2016年03月29日

月曜ゴールデン「内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ35 風のなかの櫻香 尼寺で育った櫻香を苦しめる逃れられられない定めとは?女の園を揺るがす連続殺人事件の謎を光彦が解き明かす。歴史ロマン漂う古都・奈良と三重県・志摩を舞台にお届けする」(3月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ35 風のなかの櫻香 尼寺で育った櫻香を苦しめる逃れられられない定めとは?女の園を揺るがす連続殺人事件の謎を光彦が解き明かす。歴史ロマン漂う古都・奈良と三重県・志摩を舞台にお届けする」(3月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

浅見光彦(速水もこみち)は、女の園である尼寺での尼僧の暮らしぶりを取材するため、古都・奈良にある尊宮寺を訪れる。
光彦はその尊宮寺に向かう途中、櫻香(志田未来)という女性と偶然出会う。櫻香は5歳の時に児童養護施設から尊宮寺に引き取られた。御前様と呼ばれる朝比奈慶尊(高林由紀子)の庇護を受け、春日経円(佐藤仁美)を母親代わりにごく普通の女性として育てられ、今は19歳となっていた。尼僧になるかは櫻香の意思に委ねられてはいたが、ここに来たのも何かの運命と得度式を受けることを心の中で決めていた。男子禁制の尊宮寺だが、慶尊御前の特別な計らいで光彦は取材を許された。突然現れたイケメン男子の訪問に質素な生活を続けていた尼僧たちのざわめきは隠せない。

櫻香に寺を案内される光彦だが、すでに興味の先は捨て子だったと語る櫻香の境遇へと移っていた。その興味をさらにかきたてられたのは、慶尊から見せられた「櫻香を出家させるな」と書かれた差出人不明の手紙。櫻香の力になって欲しいと頼まれた光彦だが、慶尊にその理由を尋ねても多くを語ってもらえない。
そんな折、帰りがけに寺の様子を伺う男を見かける光彦。しかし、険しい表情の男を覆い隠すように、突然現れた女性がその場から男を連れ去って行った・・・。

翌日、光彦の母・雪江(佐久間良子)が尊宮寺にやって来たことで、慶尊と雪江が旧知の仲だったとを知る。光彦は、改めて櫻香の出生にまつわる過去を聞く。櫻香の母は、恋人が三重県・志摩の大王崎から飛び降り自殺して亡くなった後、彼の子を身ごもっていることが判明するが、ひとりでは育てられないと児童養護施設の前に櫻香を置いて逃げてしまったのだという。母の名は高原紫というらしい。自身の出生の事情を知った櫻香は、光彦を伴い母親を訪ねて志摩へと向かう。

志摩で高原紫という名前だけを頼りに聞き込みをして回る光彦と櫻香は、尊宮寺で見かけた謎の女性を見かける。地元の人の話によるとその女性は、志摩では一番の資産家で由緒ある名家・月舘エンタープライズのお手伝い・七原聖子(石野真子)だという。聖子の後を追い月舘家にやってきた2人は、玄関前で月舘家執事・荒井元博(前田吟)が業界紙の記者だという葛谷健司と何やら押し問答をしているところに出くわす。その時の光彦はまだ、葛谷が絡む殺人事件に巻き込まれることなど知る由もなかった・・・。

その後、光彦は櫻香を奈良に帰らせ、改めて月舘家を訪れ、聖子から話を聞く。櫻香の母・紫は月舘家のお手伝いとして働いていたが、跡取り息子・春行(二階堂智)と愛し合っていた。春行は紫との結婚を当主の正行(品川徹)に願い出たが許されず、思い詰めて自殺。それを知った紫はショックを受け、春行の死後に産んだ櫻香を施設に預けたすぐ、後を追うように自殺したという。
この話が事実ならば、櫻香は月舘家当主・正行のたったひとりの血縁者ということになる。しかし、その後の調べで春行の遺体が発見されていないことを知った光彦は、春行は生きており、寺の様子を伺っている男が手紙の主が春行なのではと勘付く。櫻香と春行を会わせるべく志摩に急いだ光彦だが、その矢先に事件が起きてしまう。漁港で発見された水死体が春行だったのだ・・・。現場に駆けつけた光彦が春行の素性に詳しかったことから、またしても警察に怪しまれ署に連行されてしまう。三重県捜査一課の警部・越智大介(岡田圭右)の厳しい追求にあう光彦だが、シンポジウムに参加するために三重県入りしていた兄・陽一郎(風間杜夫)が志摩署に突如現れ救われる。

やがて事件は急展開。出生の秘密を知った櫻香が行方不明となり、一億円の身代金を要求する脅迫電話が月舘家に入る。光彦は、最悪の事態を防ぐため兄・陽一郎にある人物の調査を依頼する。櫻香の安否を巡り緊張が高まるなか、光彦の推理は事件の真相に迫っていく──。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

浅見光彦は雑誌『旅と歴史』のルポライターの1人。
しかして、彼にはもう1つの姿があった。
現役の刑事局長である浅見陽一郎を兄に持ち、数々の事件を解決して来た名探偵なのである。

そんな浅見だが、今回は奈良にある尊宮寺を訪れていた。
尼寺での尼僧の暮らしを取材する為である。

浅見を出迎えたのは朝比奈慶尊、春日経円、櫻香らである。
中でも可憐な櫻香に惹かれる浅見。
櫻香は両親の顔を知らず5歳の時に施設「こもれびの里」から尊宮寺に引き取られていた。
今年20歳になる櫻香は得度を行い尼僧となるか、それとも別の途を選ぶかで悩んでいた。
浅見はそんな櫻香に強い興味を抱く。

矢先、浅見は櫻香を監視する男女を目撃する。
浅見に見つかった男女はその場から逃げ出すが……。

櫻香の出生について調べ始めた浅見は、彼女の母が高原紫であると知る。
紫は恋人が自殺してしまったことにショックを受け、櫻香を生むと後を追ったらしい。

浅見は紫がメイドとして仕えていたという名家・月舘家を訪れる。
月舘家では執事の荒井元博が記者・葛谷健司相手に何やら揉めていた。
その一方で、例の監視していた女性を見かけることに。

女性の正体は月舘家のメイド・七原聖子であった。
聖子によれば、紫は月舘家の1人息子・春行と恋に落ちたのだが当主である正行に反対されていたらしい。
結果、春行は自殺してしまい、櫻香を生んだ紫も後を追ったのだそうだ。
つまり、櫻香は月舘家の唯一の後継者だったのだ。

翌日、浅見は春行の死について調べ、彼が生きているのではないかと考えるように。
もしかして、聖子と共に櫻香を監視していた男性こそ春行だったのではないか?

