2016年05月03日

月曜名作劇場「駅弁刑事・神保徳之助10 〜近江八幡人情編〜 人気シリーズ第10弾!刑事をやめた元相棒から届いた15年ぶりの手紙。連続殺人事件の謎を解く鍵は近江八幡にあった!はたして徳之助は真実にたどり着けるのか!?」(5月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜名作劇場「駅弁刑事・神保徳之助10 〜近江八幡人情編〜 人気シリーズ第10弾!刑事をやめた元相棒から届いた15年ぶりの手紙。連続殺人事件の謎を解く鍵は近江八幡にあった!はたして徳之助は真実にたどり着けるのか!?」(5月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

日暮里警察署の刑事・神保徳之助(小林稔侍)は駅弁が大好き。駅弁フェアに行っては、フリーライターの工藤美奈子(遠藤久美子)と全国の駅弁を奪い合っている。徳之助は、定年になったら夫婦2人で日本全国駅弁めぐりの旅をすると亡き妻と約束していたが、それが果たせなかった妻への想いも、彼の駅弁趣味には込められていた。
ある日、徳之助は友人の望月義昭(泉谷しげる)から手紙を受け取る。望月は15年前に理由も言わずに刑事を辞めて以来故郷の滋賀・近江八幡で暮らしており、徳之助に遊びに来るよう促す手紙だった。望月が自分になにか話したいことがあるようだと感じ取った徳之助は、休暇を取って近江八幡を訪れた。望月と再会を果たした徳之助は、望月が館長をしている伝統工芸館で簾職人の胡桃沢靖枝(上原多香子)と出会い、彼女が15年前に望月が関わった事件の関係者だと気づく・・・。
一方、世間では都議会議員の小笠原真弓(黛恵里佳)の政務活動費不正流用疑惑が話題になっていた。記者会見ではジャーナリストの平田まどか(大路恵美)が鋭く切り込み、不正を世間に明らかにしようとしていた。その夜、日暮里所管内でまどかが何者かに刺され、意識不明の重体に。まどかは不正流用疑惑糾弾の急先鋒だったこともあり、世間の疑いの目は真弓に向く。しかし、事件の捜査を始めた警視庁捜査一課の北村祐介(小林健)は課長の澤本(西村雅彦)に呼ばれ、慎重に捜査を進めるよう命を受ける。
殺人未遂事件発生を受けて近江八幡から東京に戻ろうとしていた徳之助だったが、まどかが近江八幡に取材に行っていたようだという情報を美奈子から受けた北村は、徳之助をそのまま近江八幡に滞在させることを決める。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複アリ)。

神保徳之助は駅弁が大好きな刑事である。
フリーライターの工藤美奈子とは同好の士にしてライバルの関係だ。

今回、神保が担当した事件は美奈子の先輩ジャーナリスト・平田まどか殺害未遂事件。
まどかは何者かに突如として刺され入院、予断を許さない状態にあった。
まどかが代議士・小笠原真弓の政務活動費不正流用疑惑を追っていたことから、これに関連して狙われたと思われたが……。

この捜査に澤本紀彦の命を受けた北村裕介も加わることに。
こうして北村と神保が捜査を開始した。

矢先、神保は元刑事で友人の望月義昭に招かれ近江八幡へ。
望月は15年前に起こった白石殺害事件を担当した直後に退職しており、その理由は神保でさえも知らされていなかった。

ところが、望月を訪ねた神保は驚愕する。
なんと、望月が館長を務める伝統工芸館にて胡桃沢靖枝が簾職人として働いていたのだ。
実は靖枝こそ、白石殺害事件の犯人であった。

15年前、靖枝は白石に襲われ誤って殺害してしまったと正当防衛を主張。
だが、認められず刑に服していた筈であった。
その靖枝がどうして望月のもとに!?

しかも、刺されたまどかが近江八幡で何かを調べていたことも明らかに。
現地で捜査を続けた神保はまどかが靖枝を調べていたことに気付く。

直後、真弓の秘書・藤堂勝までもが何者かに刺殺されてしまう。

此処で望月は15年前について神保に謝罪。
実は望月は靖枝が故意に白石を殺害したことを知った上で、正当防衛に偽装する手伝いを行っていたのだ。
この責任を取り退職したのだが、罪を償った靖枝に対しどう接するべきか悩んで神保に相談しようと呼び出したらしい。
これを聞いた神保は靖枝に白石殺害の動機が存在しないことから、靖枝が誰かを庇ったのではないかと考える。

まどかが調べていたことから、真弓と靖枝に接点があると考えた神保。
すると、真弓と靖枝が幼馴染であることが明らかになる。
さらに、真弓が後援会長の佐々山和弘に操られていることも判明。
しかも、真弓と佐々山が15年前に恋人同士であったことも分かった。

