ネタバレあります、注意!!
登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<あらすじ>
〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜
「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?
矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
作中の季節は秋である。
秋と言えば「芸術の秋」、「読書の秋」が思い浮かぶが葉子たちにとっては「食欲の秋」。
空腹に苛まれた葉子たちは渚の発案で焼き芋を行うこととなった。
早速、落ち葉舞う校庭に繰り出した朝陽、葉子、渚、獅穂、凛、茜、華恋たち。
こう言ったことには頼り甲斐のある渚の指示で焼き芋作りに乗り出した。
面子が面子だけに不安が拭えない朝陽、その予感は的中。
とはいえ、渚の指示に誤りはない。
問題は茜にあった。
焼き芋だと言うのに、華恋を生贄に結界を張り他者の侵入を妨げ始めたのだ。
ふと、外を見れば事態を聞き付けた明里がねめつけるような視線で何やら凝視している。
此の時点で生きた心地がしない朝陽である。
華恋が命の炎を燃やし続ける中、焚き火もほどよく焼き芋向きになって来た。
渚によれば「あと1時間ほどで食べごろ」らしい。
それまで華恋の身体が保つのかが気になる朝陽であったが、事態はさらに深刻に。
結界内で茜が何やら儀式を執り行い始めたのである。
茜は儀式で生じた空間の裂け目にひょいと飛び込むと奇怪な叫び声を上げる時計の針を弄り出した。
途端に朝陽たちの時計の針が急速に進み出した。
同時に華恋が猛烈な勢いで横に捻じれて行く。
どうやら茜が時を進めたようだが、この方法には「周囲が捻じれる」との副作用が伴うようだ。
あまりに奇怪な事態に戸惑う朝陽。
そんな朝陽を他所に葉子ら女性陣は周囲を気に掛けるでもなく「焼き芋」に集中している。
そっと火の通り具合を確認する渚。
首を傾げるや「残り45分くらいか……」と呟いた。
「良し、先程の3倍だな」
茜がまたも先の空間の裂け目で時計を弄り出した。
途端、先にも増して華恋に猛烈な横回転がかかって行く。
「止めて上げて!!」
必死に茜を止めようとする朝陽が協力を得ようと葉子たちに目をやると……。
縦巻きロールになっている葉子。
ロングヘアーが渦巻き状に顔面を覆っている獅穂。
頭部のネジが捻じれ過ぎて錐のように尖った渚。
それぞれが捻じれていた。
絶句する朝陽。
そんな朝陽に気付かぬ様子で渚が焼き芋の具合を確かめる。
「まだだなぁ……」淡々と呟く渚。
果たして渚は自身が何をしているか分かっているのだろうか。
こうして、茜が時計の針を進め、周囲では次々と捻じれ事件が発生。
もちろん、それは朝陽の身にも……。
ふと股間に目を落とした朝陽は其処が渦を巻き捻じれていることに気付いた。
「ぐっ……」
声にもならない声を上げて苦しむ朝陽。
これを見た茜は面白がってさらに時計の針を進めようとする。
渚はと言えば焼き芋を手に「あと10分ぐらいかなぁ……」と呟いていた。
「10分なら待った方が早いでしょ!!」
必死に叫ぶ朝陽だが、非情にも茜は針を進めて行く。
続く捻じれに悲鳴を上げる朝陽、同時に捻じれ現象の規模は何時しか地球全域に及んでいた。
あちこちで捻じれが発生し、地球存亡の危機に警報音が鳴り響く……。
そんなこんなで焼き上がった焼き芋。
葉子たちはそれぞれに捻じれを抱えつつ、満足した表情で食べていた。
食欲は何にも優越するのだろうか、恐るべし。
そんな一同の耳に奇妙な空気音が。
「おいおい、芋とは言え早過ぎるぞ」
笑いながら音の方向へ向き直った渚の顔が凍り付いた。
其処には上半身と下半身が奇妙に捻じれた明里が立っていた。
明里は先程と同じくねめつけるような視線で朝陽を見上げている。
いや、上半身が捻じれている為に見下しているのかもしれない。
その口元には酷薄な笑いが浮かんでいた。
それからのことは朝陽の記憶にはない。
その夜、茜のもとを桐子が訪ねて来た。
何でも家が急に捻じれてしまったのだそうだ。
殺意を漲らせる桐子に「さぁ、知らないけど直してやろう」と言い切る茜であった―――152話に続く。
充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!
