2011年12月02日

【2011速報】「週刊文春ミステリーベスト10 2011」発表!!

「週刊文春ミステリーベスト10 2011」が発表されました!!

◆「週刊文春ミステリーベスト10 2011

各タイトルのリンクは「ネタバレ書評(レビュー)」に繋がっています。

順位国内海外
ジェノサイド二流小説家
折れた竜骨犯罪
開かせていただき光栄ですエージェント6
マスカレード・ホテル007 白紙委任状
絆回廊 新宿鮫Xブラッド・ブラザー
ユリゴコロ背後の足音
麒麟の翼サトリ
メルカトルかく語りき忘れられた花園
真夏の方程式探偵術マニュアル
10転迷 隠蔽捜査4アンダー・ザ・ドーム


国内編1位は高野和明先生『ジェノサイド』に。
ネット上では『このミス 2012』でも1位との噂。
ちなみに『ジェノサイド』、『早ミス(ミステリが読みたいのこと、以下「早ミス」と表記)』では4位です。
そして、去年の『悪の教典』同様に「山田風太郎賞」受賞作。
そういえば、去年の「週刊文春ミステリーベスト10」の1位も『悪の教典』でした。
そのうち、「山田風太郎賞」受賞作が1位とのジンクスが出来そう。

第2回山田風太郎賞受賞作決まる!!高野和明先生『ジェノサイド』に!!

第1回山田風太郎賞受賞作決まる!!栄冠は貴志祐介先生に

2位は「古典部シリーズ」アニメ化で勢いに乗る米澤穂信先生『折れた竜骨』。
こちらは『早ミス』1位。
『このミス』でも上位確定との専らの噂。
まずは『本格ミステリ ベスト10』で1位をとるか?

【緊急速報】「古典部シリーズ」アニメ化か?京アニさんが『氷菓』をアニメ化すると発表!!

3位には『早ミス』でも3位だった皆川博子先生『開かせていただき光栄です』がランクイン。
『ジェノサイド』、『折れた竜骨』同様にこちらも上位は確定との噂。

4位は東野圭吾先生『マスカレード・ホテル』。
2011年が作家生活25周年となった東野先生。
他の2作、映画化される「加賀シリーズ」最新作『麒麟の翼』、「ガリレオシリーズ」最新作『真夏の方程式』はそれぞれ7位と9位に。
10位以内に3作ランクインの快挙を達成。
管理人的にもこの3作の順序は妥当との印象。
ただ『真夏の方程式』はもう少し低くても不思議では無かった。
ちなみに「人気作品ランキング」中間結果が発表されています。

東野圭吾先生「人気作品ランキング」中間結果発表!!

5位は大沢在昌先生『絆回廊 新宿鮫X』。
「新宿鮫シリーズ」の最新刊です。

6位は沼田まほかる先生『ユリゴコロ』。
沼田先生は出版社側からではなく、書店側からプッシュしている作家さん。
2012年にブレイクあるかも……。

8位は麻耶雄嵩先生『メルカトルかく語りき』。
驚愕のテーマで統一された短編集がランクインしました。
『早ミス』2位でしたが、こちらでは8位に。
『本格ミステリ ベスト10』では『折れた竜骨』との一騎討ちが予想されますが果たして!?

どうも『ジェノサイド』、『折れた竜骨』、『開かせていただき光栄です』、『メルカトルかく語りき』が4強と呼べそうです。

10位には「ハンチョウシリーズ」で知られる今野敏先生「隠蔽捜査シリーズ」最新刊『転迷 隠蔽捜査4』。

ここからは11位から20位までで気になった作品を。

11位には長沢樹先生『消失グラデーション』。
「第31回横溝正史大賞」受賞の新鋭がランクインです。
管理人的にも2011年作品ではイチオシ。
今後の飛躍に期待できる作家さんとの印象ですが、次回作が試金石となりそう。

「第31回横溝正史ミステリ大賞」決定!!大賞は眼鏡もじゅ先生「リストカット/グラデーション」に!!

13位には奥泉光先生『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』。
「桑潟幸一シリーズ」の最新作です。
2010年度に高く評価された『シューマンの指』に比べると幾分小ぶりに感じられますが、この順位は流石の貫録。

奥泉光先生「朝日新聞」にて取り上げられる!!

「このミス!2011」5位の「シューマンの指」が音楽CDに!!さらに著者である奥泉先生がコンサートを!?

14位には第3回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」受賞作である深木章子先生『鬼畜の家』。
『早ミス』でも13位でした。
確実に20位以内を押さえていますね。
管理人的には同時受賞の『檻の中の少女』を評価しているのですが……。

15位は『本日は大安なり』のドラマ化も決まった辻村深月先生『オーダーメイド殺人クラブ』。
『早ミス』では7位。
気になったので読んでみましたが、本当に「ボーイ・ミーツ・ガール」でした。

16位には深水黎一郎先生『人間の尊厳と八〇〇メートル』。
「第64回日本推理作家協会賞」受賞作である表題作を含む短編集。
表題作は間違いなく傑作。個人的にはもっと評価されてもよい作品。

第64回日本推理作家協会賞発表!!