そんな中、真弓が近江八幡に姿を現した。
駆け付けた北村と神保はその身柄を拘束する。

真弓は真実を語り出した。
15年前、佐々山は白石にたかられており困っていた。
手を切ろうと悪戦苦闘していたのだが白石はこれを許さず、それどころか佐々山の恋人・真弓に目を付けた。
白石に呼び出された佐々山と真弓であったが、真弓が白石に襲われたことを契機に佐々山が撲殺してしまう。
焦った佐々山は靖枝を思い出し、真弓を守る為と言い含めて身代わりに仕立てたのである。

その場を切り抜けた真弓たちであったが、それから真弓は佐々山にこの件で脅され続けることに。
やがて、佐々山に操られるまでに至る真弓。
もちろん、不正流用疑惑も佐々山の仕業だ。

これにまどかが気付いた為に佐々山から口封じに襲われたのだ。
事実を知った藤堂は佐々山が真弓の為にならないと身を退くよう交渉しようとしたところ、佐々山に殺害されてしまったのであった。

そして、今になって真弓が近江八幡に居ると言うことは……。
そう、佐々山は靖枝の口封じを目論んでいたのだ。

慌てて靖枝のもとに駆け付けた神保と北村。
神保がナイフを手にした佐々山を空気投げで飛ばし、北村が拳圧で佐々山を倒す。
こうして、佐々山は逮捕されることに。

後日、入院していたまどかは一命を取り留めた。

事件を解決し、去り行く神保。
どさくさ紛れに美奈子に告白しようとする北村だったが、見透かされていたのか軽くいなされてしまう。

涙をこらえ想いを抑えるように走り出した北村。
その先には、列車に乗り駅弁を楽しむ神保の姿があった。
北村は車窓の神保を敬礼で見送る―――エンド。

<感想>

「駅弁刑事・神保徳之助」のシリーズ10作目。
前作は2015年5月11日に放送されているので、1年ぶりのシリーズ新作となりました。
ちなみに、本シリーズは第6弾を除き4月末から5月上旬の放送となっている。
例えば第7弾が2013年5月13日、第8弾が2014年5月5日、第9弾が2015年5月11日、第10弾が2016年5月2日と言った具合。
今回もルールが守られた形に。
4、5、6、7、8、9作目については過去記事がありますね。興味のある方は過去記事リンクよりどうぞ!!

では、シリーズ10作目はどうだったのでしょうか?
早速、感想を!!

終盤、神保の神業が炸裂。
合気道の達人並みの空気投げにはテレビの前の視聴者が沸き立ちました。
さらに、北村の鉄拳が全く当たっていなかったにも関わらず、大きく吹っ飛ぶ佐々山。
あれが拳圧というモノでしょうか……どうやら北村はケンシロウとも良い勝負が出来るのかもしれません。

そんな拳の道では達人の北村ですが、恋の道では美奈子に上手くあしらわれてしまうことに。
美奈子に告白しようとするも「徳ちゃん、帰っちゃったんだよねぇ〜〜〜」と流された上に、「ほら、行け」とばかりにお約束とは言え全力疾走からの敬礼を促されるくだりは胸にグッと来ました。
これまでに比べ、何となく美奈子に言われたから渋々との風情だったのもポイントでしょう。
そうなのか!?もしかして強いられているのか北村!?

そして、何だか物凄く丸くなってる澤本!!
前はかなりドロドロとしたシリアス担当のキャラだったのですが、先週(4月25日)に放送された「刑事の勲章」の方がドロドロしていたように思えるくらい丸くなっていました。
北村の存在が彼を変えたのでしょうか!?
これは良い変化なのか、それとも……。

そう言えば、15年前の真弓は佐々山に促されたとはいえ靖枝を呼び出した時点で身代わりにするつもり以外あり得ないよなぁ。
それ以外に呼び出す理由が無いし。
だとすれば、真弓も佐々山ほどではないにしろ精神的な共犯と言えそうです。
そもそも後の佐々山の行動を見ても分かる通り、あの時点で佐々山を庇う義理が真弓にあったのだろうか……。
佐々山が白石を殺害したのは真弓を守る為ではなく、白石から離れられる機会を利用しただけでしょう。
真弓は白石殺害にほぼ関与していないし、それこそ完全に巻き込まれただけなのに。
真弓が靖枝を庇い、佐々山を告発していれば事件は起こらなかっただろうにねぇ。
結果として、望月は退職、靖枝は無実の罪で逮捕、真弓は後に汚名を被り、佐々山はさらに罪で手を汚すことに。

そして、夏目が消えて早2作目となりました。
ある意味、彼や澤本が神保と北村の対立軸であることも本シリーズの魅力。
澤本が丸くなりつつある以上、新たなライバルキャラが加わるのか……此の点も注目でしょう。

◆関連過去記事
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<キャスト>

神保徳之助:小林稔侍
北村裕介:小林 健
工藤美奈子:遠藤久美子
安達康平:岡本信人
宮本 修:松尾伴内
藤井直樹:大下源一郎
魚住義人:中根 徹
堀口貞文:井上 康
胡桃沢靖枝:上原多香子
小笠原真弓:黛 恵里佳
佐々山和弘:仁科 貴
藤堂 勝:山中アラタ
平田まどか:大路恵美
百瀬次郎:ヒロシ
望月義昭:泉谷しげる
澤本紀彦:西村雅彦 ほか
(公式HPより、敬称略)


