「城ヶ島リアル宝探し」イベントや謎の「赤いピン」イベント、開催予定の「トリックシアター」にて取り上げた「タカラッシュ」さんこと「ラッシュジャパン」さん。
その代表取締役・齋藤多可志社長のインタビューを発見しました!!
ソースの「マイコミジャーナル」さんによれば―――
100万円の懸賞金をかけた宝探しイベントが神奈川・城ヶ島で開催されたのは2010年の春。そして、そんな夢のような企画を実施したのは、日本で唯一"宝探し専門"を謳う会社・ラッシュジャパンだ。"宝探し専門"って一体? 果たして儲かるのか!? 謎に包まれたこの会社。 "赤い鳥海賊団 船長 海賊王のタカシ"を名乗る、同社代表取締役・齋藤多可志氏が、その全貌を明かしてくれた。
「中央のお札に描かれた人物が齋藤多可志社長」
4月24日、神奈川県三浦半島の南端に位置する城ヶ島を舞台に行われた、100万円の懸賞金をかけた宝探しイベント「タカラッシュ! GP(グランプリ)」。これは、暗号だらけの宝の地図を手がかりに、実際に島中を廻って隠された宝物を探し出すというもので、参加者の中で一番早く宝を見つけると、賞金100万円が手に入る。
そんな、おいしいイベントをプロデュースしたのが、件の会社・ラッシュジャパンだ。「合コンで、宝探しの会社やってます、なんて言うと、多分、『この人頭大丈夫かな?』って表情されちゃいますよね(笑)。徳川埋蔵金を探しているのか、とか……イメージがわきにくいみたいで、いつも説明を理解してもらうのに、30分くらい掛かるんですよ」。そう苦笑しながら、齋藤社長は「私たちは、宝ものを探すのではなく、隠す方。私たちが隠した宝物をお客様に探していただいて、楽しんでいただく。そんな、リアル宝探しイベントのプログラムを自治体や企業に提供するのが、ウチの仕事なんです」と、同社について説明してくれた。
――「タカラッシュ! GP」のような、宝探しイベントを専門にしたビジネスをやろうと思ったのはどういう経緯があったのですか?
齋藤社長「子どもの頃、宝探し遊びをしていたという事もあるのですが、前職(大手旅行会社に勤務)でやったのがウケたことが動機のひとつですね。ビジネスをスタートさせた10年前は、(宝探しは)誰もやったことがない業界でしたから、これはめちゃくちゃ儲かるぞ、と(笑)。夢に乗っかって、サークルみたいなノリで始めた面もありますね。今入ってきている新入社員たちも、自分を試せそう、といった思いで入ってきてくれている人が多いようです」。
――ビジネスはすぐに軌道にのったんですか?
齋藤社長「それが、(宝探しイベントの)商品認知もないものですから、当初はなかなか興味を持ってくれるところもなく、うまくはいきませんでした(苦笑)。この10年じっくり地道にやってきて、団体にも世間的にも、今やっと認知されつつある状況につながったと思っています。宝探しの認知を高めるために、(同社の宝探し情報サイトの)会員を増やして地盤固めをして、多くのみなさんに長く楽しんでいってもらいたいと考えています」。
――なるほど。ところで、一体、どういうビジネスモデルになっているのだろうというのが大きな疑問なのですが。
齋藤社長「『タカラッシュ! GP』から考えると分かりにくいかもしれませんね。実はあれは、宝探しイベントの認知度向上のためにプロモーション目的で行ったという側面が大きく、まだビジネスとしては成り立っていないんです。タカラッシュ! GP以外に、たとえば2009年には35カ所ほどで宝探しイベントを行っていますが、現時点ではB to Bのビジネスになっていて、多くの場合、全国の地域の自治体と組んで企画し、お金を出していただいています。また、お客様に500円〜1,000円程度の参加費をいただいているイベントもあります。イベントに参加して宝探しの面白さを知っていただいた人が、"もっと他にも何かないの?"と、あちこちのイベントに足を運んでくれるようになる。そんな人が増えると、イベントを行う地域では、多くの人が訪れることに喜んでくれて、"宝探し"というイベントの需要が日本中で高まってくる。そうすると、私たちは商売になる。それから、次のステップとしては、"宝探し"という遊びに高いお金を払ってでも参加したいという人に訴求する、B to Cのビジネスを展開していきたいと考えています。それが、このビジネスの全体としての構想ですね。これらを実現するためには、もっと広く認知してもらわなければと考えています。ビジネスとしては、まさにこれから、というところですね」。
――新たなステップへ進むには、まだまだ認知が必要なのですね。
齋藤社長「そうです。宝探しという遊びは、子どもの遊び、あるいは徳川埋蔵金とか、SFに近いイメージだったり、大人が本気で関わるものじゃない、という認識が一般的だと思うんです。しかし、私たちが手がけていきたいのは、"大人が本気で楽しめる宝探し"。子どもの遊びというイメージから脱却して、"宝探し"という遊びが、映画を見たり、旅行へ行ったり、そういった娯楽の選択肢の1つになっていってほしい。『〜で宝探しやってるらしいから、ちょっと行ってみる?』みたいな……。また、大人の方に楽しんでいただきたいということで、18才未満だけの参加はNGという形でイベントを組ませていただいています」
――ストーリー、暗号、宝物の場所などは、どうやって決めているんですか?