この浅見の推測は的中していた。
男の正体はやはり春行だったのである。
浅見は櫻香と春行を引き合わせようと考える。

ところが、春行が水死体で発見されてしまう。
これに行き会った浅見は容疑者として連行されることに。

しかし、其処はソレ。
浅見光彦にはお兄ちゃんが居る。
浅見の容疑はすぐに晴れた。

そんな中、自身の出生を知った櫻香が行方不明になってしまう。
直後に月舘家へ1億円の身代金要求の電話が入る。
要求して来たのは……荒井である。

だが、これを知らない月舘家の面々は荒井と揉めていた葛谷の犯行を疑う。
ところが、当の葛谷が死体で発見されることに。

一方、浅見は荒井の過去を調べ駄道元博なる人物に行き当たる。

数時間後、荒井の前に浅見が立っていた。
その傍には保護された櫻香も居た。

真相を語り出す荒井。

葛谷は櫻香の出生の秘密を盾に荒井を脅したのだ。
荒井は葛谷と取引すべく、櫻香の身柄を利用して月舘家から1億円を引き出した。
しかし、葛谷はさらに大金を要求して来た。
其処で荒井が葛谷を殺害したのだ。

そして、この荒井こそ駄道元博その人であった。

過去、駄道は名家の妻と不倫し駆け落ちした。
だが、駄道は1年で相手を捨ててしまった。
残された不倫相手は駄道との間に娘が居たがショックを受けて自殺してしまう。
其処には娘が1人残された。

その後、駄道は荒井と名を変え月舘家に仕えるようになった。
その20年後、荒井は娘を月舘家に引き取った。
娘の名は紫、そう櫻香は荒井の孫だったのだ。

紫は春行と恋に落ちたが結婚を認められず、春行が自殺を偽装し姿を消してしまった。
春行の生存を知らない紫はショックから櫻香を生むと自殺してしまう。

そして現在、葛谷から櫻香の存在を知らされた春行は聖子と共に彼女を監視していた。
だが、春行は櫻香を一目見たことに満足し紫の後を追ったのだ。

こうして荒井は逮捕された。

櫻香は月舘家ではなく尊宮寺に戻った。

その翌日、櫻香は浅見に熱烈なアプローチを行う。
しかし、浅見ははっきりと好意を寄せられているにも関わらず気付かない。
結局、櫻香は浅見を諦め尼僧の途を選ぶ―――エンド。

<感想>

内田康夫先生原作TBS版「浅見光彦シリーズ」第35弾です。
過去作についてはネタバレ批評(レビュー)してますね。
興味のある方は過去記事リンクをどうぞ!!

ドラマ原作は内田康夫先生『風の中の櫻香』(徳間書店刊)。

では、ドラマの感想を。

本作は2006年から続く「月曜ゴールデン」最後の作品となりました。
ちなみに、2016年4月11日からは「月曜名作劇場」に変わることが明らかにされています。

2時間サスペンス界に激震!?「月曜ゴールデン」が2016年4月11日から「月曜名作劇場」に名称変更とのこと!!

そんな本作ですが、まとめると「櫻香は荒井の孫。春行と葛谷が死亡したが、葛谷殺害は荒井の犯行で春行の死は自殺だった」との内容でした。
また、劇中での浅見と櫻香との掛け合いは和みましたね。

ただ、今回も個人的にはかなり戸惑い気味です。

浅見光彦シリーズと言えば「フジテレビ版」と「TBS版」がありますが、それぞれ次のように捉えています。

まず、フジテレビ版が事件主体のシリーズ。
そして、TBS版が浅見とヒロインの交流主体のシリーズ。

ところが、今回は何時にも増して交流が重視されてはいたものの、それが何かに繋がるワケでもなく「ヒロイン・櫻香の出生の秘密」がクローズアップされて終わることに。
通常だと「事件が起こって、その裏に出生の秘密が隠されている」までがセットなんだけど、本作は「出生の秘密、おまけで事件発生」となっていた印象です。
なんだか違和感が残る……。

しかも驚くべきことに、春行の死が自殺だったことで「22時30分まで殺人事件が起こっていないサスペンス」だったことになります。
なかなかに珍しいような気がしますね。
ただ、それだけに「そもそも事件でも何でもないじゃん!!」との声もありそうです。

また、劇中人物の行動がイロイロと納得いかないのも気になります。

まず、春行が結婚に反対されたからと言って自殺を偽装し姿を消したのが不可解。
どうして紫と駆け落ちしなかったのだろう?
あれでは、自殺を偽装して紫を捨てたのと同じだし。
結果として紫も死んじゃうし。

そして紫。
その死は彼女自身が親から受けた仕打ちを繰り返したことになりますね。
子を捨てて自ら命を絶つ……これは子の親である自覚の無い行為ではないでしょうか。
言わば虐待に等しい。
虐待は連鎖すると言いますが、だからこそ親から子へ受け継がれてしまったのかもしれません。

何より荒井。
紫が自分の娘だと分かっているなら、祖父として櫻香を引き取るなりは出来なかったのか。
名乗ってこそいないものの、娘・紫を職場に招いておいて櫻香を放置した理由が分からない。
でもって、何より荒井の存在こそが月舘家に仇を為しているのがなぁ……。
正行は櫻香を迎え入れようとしていたようだし、出生の秘密で葛谷に脅されたからと言って1億を支払う理由は全く無いんだよなぁ。
荒井自身が(当の葛谷を殺害するまでは)犯罪者でもないし、櫻香の出自は実際に春行の娘で至ってクリーン。
葛谷の脅迫に全く応じる必要が無い。
ところが、これに荒井は櫻香誘拐を仕組んでまで応じようとしている。何故だ!?
そもそも、月舘家にとっては荒井が紫を春行に引き合わせたことで春行を失う破目に陥ってるし。
荒井は月舘家に恨みがあるのではなかろうか。

登場人物の行動も理解出来ないし、筋自体も何を狙っているのか見えないし、どうにもモヤモヤが。
浅見と櫻香の掛け合いは興味深かっただけにその他が非常に残念です。
シリーズでもあるので次回作に期待したいです。

一方、浅見光彦シリーズについてですが、遂に「最後の事件」が!!
とはいえ、これにはある秘密が……こちらの動向も注目です。

内田康夫先生、浅見光彦最後の事件を手がける―――その名は『遺譜 浅見光彦最後の事件』(角川書店刊)!!