『蜜月旅行 LUNE DE MIEL』(深水黎一郎著、東京創元社刊『人間の尊厳と八〇〇メートル』収録)ネタバレ書評(レビュー)

17位は歌野晶午先生『春から夏、やがて冬』がランクイン。
『密室殺人ゲーム・マニアックス』は……ランクインせず。

「密室殺人ゲーム・マニアックス(前編)」(歌野晶午著、メフィスト2010 vol3収録)ネタバレ書評(レビュー)

「密室殺人ゲーム・マニアックス(後編)」(歌野晶午著、講談社刊、メフィスト2011 vol1収録)ネタバレ書評(レビュー)

18位は三上延先生『ビブリア古書堂の事件手帳』。
唯一のメディアワークス文庫作品です。
ネット上でも物凄く評価が高く、雑誌でも特集が組まれたほどの作品。
本作はシリーズ1作目で、シリーズ2作目が既に刊行されています。

19位には2010年を『悪の教典』で席巻した貴志祐介先生『鍵のかかった部屋』。
物理トリックとしてなかなかの作品が並びます。

そして、海外。

驚くべきことに1位、2位が『早ミス』と同じ作品。
それだけ完成度が高いということか。

1位は『二流小説家』。
これで『早ミス』に続き2冠達成。
3冠達成なるか?

2位は『犯罪』。
こちらも『早ミス』と同じ評価。

一方、『IN★POCKET』で1位だった『背後の足音』はこちらでは6位。
『早ミス』の4位からさらに順位を下げた。
そして、『早ミス』3位の『サトリ』は7位に。

逆に『早ミス』で順位を下げていた『エージェント6』は3位へと浮上(『IN★POCKET』2位→『早ミス』5位→『文春』3位)。
『エージェント6』と同じく『早ミス』で順位を下げた『ブラッド・ブラザー』も5位に(『IN★POCKET』4位→『早ミス』6位→『文春』5位)。

海外は比較的10位以内は固定された感じか。
注目は『二流小説家』。
果たして3冠なるか!?

以上、速報でした。

◆関連過去記事
【2011年のランキングはこちら】
【2011速報】「ミステリが読みたい2012年版」発表!!

【2011速報】「IN★POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10 2011」発表!!

【それ以前のものはこちら】
2011年ミステリ書籍ランキングまとめ!!

2010年ミステリ書籍ランキングまとめ!!

【速報】「週刊文春ミステリーベスト10 2010」発表!!

「週刊文春傑作ミステリー・ベスト10―最強の300冊」です!!
週刊文春傑作ミステリー・ベスト10―最強の300冊





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2011年11月27日

【2011速報】「ミステリが読みたい2012年版」発表!!

「ミステリが読みたい2012年版」が発表されました!!

果たして気になる結果は?

◆「ミステリが読みたい2012年版」(早川書房、ミステリマガジン編集部編 2011年11月25日発売)

注意:各タイトルのリンクは「ネタバレ書評(レビュー)」に繋がっています。

順位国内海外
折れた竜骨二流小説家
メルカトルかく語りき犯罪
開かせていただき光栄ですサトリ
ジェノサイド背後の足音
絆回廊 新宿鮫Xエージェント6
鍵のかかった部屋ブラッド・ブラザー
11 eleven&オーダーメイド殺人クラブ忘れられた花園
なしロードサイド・クロス
ユリゴコロ死刑囚
10爛れた闇の帝国特捜部Q―檻の中の少女―


1位は米澤穂信先生『折れた竜骨』です!!
本作は米澤先生がデビュー前の作品に大幅に手を加えたもの。
ファンタジー世界における本格ミステリに挑戦しています。
2010年12月に刊行された本作がほぼ1年経過しようかというこの時期に1位を奪取致しました。

米澤先生、おめでとうございます!!
ちなみに『折れた竜骨』、他のランキングでも3位以内との情報が……どこまで伸びるかに注目。
2冠の暁には『Another』のように、ぜひアニメ化して欲しいなぁ……。

そして、2位には麻耶雄嵩先生『メルカトルかく語りき』。
著者の誇る“銘(名ではない)探偵”メルカトル鮎が縦横無尽に活躍(暗躍?)する短編集です。
とある企みのもとに組み立てられたシナリオはまさに“怪作”と呼ぶに相応しい出来!!
詳しくはネタバレ書評(レビュー)をどうぞ。