齋藤社長「事前にクリエイティブ部門のディレクターが綿密に現地でロケハンを行って、宝物をどこに隠すか、何を暗号化するか、ポイントになりそうな場所やシンボルを決めていくんです。宝探しの背景となるストーリーも、ロケハンをもとに作成します。城ヶ島のイベントでは、山の中を探すポイントもあって、一周するだけでもヘトヘトになるのに、(ロケハンへ行ったスタッフは)2周3周と歩き回って、体力の消耗は凄まじかったようです(笑)」。
――大変そうですね(笑)。地元の方とも連携しているんですか?
齋藤社長「もちろんそうです。こちらから提案したりもしますね。提案した場所が地元の方も知らない場所だったりすることもあって、新たな魅力の再発見につながるんですね。地元の方にはそういった面で喜んでいただけることもあります。それから、暗号のヒントを宝探しエリア内の店舗の中に貼らせてもらったり、食事の割引クーポンを作ってもらったりといった面でも地元の方に協力していただいています。参加者がお店を訪ねることで、お店(=現地の人)とのコミュニケーションが自然と生まれて『じゃ、なんか買っていくか』みたいな流れができる。地元の方は、経済効果につながるという期待もあるみたいです。一方で、イベント後の参加者のアンケートを見ると、『イベントを通して現地の人と気さくに触れあえて楽しかった』、という意見が多く、地元の方とのコミュニケーションは参加者にとっても宝探しイベントの魅力となっているようです」。
――城ヶ島の「タカラッシュ! GP」では、宝のキーワードを教えてくれる役柄の人がいたと伺っているんですが、そういった仕事もスタッフが?
齋藤社長「"修験者"ですね。アルバイトもいますが、ウチの社員も演じています。『是非やりたい』と熱望した社員がおりまして……(キーワード以外)喋らず、決して笑わない役だったんですが、見事に演じてくれました。普段はにこやかでイイ奴なんですけどね(笑)。次回イベントでもやる気満々みたいです」。
――ところで、お金がかかっていると「我先に」と焦って怪我をしてしまう参加者が出る可能性もあると思いますが、安全面の配慮はどうなさっているんですか?
齋藤社長「転倒や事故の危険性を極力減らすために、城ヶ島では"走ってはいけない"というルールを設けました。これは、安全だけでなく、子供から年配の方まで、体力差や運動神経等に寄らず公平に楽しんでいただくためでもありますが。走ると失格になるので、皆さん必死の形相で歩いていて、競歩みたいになっていました(笑)。それから、見つけたヒントや宝物を持ち去ったり、争いの原因になってしまう行為はもちろん禁止。当然、スタッフもエリア内を巡回しています」。
――これまでイベントを行ってきて、参加者の反応はいかがですか?