内田康夫先生から浅見光彦シリーズ完結宣言が!!「最後の事件」は2012年に!!

<キャスト>

浅見光彦:速水もこみち
浅見雪江:佐久間良子
浅見陽一郎:風間杜夫
櫻香:志田未来
七原聖子:石野真子
春日経円:佐藤仁美
朝比奈慶尊:高林由紀子
越智大介:岡田圭右(ますだおかだ)
荒井元博:前田 吟 ほか
(公式HPより、順不同、敬称略)


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【鬼刑事と車椅子の少女シリーズ】
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水曜ミステリー9「内田康夫サスペンス 鬼刑事と車椅子の少女〜ドクターブライダル〜女性を狙う殺人結婚相談所!?輝く歯の死体の謎!囮捜査に罠が(残留フッ素の謎!?)」(5月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【信濃のコロンボシリーズ(TBS版)】
月曜ゴールデン「内田康夫サスペンス 信濃のコロンボ〜死者の木霊〜伝説蘇る!!青森・信州・鳥羽3都時間差トリックの罠!?悲恋に燃えた花嫁の墜落…伊勢神宮2000年が見た死のルートは?」(10月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「内田康夫サスペンス 信濃のコロンボ2 戸隠伝説殺人事件 甦る鬼女復活祭!?愛の炎が結ぶ死のルートは1000年前の平家の道…滅亡と連鎖に隠された真実は瞬間移動劇?」(11月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【内田康夫先生原作ドラマ】
金曜プレステージ 内田康夫ミステリー・湯布院殺人事件「遺産相続を巡る旧家の呪い霧の里で起こった骨肉争いに次々人が消える犯罪心理のプロ和泉が暴く悲しい家族の怨念待望の新シリーズ!」(11月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜ブレステージ「内田康夫旅情サスペンス岡部警部シリーズ〜シーラカンス殺人事件〜幻の魚奇跡の捕獲に仕組まれた完全犯罪物言わぬ生きた化石のみが知る陰謀とは!?」 (11月27日放送分)ネタバレ批評(レビュー)

【その他関連過去記事】
2010年6月12日、世田谷部文学館にて内田康夫先生講演会開催!!

・2010年5月30日まで開催されていました「ミステリーウォーク2010『記憶の中の公園』」についての記事です。
浅見光彦の住む町で推理に挑戦!?

2011年3月5日「小説舞台を巡る“名探偵★浅見光彦ワールド!横浜ミステリーWalk”」開催!!

あなたに内田康夫先生の本に登場する権利を上げよう!!by大日本印刷&角川書店

名探偵・浅見光彦さん、卒業証書授与される

「第10回北区内田康夫ミステリー文学賞」作品募集中!!

「風のなかの櫻香 (徳間文庫)」です!!
風のなかの櫻香 (徳間文庫)



「浅見光彦ミステリー DVD-BOX I」です!!
浅見光彦ミステリー DVD-BOX I



「浅見光彦ミステリー DVD-BOX II」です!!
浅見光彦ミステリー DVD-BOX II



「内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXI ~2時間サスペンス版~」です!!
内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXI ~2時間サスペンス版~



「内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXII ~2時間サスペンス版~」です!!
内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXII ~2時間サスペンス版~



「内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXIII ~2時間サスペンス版~」です!!
内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXIII ~2時間サスペンス版~



2016年03月28日

ドラマスペシャル「ストレンジャー バケモノが事件を暴く 永遠の時を生き続ける不老不死の一族と連続殺人事件の謎に迫るミステリアスサスペンス!」(3月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

ドラマスペシャル「ストレンジャー バケモノが事件を暴く 永遠の時を生き続ける不老不死の一族と連続殺人事件の謎に迫るミステリアスサスペンス!」(3月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

都内で、首を絞められた後に頸動脈に穴を開けられ、血が抜かれるという殺人事件が立て続けに二件起きる。刑事の佐伯章二(萩原聖人)らは、シリアルキラーによる連続殺人事件も視野に入れながら捜査を継続する。

その頃、大きなスーツケースを抱えた男・三杉晃(香取慎吾)と謎の美少女・真理亜(中条あやみ)が深夜バスから降り立つ。古書店の店主・前島康夫(段田安則)のもとを訪ね、“香織”という女性を迎えに来たと告げる三杉。前島は、そう話す三杉の姿が鏡に映っていないことを指摘し「気を抜くな」と忠告する。一見普通の人間と何ら変わらない三杉たちだったが、実はふたりには秘密が…。彼らは歳をとらずに生き続ける不老不死、バンパネラの一族だったのだ!

前島の勧めで三杉はかなり古びたマンションの一室を借り、中学校で産休補助の英語教員として勤務し始める。

そして約束の夜、伊東香織(宮下かな子)を迎えに公園に向かった三杉だったが、その途中で自殺を図った女性・相沢陽子(愛原実花)を手当している間に香織が何者かに殺害されてしまう!

血は抜かれていなかったものの、香織も連続殺人事件の被害者であると推測した佐伯は捜査を開始。香織の身辺を探るうちに、彼女が児童養護施設の出身であることがわかる。

そこで当時の様子を聞いた佐伯は、香織の「大人になったら“お兄ちゃん”が迎えに来てくれるの」という言葉が気になり…。さらに、香織の言う“お兄ちゃん”が三杉のことではないかと考えた佐伯は、三杉晃という人間について、そして連続殺人事件との関連について調べ始める。

佐伯が自分たちの身辺を探っていることに勘付いた三杉は、真理亜とともに事件の真犯人を見つけ出すことに…
やがて三杉のことを調べた佐伯は、衝撃的な事実を目の当たりにする…!
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

バンパネラと呼ばれる一族がある。
彼らは「時の旅人」と称されている。
何故なら、彼らは永遠に年を取らないからである。
不老不死の存在、それこそがバンパネラだ。
彼らは巧妙に人間社会へ紛れて悠久の時を生きている。
(稲村一郎著『私と三杉晃』より)


現代、ある街では奇妙な事件が人々を震撼させていた。
若い女性が絞殺後に頸動脈から血を抜かれる殺人事件が連続発生していたのである。
これに、佐伯章二刑事らが捜査に乗り出した。

同じ頃、青年・三杉晃と少女・真理亜がこの街を訪れていた。
彼らは同朋である古書店の店主・前島康夫を訪ねる。
そう、彼らこそ稲村の書にあった「バンパネラの一族」である。

中でも真理亜は純潔の一族、高位の存在であった。
本来ならば、三杉と前島は真理亜の従者的な立ち位置となる。
だが、真理亜にとって三杉は特別であった。
三杉は元人間から真理亜に吸血され一族に迎えられたおよそ100年程度の新参者。
しかし、それ故に人間の心を併せ持っていたのである。
それは真理亜にとって強い興味の対象であった。
だからこそ、真理亜は三杉を傍に置いているのだ。

そして、三杉たちがこの街を訪れたのには理由があった。
三杉は14年前に別れた6歳の少女・香織を迎えに来たのだ。
あれから14年が経過し香織も20歳となった。
三杉は香織が望めば一族に迎えようと考えていたのである。
果たして三杉と香織の関係とは……!?

