・『さよならドビュッシー』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)
『さよならドビュッシー』は「岬洋介シリーズ」の第1弾。
「岬洋介シリーズ」は「難聴を抱える天才ピアニスト岬洋介が関わった事件を描く」シリーズ作品。
シリーズには本作の他に長編が第2弾『おやすみラフマニノフ』、第3弾『いつまでもショパン』、第4弾『どこかでベートーヴェン』が存在。
第4弾『どこかでベートーヴェン』は2016年3月現在『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』にて6話まで連載中です。
・『おやすみラフマニノフ』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『いつまでもショパン』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『どこかでベートーヴェン 第六話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.11』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
短編が香月玄太郎を主役におき『さよならドビュッシー』の前日譚を描いた短編集『さよならドビュッシー前奏曲(文庫化に際し『要介護探偵の事件簿』を改題)』と『間奏曲(インテルメッツォ)』(『いつまでもショパン』と同時期に起こっていた事件を描くスピンオフ)の2作が存在しています。
・『間奏曲(インテルメッツォ)』(中山七里著、宝島社刊『このミステリーがすごい!2013年版』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『要介護探偵の事件簿』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)
ちなみに、本作『さよならドビュッシー』は漫画化や橋本愛さん出演で映画化もされています。
こうなるとキャストが気になる筈。
そのキャストですが……岬洋介役に東出昌大さん、香月玄太郎役に北大路欣也さん、遥役に黒島結菜さん、ルシア役に上白石萌歌さんとのこと。
そして、ドラマ版のあらすじは次の通り。
<あらすじ>
司法試験を優秀な成績で合格し、将来を嘱望される検事だったが、ある日突然職を辞し、ピアニストへの道を歩み始めた男・岬洋介(東出昌大)。
そんな岬が、鎌倉の閑静な高台に建つ、地元の名士にして大富豪・香月玄太郎(北大路欣也)が家政婦の綴喜みち子(キムラ緑子)と暮らす屋敷に下宿するべく門を叩くことから、物語は始まる。
岬のアーティスト気質で偏屈な性格に手を焼きつつも、内に秘めている岬の才能、人柄を玄太郎はいち早く認め、屋敷に岬を迎え入れることを決める。
香月家の近所に、玄太郎が古くから、家族ぐるみの付き合いをしている、真田という家がある。家具業を生業にして富を築いた、香月家と肩を並べる富豪だ。
玄太郎の幼馴染で、長年秘かに恋心を抱いていた、真田恭子(木の実ナナ)という当主を筆頭に、銀行員の長男・徹也(正名僕蔵)、いい歳をして定職にも就かず漫画家を志望する次男・研三(武田真治)、徹也の嫁・悦子(菊池桃子)、徹也と悦子の娘で、ピアニストを目指している遥(黒島結菜)、遥の従姉妹であり、両親を災害で亡くした片桐ルシア(上白石萌歌)、真田家に長年仕える家政婦の三上紀美(宍戸美和公)が一つ屋根の下で暮らしている。
玄太郎は岬に、孫同然の遥とルシアにピアノの個人レッスンを依頼するが、岬はにべもなく断る。
ある夜、真田家を悲劇が襲う。遥とルシア、恭子が火事に巻き込まれたのだ。
なんとか一命を取り留めたのは、遥だけだった。
火事の起きた夜、遥とルシアの交わした最後の約束。
「いつか遥が、コンサート開いたら、私のために、ドビュッシーの『月の光』、演奏してくれる?」
最愛の従姉妹との約束を叶えるため、火事で大火傷を負った身体を奮い立たせ、遥は、再びピアニストへの道を歩き始める。
そして、遥の傍らには常に、岬の姿があった……。
亡くなった恭子の遺言が発表され、遥は6億円もの遺産を相続する権利を得る。
すると、遥の身の回りで不可解な事件が次々と起こり始める……。
(公式HPより)
驚くべきは香月玄太郎が生存していること。
代わりに失火が真田家での出来事に置き換えられています。
香月が生存することにより、『さよならドビュッシー 前奏曲』の内容を活かした連続ドラマ化もあり得そうですが……。
・『要介護探偵の事件簿』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)
スペシャルドラマ版の評判次第では連続ドラマ化も視野にありそうな印象。
いや、もしかすると既に連続ドラマ化も動いているのかもしれない。
それだけに見逃せない作品となりそうです。
そんなドラマ版こと「さよならドビュッシー ピアニスト探偵 岬洋介」は2016年3月18日(金)21時より放送予定!!
◆「中山七里先生」関連過去記事
【岬洋介シリーズ】
・『さよならドビュッシー』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『おやすみラフマニノフ』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『いつまでもショパン』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『いつまでもショパン』第1回(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』連載)ネタバレ書評(レビュー)
・『どこかでベートーヴェン 第一話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.6』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
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・『どこかでベートーヴェン 第三話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.8』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
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【刑事犬養隼人シリーズ】
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【その他】
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【ドラマ版】
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・「このミステリーがすごい!2015〜大賞受賞豪華作家陣そろい踏み 新作小説を一挙映像化」(11月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)
「さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」です!!
さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
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ああ〜なるほど。ドラマ版は主要登場人物を増やした形になるわけですね。
それともうひとつ、原作のほうでは、この悲劇の始まりは結局のところ富豪のおじいさんの「ミス」によるものですから、そこを消しにきた感じでしょうか。
おじいさんと恭子さんがどう動くのか、楽しみです。
こちらこそ初めまして!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
遥たちの悲劇があくまで真田家内の出来事と置き換えられたことで、作中における香月玄太郎が如何なるポジションになるのか……気になりますね!!
場合によっては『さよならドビュッシー 前奏曲』をアレンジしつつ連続ドラマ化もあり得るのではないかと期待していたり。
そんな本作、いよいよ放送が数日に迫りました。
ドラマ版、気になる〜〜〜(^O^)/!!