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2016年05月01日

土曜ワイド劇場「再捜査刑事・片岡悠介9 死を呼ぶプロポーズ〜結婚詐欺連続殺人!美人容疑者が刑事をナンパ!?マフラーを絶対外さない女の謎をX線と野沢菜が解く!!」(4月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「再捜査刑事・片岡悠介9 死を呼ぶプロポーズ〜結婚詐欺連続殺人!美人容疑者が刑事をナンパ!?マフラーを絶対外さない女の謎をX線と野沢菜が解く!!」(4月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

片岡悠介(寺島進)は警視庁の“お荷物”部署・再捜査班に追いやられた“鼻つまみ者”の刑事で、口うるさい母・美知恵(吉行和子)と2人暮らしをしているバツイチ男。“カタブツ美女”の奥村澪刑事(原沙知絵)と、いじめられることで潜在能力を開花させる、“ドM”な浅野直樹刑事(金子貴俊)、事なかれ主義で“定時退勤”がモットーの姉川恵津子班長(あめくみちこ)と共に、エリート刑事たちに解けなかった迷宮入り事件の謎を解き明かしてきた。
ある日、街で女性の悲鳴を聞きつけた悠介。駆けつけると、路地に美しい女性が倒れていた。女性はジャーナリストの関川朋美(星野真里)と名乗り、自転車にぶつかって転んでしまっただけだと謝罪。しかし、悠介が再捜査班の刑事だと聞くと、急に話したいことがあると言い出す。 
朋美は現在、“男と女の事件簿”という特集記事を担当しているが、過去の事件を調べていくうち、どうしても腑に落ちない殺人事件に行き当たったという。朋美が疑問を抱いたのは、5年前、同棲中の男女、椿山太(福島彰吾)と落合久瑠実(佐藤詩子)が死亡した事件で、椿山が久瑠実を絞殺した後、自分の胸を刺して命を絶ったとして、被疑者死亡で幕を閉じていた。しかし、朋美が調べたところ、2人の関係は良好で、かつ椿山は自殺するようなタイプの男ではなかったという。
「私にも、真実を見逃してはならないという正義の心があるんです!」という朋美のまっすぐな言葉を聞いた悠介は、すっかり彼女に心酔。朋美の役に立ちたい一心で、澪や浅野を巻き込んで5年前の事件を調べはじめる。

まず現場の写真を確認した悠介は、久瑠実の遺体の首に奇妙な傷跡がついているのを不思議に思う。写真を見た科捜研の一二三祐希(吉田羊)は、久瑠実がネックレスを着けており、その上から凶器のマフラーで首をしめられたのではと推測するが、遺体にはもちろん、現場にもネックレスなど見当たらなかったようだ。一二三はさらに、久瑠実の傷の形状が、3日前に公園で見つかった男の遺体が身につけていたブレスレットのチェーンと酷似していることを指摘する。被害者は、ウエディング会社の専務・井出文雄(ガンビーノ小林)で、同社長の磯部小百合(渡辺梓)によると、井出は近々、とても美しい女性と結婚すると話していたという。しかし、相手がどこの誰だかまったくわからず、捜査本部は井出が結婚詐欺にあった末、相手の女が彼を殺害したのではと考えはじめていた。
ところが、その井出をだました結婚詐欺師の女が、なんと朋美とそっくりだとわかって…!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

5年前、同棲中の椿山太と落合久瑠実が不審な死を遂げた。
久瑠実は絞殺、椿山は刺殺であった。
だが、状況から椿山による無理心中と判断されていたが……。

そして現在―――片岡悠介は警視庁特命捜査対策室、通称・再捜査班に所属する刑事である。
片岡は、部下である奥村澪刑事と浅野直樹刑事と共に3人で数々の事件を解決して来た。
前作からは「班長」として姉川恵津子がこれに加わり、皆で一丸となって事件解決にあたっている。

矢先、片岡はジャーナリストを名乗る関川朋美と出会う。
片岡は自身に好意を寄せているように見える朋美にデレデレだ。
彼女に奨められ、5年前に起こった椿山と久瑠実殺害事件を再捜査し始める。

同じ頃、ウェディング会社専務・井出文雄が何者かに殺害された。
井出は近く美女と結婚すると周囲に吹聴しており、この結婚相手こそが容疑者と思われた。
早速、似顔絵が作成されたところ出来たのはなんと朋美の姿であった。
ところが、井出相手には別の名前を騙っていたのである。
こうして、朋美が井出を結婚詐欺で騙し殺害したとされることに。
当の朋美が姿を消したことも疑いを強めてしまう。