街に暮らす間、人に溶け込む為に三杉は中学校の産休補助教諭として勤務し始めることに。

数日後、約束の夜がやって来た。
香織の待つ公園へと向かった三杉は男女の痴話喧嘩に遭遇し、その女性・相沢陽子の自殺未遂を目撃する。
相手の男性・本田純一が逃げ出してしまい、捨て置けなかった三杉は陽子に手当を施す。

ところが、この間に香織は猟奇連続殺人犯に殺害されてしまった。
愕然と立ち尽くす三杉、事件が通報され三杉は発見者として佐伯の取調べを受ける。

佐伯は三杉の態度に疑惑を抱くことに。
一方、三杉は自身の行動が香織を殺したと責める。

香織の過去を調べ始めた佐伯は彼女が15年前に両親を事故で亡くし、施設に預けられたことを知る。
ところが、施設で確認したところ香織は15年前ではなく14年前に預けられていた。
つまり、香織は両親を亡くしてから1年の間、何処かに居たことになるのだ。

当時の香織を知る者によると、香織は「いつかお兄ちゃんが迎えに来てくれる」と語っていたらしい。
どうやら、その「お兄ちゃん」が1年間ほど香織を育てていたようだ。
香織が描いたお兄ちゃんの似顔絵を目にした佐伯は其処に「あきらお兄ちゃん」の文字を見る。
佐伯は三杉晃への疑惑を深めて行く。

当の三杉はと言えば香織を失った後悔を抱えつつ、教師生活を続けていた。
15年前、三杉は天涯孤独になった香織を見かねて共に暮らしていたことがあったのだ。
だが、香織はバンパネラに加わるにはあまりに幼過ぎた。
結果、三杉は香織に20歳になったら迎えに来ると別れを告げたのである。
その約束を果たそうとした矢先に、香織は殺害されてしまったのだ。

そんな中、三杉はバンパネラの特性である鏡に映らないことが原因でカレンに正体を見抜かれかけてしまう。
その場は何とか取り繕った三杉だが、真理亜は「急ぎ街を出るべき」と主張し3日間のみと滞在時間に制限を設ける。
期限を区切られた三杉は香織の仇を突き止めようと動き出す。

同じ頃、大学構内では生物学助手の久野原が同じく助手の宮本と愚痴を零し合っていた。

その翌日、三杉を疑う佐伯はネットで「三杉晃」の名を目にする。
それこそ、稲村一郎が著した『私と三杉晃』であった。
一読した佐伯は「バンパネラ」の存在を知ると共に、稲村の息子・史郎を訪ねる。
史郎によれば一郎は生涯を三杉とバンパネラの研究に費やしたらしい。

実は一郎と三杉は大正時代の同窓生であった。
当時の三杉は医者であり、妻子と共に暮らしていた。
だが、事故で妻子を失うと自殺を図った。
ところが、命を取り留めた三杉は何処かへと消え、それからは同じ姿で各地で目撃されるようになったと言う。

医者ならば陽子を助けることも出来る。
史郎の話を一笑に伏せなかった佐伯はさらに三杉への興味を深める。

直後、新たな猟奇殺害事件が発生。
佐伯は現場に居た久野原が不審な様子を示したことから、彼へ容疑の眼を向ける。
取調を行おうとする佐伯だが……。

同時刻、三杉もバンパネラの嗅覚により真犯人を突き止めていた。
その真犯人とは久野原……ではなく宮本であった。
三杉と真理亜は宮本を捕まえると佐伯にそれとなく彼の存在を教えることに。

こうして宮本は逮捕された。
宮本は母親から虐待を受けており、耐え切れずに殺害してしまった。
しかし、宮本は自身の犯行にも耐え切れず彼女を吸血鬼に見立てることで精神のバランスを取ろうとした。
其処で猟奇的な連続殺人を行い血を集めていたのである。

その翌日、三杉は香織と引き換えに救った陽子のもとを訪れるが「どうして邪魔したの?」と罵声を浴びせられることに。

共に生きようとしていた香織を失い、自殺しようとした陽子を救い恨まれてしまった三杉。
三杉は命の不思議を胸に刻む。

翌日、事件を解決した三杉と真理亜は静かに街を去る。
永遠の生とは人々の記憶の中で生きること、そう語る三杉であった―――エンド。

<感想>

ドラマ原案は萩尾望都先生の名作コミック『ポーの一族』(小学館刊)。
『ポーの一族』は永遠を生きるバンパネラのエドガーの孤独を描いた作品。
ちなみに「エドガー・アラン・ポー」がその名前の由来(『ポーの一族』で主人公がエドガーとアラン)になっていることは余りにも有名。

また、同じように孤高の存在故の孤独を描いた作品には映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の原作となったアン・ライス著『夜明けのヴァンパイア』(早川書房)なども挙げられるでしょう。

では早速、ドラマ版の感想を。

サスペンスよりは三杉晃とバンパネラについて描いた作品でしたね。
そして、本当の怪物は誰か?
それは人の心にこそ潜んでいるのかもしれません。
その具現化した存在が宮本だったと言えそうです。
これに比べれば、むしろ孤独を怖れ人の記憶に残ろうとする三杉こそ人間らしいと言えるでしょう。

また、宮本を捕まえた様子は「吸血鬼版必殺仕事人」ぽかった。
ちなみに、佐伯の携帯に電話を入れたらその番号を知る人間が限られて来るので危険だと思うんだけどなぁ。
劇中で都度都度正体露見の危機に陥っていた三杉ですが、もしかするとラストの言葉にもあった通り「(無意識ながら)人の記憶に残ろうとしている」のかもしれませんね。
だからこそ、正体露見のリスクを背負ってアピールしているのかも。
そもそも、短期間の滞在ならば教師よりも適した仕事が他にもありそうな気がします。
むしろ、数週間で姿を消すのならば教師は印象に残り過ぎる気が……急に教師が消えたらインパクト大きいと思うけどなぁ。
これまた、多くの人の記憶に残りたいとの性なのかもしれません。

