<あらすじ>
とある朝、お洒落なセレクトショップを物色するひとりの男――咲坂健人(竹野内 豊)は『神宮寺法律事務所』の敏腕パートナー弁護士。彼は出勤前の時間を使い、顧問先企業の社長へのプレゼントを選んでいた。
その頃、『神宮寺法律事務所』には新人弁護士の熱海優作(賀来賢人)が着任。ボスである神宮寺一彦(國村 隼)から、教育担当となる弁護士を告げられていた。
『神宮寺法律事務所』には咲坂のほかに、夏目佳恵(松雪泰子)、猫田純一(杉本哲太)というふたりのパートナー弁護士と、それぞれ彼らについているアソシエイト弁護士の赤星 元(山崎育三郎)と城ノ内麻里(馬場園 梓)、そしてパラリーガルの九十九 治(大倉孝二)らという存在が。熱海は咲坂のもとで弁護士としての実践業務を学んでいくこととなるが、出勤した咲坂はどこか不満そうな態度をとるのだった。
そんな咲坂に、マミーデザインという会社の社長・重国夕子から著作権侵害訴訟の弁護依頼が舞い込む。広告代理店最大手の帝都広告からの発注で、ある清涼飲料水のキャラクターデザインを作成したものの、スポンサーのイメージに合わないという理由でデザインはボツに。数カ月後、別件で依頼のあった地方の町おこしイベントのキャラクターにそのデザインを使用したところ、帝都広告から著作権侵害で訴えられたという。
損害賠償金として一億円を請求されたと語る重国。両社の間には正式な発注書が交わされており、その書面上には「キャラクターデザインの著作権は帝都広告に譲渡する」という旨の文章が記載されていた…。
圧倒的不利な状況ではあるものの、帝都広告の代理人である『岬&マッキンリー法律事務所』の顧問弁護士の不誠実な態度に咲坂は、神宮寺に「マミーデザインにはビタ一文払わせません!」と全面的に争うことを宣言。『岬&マッキンリー法律事務所』を目の敵にしている神宮寺は、佳恵と猫田に咲坂をサポートするよう指示し、総力戦で絶対に勝利をモノにするよう命じる!
帝都広告からの訴状に目を通した佳恵と猫田は「勝ち目なし」と口を揃える。「俺は降りる」とサポートを放棄した猫田に対し、佳恵は継続を表明。だが咲坂が密かに考案していた反撃作戦を聞いた佳恵は、そのあまりに無謀な案に絶句する…!
(公式HPより)
では、続きから(一部、重複アリ)……
新人弁護士・熱海優作は期待に胸を膨らませていた。
彼は希望通り「神宮司法律事務所」に採用が決定したのだ。
その出勤初日、熱海は事務所のボスである神宮寺一彦から教育担当となる弁護士を紹介される。
その人物こそ「神宮司法律事務所」のパートナー弁護士・咲坂健人であった。
「神宮司法律事務所」には「パートナー弁護士」と「アソシエイト弁護士」が3人ずつ存在していた。
また「パートナー弁護士」と「アソシエイト弁護士」は1人ずつコンビを組むことが決められていた。
「神宮司法律事務所」の場合は咲坂健人、夏目佳恵、猫田純一の3人が「パートナー弁護士」であり、「アソシエイト弁護士」には佳恵の下に赤星元、猫田の下に城ノ内麻里が付いていた。
これに咲坂の下に熱海が付くこととなる。
他にパラリーガルとして九十九治らが働いており、彼らが事務手続きなどを代行することになる。
初日ということもあって意気込む熱海だが、咲坂はかなり個性的な人物であった。
結果、着任早々から振り回されることに。
矢先、咲坂にデザイン会社「マミーデザイン」社長・重国夕子から依頼が舞い込んだ。
広告代理店最大手「帝都広告」からデザインについて著作権侵害で訴えられたのだそうだ。
実は夕子は過去に「帝都広告」からの発注を受けて、ある清涼飲料水のキャラクターデザインを作成した。
ところが、そのデザインは担当者から一方的に没にされてしまった。
数ヵ月後、別件で依頼があった町おこしイベントのキャラクターに転用したところ、帝都広告から損害賠償を請求されてしまったと言う。
その金額は一億円、また「帝都広告」と「マミーデザイン」の間では正式な発注書が取り交わされており、その中では「キャラクターの権利は帝都広告に帰属する」との一文が添えられていた。
書類上は「帝都広告」に理があり、「マミーデザイン」が圧倒的不利なこの状況。
当初は渋々ながら引き受けた咲坂であったが「帝都広告」の代理人「岬&マッキンリー法律事務所」の担当者・香田と交渉するや一変する。
香田はクライアントである「帝都広告」の法務部本部長・前園と共に勝利を確信しており居丈高な態度を崩さなかったのだ。
その傲慢な態度に憤った咲坂は完全勝利以外の決着はないと考えるように。
相手が業界最大手の1つ「岬&マッキンリー」であると知った神宮寺もこれを支持し、佳恵と猫田を加えて全面対決を企図する。
神宮司は「岬&マッキンリー」に苦い想いを抱いていたのである。