齋藤社長「(アンケートでは)90%以上が、"満足した"という回答で、前回の城ヶ島でも、90%以上の方が再参加を希望してくださいました。また、次どこでやるのかというお問い合わせも多くいただいています。商店街の小さなイベントにもわざわざ新幹線で来てくださるリピーターの方もいて、私たちは敬意を込めて『ハンター』と呼ばせていただいているんですよ(笑)。すでに隠し場所を想像しあったり、集まって呑みながら話しあったりしているようです」。
「齋藤社長の理念」
――「タカラッシュ! GP」は第2回をハウステンボスで行うのだとか? 賞金のキャリーオーバーも発生中だとか。
齋藤社長「第2回は8月29日に開催予定です。キャリーオーバーで賞金は200万円ですね。前回、閉会式で(キャリーオーバーを)発表したんですが、疲れきっていた参加者が一気に元気な表情になって、盛り上がってくれました(笑)。ハウステンボスは、オランダの街並みで雰囲気もありますから、RPGっぽい要素をより濃くしていきたいですね。第1回でもスタッフがキーワードを与える役割を演じたりしましたが、テーマパークなのでキャストのみなさんにもいろいろと協力いただけそうです。それから、参加者同士のコミュニケーションにも力を入れようと思っています。そこで、今回は前夜祭を行うツアーも組んでいます。その場で参加者同士が協定を結んだり、逆に探り合ったり、とか色々なドラマが生まれてくれると嬉しいですね」。
――200万円獲得を目指す第2回参加者に向けて、何かアドバイスをいただけませんか?
齋藤社長「城ヶ島では島の歴史や地元の方も知らないような場所があったりしたのですが、今回はテーマパークということで深い歴史という部分はありません。テーマパークなので、そこが持っているテーマに着目すればいいかもしれませんね。おっと、これ以上は大ヒントになってしまうので」。
――最後に、宝探しの魅力と、宝探しに懸ける想いを教えていただけますか?
齋藤社長「(宝探しには)単なるスタンプラリーとは異なり、探して謎を解く楽しさがあります。家族で参加した場合、親が子どもに自慢できたり、一緒に見つけた時の感動もあります。それから、謎を解くことを通して、積極的にその土地のことを知ってもらえますし、先にもお話しましたが、地元の方と参加者とのふれあいが沢山生まれるというのも、大きな魅力だと思っています。また、参加者から、参加者同士で情報交換をしたり、駆け引きが面白いというご意見も沢山いただいています。これまで、10年宝探しを専門にやってきましたが、多くの人に本気で宝物を探し出す楽しみを広めたい、という想いは当時と変わりません。参加者のみなさんが賞金目当てだけでなく、宝探しファンになってくれるような、"ワクワクするとびっきりの宝探し"をお届けしていきたいと思います」。
また、同社ではもうひとつ、気になるイベントが企画されている。同社のウェブサイトで「TRICK THEATER(トリックシアター)」と表示されているものだ。「怪盗Rのアジト」と題した、謎解きを前面に出したシアター感覚の宝探しイベントで、舞台は閉園後の富士急ハイランド。園内にある怪盗Rのアジトに隠された財宝を取り戻すという趣向になっている。参加者は怪盗Rを追う組織のエージェントに扮し、リーダー(スタッフ)の指示を受けつつ、怪盗Rの手下の監視を掻い潜り、暗号を解きながら怪盗Rの正体と、隠した宝を探しだす。
イベントでの仕掛けについて、齊藤氏は「たとえば、メリーゴーランド前に集まれという指令があって、指令どおりに決められた時間に行くと、メリーゴーランドが突然動き出したり、富士急ハイランドならではの演出を考えています。それから、参加者が逆に怪盗Rに追い詰められたりとか、ライブ感のある双方向のコミュニケーションのあるものにしたいですね」と明かしてくれた。サスペンスやミステリー好きにはたまらないイベントになりそうだ。7月24日にプレ開催を予定しており、10月の本開催では開演時間から園内で遊べるようになる。
(マイコミジャーナルさんより)
今後もイベント続々のラッシュジャパンさん。
要注目の企業のひとつです。
あなたの街の街興しにいかが?
◆関連外部リンク(外部サイトに繋がります)
・タカラッシュ公式HP
http://www.akai-tori.com/・「赤いピンプロジェクト(仮)」
http://www.akai-tori.com/akai-pin/◆関連過去記事
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