<あらすじ>
神宮寺法律事務所の顧問先である『シンヨーメディカル』という会社が、元社員から不当解雇で訴えられ、咲坂健人(竹野内 豊)と熱海優作(賀来賢人)が当該案件を担当することに。解雇理由は「会社の経費で飲み食いするばかりで期待したほどの働きをしなかった」というものだったが、解雇された元社員・小西勝也(野間口徹)は『シンヨーメディカル』と“年俸1200万円の3年契約”を結んでおり、1年で解雇されたのは『労働契約法』に反する、というのが相手側の言い分だった。
小西側の言い分はもっともで、熱海は勝ち目がないと判断するが、咲坂は『シンヨーメディカル』の依頼を引き受け、小西の代理人・宮前克美(モロ師岡)と交渉を開始。すると小西は1年での解雇を認める代わりに、残り2年分の給与・2400万円を支払うことを求めてくる。
一方、夏目佳恵(松雪泰子)と赤星元(山崎育三郎)は顧問先『チドリ電工』の合併案件を扱っていた。
合意を目前にして、合併相手の『唐松物産』から「白紙にしたい」という申し出があったことで、佳恵は『唐松物産』側の代理人と直接交渉を試みる。しかし約束の場所に現れた代理人は宮前だった!なんと佳恵と咲坂は別々の案件で同じ代理人と戦うことになってしまったのだ…!
ボスの神宮寺一彦(國村隼)から「同じ代理人にふたりとも負けたりしたら、ウチはレベルの低い事務所だと思われる」と発破をかけられた咲坂と佳恵。仕事においてライバル心むき出しのふたりは、自分の案件だけは負けまいと、我先に宮前との交渉を開始する。だがそんな咲坂たちをあざ笑うかのように、手玉に取る宮前。ついにしびれを切らした咲坂は、反則技とわかりつつも、宮前の依頼人である小西に会うという挑発的な行動に出る!
さらに小西の経費使用履歴の整合性を確認するため、ある手段を…!
(公式HPより)
では、続きから(一部、重複アリ)……
咲坂健人は「神宮司法律事務所」のやり手パートナー弁護士。
元妻で同じ事務所の弁護士である夏目佳恵とは、間に2人の愛娘・みずきを挟みつつ愛情とも反目とも付かない関係を続けている。
そんな咲坂だが、顧問先の1つ「シンヨーメディカル」から相談を持ちかけられる。
小西勝也なる元社員から不法解雇で訴えられたそうなのだ。
小西は「年棒1200万円で3年契約」を結んでいたが、雇用から1年間全く成果を上げず接待と称して飲食を繰り返していた。
其処で「シンヨーメディカル」側が「給料泥棒」として解雇に踏み切ったのである。
しかし、小西は「2年も契約期間が残っているのに解雇したのは不当」として宮前克美弁護士を代理人に「解雇の撤回」あるいは「残る2年分の給与・2400万円の支払い」を求めたのだ。
勝ち目なしと断じる熱海であったが、咲坂はこの依頼を引き受けることに。
同じ頃、佳恵のもとにも顧問先「チドリ電工」から相談が。
こちらは「唐松物産」との合併話を進めていたが急に白紙撤回されたことで狼狽していた。
もしも、合併話が流れれば「チドリ電工」は倒産しかねない状態に追い込まれていたのだ。
こうして、佳恵は「唐松物産」の代理人と交渉することに。
ところが、「唐松物産」の代理人もまた宮前弁護士だったのである。
こうして、同じ宮前弁護士相手に戦うこととなった咲坂と佳恵。
互いに強いライバル心を抱く2人は負けられないと意気込むことに。
それぞれ対宮前に向けて行動する2人。
まずは佳恵だが「唐松物産」側が合併後の資金繰りを気にしていると知るや「顧問先の別会社に合併後の株式のうち15パーセントを購入して貰うこと」で話をまとめた。
言わば「唐松物産」側のメリットを提示することで落着させたのだ。
続いては咲坂……の筈であったが、こちらが大苦戦することに。
困った咲坂は小西を直接訪ね、彼が意図的に「シンヨーメディカル」を嵌めたことを確信する。
小西は過去にも「四葉メディカル医療器」などで同様のことを行って業界を渡り歩いていたのである。
悪びれた様子の無い小西に激怒した咲坂は彼の接待費に注目する。
500万円以上300枚に渡る領収書を前に、その正当性を1つ1つ確認して行く咲坂。
すると、意外な事実が浮上することに。
改めて宮前を訪ねた咲坂は小西は会社を辞める直前に用いた「しゃぶしゃぶ」「焼肉」「ステーキハウス」計3件10万円の経費が不当な物であったと指摘。
それもその筈、小西が同道していた相手は当の宮前だったのである。
宮前は事前に「辞めさせられそうなのだがどうすれば良いか」と小西から飲食を提供されながら相談を受けていたのだ。
ところが、小西はこれをこともあろうにこれから刃を向ける「シンヨーメディカル」の経費で落としていたのだ。
場合によっては計画性を窺わせかねない証拠に、宮前は矛を収めることに。
宮前は「咲坂なら過去の被害者を焚き付けて経歴詐称で訴えるぐらいやりかねない」と小西を説得。
結果、小西は請求を取り下げることに。
見事に「シンヨーメディカル」の要望を果たした咲坂。
顧問料の値上げも実現し、上機嫌になるのであった。
一方、みずきは咲坂と佳恵のいがみ合いに心を痛めていて―――エンド。
<感想>
原作なしオリジナル作品。
では、ドラマの感想を。
今回も、咲坂は「相手の土俵ではなく自身の土俵で戦う」との戦法で相手の弱味を見出して勝利を手にしました。
一方、佳恵は「自分も相手もメリットのある、すなわちWIN―WINの関係に持ち込む」ことで勝利を収めました。
まさに、絡め手と王道とでも言うべき勝ち方で対照的です。
これが咲坂と佳恵の性格や考え方に直結しているのかな。
だからこそ、元夫婦同士でありながらライバル関係にある。
これにみずきは強く心を痛めている様子。
ただ、咲坂と佳恵の離婚は性格的な不一致だけではなく、何か直接的なトリガーとなった事件があるようにも思えますが描かれる日は来るのか!?
また、咲坂と佳恵は表向き揉めているようでも裏では互いに実力を信頼し合っているようにも見えるからなぁ……。
何しろ、似ていないようで「負けず嫌い」な点だけはソックリだし。
何とも複雑な夫婦関係と言えそうです。
ちなみに、今回は宮前の優秀さや曲者ぶりがもう少し強調されていても良かったかなぁと思わないでもない。
確かに咲坂と佳恵相手にそれぞれ別の衣装で接したり、公式HPを2つ用意したりと曲者っぽくはあったけど、もう少し実力で「強敵!!」と思わせる何かが欲しかったかなぁ。
少なくとも、咲坂が宮前の行動でピンチに陥る描写があっても良かった気はする。
それでこそ、ラストの咲坂の反撃が胸をすくものになる筈なので。
此の点が今回は些か薄味に感じられました。
とはいえ、まだまだ第2話。次回に期待!!
◆関連過去記事
・木曜ドラマ「グッドパートナー 無敵の弁護士」第1話(4月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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