3位には皆川博子先生『開かせていただき光栄です』。
早川書房から出版されている本作ですが、評判イイですね〜〜〜。
イギリスはロンドンの解剖学教室を舞台にしたミステリだとか。
書店で見かけながらも手を出してはいなかったのですが、これを機に読むべきか。

そして、前評判では本命視されていた『ジェノサイド』は4位。
7位には『本日は大安なり』がNHKでドラマ化される辻村深月先生『オーダーメイド殺人クラブ』が。

『本日は大安なり』(辻村深月著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

オーダーメイド殺人クラブ』は「優等生の少女がとある少年に皆の記憶に残る殺しを依頼する」作品。
これだけ聞くと「変則的なボーイ・ミーツ・ガールもの」のように思えますが……果たして。
辻村先生には2012年も注目すべきか。

ちなみに、東野圭吾先生作品では、11位に『麒麟の翼』、20位に『マスカレード・ホテル』がランクイン。『真夏の方程式』はランク外に。
個人的には『マスカレード・ホテル』、『麒麟の翼』、『真夏の方程式』の順だっただけに『麒麟の翼』がトップであることは意外。
麒麟の翼』は2012年に映画公開予定。

13位には深木章子先生『鬼畜の家』がランクイン。
これは第3回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」受賞作。
家族の構成員がその家族を壊して行く姿を描いた作品です。
個人的には同時受賞した『檻の中の少女』の方を評価してます。

第3回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」受賞作決まる!!

そして、長らく新作を発表されていなかった城平京先生期待の新作『虚構推理 鋼人七瀬』は15位。
漫画原作で大活躍中の城平先生。
本作も確かに良かったが、『名探偵に薔薇を』を期待していただけにちょっと違ったか。

『名探偵に薔薇を』(城平京著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

今週(2011年5月9日〜15日)読んだ本はこちら。

『虚構推理 鋼人七瀬』については、上記過去記事に感想が書いてあるので興味のある方はどうぞ。

19位には、乾緑郎先生『完全なる首長竜の日』が選ばれました。

海外では『ニ流小説家』が1位。
他のランキングでも1位と専らの噂。

一方、『IN★POCKET』で1位だった『背後の足音』はこちらでは4位。
『エージェント6』(2位→5位)、『ブラッド・ブラザー』(4位→6位)もそれぞれ順位を下げています。
『ミステリが読みたい』1位から3位までが、『IN★POCKET』に無かった作品というのも驚きです。
以前の情報だと『背後の足音』は他ランキングでも1位となっていましたが、これは分からなくなってきたか?

【2011速報】「IN★POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10 2011」発表!!

それにしても、去年1位になった綾辻行人先生『Another』も2009年10月と集計期間前半だったし、年をまたぐ前に発売した作品が先行逃げ切りを決めてますね。
これはジンクスが生まれるかも。

◆関連過去記事
2011年ミステリ書籍ランキングまとめ!!

2010年ミステリ書籍ランキングまとめ!!

【速報】「ミステリが読みたい2011年版」発表!!

上記、ランキング中で気になる本がある方はこちら。


「ミステリが読みたい! 2012年版」です!!
ミステリが読みたい! 2012年版



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2011年11月22日

【2011速報】「IN★POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10 2011」発表!!

今年(2011)も「IN★POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10」が発表されました!!

◆「IN★POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10」(講談社)

注意:各タイトルのリンクは「ネタバレ書評(レビュー)」に繋がっています。

順位海外
背後の足音
エージェント6
死角 オーバールック
ブラッドブラザー
謝罪代行社
三つの秘文字
時の地図
夜明けのパトロール
探偵術マニュアル
10変わらざるもの


実は、管理人は海外ミステリにそんなに詳しくありません。
知っていると言えば、せいぜい古典の有名どころか著名作家の作品ぐらいか。
間違っても胸を張って語れるほどではない。

というワケで、分かる範囲での感想を軽〜〜〜く。

1位は東京創元社『背後の足音』。
『背後の足音』は他ランキングでも1位との情報が入っています。
果たして、事実なのか?

2位には新潮社『エージェント6』。
こちらも1位ではないものの、他ランキングで上位との情報。

3位には講談社『死角 オーバールック』。
これは他ランキングで10位以内との情報。

というか、現時点の情報ではランキングに変動こそあれ、上位陣は固定されている印象。
コレ、事実なのでしょうか……?

それもこれももう数日以内ではっきりしそうです。
今後も要注目!!

◆関連過去記事
2011年ミステリ書籍ランキングまとめ!!

2010年ミステリ書籍ランキングまとめ!!

【速報】「IN★POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10」発表!!

上記、ランキング中で気になる本がある方はこちら。


ランキングが掲載された「IN★POCKET 2011年11月号」です!!
IN★POCKET 2011年11月号



ラベル:IN★POCKET 講談社
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