所持する土鈴が明生のソレと入替っていたことに気付く。
明生が最後に訪問して来た夜に入替っていたようだ。
明子は明生の土鈴から「親子犬の庭の裏で」と書かれたメモが発見。
どうやら、美津子が明生に残したメッセージらしい。
早速、メモの場所を掘り返したところ、其処にはある手紙が。
手紙を読んだ明子は明生の本当の父親を突き止めた。
その一時間後、明子は明生が所持していた土鈴が親犬に変っていることに気付く。
明子は朱雀流の関係者を集めて、真相を告発する。
「明生の本当の父親こそ、明生の遺体を盗んだ犯人だ」と語る明子。
どうやら、本当の父親は息を引き取ろうとする美津子と明生を再会させようとしたようだ。
ところが、美津子が死亡した為に返却に手間取り騒ぎになったのだ。
「私が明生の父親です」
告白する西島であったが、明子は否定する。
美津子の手紙に会った明生の本当の父親は正山であった。
西島はこの事情を知っており、協力していただけだったのだ。
正山が明生を引き取ったのは、実の息子である彼を後継者にする為であった。
ところが、明生は大久保とリオの会話を盗み聞きし自身の出自に気付いた。
大久保とリオは朱雀流乗っ取りを図っており、出生について明生に嘘を吐いていたのだ。
明生とリオが揉めたのは此の為だ。
明子は明生が所持していた土鈴について触れる。
本物は明子と明生の間で入替っていたのは既に分かっている。
だとすれば、明生の遺体と共に納棺された土鈴こそ明子のソレでなければならない筈であった。
確かに、最初に棺に入っていた土鈴は黄色く染まっていたものの明子と同じ子犬。
ところが、先程になって明子が気付いた土鈴は親犬であり、何も付着していなかった。
つまり、遺体が盗まれ戻って来るまでの間に土鈴が摩り替えられたことになる。
摩り替えが出来るのは遺体を盗んだ正山しか居ない。
では、正山はどうして摩り替えたのか?
それは誰かを庇う為だ。
その人物こそ、明生とリオを殺害した犯人である。
正山が密室トリックを仕掛けたのも同様の理由に違いない。
正山が庇わなければならない間柄の人物は……太一郎しかいない。
太一郎には素手で花粉を取る癖があった。
明子の土鈴が黄色く染まったのは花粉の所為だったのだ。
犯人は太一郎であった。
太一郎は朱雀流を継ぎたいと常々願っていた。
しかし、それには明生が邪魔だった。
明生は太一郎よりも腕が上だったのだ。
さらに太一郎は正山から見放されていると思い込んでいた。
2005年の全日本華道大賞でも明生の授賞式に居た正山が太一郎のソレには参加しなかったのだ。
だが、それは太一郎の思い違いであった。
何故、太一郎の授賞式のみ欠席したのか?
それは太一郎のアメリカ留学の準備の為であった。
正山は決して太一郎を見放してはいなかったのだ。
太一郎は明生に嫉妬していた。
明生にコンプレックスを抱えていた太一郎だが「正山の息子」であることだけが誇りであった。
其処へ明生の家元就任話が持ち上がった。
激しく動揺する太一郎に更なる追い打ちが待っていた。
太一郎もまた明生が正山の息子だと知ってしまったのだ。
逆上した太一郎は明生に詰め寄った。
ところが、「正山の息子」であることを知った明生はそれを誇るではなく否定した。
さらに逆上した太一郎は明生を殺害してしまったのだ。
これをリオに知られた為に口封じに殺害したのである。
その後、太一郎の犯行に気付いた正山が庇ったのだ。
明子は明生も太一郎も同じだったと語り出す。
明生があれほど家元就任を拒否したのは太一郎の立場を奪わない為であった。
明生は太一郎を家元に掲げ、そのもとで支えるつもりだったのである。
明子のもとに父の土鈴が戻って来た。
中身を確認した明子は其処に明生のメモを見出す。
「姉さん、ごめん。そして、ありがとう」
それが一度は姉弟と呼び合った明生から明子へのメッセージであった―――エンド。
<感想>
「赤い霊柩車」シリーズ第36弾。
前作は2015年6月26日に放送されています。
ほぼ9ヶ月ぶりのシリーズ新作となります。
過去作についてはネタバレ批評(レビュー)ありますね。
興味のある方は過去記事をどうぞ!!
ドラマ原作は山村美紗先生『京都小犬土鈴殺人事件』(光文社刊『恋人形殺人事件』収録)。
では早速、ドラマ版の感想を。
まさかの明子弟登場かと思いきや、悲しい結末に終わってしまいました。
本作は、まさに明生の出生の秘密がポイントとなっていました。
此の点、流石に36作続くシリーズだけに安定感がありましたね。
それにしても、正山の思惑通りに推移していれば表向きはともかく世襲制は変わらずだったワケですね。
そう考えると、最後の勝利者は大久保になるのだろうか。
他に後継出来る者が居ないし。
ただ、家元もその息子も逮捕されたとなると朱雀流自体が存続の危機。
こうなると、たとえ存続し得たとしてもブランドを欲する他流派から吸収合併されそうではあるなぁ……。
もちろん、シリーズ次回にも期待!!
<キャスト>
石原明子:片平なぎさ
黒沢春彦:神田正輝
狩矢警部:若林豪
秋山隆男:大村崑
内田良恵:山村紅葉
朱雀正山:篠田三郎
寺石明生:浅利陽介 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)
◆「山村美紗先生」関連過去記事
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【イベント】
・「ミステリーの女王・山村美紗の世界」展、ふたたび!!
(2010年11月28日まで開催)
・娘・紅葉さんプロデュース!!「ミステリーの女王・山村美紗の世界」展4月24日土曜より開催!!(すでに終了)
・山村美紗原作「京都花灯路 恋の耀き」公演中!!
◆山村美紗先生の作品はこちら。
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掛軸を使った密室トリックは、山村作品のドラマで何度か扱われているのを見ましたが、和室の引き戸が開かないと「掛軸か傘や! 突っかい棒や!」と素人なりに予測出来る(それが正解している)楽しみが、何とも言えず気に入っています。それを「どう見せて貰えるか」ですね。比重から言うと、謎解きを楽しむよりも、ドラマの流れを楽しむ方に重きが置かれている感じ、と言えば良いでしょうか。
ある程度以上の話数が作られ、人気が定着し、登場人物の個性が際立ち、俳優さん方の愛着や熱意の程が自然と感じ取れる段階まで来ているシリーズには、ほんと、単発作品とは異なる楽しみ方が色々な形で増し加わって来るように思います。それがまた、息長く続く2時間サスペンスのシリーズの、魅力であり強みであり楽しみでもあるんですよね。
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
長く愛されるシリーズだけに安定感がありました。
仰る通り、長期シリーズには続くだけの理由があってその上に個性が感じられますよね。
また、お約束を重んじている姿勢も良いです。
本作はまだまだ続いて欲しいシリーズの1つです。