ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
推理小説の第1集。殺人犯を張込み中の刑事の眼に映った平凡な主婦の秘められた過去と、刑事の主婦に対する思いやりを描いて、著者の推理小説の出発点と目される「張込み」。判決が確定した者に対しては、後に不利な事実が出ても裁判のやり直しはしない“一事不再理”という刑法の条文にヒントを得た「一年半待て」。ほかに「声」「鬼畜」「カルネアデスの舟板」など、全8編を収録する。
(新潮社公式HPより)
<感想>
短編集『張込み』に収録された一編。
収録作はいずれも珠玉の名作ですが、中でも本作は一際の輝きを放つ傑作。
手に汗握る一篇です。
ラストのサプライズも素晴らしい。
展開の妙も含めて、まさに色褪せない作品と呼べるでしょう。
さと子は「一年半」により無実を得た。
だが、同じ「一年半」により動機にまでなったモノを失ってしまったワケです。
この諧謔的な結末。
さと子の唯一の計算違いは「相手もまた人間である」ことを忘れていたことでしょう。
さと子が計算し行動したように、相手もまた考え行動する。
あの状況に陥れば、さと子の身を案じていろいろと調べることは想像に難くなかった筈。
だが、さと子はこれを考慮しなかった。
結果として、さと子は笑うことになったのか、泣くことになったのか!?
この辺りが読者として興味が尽きません。
夫・要吉を殺したさと子。
そんなさと子を救った支持者・たき子の前に現れた岡島の正体とは!?
是非、本作を読んでサプライズを体験して欲しい。
ちなみにネタバレあらすじはかなり改変しています。
興味のある方は本作それ自体を読むべし。
<ネタバレあらすじ>
登場人物一覧:
須村さと子:夫・要吉殺害で逮捕された女性。
須村要吉:被害者。
高森たき子:婦人評論家、特別弁護人に名乗り出る。
脇田静代:さと子の友人。
岡島久男:たき子の前に現れた男。
須村さと子が夫・要吉殺害の罪で逮捕された。
さと子は取調で経緯について語り出した。
10年前、さと子は職場で要吉と出会い結婚した。
その後、子宝にも恵まれ平穏な日々が続いていた。
要吉が仕事をクビになった際も、代わりにさと子が仕事に出ることで生活を支えた。
さと子は要吉の分まで稼ぐ為に保険のセールスレディになった。
歩合給だったこともあって当初こそ収入が安定しなかったが、年若く弁も立ったさと子はコツを掴むと瞬く間にトップセールスを叩き上げることとなった。
だが、これが仇となった。
要吉はさと子に生活を依存し始めたのである。
やがてエスカレートすると昼日向から子供を放り出して酒を飲むようになった。
それでも要吉を愛するさと子は小遣いを与え、夫の自由を許した。
しかし、さと子の収入に影が差すようになった。
他社が新たに参入した結果、競争が激化し契約が伸び悩み始めたのである。
此処でさと子は思い切った手に出る。
敢えて遠方に足を運ぶことにしたのである。
しかも、ターゲットを絞った。
当時、ダム工事に従事していた労働者に注目したのである。
とはいえ、ただの労働者ではない。
安定して掛け金を支払ってくれる相手でなければ駄目だ。
其処でさと子は監督者や技師などに声をかけた。
彼らは会社で保険に加入しているが、もしもの危険を常に不安視していた。
さと子に声をかけられれば一も二もなく加入を約束したものだ。
こうして、さと子はまたもトップに立った。
一方、要吉は更にさと子への依存を深めるようになっていた。
もはや、要吉から生活を支える気持ちは消えていた。
そんな折である。
さと子は友人・脇田静代と再会した。
静代はバーを経営していたが、客が少なく困っていると言う。
其処でさと子は静代に要吉を紹介した。
要吉は静代の店に頻繁に足を運ぶようになった。
さと子としてはどうせ要吉が飲み歩くならば知り合いの静代の店の方が安心出来た。
また、静代は要吉にかなりサービスしているらしく飲み代が格安で賄えるのも魅力であった。
ところが、これが失敗だった。
いつしか、要吉は静代と男女の仲になってしまったのだ。
もはや、要吉はほとんど家に寄りつかず、たまに帰って来たかと思えば金を無心する始末。
しかも、これを断れば容赦のない暴力が振るわれる。
暴力は子供たちにも向かっていた。
ある日、さと子は子供が殴られている現場に遭遇した。
口から血を流す子供の姿を見たさと子は激怒した。
気付けば要吉はさと子の手により絶命していたのである。
以上がさと子が語った要吉殺害の経緯である。
こうして逮捕されたさと子だが、この経緯から彼女には世の婦人たちの同情が集中した。
そんな中、婦人評論家の高森たき子は先頭に立ってさと子を擁護した。
たき子は「さと子さんの犯行には理由がある、言わば正当防衛だ」と主張し、特別弁護人まで買って出た。
これが奏功したのか、半年ほど後にはさと子は無罪を勝ち取っていた。
一事不再理の原則により、さと子は自由の身になった。
たき子はこの結果を当然として満足していた。
ところが、たき子のもとを岡島久男なる男が訪ねて来たことから急転する。