だが、片岡はこれがどうしても信じられない。
朋美の無実を証明するべく捜査を開始する。

朋美がどうして椿山たち殺害を調べていたのか気に掛けた片岡、其処で椿山たちが出入りしていた「居酒屋・おぼろ月夜」を訪れる。
「おぼろ月夜」は野沢菜料理で知られる店らしく、周囲には野沢菜についてのポスターがあちこちに貼られていた。
店主の二瓶勝成と従業員の石塚によれば、朋美は此処にもやって来ていろいろと聞いて行ったらしい。

さらに朋美について調べたところ、浜名湖付近の出身であることが判明。
しかも、現地にあるホテルでフロント係をしていたことも分かる。

早速、現地へ向かった片岡たち。
ところが、現れた女将の姿に片岡は驚嘆する。
なんと、女将は11年3ヶ月前に別れた片岡の元妻・田所智子だったのだ。

智子によれば、朋美は数ヶ月ほど前に辞めてしまったらしい。
どうやら、秋野繭子なる女性が訪れた直後のことだったようだが。

何やら片岡に伝えたいことがあると言う智子に、復縁の予感を抱く片岡は事件解決後の来訪を約束する。
そんな片岡たちをホテルの板長が陰からそっと覗き込んでいて……。

今度は時流出版に勤務する繭子のもとを訪れた片岡。
すると、繭子から意外な事実を教えられる。

繭子によれば朋美は時流出版のアシスタントだったらしい。
7年前、朋美には原口和也なる婚約者が居た。
原口は「ハネムーンブライダル社」の社員であったのだが、暴行事件の加害者となり会社をクビになってしまったのだそうだ。
何でも、酔っ払った原口が路地裏で女性を襲い、これを目撃者が見咎め助けを呼んだことで事件化したと言う。
これにショックを受けた朋美は原口と別れたのだ。
直後、仕事も婚約者も失った原口は放心状態のところを事故に遭い死亡してしまった。

ところが、数ヶ月前に繭子が5年前のある事件に気付いた。
椿山と久瑠実の無理心中事件だ。
なんと、7年前の暴行事件の被害者こそ久瑠実であり、目撃者こそ椿山だったのだ。
其処でこの事実を朋美に教えたのだそうだ。

片岡はこの事実を知った為に朋美が原口の死について調べ始めたと確信する。
だが、二瓶はともかく井出にはどうやって辿り着いたのか?

井出について調べたところ、井出が5年前まで「たからジュエリー」に在籍していたことが判明。
「たからジュエリー」には「ハネムーンブライダル社」と取引があったようだ。

また、井出の上司である磯部小百合社長も元「ハネムーンブライダル社」の社員と判明。
しかも、当時の小百合は原口の上司であった。
さらに、小百合には「ミス・菜の花畑」に選ばれた過去があるらしいが……。

そんな中、小百合の部下で元「ハネムーンブライダル社」社員であった竹之内輝明が何者かに殺害されてしまう。
小百合に容疑が向かうが、彼女には完璧なアリバイがあった。
この犯行も朋美によるものとされてしまうことに。

直後、片岡のもとへ朋美が助けを求めて来る。
朋美と再会した片岡は彼女が無実であると再確認。
朋美によれば井出に辿り着いたのは竹之内から「原口が井出を調べていた」と聞き出した為らしい。
さらに、原口の死後に彼から指輪が届いたと言う。
これを一目見た片岡はあることを疑う。

その夜、片岡は「おぼろ月夜」を再訪し、ある変化に気付く。
ポスターが1枚減っていたのだ。
こっそり石塚から店内を撮影した写真を借り受けた片岡は一二三に鑑定を依頼し、消えたポスターが「ミス・菜の花畑」のものであると突き止めた。
さらに、朋美が原口から受け取っていた指輪も鑑定する。
すると、天然石ではなく人工石による偽物であることが判明する。

その翌日、小百合と二瓶は崖の上に立っていた。
2人の出会いは20年前に遡る。
当時、ホステスをしていた小百合は二瓶の屋台を訪れた。
二瓶は小百合に一目惚れし、以来、彼女を想って野沢菜を愛した。
だからこそ、店内に「ミス・菜の花畑」のポスターを飾っていたのだ。
だが、片岡たちがやって来たことに警戒し、ポスターを隠したのであった。

小百合は二瓶に心中を持ちかけ、崖の端へと彼を誘う。
「なのは〜〜〜なばたけ〜〜〜に」
おもむろに歌い出した小百合は二瓶の背中を押そうとするのだが……。

「おっと、其処までだ!!」
様子を見ていた片岡たちが駆け付け、阻止される。
どうやら、小百合は二瓶に全ての罪を着せて殺害するつもりだったようだ。

片岡は真相を語り出す。
事の発端は7年前のことだ。

当時、「ハネムーンブライダル」に勤めていた小百合は「たからジュエリー」の井出と組んで人工石を天然石と偽り売りつけていた。
これに気付いた原口が告発しようとした為に、椿山と久瑠実を雇い罠に嵌めたのだ。
原口が朋美に送った指輪は不正の証拠品であった。