ちなみに、てっきり吸血鬼の犯行のように偽装していたから三杉を知る者が彼に会うべく誘き出す為の犯行だとばかり思っていました。
探偵に会う為に犯罪が行われるアレですね。
25年前の生徒も登場していたし、三杉を知る者が居ても不自然ではないし。
これにより、三杉の存在こそが皮肉にも香織を殺した的なストーリーが紡がれるかと思っていたのですが……。
特に稲村史郎が出て来た時には「彼こそは!!」と思ったのですが……意外でしたね。

とはいえ、シリーズ化も可能なように思えます。
彷徨える三杉と真理亜で連続ドラマ化ならばアリではないでしょうか。

これまたちなみに『ポーの一族』復刻版全5巻が2016年5月10日に発売予定とのこと。
この復刻版は発売当時の装丁になるとのこと。
さらに、5冊セットの限定BOXも同時発売予定だそう。
限定BOXにはポストカード8枚が封入されるのだとか。
ファン必携のアイテムになりそうなのでチェックすべし!!

<キャスト>

三杉晃:香取慎吾
連続殺人事件の現場にたびたび姿を見せる謎の男性。
不老不死の肉体を持ち、永遠の時をさまよい続けるバンパネラ。もともとは92年前、大正時代に医師として生きていたが、最愛の妻と息子を失い、睡眠薬を飲んで自殺を図ろうとしたところをひとりの少女(=真理亜)に助けられ、以来、不老不死となる。
秘密を抱えたまま、真理亜とともに時代を超えて生き続け、やってきた世界ではごく普通の人間と同じように生活をすることを心がけている。
生まれながらのバンパネラではなく、人間から変化したため、ときに人間のときのような感情・記憶に支配されることも。その純粋さと誠実な人柄、そして医師だったという過去から、関わった人間を助けてしまうこともあり、望まないながらも世に足跡を残してしまう。
その代わりバンパネラ一族が苦手とする太陽の光や聖なるものの拒絶反応も薄く、行動をともにする真理亜を助ける場面も多々ある。

真理亜:中条あやみ
三杉と行動をともにする謎の美少女。不老不死の一族=バンパネラの末裔。
この一族はいわゆる吸血族とは違い、人間の生き血を吸わずとも指先からや口づけすることなどで生気を奪うことができる。一族の中でももっとも濃い血を継承し、永遠とも思える長い時間を生きる宿命を背負う。太陽の光などが苦手という弱点も。一族に迎えられるには、成人していることが条件であるが、彼女は特別なケースとして、少女の段階で時を止められてしまった。

前島康夫:段田安則
古書店の店主。三杉と真理亜とは旧知の仲。古書店を経営しながら、一族について書かれた文献や資料を集めている。三杉たちの住まいや経歴などを用意し、彼らがこの世界で生きるための準備を整える。

熊谷明生:音尾琢真
佐伯の同僚刑事。ともに連続殺人事件の容疑者を追う。独断で三杉を追おうとする佐伯をたしなめる。

内田順平:小野武彦
連続殺人事件が起きている地区の管轄所轄警察署長。あまりに頻発する事件に、自身の経歴に傷がつくことを恐れ、容疑者逮捕を急ぐよう佐伯ら刑事を叱咤する。

稲村史郎:益岡徹
民俗学者の老人。『私と三杉晃』という本を出版した稲村一郎の息子で、父親の遺志を受け継ぎ三杉の調査を続けている。

佐伯章二:萩原聖人
連続絞殺事件を追う刑事。独断専行捜査を行うはみ出し者。連続殺人事件の現場に頻繁に現れる三杉の正体が気になり、独自に捜査を始める。 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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2016年03月27日

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌39 スキャンダルな乗客 舞台上の連続殺人!!三人の女優が仕掛ける嘘と秘密!?引きちぎられたネックレスに偽りの遺言!!」(3月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌39 スキャンダルな乗客 舞台上の連続殺人!!三人の女優が仕掛ける嘘と秘密!?引きちぎられたネックレスに偽りの遺言!!」(3月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

タクシードライバーの夜明日出夫(渡瀬恒彦)は、元警視庁の敏腕刑事。ある日、ひとりの女性客が夜明のタクシーに乗って来た。しきりに後ろを振り向き、尾行を気にしている様子だ。それもそのはず、その女性は有名劇団“城塞”の看板女優、三条亜希子(高橋ひとみ)だった。しかも劇団に着いた亜希子を待っていたのは、夜明の娘・西村あゆみ(林美穂)。あゆみは、劇団30周年の記念書籍の編集のアルバイトをしているという。
夜明がずっとファンだと打ち明けると、亜希子は劇団の稽古場を見学するよう勧める。そこでは、劇団30周年の演目『奇跡の人』のヘレン・ケラー役の最終オーディションに残った少女たちが稽古に励んでいた。案内してくれた亜希子の付き人・森川時枝(中山忍)によると、27年前、同じ『奇跡の人』のヘレン役でデビューを飾った亜希子が、今度はサリバン役を演じることで注目されているという。

同じ頃、亜希子たち劇団幹部は、主宰の椎名一馬(西岡コ馬)との会議に出席していた。その席で、「オーディションは芝居重視ですよね」と椎名に詰め寄ったのは、演出助手の湯沢英也(隈部洋平)だった。実は、今回の『奇跡の人』ヘレン役オーディションでは大手プロダクション所属のアイドル・島本エリカ(尾碕真花)が本命視されていたが、実は劇団幹部がプロダクションとエリカを推す密約を交わしているとの噂がささやかれていたのだ。その湯沢に対し、「そんなことを先生に確認するなんて失礼よ」と一喝したのは、亜希子と人気を二分する女優、長谷麻里子(筒井真理子)。言い争う湯沢と麻里子を制したのは、椎名の驚きの発言だった。椎名はこの記念公演を最後に代表を退く決意を固めたという…。