岡島はある疑惑をたき子に告げた。
「すべてがさと子の計算通りなのではないか」と。
高揚した気持ちに水を差すような岡島の言葉に不快感を露にするたき子。
だが、岡島はそれに構わず彼の推理を述べて行く。
まずは当時の要吉の状態だ。
要吉は殺害される1年程前からさと子に夫婦関係を拒否されていた。
要吉はこれを不満として知人に洩らしていたのだ。
其処に静代を紹介された。
お預けを喰らっていた要吉は一も二も無く静代に飛び付いた。
また、静代もそう言った性向の女性だったことも分かっている。
さと子としてみれば腹を空かせたオオカミに餌を与えたようなものだ。
どうなるか結論は分かり切っていた筈なのだ。
にも関わらず、2人を引き合わせた。
それは犯行後に世間の同情を惹く為の布石だったのではないか。
続いて、さと子の心境について。
数年前からさと子は要吉を支えることに疲れ果てていた。
其処にダム工事で働く精力的な異性を目にすればどうなるか。
当然、心惹かれたのではないか。
しかも、相手が夫よりも知的な技師だとすれば尚更だろう。
相手も満更では無い筈だ。
女っ気のない現場でのことである。
若く才気もあるさと子と結婚したいと思う者が出ても不思議ではない。
しかも、さと子はダム現場では未亡人を名乗っていた。
もちろん、当初は契約に繋げる為だったのだろう。
しかし、この話を信じた者が求婚したとしたら。
さと子にとって再婚の為には要吉が邪魔になる。
其処で要吉殺害を決意したのだ。
実は、さと子は求婚者の愛を受け入れた際に「一年半待ってほしい」と伝えていた。
求婚者は意味も分からずこれに応じた。
さと子にはある計算があった。
まず、要吉を性的飢餓状態に追い込むために半年。
そして、静代を引き合わせて要吉殺害の事情を作るのに半年。
さらに、裁判を争い無罪を勝ち取る為に半年。
計一年半だ。
これを聞いたたき子は憤懣遣る方ない様子で岡島に問い質した。
「一年半との言葉に証拠はおありですの、それも推測なんでしょう」と。
だが、岡島は平然と呟く。
「いいえ」と。
続く岡島の言葉はたき子を驚愕させた。
「何故なら……実際に彼女が私にそう言ったからです」
言うなり立ち上がった岡島、その言葉の意味は1つしかない。
「すべては彼女の計算通りでした。ただ、1つだけ計算違いがありました」
もはや、驚きのあまり言葉を失ってしまったたき子。
そんなたき子を意に介さず、背中を向けた岡島は言葉を続ける。
「それは……真相を知った相手の男が去ってしまったことですよ」
言うや、部屋を退室する岡島。
其処には1人、たき子だけが残された―――エンド。
◆松本清張先生関連過去記事
【小説】
・「霧の旗」(松本清張著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「書道教授」(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「球形の荒野」(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『寒流』(松本清張著、新潮社刊『黒い画集』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『市長死す』(松本清張著、光文社刊『青春の彷徨』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『熱い空気』(松本清張著、文芸春秋社刊『事故―別冊黒い画集1』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『波の塔 上下』(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『危険な斜面』(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『疑惑』(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ批評(レビュー)
・『十万分の一の偶然』(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『事故』(松本清張著、文芸春秋社刊『事故―別冊黒い画集1』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『留守宅の事件』(松本清張著、文藝春秋社刊『証明』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『黒い福音』(松本清張著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『小説 3億円事件 