<感想>
「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻、12巻、13巻、14巻、15巻も重版出来とのことで目出度い。さらに16巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!
2015年7月にはアニメ化も果たしており、シーズン2製作の報が待たれます。
・【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!
また、本作が遂に舞台化とのこと。
こちらも注目です!!
・増田英二先生「実は私は」が舞台化とのこと!!
その151話。
サブタイは「焼き芋を作ろう!」。
次々と捻じれて行く事物がちょっとしたホラーテイストでしたね。
読んでいて伊藤潤二先生の作品を思い出しました。
とはいえ、其処は「実は私は」、ちゃんと笑いのツボは押さえていました。
ラストには鉄板の明里と桐子の二段オチが控えることに。
そう言えば「ジョジョの奇妙な冒険」でもこんなスタンド出て来なかったっけ……。
うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!
そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス15巻も発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ、12巻は緑苑坂弓と桐子の夫婦コンビ、13巻は桃地結香、14巻は水奈川咲と葉子に!!
そして15巻は獅穂たち三人娘に!!ああ、嶋よ……。
こうなると16巻は「明里とさくら」か「明里、茜、華恋」かなぁ。
と思いきや16巻表紙は「ウェディングドレス姿の明里」に、一瞬誰だか戸惑うほどの変身ぶりを見せる表紙となっていますね。
どうやら、17巻は「みかんと岡」か「みかん単独」になりそうか。
ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。
もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。
◆関連過去記事
・「実は私は」第1話から第150話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ
登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。
藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。146話にてフルネームが「岡田奏」と判明。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。124話にてフルネームが「嶋田結太」と判明。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。
緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
黄龍院閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。132話で苗字が判明。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?
稲葉:葉子のクラスメイト。
松本:葉子のクラスメイト。
佐々木:葉子のクラスメイト。彼氏と別れたばかり。
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今回はギャグ回でしたね。先週の岡をそのまま今回は朝陽にしたみたいでした。
ジョジョは結構読み込んでましたけどねじるスタンドってありましたっけ? スティールボールランでジャイロ(かウェルカポとかそんな感じの名前)が鉄球で似たような事をやったような気はしましたけど、あれはスタンドじゃなくて技術だったような……裏返しならストーンオーシャンのブッチですな。あ、そう言えばジョニィのスタンドの黄金の回転を利用した最終形態の力があんな感じだったかも。まあ、あれは『ねじれ』じゃなくて『無限の回転』ですが。
何気に縦ロールの葉子さんは可愛かったです。点数が酷いですけど。3年生なのに。
あと凛ちゃんの頭の上のドラゴンもテスト受けたのでしょうか。
というのがサブ感想です。(笑)
16巻の表紙は意外でした。収録話数からするとクライマックスまで行かないと思ってたんですけど……てことは17巻は幼馴染三人組(朝陽、みかん、岡)でしょうか。
嗚呼、嶋よいつになったら表紙になれるのか……てか、16巻逃したら桜さんも表紙になれないんじゃ……(^^;)
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
お騒がせしてしまって申し訳ないです。
実を言うと、あの記述は特に具体的なスタンドを想像しての内容ではなかったりします。
あくまでイメージ的な……。
強いて挙げれば「ストーンオーシャン」で徐倫がプッチの「シー・ムーン」から攻撃を受けた際の「メビウスの輪」状態かなぁ……。
ちなみに、縦ロールの葉子さんは「クールビューティー」ぽかったですね〜〜〜。
そして、16巻の表紙は本当に意外でした。
さくらと嶋は表紙になるのか!?
こうなると17巻が気になりますね。