翌朝、お台場の海辺で男性の撲殺死体が発見され、東山刑事(風見しんご)たちが臨場する。被害者は戸川聡(土屋佑壱)というフリーライターで、主に芸能スキャンダルネタを週刊誌に売り込んでいたらしい。調べてみると、戸川は元“城塞”の座付き脚本家だったが、現在は古巣のスキャンダルを狙っており、亜希子の付き人・時枝を追いかけていたようだ。さっそく“城塞”に向かう、東山刑事たち。だが時枝は、確かに戸川には会ったが、死亡推定時刻の午後6時から8時には、すでに自宅にいたと主張する。
そんなとき、戸川のアパートを捜索した馬場刑事(正名僕蔵)が、戸川の自宅パソコンから亜希子の盗撮写真を発見する。最後の1枚は、前日の午後4時、亜希子がタクシーに乗り込んで出かける写真だった。「何だかいやな予感がする」と言う神谷警部(平田満)たちだが、その推測は的中! 亜希子が乗ったのはやはり夜明のタクシーで、夜明はその時間、亜希子の故郷、西伊豆・堂ヶ島まで彼女を送っていたと証言する。
その矢先、またしても“城塞”から西伊豆・松崎までのロング指名が、夜明に舞い込む。依頼者は、なんとあゆみ! ヘレン役をエリカと争う女子高生・沢田梓美(荒川ちか)の母・小百合(中島ひろ子)が事故に遭ったと知らせが入り、急いで彼女を故郷の松崎まで送ってほしいというのだ。梓美は、ヘレン役候補の中で抜きんでた実力の持ち主だったが…!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)

夜明日出夫はタクシードライバーである。
しかし、彼には裏の顔が……いや、そこまでではないけど別の顔があった。
夜明は元警視庁の敏腕刑事だったのだ。
今も後輩たちからは「伝説」と呼ばれ、日夜アドバイスを求められている。

ちなみに、タクシー業界での夜明は「ロングの夜明」と呼ばれている。
それは夜明が「客から長距離の指名を受けることが多い」ことに由来している。
しかも、恐ろしいことに「乗せた客はほぼ100パーセント(例外はある)の確率で夜明をアリバイトリックに利用する」のだ。
故に、メタ的であるが夜明のタクシーを長距離で利用した時点で「その客はこれから犯人となる確率がダントツで跳ね上がる」のである。
心ある視聴者としては、いつか夜明自身もこれに気付いて未然に客の犯行を防いでくれるのではないかと期待しているが……今のところ全くその様子はない。
まことにもって残念なことである。

そんな夜明が今回乗せた客は三条亜希子、有名劇団「城塞」の2枚看板の1人だ。
実は亜希子の大ファンだった夜明は上機嫌で「城塞」が所有する劇場まで彼女を運ぶことに。

道中、亜希子のネックレスに目を留める夜明。
それは妙に夜明の印象に残った。

ところが、当の亜希子は何やら周囲を気に掛けている。
どうやら、誰かに尾行されているようだ。
夜明も周囲に気を配りつつ、亜希子を無事に送り届けてホッとするのだが……直後に驚かされることに。

なんと、「城塞」ではあゆみがアルバイトをしていたのである。
夜明のタクシーに乗車し、あゆみのバイト先の人間。
ヤバイ……かなりヤバイ。
この時点で視聴者に浮かぶのは「ああ、今回の犯人はこの人か……」との感慨だ。

一方、夜明はと言えば亜希子と知り合えたことに大喜び。
そんな無邪気な夜明に亜希子は劇団の稽古場を見学出来るように取り計らう。

亜希子の付き人・森川時枝の案内で劇場を巡る夜明。
其処では劇団「城塞」30周年として「奇跡の人」の練習が行われていた。
特に主役であるヘレン・ケラー役の最終オーディションを控えた候補の少女たちが練習に励んでいたのだ。

ヘレン・ケラー役については次の2人が本命視されていた。

1人は島本エリカ、大手プロダクションに所属するアイドル。
演技力はほどほどだがプロダクションの後押しを受けており、マネージャーの三池なども必死に売り込みを行っている。
また、「城塞」内でも買収された幹部が出ており、最有力と専らの噂である。

もう1人は沢田梓美、こちらは何処にも所属していない。
だが、演技力が優れており候補の中では1番との評である。
しかし、後ろ盾が居らず不利とされていた。

同時刻、亜希子は主宰である椎名一馬のもとオーディション会議に出席していた。
ところが、この席で騒動が勃発する。
演出助手の湯沢英也が「オーディションに不正がある」とぶちまけたのだ。
湯沢は劇団幹部がエリカのプロダクションに買収されているとの噂を取り上げたのである。

これに対し激怒したのは女優・長谷麻里子だ。
麻里子こそ亜希子と並ぶ「城塞」が誇る2枚看板の1人。
とはいえ、麻里子と亜希子の仲は芳しくなく、麻里子が一方的に亜希子を敵視していることもあって険悪と言っても良いほどであった。
そして、麻里子こそ湯沢が指摘した買収された幹部の1人だったのである。

睨み合う湯沢と麻里子。
ところが、此処で椎名が「この公演を最後に引退する」と発表。
会議は結論が出ることなく終わってしまう。

その夜、夜明は亜希子からロングの依頼を受ける。
向かった先は西伊豆・堂ヶ島だ。

ああ……決まった。
この瞬間、溜息を吐く視聴者も多かろう。
だが、まだだ、まだ分からない。

ところが、その翌朝になってお台場の海辺で男性の撲殺死体が発見されてしまう。
被害者は戸川聡なるフリーライターであった。

捜査に乗り出した東山刑事たちは戸川が亜希子について調べていたことを突き止める。
どうやら、戸川は亜希子の致命的なスキャンダルを握ろうとしていたようだ。
亜希子が尾行に気を配っていたのは戸川を警戒していたのだ。

さらに、戸川のPCから亜希子の写真が発見。
容疑者として亜希子に注目が集まるのだが……亜希子にはアリバイがあった。

そう、夜明のタクシーで西伊豆・堂ヶ島に移動し一泊していたのだ。
夜明の証言もあり、一旦は諦める東山たち。

そんな中、夜明に再度のロング依頼が舞い込む。
依頼者はあゆみ、梓美の母で鏝絵職人の小百合が事故に遭ったので梓美を実家に届けて欲しいと依頼されたのだ。
目的地は奇しくも西伊豆・堂ヶ島であった。

小百合のもとに梓美を送り届けた夜明、小百合の怪我は比較的軽いものだった。
どうやら、小百合は怪我を口実に梓美を呼び戻すことが目的だったようである。
だが、梓美は怪我が軽いと知るや最終オーディションの為に再び「城塞」へと舞い戻る。

翌日、梓美が何者かに歩道橋から突き落とされる事件が発生。
負傷した梓美はオーディション参加が危ぶまれることに。
娘の急を聞き小百合らが駆け付ける中、制止を振り切って梓美はオーディションに参加する。