「米国保険会社内調査報告書」』(松本清張著、新潮社刊『水の肌』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『密宗律仙教』(松本清張著、文藝春秋社刊『証明』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『時間の習俗』(松本清張著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『強き蟻』(松本清張著、文芸春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『坂道の家』(松本清張著、新潮社刊『黒い画集』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『草』(松本清張著、新潮社刊『松本清張傑作選 暗闇に嗤うドクター』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『影の地帯』(松本清張著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『共犯者』(松本清張著、新潮社刊『共犯者』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『地方紙を買う女』(松本清張著、新潮社刊『張込み』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『黒い樹海』(松本清張著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『喪失の儀礼』(松本清張著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・松本清張先生原作「砂の器」が5回目のテレビドラマ化決定。テレビ朝日制作、主演は玉木宏さん!!&「砂の器」ネタバレあらすじ
【ドラマ】
・月曜ゴールデン特別企画 松本清張生誕100年スペシャル「中央流沙」(12月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・月曜ゴールデン特別企画 松本清張生誕100年記念スペシャルドラマ『火と汐』(12月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・松本清張ドラマスペシャル「顔」(12月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「フジテレビ開局55周年特別番組 松本清張スペシャル『顔』 清張作品の原点 傑作がドラマで甦る!大女優へのぼり詰めた女には“殺人”という秘密の過去があった。顔がスクリーンに映し出される前に過去を消さなければ」(10月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・金曜プレステージ「松本清張ドラマスペシャル 山峡の章」(1月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・生誕100年記念作 松本清張ドラマスペシャル〜霧の旗「歌舞伎界のプリンスが現代劇初主演!原作と異なる衝撃のラスト!魔性の女3人に振り回される傲慢敏腕弁護士誰もが陥る心の闇と罠の先に待つ真実の幸せとは?真犯人は誰?」(3月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・金曜プレステージ 文化庁芸術祭参加作品 松本清張2夜連続SP球形の荒野・前編「連続殺人の裏に隠された昭和史の光と影〜奈良古寺に残る亡霊の筆跡!」(11月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜プレミアム 松本清張2夜連続SP球形の荒野・後編「昭和39年東京オリンピック開催日にすべての謎は明かされる!刑事も涙した戦争で引き裂かれた父娘の結末」(11月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・サスペンス特別企画「砂の器〜松本清張の最高傑作遂に放送へ!秋田−東京−伊勢−出雲、日本縦断3000キロの殺人捜査!!操車場の死体とカメダの謎!?二人の刑事が追う宿命…」(9月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・サスペンス特別企画「砂の器〜松本清張の最高傑作遂に完結へ!日本縦断3000キロの捜査が暴く連続殺人の罠!?二人の刑事が見た父子永遠の旅!!天才作曲家の殺意…衝撃の結末」(9月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・水曜ミステリー9「松本清張3週連続スペシャル 張込み〜平凡な幸福を壊す殺人者!美しい人妻の秘められた過去!密会現場で刑事が最後に見た真実(3週連続松本清張特別企画“張込み” 強盗殺人犯追う刑事逃亡の果てに昔の女は家族を捨てるか?)」