2013年07月24日

【特報】松本清張先生、未収録短編発見さる!!その名も『女に憑かれた男』!!

大ニュースです!!松本清張先生による初期の未収録短編が発見されました!!

発見された短編の名は『女に憑かれた男』。
400字詰め原稿用紙約30枚。
1956年6月に刊行された月刊文芸誌『小説春秋』臨時増刊号に掲載されていたもので、松本清張先生が専業作家になって間もなくの作品。
全集や年譜にも未収録で単行本化もされておらず、まさに幻の作品と言えるでしょう!!

『女に憑かれた男』のあらすじはこちら。

「主人公は下宿先の人妻に言い寄られ、心中を持ちかけられる。
生き残った男は、嘱託殺人罪で服役後、勤務する印刷所でも経営者の親類の女性に心中を持ちかけられるが、また自分だけ死にきれない。
最後は工事現場の雇い主の夫人と関係を持つが、それが露見して悲劇を招く」

テーマとしては「年上の女性と心中を繰り返すが、生き残ってしまう男の転落の人生をミステリー風に綴った」ものとのこと。
また、「男は心中したのか?殺人ではないか?との疑問が最後まで残る」とのことで、『藪の中』的な結末の様子。
つまり、主人公が心中しながらも生き残ったことで「果たして初めから死ぬ気があったのか」がポイントになる模様。
やはり、後の清張作品に繋がる作風が既に見てとれますね。

『女に憑かれた男』が発見された経緯ですが、北九州市の火野葦平資料館に残されていた資料の中に同短編が掲載された『小説春秋』誌があることに、館長の坂口博さんが気付いたことが発端。
北九州市の松本清張記念館が確認したところ、未収録作品であることが明らかになったとのこと。

これはファンならずとも読みたい!!

2013年7月25日追記

当初の記事タイトルに誤りがありました。
下記の通りに訂正致します、ご注意ください。

誤:「【特報】松本清張先生、未“発表”短編発見さる!!その名も『女に憑かれた男』!!」
正:「【特報】松本清張先生、未“収録”短編発見さる!!その名も『女に憑かれた男』!!」

追記終わり


◆松本清張先生関連過去記事
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2013年07月15日

『ハリー・ポッター』で知られるJ・K・ローリングさんが別名義でミステリを書いていたことが判明!!そのタイトルは『The Cuckoo's Calling』!!

『ハリー・ポッター』シリーズで知られるJ・K・ローリングさんが別名義でミステリを書いていたことが判明しました!!

「な、なんだってぇ〜〜〜」との声が聞こえて来そうですが、事実です。

実は、2013年4月に英出版社リトル・ブラウンさんより『The Cuckoo's Calling(仮訳:カッコウの鳴き声)』が刊行されていました。

この作者「ロバート・ガルブレイス(Robert Galbraith)」こそが、J・K・ローリングさんの別名義だったそうなのです。
これまで、「ロバート・ガルブレイス」は「2003年から民間の警備保障会社に勤務している英軍警察の元隊員」とされていました。

しかし、読者の中にはその文体の癖から「J・K・ローリングさんではないか」との噂が早くからあったそうです。
其処で英サンデー・タイムズ紙が追跡調査していたところ、この事実が判明したとのこと。

こうなると、気になるのは『The Cuckoo's Calling』の内容。
あらすじはこちら。

<あらすじ>

アフガニスタンで負傷した退役軍人の私立探偵コーモラン・ストライク。
自殺として処理されたスーパーモデルの死の真相を調べるが……。
(AFP通信さんより)


『The Cuckoo's Calling』はハードカバー版で1500部以上を売り上げていたそうです。
2014年には続編が刊行予定だとのことで、著者の正体が判明したことで更なる人気に繋がりそうですね。

◆関連過去記事
J・K・ローリング『ハリー・ポッター』に次ぐ新シリーズ始動!?タイトルは『ザ・カジュアル・ヴェイカンシー(The Casual Vacancy)』(リトルブラウン社刊)!!

J・K・ローリングさん、「ハリー・ポッター」続編を計画中?

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2013年04月28日

『推理日記』で知られる佐野洋先生、死去……。

2012年まで『小説推理』誌上で『推理日記』を連載されていたミステリ作家・佐野洋先生が死去されたと「asahi.com」にて報じられました。

享年84歳。
日本推理作家協会理事長で2009年には菊池寛賞を受賞されています。

佐野洋先生、第57回菊池寛賞受賞!!

2時間サスペンスファンの間では、ドラマ化された「密会の宿」シリーズの原作者として知られていました。

水曜ミステリー9「密会の宿9 最後の恋 鎌倉人魚伝説殺人事件 宝石の甘い罠に堕ちた3人の女!愛と嫉妬の炎に身を焦した果てに見た悲しみの真実!」(6月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

先にも述べたとおり、佐野先生のライフワークとされていた『推理日記』が2012年で終了されたことで、体調不良が囁かれていましたが……。

【衝撃】佐野洋先生『推理日記』が39年目にして終了を迎える。

数多くの傑作を世に送り出した名匠がまた1人、居なくなってしまいました。
ご冥福をお祈り致します。

◆関連過去記事
【衝撃】佐野洋先生『推理日記』が39年目にして終了を迎える。

佐野洋さん第57回菊池寛賞受賞!!

水曜ミステリー9「密会の宿9 最後の恋 鎌倉人魚伝説殺人事件 宝石の甘い罠に堕ちた3人の女!愛と嫉妬の炎に身を焦した果てに見た悲しみの真実!」(6月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

『推理日記11』です!!
推理日記11





『推理日記PART10』です!!
推理日記PART10



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