これにより、最終オーディションは大荒れに荒れた。
当初、麻里子が推すエリカが優位と思われたが、梓美の演技を目にした亜希子が彼女を支持したことで割れたのだ。
さらに、椎名自身も梓美の演技に何かを感じたようで支持に回った。

加えて、梓美転落事件の犯人としてエリカのマネージャー・三池が逮捕されたのだ。
三池は梓美の演技に危機感を抱いていたらしい。
だが、戸川殺害は否定する。

こうして、梓美に追い風が吹くかに思われたが……直後に椎名が何者かに殺害されてしまう。
これを好機と見た麻里子は理事に根回しした上で記者会見を開き、自身が椎名の後継者であると宣言し「ヘレン・ケラーはエリカ」との椎名の遺書を持ち出して来た。
実はこの遺書は椎名が参考までに考えていた組み合わせに過ぎない。
しかし、麻里子は椎名が死亡したことを利用し彼の遺志を騙ったのだ。

一転、エリカに主役が決まり、悲嘆に暮れる梓美。
そんな娘を必死に慰める小百合。
小百合は亜希子との関係を明かす。

実は亜希子と小百合は幼馴染。
過去に共に芝居を目指したが大成したのは亜希子だったらしい。

同じ頃、麻里子の遣り方に反発する湯沢は亜希子に独立を促すが、ショックを受けた亜希子は倒れてしまう。
夜明は亜希子を「高島ペインクリニック」へと運び込む。
どうやら、亜希子は何らかの病を患っているようだ。

ところが、その翌日になって事態は急展開を迎える。
なんと、椎名の主役指名が音声として残されていたのだ。
椎名は親しい仲である演劇評論家・藤山次郎に「梓美を主演させる」と伝えていたのである。

これにより、麻里子の工作が露見。
優勢から一転し追い込まれることに。

焦った麻里子は再逆転を狙って時枝に接近する。
実は時枝もまた過去に女優だったのだが、亜希子が原因で事故に遭い女優の夢を捨てていたのだ。
麻里子は時枝に「亜希子の致命傷となる情報がある筈だから教えてくれ」と迫る。
しかし、時枝は「私も亜希子さんは憎いが、あなたに教えることはない」と厳しく拒絶する。

その翌日、西伊豆で麻里子が転落死を遂げてしまった。
何者かに殺害されたようだ。

東山たちは麻里子と揉めていた時枝を疑う。
何故か黙秘を貫く時枝、これに神谷は何かを隠していると考えるように。

こうして例の如く神谷が夜明に相談を持ちかけた。
手土産の一升瓶に釣られた夜明は麻里子の遺体写真を目にして違和感を抱く。
麻里子の手に何か紐状の物で擦れた痕跡があったのだ。

その日、亜希子を乗せた夜明は彼女のネックレスが消えていることに気付く。
もしかして……こうして夜明は真相に辿り着くことに。

夜明は亜希子が犯人だと告発する。

麻里子の手の傷は亜希子のネックレスにより出来た物であった。
亜希子こそ麻里子殺害の犯人だったのである。

亜希子は全てを語り出す。

まずは戸川殺害である。
お台場で殺害されたと思われていた戸川。
しかし、実は堂ヶ島で殺害されお台場に運び込まれていた。
これならば亜希子のアリバイは成立しないのだ。

では、戸川殺害の動機は何か?
実は梓美は亜希子と椎名の間の娘だったのである。
これを戸川が嗅ぎ付けたのだ。

過去、亜希子は椎名との子供を妊娠し困り果てていた。
見かねた小百合が実子として引き取ったのである。

そして現在、女優を目指し最終オーディションにまで残った梓美。
亜希子は小百合との約束から「梓美を女優にはしない」と決めていた。
あの日はその約束を確認する為に小百合宅を訪問していたのだ。
ところが、これを戸川に目撃された。
全てを暴露すると脅す戸川を咄嗟に口封じしたのである。

その後、転落事故が起こり最終オーディションで梓美の演技を目にした亜希子は「梓美を女優にしたい」と考えを変えた。

一方、椎名は演技を目にして梓美が亜希子との間の娘であると気付いた。
実は椎名は生体肝移植の必要な身体であった、引退を宣言したのもその為だ。
だが、実娘の存在を知り惜しくなった。
なんと、椎名は梓美にドナーを強要しようとしたのだ。

これを聞かされ逆上した亜希子は椎名を殺害してしまった。
何故なら、亜希子もまた余命幾許もない状態だったからである。
「高島ペインクリニック」に通っていたのはその為だったのだ。
これが最後の舞台と決めていた亜希子は梓美と舞台に立ちたいと望んだのだ。

其処で、亜希子は西伊豆に麻里子を呼び出すと全てを打ち明け協力して貰えるよう懇願した。
ところが、麻里子はこれを拒否。
それどころか、梓美を殺人犯の娘として告発するとまで言い出した。

亜希子は麻里子を殺害した。
しかし、この際にネックレスを奪われたことが致命傷となったのである。

時枝は亜希子の事情を全て知りつつ、これを庇っていた。
とはいえ、亜希子の為ではない。
時枝は梓美の演技に惚れ込み、彼女を支えようと誓ったからである。

逮捕された亜希子は梓美に女優として生きるよう身を以て伝えるのであった。
梓美は別の劇団からデビューすることとなった。

数日後、夜明はと言えばあゆみに焼肉をたかられるのであった―――エンド。

<感想>

前回の2015年8月29日放送分(第38弾)に次ぐ第39弾です。
第38弾からはほぼ半年ぶりの新作放送となりました。

では、ドラマの感想を。

今回もお約束が満載でしたね。
「寝起きドッキリ」に「メザシ」に「ロング乗車」と良かったですね。

そして、今回の内容をまとめると……。

セオリーがあるからこそ其処からどう捻って来るか、それとも全く捻らないのかがポイントでした。
捻って来る?いや、捻って来ない?いやいや、捻って来る?いやいやいや、捻って来ない?
2時間「亜希子が犯人だ」と思いつつ「いや、小百合か」、「いやいや、やはり亜希子か」と揺れ続けました。
これだけでも楽しめましたね。
これは「2時間サスペンス」に詳しければ詳しいほどイロイロ考えられる筈。
ある意味、本作は「2時間サスペンス」ファン御用達の番組と言えるでしょう。

そんな今回の本作はまさにセオリーの集大成。
例えば、「2サス」で登場する劇中の女優には隠し子が居る。
例えば、女優に幼馴染が居て、その幼馴染に子供が居れば「女優の隠し子」の可能性が高い。
例えば、敵役の女優は何処までも悪辣……とか。
本作はお約束を外しませんでした。