(11月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・水曜ミステリー9「松本清張3週連続スペシャル 鉢植を買う女〜愛したから殺した!?金に執着する女2人の戦い!死体が語る消えた3000万と花壇の謎(3週連続松本清張特別企画“鉢植を買う女” 愛する殺人…優雅な暮らしの金貸し女が愛欲に溺れたとき、不幸は始まった)」(11月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・水曜ミステリー9「松本清張企画最終章 聞かなかった場所〜謎に満ちた夫の急死!燃える山鹿灯籠が暴く愛人との密会…女性官僚が堕ちた獣道(3週連続松本清張特別企画“聞かなかった場所” 夫に愛人が?女性官僚が堕ちた罠…俳句に隠された密会の屋敷)」(11月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・松本清張没後20年特別企画『市長死す 死体になるまでの5日間に市長が見たものは何か?日記に隠された市長の意外な一面が驚くべき真実を浮かび上がらせる!たった一行の文章に秘められた誰も知らない12年前の出来事…53年ぶりに隠れた名作を映像化!』(4月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・松本清張没後20年特別企画「ドラマスペシャル 波の塔 汚職官僚連続殺人!!捜査検事に仕掛けられた女の罠!?“点と線”に続く大ベストセラーを完全映像化!東京〜京都〜富士、証言者を追う1000キロの旅衝撃の結末」(6月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・松本清張没後20年特別企画「危険な斜面 偶然再会した元恋人によって、眠っていた“出世欲”に目覚めてしまった男…しかし芽生えたのは殺意だった!普通の男から悪魔へ…このまま男は昇りつめるか転落するか?」(9月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・金曜プレステージ 松本清張没後20年特別企画第3弾「疑惑 夫殺しの疑いをかけられた若き悪妻はシロかクロか?個性派女性弁護士が史上最強の悪女と闘う〜無実だったら覚えていろ!衝撃の真相とは」(11月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・水曜ミステリー9「松本清張没後20年特別企画 事故〜黒い画集〜 疑惑の事故が招く連続殺人!不倫密会の代償点と線を結ぶ捜査が暴く死体移動トリック」(12月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・テレビ朝日開局55周年記念 松本清張没後20年 2週連続ドラマスペシャル「十万分の一の偶然〜激突!事故か殺人か!?東名高速四重衝突!!一枚の写真が暴く赤い火の玉の謎…結婚目前に消えた娘〜父の追跡」(12月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・月曜ゴールデン「松本清張没後20年スペシャル『寒流』〜黒い画集より〜エリート行員の不倫の恋が上司の嫉妬を生み運命が転がる!一体誰が悪で誰が善なのか?幻の名作の意外な結末とは」(1月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・水曜ミステリー9「松本清張没後20年特別企画『留守宅の事件』〜証明より〜妻は何故殺されたか?密会と密告の罪深い闇 空白5日間の不在証明を追う刑事達の執念」(4月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「テレビ朝日開局55周年記念 松本清張二夜連続ドラマスペシャル 三億円事件 戦後最大の未解決事件〜衝撃の推理初映像化!!消えた真犯人VS保険調査員!!最後の真実」(1月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「テレビ朝日開局55周年記念 松本清張二夜連続ドラマスペシャル“黒い福音” 国際線スチュワーデス殺人事件!昭和最大の未解決事件に挑む定年刑事&若手エリート刑事!!真犯人は誰か!?衝撃の結末」(1月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「フジテレビ開局55周年記念特別番組 松本清張ドラマスペシャル 時間の習俗 点と線の名刑事コンビ登場!相模湖畔で消えた女と福岡の変死体を結ぶ謎1000キロの距離と時間を超えた難事件…鉄壁のアリバイを崩せるか?真実はカメラが知っている」(4月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「テレビ東京開局50周年特別企画 松本清張『強き蟻』 3年後に夫は死ぬ!10億円の財産狙う美貌の妻に群がる4人の男 屋根裏の情事に隠した殺人トリックと欲望!