しかし、猫田は早々に匙を投げてしまい離脱。
佳恵もまた勝てないと判断し、独自に香田と現実的な賠償金額についての交渉を開始する。
だが、咲坂にはある秘策があった。
その夜、帰宅した咲坂は1人娘のみずきと寛ぐ。
翌朝、リフレッシュを果たした咲坂は反訴状を用意する。
最初の契約が「帝都広告」に有利過ぎるとの「著作権確認」と、今回の訴訟によりマイナスイメージを蒙ったとして「信用棄損」で逆訴訟を起こしたのだ。
これを伝え聞いた佳恵は「意味がない」と咲坂を批判。
売られた喧嘩を買う形で咲坂も佳恵に挑み、2人は喧嘩別れしてしまう。
何やら口喧嘩に手慣れた様子の2人に戸惑う熱海。
それもその筈、咲坂と佳恵は元夫婦だったのだ。
つまり、みずきは咲坂と佳恵の娘なのだ。
咲坂に任せるべきではないと反発する佳恵は神宮寺に報告。
ところが、これを聞いた神宮寺は咲坂の意図を察しゴーサインを出す。
神宮寺にその狙いを教えられた佳恵も協力するように。
その翌晩、夕子が倒れてしまった。
理由は過労だ、帝都広告の圧力に抗しようとして憔悴してしまったのだ。
夕子を追い込んだ「帝都広告」に激怒した咲坂は前園を訪ね宣戦布告する。
プライドを傷付けられた前園は弁護士会に咲坂の懲戒請求を行うことに。
その頃、「帝都広告」法務部課長・橋本のもとには「岬&マッキンリー」から報酬請求が届いていた。
その金額は実に420万円、タイムチャージ方式故の金額であった。
眉を顰める橋本であったが……。
咲坂による反訴は続いていた。
今度は「不正競争防止法違反に基づく損害賠償請求」を起こしたのだ。
「こんなことでは痛くも痒くもない、時間をかけて徹底的に戦ってやりますよ」
自信満々の香田、それに同調する前園。
だが、この言葉を聞いた橋本はさらに表情を暗くする。
さらに、咲坂による反訴が続く。
今度は「独占禁止法に基づく損害賠償請求」を起こしたのだ。
これに熱海が頭を抱えた。
咲坂の意図を知らない熱海は赤星らに愚痴を零すが……赤星は聞くなり、その意図を看破する。
「神宮司法律事務所」では着手金に成功報酬の合計が弁護士報酬となる。
だが、「岬&マッキンリー」では「タイムチャージ方式」の為に弁護士1人に1時間7万円の報酬が必要となる。
しかも、今回のクライアントが大手の「帝都広告」だった為に「岬&マッキンリー」側では6人をこれに充てていた。
1時間で実に42万円が発生することになる。
加えて反訴状の案件でさらに時間を取られることになり、それが長期化すれば「帝都広告」の負担額は1千万円を超えかねないのだ。
「味方だと思っていた顧問弁護士団が敵に回ることになる」
これこそ咲坂の秘策だったのである。
事実、次々と反訴を繰り返す咲坂により「帝都広告」は報酬の支払いに追われ始めた。
前回の420万円に続き、今度は886万円の報酬請求が届いたのだ。
反訴への対応を含めれば、すぐに2千万円を超えると思われた。
これが続けば社に損失を与えかねない……怯える橋本だが、前園は「幾らかかっても良い」と豪語。
咲坂へもその旨を告げて一切退く気は無いことを示す。
採算度外視で向かって来られたことに動揺する咲坂。
佳恵らは「この敗戦の責任をどう取るのか!?」と詰め寄る。
咲坂にとって明らかなピンチだ。
直後、香田から「訴訟を取り下げたい」との連絡が入った。
前園は対決姿勢を崩さなかったが、社を裏切ることになると怖れた橋本が佐々木専務に報告したのだ。
結果、「帝都広告」はこれ以上の訴訟を望まないことで決まったのである。
思いもよらぬ逆転劇であった。
こうして、咲坂は逆転勝利を掴み取った。
一転、佳恵らも咲坂を褒めそやす。
後日、咲坂たちは勝利に喜んだ夕子と顧問契約を結ぶことになるのであった―――エンド。
<感想>
原作なしオリジナル作品。
では、ドラマの感想を。
「相手の土俵ではなく自身の土俵で戦う」と共に「相手の糧道を断つ」……まさにゲリラ戦法でしたね。
ドラマの意図に沿えば「相手が大きかったが為に動くにもコストがかかる点が自滅に繋がった」と言えるでしょうか。
半ば危険球とも言える奇策でしたが、次回も思わぬ解決策で視聴者をドキドキさせてくれそうです。
そして、咲坂と佳恵の掛け合いは流石に元夫婦の貫録でした。
未だ両親の離婚に納得していない様子のみずきですが、彼女も含めた家族の行方も本作の見所と言えそうです。
それと、猫田先生は毎回、蚊帳の外ポジションなのだろうか!?
また、熱海君の成長エピソードもありそうなので、その辺りも期待です。
「アドベンチャータイム[メラミンカップ]メラミンコップ/グッドパートナー カートゥーンネットワーク」です!!
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