2016年03月27日

「実は私は」第153話「紅本茜」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第153話「紅本茜」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

数百年前、茜は大人の姿をした大妖であった。
当時の茜はその圧倒的な力で周囲から怖れられ、まさに悪魔に相応しい存在であった。

しかし、とある僧侶と出会ったことで彼女は変わった。
人間との共存について考え始めたのである。

以来、時と共に茜は容姿を幼くし続けた。
そして、今に至るのである。

「らしくもない……」
過去を振り返り呟く茜。
今、茜はある決意を固めていた。
その視線の先には朝陽と葉子たちが居る。
彼らはにこやかに笑っていた。

その数時間後、生徒会室の華恋のもとにボンテージに網タイツ姿の源二郎が駈け込んで来た。
どうやら、茜に悪戯されたらしい。
だが、華恋は「源二郎、隠さなくても良いのよ」と奇妙な理解を示す。

「だから、ちが〜〜〜う!!」
必死に誤解を解こうとする源二郎。
しかし、事態はさらに悪化する。

「茜ちゃんに呼ばれて来たんだけど……」
なんと、桐子が訪ねて来たのだ。
源二郎を目にしつつ、そっと目を逸らす桐子。

「おお〜〜〜い、桐子ぉぉぉぉぉ」
必死に呼びかける源二郎だが、桐子は目を合わせようとしない。

茜はと言えばそんな彼らを外から眺めつつ、高校時代の彼らを思い返していた。
あの日までは上手く行っていたのだ。
あの時、源二郎が暴走するまでは……。
そして、その陰にはロングヘアーのあの女が居たのだ。

今度こそ、あの悲劇を繰り返させるワケにはいかない。
だからこそ、あいつを排除せなばならない。

茜はそっと屋上へと歩き出した。
其処に待っていたのはあの箱女である。

「その箱が私の感知から逃れた理由か!?」
叫ぶや否や箱女への攻撃を開始する茜。

鉄柵を一撃で消失させる茜の攻撃。
これを悠々と躱す箱女。

しかし、茜はさらなる追撃をかける。
其処にいつもの手加減はない、何処までも本気である。

槍を振りかぶりつつ、使い魔であるカラスを介して全方位から光線を浴びせる茜。
さしもの箱女もこれは回避出来ない、被った箱の側面を光線が焦がして行く。
其処からロングヘアーが垣間見える。

「やはり、ロングヘアー」
何やら納得し、更なる猛攻を加える茜。

「20年ぶりか……今度こそ排除するぞ前諸晴高校校長・白雪!!」
その気の昂ぶりを示すように叫ぶ茜だが……。

「えっと、それ誰?」
「へっ?」
ようやく身構えた箱女の呟きに、気持ちを挫かれてしまった。

「実は私は……ゴニョゴニョ」
呆気に取られる茜に近付くと耳打ちする箱女。
少しずつ茜の頬が紅潮する。

数分後、屋上では寝転がり身悶えする茜の姿があった。
決死の覚悟で白雪へ対決を挑んだ茜。
ところが、白雪と思われた箱女は別人であった。
引っ込みのつかなくなった茜は恥ずかしさに悶え苦しむ。
しかも、例の悪戯の件で此の後に源二郎と桐子から手酷く追及されることになるのだが、未だ知らないのである―――154話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻、12巻、13巻、14巻、15巻も重版出来とのことで目出度い。さらに16巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!

2015年7月にはアニメ化も果たしており、シーズン2製作の報が待たれます。

【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!

また、本作が遂に舞台化とのこと。
こちらも注目です!!

増田英二先生「実は私は」が舞台化とのこと!!