5年前、椿山と久瑠実の度重なる脅迫に逆上した井出が2人を無理心中に偽装し殺害した。

そして現在、今度は井出の度重なる脅迫に小百合が逆上。
小百合は旧知の二瓶に助けを求め、井出を殺害させたのだ。

ところが、これに竹之内が気付いた為に彼も二瓶に殺害されたのであった。

全てがこうして明らかになった。
しかし、小百合は事此処に居たり殺害を指示していないと主張する。
だが、片岡は聞く耳を持たず小百合と二瓶を逮捕する。

事件が解決し、智子と復縁すべく意気揚々とホテルへ出向いた片岡。
ところが、智子から「板長と再婚する」と告げられてしまう。
その為に片岡を呼び出したらしい。

「そんなぁ〜〜〜」
すっかり意気消沈する片岡であった―――エンド。

<感想>

「再捜査刑事・片岡悠介」の第9弾、オリジナルシリーズなので原作はありません。
これまでのシリーズについてはネタバレ批評(レビュー)がありますね。
興味のある方は、過去記事リンクよりどうぞ!!

では、第9弾の感想を。
香織離脱後の第3作目となりました。

男を騙す悪女は朋美かと思いきや、小百合だったとのオチですね。
それにしても、小百合が井出を5年も野放しにした理由は何なのだろう!?
井出自身も脅迫者だったワケだし、小百合くらいの悪女ならば専務にする前に排除も目論んで不思議ではないと思うのだが……。

そう言えば、二瓶とは20年間密かに交流を続けていたのだろうか。
小百合は竹之内と交際していた筈なのだが……まさか二股か!?

小百合と言えば「なのは〜〜〜なばたけ〜〜〜に」の歌もなかなかのインパクトでしたね。
でもって、「ミス・菜の花畑」の伏線は浮いていました。
それだけにアピール力が凄かった。

そうそう、今回はラストが崖でしたね。
崖の上で浅野が駅弁の立ち売りの売り子さんみたいに箱を首から下げていた姿はインパクトがありました。

7年前の原口への罠もなかなかになぁ。
椿山と久瑠実を巻き込んだことで5年前に2人殺害する羽目に陥るくらいなら、7年前に原口へ直接行使していれば……被害者は減ったのかもしれないなぁ。

そう言えば、原口も証拠品をどうしてわざわざ朋美に送ったのか?
結婚指輪で無ければ送る意味が無い筈なのになぁ。
増してや証拠品ならば手許に置いて管理すべきような。
しかも、あの時点では死ぬことになるとは分からないワケだしなぁ……。

ちなみに、繭子は朋美本人が引き摺っていたのならともかく、そうでもないのに蒸し返したことに。
これは良いのか悪いのか。

そして前作に続き、今回もオープニングの事件は5年前からスタートでした。

イロイロとインパクトがありましたね。
第10弾はどうなるのか……次回にも期待!!

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<キャスト>

片岡悠介:寺島 進
奥村 澪:原 沙知絵
浅野直樹:金子貴俊
姉川恵津子:あめくみちこ
一二三祐希:吉田 羊
片岡美知恵:吉行和子
関川朋美:星野真里
田所智子:床嶋佳子
磯部小百合:渡辺 梓
秋野繭子:大河内奈々子 ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


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2016年04月26日

月曜名作劇場「横山秀夫サスペンス 刑事の勲章 横山秀夫最高傑作「64(ロクヨン)」の原点!書籍未収録の「刑事の勲章」に名作「動機」を加えたストーリー!刑事達が手にする真の勲章とは!?二渡が下す人事とは!?」(4月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

平成13年3月。県警に人事の季節がやってきた。県警警務部警務課の調査官・二渡(仲村トオル)は部下・上原(長谷川朝晴)を昇進人事で高田署刑事官として送り出した。刑事官は刑事部門の統括者だが、上原は管理部門で生きてきた男で現場経験はない。そんな自分に刑事たちのまとめ役が務まるのか。上原はかつての先輩・大和田(北見敏之)に二渡人事の愚痴をこぼす。
翌日、刑事官拝命の初日に迂闊にも遅刻してしまう上原。しかも、高田署の刑事課では殺人事件の捜査会議が行われていた。皆から管理畑出身だと知られている上原は、刑事課長の野本(山中聡)からOB会の世話をしてほしいと事実上の厄介払いをされてしまう。その頃、二渡は自ら提案し試験運用されることになった「警察手帳の一括保管」の状況確認のため高田署を訪れていた。刑事を中心として“刑事の魂”を事務方に取り上げられたくないという抵抗が多く署全体では運用されていないが、集められた手帳は警務課主任の大和田と部下の神谷(細田善彦)が指差し確認の上保管庫で管理されていた。
その夜、OB会主催の上原着任歓迎会が催された。上原のことを心配する二渡が会場を訪れると、歓迎会とは名ばかりでここでも上原は邪険に扱われていた。さらに“動の湯上沢”(石橋蓮司)と呼ばれた元エース刑事にバカにされてしまう。しかしその直後、湯上沢と同期の“静の葉山”(寺田農)が上原に何かをつぶやく。湯上沢と葉山は現役時代からライバルで、退官した今でもライバル意識を燃やしていた。
数日後、高田署から保管していた警察手帳30冊が盗まれたと連絡が。県警警務部長の赤間(滝藤賢一)は3日間で解決するよう監察課次席の新堂(矢島健一)に内部調査を命じる。二渡は新堂と共に高田署での取り調べに挑むが、どう考えても実際に手を下せるのは大和田しかいない。しかし実直で退官まで1年あまりの大和田には動機がない。逆に刑事たちの反発は予想以上に強く全員に動機があるが、手段はない。大和田に動機があるとすれば……。二渡は七尾(和久井映見)との何気ない会話から解決の糸口を見出す。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複アリ)。