最後に生き残るのは」(7月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「松本清張サスペンス 悪女の事件・第一夜 坂道の家〜魔性の女が招く連続殺人の罠!美しい理容師に全財産を奪われた初老の男!!嫉妬と憎しみの殺意…浴室の氷のトリック(松本清張二夜連続ドラマスペシャル 坂道の家)」(12月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「松本清張サスペンス 悪女の事件・第二夜 霧の旗 無実の弟の弁護を断った弁護士に対する復讐を描く傑作サスペンス!殺人の汚名を着せられたまま獄中で死亡した弟への悲しみが、1人の女を悪女へと変貌させる!(松本清張二夜連続ドラマスペシャル 霧の旗)」(12月07日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「テレビ東京開局50周年特別企画 松本清張ドラマSP『黒い画集−草−』 清張医療サスペンスの傑作!大病院の闇…不倫、失踪、医療ミス そして雨の夜に3件の連続殺人…白い巨塔に隠された驚愕の陰謀」(3月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「月曜ゴールデン特別企画 松本清張サスペンス 影の地帯 大学教授失踪!?森に消える白い家・幻の黒髪の美女は敵か味方か…湖に捨てられた木箱の謎?蛍の里山に渦巻く悲しき欲と業」(7月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「松本清張特別企画 共犯者 夫を殺して!報酬は5000万円…整形手術で成功を手にした女社長が堕ちた罠!!福岡から東京へ…封印した過去から迫る謎の脅迫者!傑作清張サスペンス」(9月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「松本清張二夜連続ドラマスペシャル 第一夜 地方紙を買う女〜作家・杉本隆治の推理 金沢の地方紙で連載している推理小説を、東京の女性から購読したいという依頼があったことを聞き、疑念を抱くことから始まる傑作ミステリー!」(3月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「松本清張二夜連続ドラマスペシャル 第二夜 黒い樹海 唯一の肉親である姉を事故で亡くした新聞記者・祥子。その事故に隠された姉の嘘と秘密とは…。松本清張の傑作が再び甦る!!」(3月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)
【その他】
・『眼の壁』から出題がありました。
「ミステリーキューブ 名作ミステリーを凝縮▽華麗なトリックを見破り密室から脱出せよ!▽松本清張が仕掛けたわなに挑戦だ」(8月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・【特報】松本清張先生、未収録短編発見さる!!その名も『女に憑かれた男』!!
・【2015年】松本清張先生『女に憑かれた男』に続く未収録短編作品見つかる!!その名は『渓流』とのこと!!
【関連する記事】
- 『どこかでベートーヴェン』(中山七里著、宝島社刊)
- 『通いの軍隊』(筒井康隆著、新潮社刊『おれに関する噂』収録)
- 『クララ殺し』最終話、第6話(小林泰三著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.7..
- 『自殺予定日』(秋吉理香子著、東京創元社刊)
- 『タルタルステーキの罠』(近藤史恵著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.76 ..
- 『歯と胴』(泡坂妻夫著、東京創元社刊『煙の殺意』収録)
- 『迷い箱』(長岡弘樹著、双葉社刊『傍聞き』収録)
- 『噂の女』(奥田英朗著、新潮社刊)
- 『追憶の轍(わだち)』(櫻田智也著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.69 F..
- 『コーイチは、高く飛んだ』(辻堂ゆめ著、宝島社刊)
- 『恋人たちの汀』(倉知淳著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.75 FEBRU..
- 『東京帝大叡古教授』(門井慶喜著、小学館刊)
- 『傍聞き』(長岡弘樹著、双葉社刊『傍聞き』収録)
- 『動機』(横山秀夫著、文藝春秋社刊『動機』収録)
- 『愚行録』(貫井徳郎著、東京創元社刊)
- 『転生の魔 私立探偵飛鳥井の事件簿』(笠井潔著、講談社刊『メフィスト 2016v..
- 『声』(松本清張著、新潮社刊『張込み』収録)
- 『黒い線』(横山秀夫著、文藝春秋社刊『陰の季節』収録)
- 『図書館の殺人』(青崎有吾著、東京創元社刊)
- 『陰の季節』(横山秀夫著、文藝春秋社刊『陰の季節』収録)