その153話。
サブタイは「紅本茜」。

今回、茜の自爆回かと思いきや実は重要回か。

やはり、茜なりにビジョンがあって朝陽と葉子の様子を見守っているようです。
おそらく、茜の理想は「人とそれ以外の種との共存」か。
この実現に向けて源二郎と桐子が居たが、白雪によって妨害された。
其処で朝陽と葉子に託していると思われます。

そして、色付きキャラ「白雪」が登場。
「実は私は」では苗字に色が入るキャラはレギュラーキャラ。
しかも、茜とは浅からぬ因縁の持ち主の様子。
分かっていることは「茜の前任の諸晴校長」であり「20年前に茜に追放された」こと。
また「人とそれ以外の種との共存についても否定的」だった様子。
おそらく、源二郎の暴走に始まり退学の原因を作ったのも白雪でしょう。
今回、茜が死をも覚悟していたことや「紅本」と「白雪」で「紅白」と対になることから、かなり強いらしいことも窺えますね。
朝陽や葉子たち、最大の障壁になりそう。

そして、「箱女」。
茜の感知網から逃れていたことから見ても彼女もなかなかの存在。
ただし、茜がその正体を聞いて放置していることから敵ではない。
おそらく、彼女も凛や結香同様に未来からやって来たものと思われる。
凛が「朝陽と○○(おそらく葉子)の娘」と「岡とみかんの息子」の間の子、結香が「嶋と獅穂の孫」とすると「さくらと明里の孫」の可能性もあるか?
箱を被っているのは顔や頭部に特徴があるからだとすれば角を隠しているとも考え得る。
ただ、あのロングヘアーから考えると朝陽と葉子の娘の可能性もありそう。
こうなると114話での箱女の台詞の意味が気になるなぁ……。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス15巻も発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ、12巻は緑苑坂弓と桐子の夫婦コンビ、13巻は桃地結香、14巻は水奈川咲と葉子に!!
そして15巻は獅穂たち三人娘に!!ああ、嶋よ……。
こうなると16巻は「明里とさくら」か「明里、茜、華恋」かなぁ。
と思いきや16巻表紙は「ウェディングドレス姿の明里」に、一瞬誰だか戸惑うほどの変身ぶりを見せる表紙となっていますね。
どうやら、17巻は「みかんと岡」か「みかん単独」になりそうか。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第150話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第151話「焼き芋を作ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第152話「血を吸おう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。146話にてフルネームが「岡田奏」と判明。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。124話にてフルネームが「嶋田結太」と判明。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
黄龍院閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。132話で苗字が判明。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?
白雪:茜の前任の諸晴高校校長、153話に名前が登場。

稲葉:葉子のクラスメイト。
松本:葉子のクラスメイト。
佐々木:葉子のクラスメイト。彼氏と別れたばかり。

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posted by 俺 at 12:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちはw。
何か随分優しい悪魔になっていく校長先生ですなぁ。性格は最悪ですけど。

とりあえず、今回でラスボスが白雪さんで確定、でしょうか。
でも葉子さんが『白神』なのに、また『白』っていいのでしょうか。それとも白神家と白雪家にも何か因縁があったりするとか?
というか、13巻で桐子さんが少し言いかけた『緑苑坂』という名字にも何か曰くがありそうですし、これにも絡んできそうな……ってこれは単純に桐子さんの旧姓ってオチになりそうな気もしますが。


あー、箱女は私は今回の件で、あまり難しく考えず、『さくらと明里』の子、という結論にしか達せなかったんですよね。茜ちゃんの攻撃をかわした動きは、とてもじゃありませんけど、朝陽と葉子さんの血筋には思えませんでしたから。でも、まだ引っ張りそうで。一体、あの箱女の正体は誰の眷属なのでございましょうか。
大逆転なら朝陽と委員長の子だったりするとか? と言うのも12巻ラストで、委員長が言った「どこで結香が私の名を知ったのだ?」の理由がまだ語られてませんもんね。多分。いくら未来人でも祖父母の交友関係まで知っているとはそうそう思えないんですけど――
Posted by らいらっく at 2016年03月27日 18:44
Re:らいらっくさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

153話は茜の内心が窺える回でしたね。
そして、新キャラ・白雪が登場。
確かに「白神」に「白雪」、同じ「白」なのは気になりますね。

そして「箱女」。
なるほど、あの回避力はサクラと明里の子孫の方が頷けます。

また、言われてみて気付きましたが「渚」の子孫の可能性もありますね。
「渚」も頭部に特徴的なネジを持つキャラ、その子孫ならば同様に箱で頭を隠す理由も分かります。
「箱」をステルス代わりに用いるのも、渚の星由来の品らしい気もしますし、ロングヘアーなのも渚の子孫ならば頷けますし。

こうなると、今後が気になって来ましたね。
Posted by 俺 at 2016年04月05日 23:55
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