そして、戸川殺害のアリバイトリックがまさかの鉄道トリックだった点も印象的でした。

また、麻里子の記者会見時の「しょうますとごーおん」もなかなかでしたね。
てっきり「小升と轟音」と空耳してしまいました。
ちなみに「Show Must Go On」は「続けなければいけない、止めるワケにはいかない」と言った意味です。

さらに、磨き抜かれて行くメザシ芸。
これだけでも必見でしょう。

それにしても、小百合は亜希子と梓美に親娘の名乗りを上げさせようと考えていたようですが、流石に殺人犯の娘になるのは女優としてハンデが大き過ぎるので亜希子の対応があれに関しては正しい気がします。
あくまでも梓美を中心に考えるべきだと思うので。

でもって、今回も「犯人が夜明を利用した」と言うよりは「夜明のタクシーを利用したので犯人になってしまった」との印象。
ロングを使った時点では戸川を殺害するつもりは全く無かったワケだし。
乗客を犯行に誘う夜明のタクシー、恐るべし!!

さて、此処からは「タクシードライバーの推理日誌」に倣ってシリーズに受け継がれていく感想を。
下記は以前から受け継がれている感想(つまり、前回からのコピペ)ですが、次回にも此の感想は適用可能なのか?
此の点も注目です!!

改めて思ったのは、やっぱり神谷優秀だなぁ……。
夜明さんとあゆみは犯人を引き寄せてるから別格なんだよ。
あれはもうギフトの域だよ、常人で対抗出来る筈がない。
前にも述べたが、きっと夜明の長距離運転が催眠暗示を搭乗者にもたらし何かを起こさせてるんだよ。
その点、神谷は普通に優秀なんだから卑下する必要は無いって。

さらに確信したが「夜明のタクシーにロングで乗車」し「あゆみの職場の関係者」であれば「犯人確率99パーセント以上」だな。
とりあえず条件を満たした者は未遂、既遂問わず調べるべきかもしれない。
神谷には此の点も頑張って欲しい。

いや、むしろ神谷は夜明とあゆみに次のように伝えるべきだな。
「夜明さん、ロングは拒否してくれませんかね。それが犯人の為なんで」
「あゆみちゃん、そろそろ1つの職場に腰を据えて貰った方が良いかもしれないなぁ」と。
そうすれば、犯人が罪を犯さずに済むかもしれない。

恐るべし「夜明の法則」。

そう、今回も「夜明の法則」は健在でした。
この法則をいかにストーリーに放り込んで来るか(または捻ってくるか)が本シリーズの見所。

解説!!夜明の法則とは―――

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌」にて適用される法則。

犯人(女性)は夜明のタクシーに乗りアリバイを作る。
そして、最初に疑われる。
が、夜明が「あの人は犯人じゃない、だってアリバイあるし」と頑固に庇う。
別の容疑者浮上。
だが、急に夜明の気が変わる(偶然、何かに気付く)。
夜明アリバイ崩しに挑戦。
やっぱり、あの人が犯人でした。
―――完―――

のこと。
はい、普通に発動してました。
今回も王道でしたね。
やっぱり、これがないと「タクシードライバー」じゃないよ。
と言うワケで、この点は満足です。

遊び心も満載で次回にも期待ですね!!

ちなみに「タクシードライバー」シリーズの原作は「木枯らし紋次郎」の著者で知られる笹沢左保先生の「タクシードライバーの推理日誌」シリーズ。
とはいえ、本作においてはモチーフというべきでしょう。
完全に別物なので、そこは注意。

◆関連過去記事
【シリーズはこちら】
土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌26 東京〜京都・琵琶湖、土地鑑のある乗客」(1月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 甲州石和〜殺意の子守唄!!車内に赤ちゃんの忘れ物…!?密封された死体の謎」(10月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 能登和倉〜午前3時の同乗者!!深夜ラジオに届いた殺人リクエスト!?」(12月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 塀の中からの乗客・星降る夜のアリバイ殺人!!吸い取られたDNAと謎の記号の秘密」(7月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 東京〜京都〜博多、殺人犯を追う乗客 10年目の再会と疑惑の銃弾!!その女に指紋なし!?」(1月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 伊豆熱川〜殺人疑惑の乗客!!冷たいアリバイを持つ女!!仕組まれた臨床治験の謎!?」(12月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 殺人ツアーの乗客!!信州松本〜仕組まれた小京都旅行 犯人は三日遅れの筋肉痛!?」(4月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 神戸〜九州大分、逃げた花嫁!!引き出しの中の脅迫者が父娘を狙う!!疑惑の乗客に死者からのアリバイ電話!?」(10月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 飛騨高山〜殺人スクープの女!!1年で倍返し!?疑惑の投資詐欺で連続殺人!!死者が頼んだ出前トリックの謎!?」(12月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 分かれ道の乗客 瀬戸内尾道〜“道の駅”連続殺人!!一個2千万!?犯人が食べたモミジ饅頭の謎」(10月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 地図を失くした乗客・北陸金沢〜よく喋る死体の死亡推定時刻トリック!?殺された刑事が追った8年の空白!!」(12月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 東京〜浜松 ドライブレコーダーが録画した二重殺人の謎 お弁当レシピに隠された密閉死体の殺人トリック!?」(3月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 伊勢志摩〜貝の中の殺意!!真珠をめぐる同時殺人・魔性の女の完璧すぎる殺人アリバイ!?出所した男と消えた4000万の行方!」(8月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)

2011年3月19日(土)……今夜の土曜ワイド劇場は傑作選「タクシードライバーの推理日誌26 東京〜京都・琵琶湖、土地鑑のある乗客」です!!

<キャスト>

夜明日出夫:渡瀬恒彦
神谷警部:平田 満
東山刑事:風見しんご
三条亜希子:高橋ひとみ
森川時枝:中山 忍
長谷麻里子:筒井真理子
沢田小百合:中島ひろ子
椎名一馬:西岡コ馬
馬場刑事:正名僕蔵
小林係長:徳井 優 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


笹沢先生の作品はこちら。
「生存する幽霊―タクシードライバーの推理日誌 (徳間文庫)」です!!
生存する幽霊―タクシードライバーの推理日誌 (徳間文庫)





同じく「招かれざる客―笹沢左保コレクション (光文社文庫)」です!!
招かれざる客―笹沢左保コレクション (光文社文庫)





同じく「霧に溶ける―笹沢左保コレクション (光文社文庫)」です!!
霧に溶ける―笹沢左保コレクション (光文社文庫)



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