平成13年3月、「陰の季節」直後の出来事である。
人事異動が行われ、森島が更迭される一方で上原は高田署刑事官に昇進することとなった。

月曜名作劇場「横山秀夫サスペンス 陰の季節 横山秀夫最高傑作「64(ロクヨン)」の原点!第5回松本清張賞受賞作品 不朽の名作「陰の季節」が蘇る!「ロクヨン」と並ぶもう一つの未解決事件!その真相に涙する!」(4月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

だが、上原の顔は浮かない。
何故なら、刑事官は刑事部門の統括者、警務畑出身の上原にとっては全くの畑違いだったからである。

二渡としては別の畑での経験を積ませることで視野を広げさせようとの親心だったのだが、上原にとっては昇進を餌にした追い出しだと感じられたのである。

不満を抱く上原は高田署の警務課に勤務する元上司・大和田徹に愚痴を零してしまう。
その夜、上原は続いてスナックへと繰り出した。
意気投合したホステスとその場限りの関係を結んだ上原であったが、大切な転属初日を寝過ごしてしまう。

慌てて駆け付けた上原であったが、高田署では捜査会議の真っ最中。
なんと、昨晩に強盗殺人事件が発生していたのだ。

しかも、これと上原とは無関係では無かったのである。
犯行現場は上原が遊んだスナック、被害者はその店のママだったのである。
ただでさえ畑違いである上原はホステスと一夜を過ごし遅刻したことで尚更軽んじられてしまう。

そんな中、さらに上原を狼狽させる出来事が。
湯上沢を名乗る人物から一方的な電話が入ったのだ。
湯上沢は上原を嘲笑すると「また電話するからな」と不吉な予告と共に電話を切ってしまう。

刑事課長の野本によると湯上沢は捜査一課OB会「一の会」の幹事。
未だに高田署に強い影響力を誇っているらしい。
上原は野本から「一の会の世話役をお願いします」と体良く捜査本部から追い出されてしまう。

同じ頃、二渡は彼が提案主導した「警察手帳の一括保管」の運用確認をすべく高田署を訪れる。
「警察手帳の一括保管」とは「これまで個々人で管理を義務付けられていた警察手帳をそれぞれの署の警務担当者が署内でまとめて保管する」とのものだ。
高田署では警務課主任の大和田と、その部下・神谷潤一がこれを担当していた。
しかし、この運用については批判も多く、高田署の漆原署長も消極的であった……。

その日、大和田と神谷は外出先で危険運転を行う自転車を発見。
これに注意を行おうとするが逃げられてしまう。

その夜、上原が気がかりな二渡は彼の着任歓迎会へ参加する。
主催は「一の会」、つまり湯上沢らOBたちによる歓迎会だ。
ところが、此処でも主賓の筈の上原は蚊帳の外に置かれていた。
それどころか、酒の肴とばかりに上原は参加者から一方的に揶揄され続けていたのである。

「一の会」は「動の湯上沢」と「静の葉山」の2人を中心としていた。
湯上沢と葉山は現役時代からのライバル、その関係は今も続いているようだ。

上原攻撃の急先鋒として舌鋒を奮っていたのは、この湯上沢であった。
これに対し、葉山はと言えば何やら上原を励ましているようで……。

その様子に不穏な何かを感じた二渡は上原に内容を尋ねるがあしらわれてしまう。
それどころか上原は彼が監察時代に同期に引導を渡したことを引き合いに出し「ああはならない」とまで断言する。
かなり精神的に不安定な上原を見かねた二渡は「何も無ければ2年で呼び戻すから」と約束することに。

ところが、その翌日のこと。
二渡のもとに高田署から一括保管していた警察手帳30冊が消えたとの報が届く。

もともと強い反発を押し切って導入しただけに、二渡への風当たりは強い。
わずか3日以内に解決するようにと厳命を受けてしまう。
これに失敗すれば二渡の前途に暗雲が漂うこととなるだろう。

