実は管理人は「湖岸の盲点」ゲーム版を知りません。
なので初「湖岸の盲点」になります。
既知の方にとって不要な情報や、変な情報を盛り込むかもしれませんが笑って許して下さいね。
登場人物一覧:
・小此木 鶯太郎(おこのぎ おうたろう)
男性。「湖岸の盲点」主人公。
捜査一課警部補。コミックでは若い古畑っぽい。
・芦国 暁人(あしくに あきひと)
男性。ペンション綾淵亭管理人。
加害者。
加々美湖をこよなく愛する人物、それゆえに殺人を犯すことに……。
・犬塚伊作(いぬづか いさく)
男性。犬塚リゾート開発社長。
被害者。
・宇山うらら(うやま うらら)
女性。魚田スポーツクラブインストラクター。
芦国に興味がある様子。本編にどう関わるのか?
前篇はこちら。
では、本編をどうぞ……。
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☆8月2日15時53分 ペンション綾淵亭
犬塚殺害を実行に移すべく計画を確かめる芦国。
@決行は8月2日夜半。雨を待っての犯行。
足跡や指紋など犯行の形跡を消すためだ。
A犬塚は酒癖が悪いため飲酒した上での事故に見せかける。
足跡は犬塚の癖を真似する予定。
先日、車が故障しガソリン漏れを起こしており、ガソリンと混ざった泥なら足跡もよく残るはず。
そこまで考えて―――宇山に声をかけられる芦国。
赤いボートに乗っていた犬塚のことを恩人と話す。
宇山は犬塚を快く思っていない様子。
あくまで加々美湖を蘇らせたのは芦国だと語る宇山に悪い気はしない。
再度、思索を開始。
B加々美湖周辺で舗装されているのは
「綾淵亭から桟橋」と「桟橋から倉庫」の2箇所のみ。
桟橋は幅2メートル、長さ20メートル。
芦国の計画では屋根のある桟橋に犬塚の足跡を残し(その他の場所は雨で足跡が洗い流される)、カヌーに乗り込んだ後、湖の南西部で犬塚を沈める計画。
宇山が子供たちに片付けの指示を出す。
実際は芦国が片づけを指導。
自分の計画に有利になるように片づけさすことが狙いのようだ。
ここで、
C桟橋奥にある3艘は置いておく。(犬塚が乗ったと見せかけるために必要)
D倉庫に向かう道の脇にガソリンが溜まっているので近付かないよう注意。(後に足跡を残すためか?)
この際、芦国は使用済みカヌーを片づけた。
E同時に、桟橋に水をまき子供たちの痕跡を消した。(犬塚の足跡のみ残すため)
そのまま、カヌーを倉庫へ。
F倉庫の床には石が敷き詰められており、足跡は判別できない。
倉庫出口で宇山と合流。
宇山は芦国に好意を持っている様子。
去年やって来た子供たちの話をしながら帰途へ。
途中、無造作にゴミを道へと捨てる少年を発見した芦国。
思わず睨みつける。
芦国の剣幕に驚き、ゴミ箱へとゴミを運ぶ少年。
その様子に「神経質かもしれないが」と断った上で「少しのゴミでも許せない」と宇山に語る芦国。
芦国の加々美湖への執着を窺わせるエピソードだ。
最後に「完璧な計画だ。すべては加々美湖のため、必ず成功させる―――」と湖上のカヌーでひとりごちる芦国……で1話エンド。
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<感想>
倒叙ものです。
問題点もはっきりしてて読む方も力が入ります。
どこか、古畑テイストなところも管理人好みです。
作画の葉山せりさんの絵も美しい。
次回はいよいよ具体的な殺人を実行に移すわけですが果たして。
1話終了です。
「湖岸の盲点」第1話は全46ページでした。
公式サイトでは次回1月7日(木)第2話更新予定とのこと。
楽しみです。
2話以降も要約していくので「ミステリ通信 創刊号」にてどうぞ。