監察課次席の新堂隆義が内部調査を行うこととなり、手掛かりが欲しい二渡は彼に協力を求める。

まず、二渡が疑ったのは大和田であった。
何と言っても実行可能なのは彼しか居ないのだ。
だが、大和田は退官を1年後に控えている。
何かしら不満があったとしても、今更行動に移すとは思えなかった。
つまり、動機が無いのである。

いや、強いて上げれば無くもない。
上原だ。
上原は大和田の元部下である。
もしかして、上原が大和田に泣き付き二渡へ復讐しようとしているのではないか!?
二渡の疑惑は膨らむばかり……。

同じ頃、当の上原は葉山宅を訪れていた。
実は前夜に葉山から「スナックママ殺しの犯人を知っている」と告げられていたからである。
上原は畑違い故に軽んじられている状況を打開すべく、大手柄を求めて葉山に助けを求めたのだ。
これに葉山は「湯上沢の甥・健太郎が犯人だ」と教える。
葉山によれば「湯上沢は健太郎が犯人であることを知っているが、秋の叙勲を控えて隠蔽しようとしている」らしい。

此処までを咳き込み、咳き込み語る葉山。
しかし、何故か上原の心に留めて周囲には洩らすなと口止めする。

大和田・上原共謀説を疑う二渡は新堂に自身の仮説を語って聞かせる。
だが、新堂は些かこれに懐疑的な様子。
新堂は上原の監察官時代の上司であったが、上原には潔癖症なところがあり復讐の為とはいえ其処まではしないだろうと考えているらしい。

いつしか話題は近付く叙勲へと移り、二渡は七尾友子に叙勲者リスト作成を依頼する。
候補としては湯上沢と葉山が上がっており、このいずれかが対象となるそうだが……。
根を詰めた様子の二渡をリラックスさせるべく、友子は「息子が床に絵具を零したことを隠す為にバケツの水をぶち撒けた」エピソードを語って聞かせる。

その頃、上原は葉山から聞かされた湯上沢の甥・健太郎を尾行していた。
ところが、其処へ大和田が介入して来た。
何やら健太郎に詰め寄る大和田、上原は大和田もスナックママ殺害を追っていたと考え情報を求めるが彼は「何も知らない」と断言する。

その夜、二渡はどうしてもあの日の上原と葉山の様子が気にかかって仕方が無くなり葉山宅へ。
葉山は上原に語って聞かせたことを同じ内容を二渡に明かす。
これに二渡は叙勲を控えて葉山が湯上沢を蹴落とす為の罠ではないかと疑う。
しかし、葉山は「叙勲は不要、候補からは外してくれ」と二渡の疑いを否定する。
葉山宅を辞去した二渡であったが、入替るように現れた男性の姿を目に留める。

2日目の朝がやって来た、二渡は新堂に上原が辞めさせた同期について尋ねる。
その名は猪熊、ギャンブルの為に借金があったことで上原から退職に追い込まれていた。
しかも、猪熊は葉山の元部下であった。

部下思いの上司が部下の敵討に及んでいる。
手帳紛失事件を大和田と上原の共謀と考えていた二渡だが、この構図が葉山と猪熊に当て嵌まることに慄然とする。
つまり、葉山と猪熊が共謀し上原に復讐を目論んでいるのだ。
上原を救うべく二渡は高田署へ急行する。

同時刻、湯上沢は健太郎から紙袋を受け取っていた。
中身に目を落とすや湯上沢の顔色が一変する。

同じ頃、手柄を焦る上原は「健太郎が犯人だ」と野本たちの前で主張していた。
しかし、「そいつはもう調べてますよ。シロです」と一蹴されてしまう。

「そんな、馬鹿な……」
絶句する上原のもとへ二渡が駆け付ける。
二渡は「これこそが葉山の復讐だった」と主張。
そんな二渡たちに、県警捜査一課長の松岡は「刑事は人との繋がりを絶対に切らない」と諭す。

新堂のもとへ戻った二渡は友子の息子のエピソードを思い出す。
絵具を隠す為により大きな騒ぎを起こした。
もしかして、1冊の手帳が無くなった為に他の29冊を隠したのではないか!?
そう考えた二渡は、大和田が手帳を紛失した為に29冊を隠したと考える。

深夜、急ぎ大和田宅を訪れた二渡は敢えて「犯人から連絡があった、29冊を返却するつもりらしい」と語り、残りを返却すれば不問に付すと持ちかける。

そして、約束の3日目がやって来た。
13時から記者会見を控え、気が気では無い二渡。

一方、上原は猪熊に呼び出されていた。
上原を恨んではいないと語る猪熊はスナックママ殺害犯を彼に教える。
もうすぐ、野本たちが逮捕にやって来るらしい。
上原は畑違いの誹りを払拭するべく、一番槍となって犯人に飛び掛かる。
こうして、犯人は逮捕された。

同じ頃、高田署の敷地内から消えた警察手帳が発見される。
だが、その数は29冊ではなく28冊であった。
不足していたのは……大和田と神谷の手帳である。

これに二渡は真相を察する。
手帳を紛失したのは大和田ではなく神谷であった。
自転車を危険運転していた男を追っていたところ、無くしてしまったらしい。
大和田は若い神谷の身を慮って彼を庇うべく29冊を盗んだのだ。
責任を取ると語る神谷に「大和田さんの本意に反する」と拒否する二渡であった。

こうして、二渡は期限内に事件を解決することに成功した。

数日後、某所で葬儀が執り行われていた。
その席で二渡は湯上沢から神谷の手帳を返却される。
湯上沢の甥・健太郎こそ危険運転していた自転車の主だったのだ。
これを突き止めたからこそ、大和田も健太郎に詰め寄っていたようだ。
湯上沢から手帳を受け取った二渡はこれも不問に付すことに。

「それにしても、先を越されちまったな」
苦笑いする湯上沢、その視線の先には遺影となった葉山の姿が。
この葬儀は葉山のものであった。

葉山は余命幾許も無いことを知り、猪熊の復讐に動いたのだろう。
いや、あれは復讐よりも「繋がりを軽んずるな」との警告だったのかもしれない。
そして、葉山は死亡叙勲により湯上沢に先んじて叙勲者となった。

「全く敵いませんね」
こう零したのは上原だ。
当初こそ、狼狽していた上原だったがあの事件を通じて刑事官として職務を全うする誓いを立てたようだ。

半年後、二渡は人事異動の草案を仕上げていた。
彼は広報室を強化すべく、刑事部のある人物を充てるつもりであった。
今回、上原の姿に畑違いと雖も輝ける可能性を見出したからである。
その候補こそ、二渡の同期・三上であった―――映画版「64」へ続く。

土曜ドラマ「64(ロクヨン)」(NHK系、2015年)まとめ

『64』(横山秀夫著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

<感想>

ドラマ原作は横山秀夫先生による「D県警シリーズ」の短編『刑事の勲章』(単行本未収録)と「ノンシリーズ」の『動機』(文藝春秋社刊『動機』収録)。
『動機』は過去にネタバレ書評(レビュー)していますね。
ちなみに『動機』はキンドル版でこそシリーズに数え上げられていますが「D県警シリーズ」ではありません。

『動機』(横山秀夫著、文藝春秋社刊『動機』収録)ネタバレ書評(レビュー)

これまたちなみに『刑事の勲章』と『動機』には同じTBS系「月曜ドラマスペシャル」にて上川隆也さんが二渡役を演じられてたバージョンもあります。
上川さん版では『動機』は「本作とほぼ同じ」、『刑事の勲章』では「葉山の罠にかかるのは二渡自身であるものの、ほぼ同じ」でした。

そして今回、二渡を演じられたのは仲村トオルさん。
どうやら、映画版「64」公開を控えて、同じキャストでのリメイク作品となったようです。
映画版「64」でも仲村トオルさんが二渡役です。
また、映画版「64」で活躍する三上役の佐藤浩市さんも少しだけ登場されていました。
映画版「64」は前後篇での公開を予定しており、前篇が2016年5月7日、後篇が2016年6月11日とのこと。
ちなみに「64」は2015年4月にNHKさんにて連続ドラマ化されています。

『64』(横山秀夫著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

土曜ドラマ「64(ロクヨン)」(NHK系、2015年)まとめ

横山秀夫先生『64』(文藝春秋社刊)が続々実写化!!まずは2015年4月に連続ドラマ化、次いで2016年に映画化とのこと!!

では、ドラマ版の感想を。

今回は前回に比べて原作を上手く融和させていた印象。
『刑事の勲章』と『動機』の要所を押さえつつ、互いを繋ぎ合わせていました。
これは映画版も期待出来そうな予感……!!

<キャスト>

二渡真治:仲村トオル
七尾友子:和久井映見
上原勇三:長谷川朝晴
大和田 徹:北見敏之
新堂隆義:矢島健一
神谷潤一:細田善彦
野本保彦:山中 聡
湯上沢太郎:石橋蓮司
葉山智之:寺田 農
赤間 肇:滝藤賢一 ほか
(公式HPより、順不同、敬称略)


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【横山秀夫先生著作記事】
『陰の季節』(横山秀夫著、文藝春秋社刊『陰の季節』収録)ネタバレ書評(レビュー)

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『64』(横山秀夫著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

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【その他】
横山秀夫先生、前橋でのトークショーにて小説観を語る!!

横山秀夫先生7年ぶりの新作『64』、文藝春秋社より2012年10月27日発売決定!!

【速報】横山秀夫先生『臨場』が映画化決定!!キャストはドラマ版と同じ!!

「横山秀夫サスペンス」DVD-BOX、2010年10月27日発売!!

横山秀夫先生『64』(文藝春秋社刊)が続々実写化!!まずは2015年4月に連続ドラマ化、次いで2016年に映画化とのこと!!

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